2014年09月04日

海浜植物、ハマホラシノブ(浜洞忍)

120527ハマホラシノブ@エコカフェ.JPG三宅島阿古地区にある「甑の穴」を訪ねた時に写した写真からハマホラシノブを紹介します。もっともホラシノブとの中間型のものと推察される個体も多いのが実際です。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎] ハマホラシノブ(浜洞忍、学名:Sphenomeris biflora (Kaulf.) Tagawa)はウラボシ門ミズワラビ目ホングウシダ科ホラシノブ属の小型の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方南部、伊豆半島、紀伊半島、伊豆諸島、漆黒南部、九州、南西..
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2014年06月09日

ハシゴシダ(梯子羊歯)は虫食いに

140531ハシゴシダ@エコカフェ.JPG真鶴半島先端部の魚付き保安林の林床でみられるシダ植物のうち、虫食いで痛々しい多くのシダがあった。調べてみると、シダ植物を食草とするツマキリヨトウという蛾の仲間がいるらしい。ヤブソテツ属やイノデ属、ヒメシダ属を好んで食す。この林床に自生するシダの種類と写真の個体の全体の雰囲気からすると、ミドリヒメシダの可能性も否定できないが、ここではハシゴシダとしておきます。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部] 140531ハシゴシダ虫食い@エコカフェ.JPGハシゴシダ(梯子羊歯、学名:Thelypteris gla..
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2013年12月06日

メヤブソテツ(女藪蘇鉄)は変わり者

120922メヤブソテツのソーラス@エコカフェ.JPG120922メヤブソテツ@エコカフェ.JPG小石川植物園のシダコレクションからちょっと変わり者のメヤブソテツを紹介します。何が変わっているのかというと中央構造線の南側、栄養価の低い石灰岩質の土壌をあえて好むことです。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部] メヤブソテツ(女藪蘇鉄、学名:Cyrtomium caryotideum (Wall. ex Hook. et Grev.) Prl.)はオシダ科ヤブソテツ属の南方系の常緑性シダ植物。分布は本州(関東地方、中部地方南東部、紀伊半島)、四国、九州、南西諸..
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2012年08月24日

オリヅルシダ(折鶴羊歯)の北限は

120407オリヅルシダ2@エコカフェ(鋸山) .jpgオリヅルシダ@エコカフェ(鋸山).jpg房総半島の鋸山(標高329.4m)は良質な凝灰岩が産出し、江戸時代から房州石と呼ばれ建築などの石材として利用されてきました。山中にある日本寺の崖地などにはあちらこちらでオリヅルシダが見られました。この辺りは分布の北限のようです。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎] オリヅルシダ(折鶴羊歯、学名:Polystichum lepidocaulon (Hook.) J. Sm.)はオシダ科イノデ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方千葉以南、四国、九州、奄美、..
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2012年06月11日

ベニシダ(紅羊歯)は暖地性

ベニシダ@エコカフェ.JPG八王子の丘陵地の日当たりのよい場所でベニシダがソーラスをつけていたのを見つけました。[2012年5月20日撮影:八王子@山崎] ベニシダ(紅羊歯、学名:Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze)はオシダ科オシダ属の暖地性の大型常緑シダ。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、南西諸島、台湾、フィリピン、東アジア南部に及び、草原や明るい林内などに自生。葉身は30pから70pほど、新葉は全体的に紅色を帯び、小羽片の裏面につく胞子嚢群..
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2012年03月20日

海浜植物、ソナレムグラ(磯馴葎)

ソナレムグラ@エコカフェ.JPG三宅島の海岸にはタイトゴメワダンヒメオニヤブソテツハマボッスイソギク、ラセイタソウ、ハマゴウ、ネコノシタ、ソナレムグラなどの海浜植物が見られます。これらは耐潮性があるだけではなく貧栄養土壌でもしっかり育つことができるようです。[2009年5月17日撮影:第1回エコカフェみんなの森づくり@阿部] ソナレムグラ(磯馴葎、学名:Hedyotis strigulosa Bartling ex A. P. de Candole var. parvifolia (Hook...
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2012年03月17日

最前線のヒメオニヤブソテツ(姫鬼藪蘇鉄)

ヒメオニヤブソテツ@エコカフェ.JPG三宅島の溶岩原植生回復を進めるお手伝いをしてはや3年。初夏、晩秋、晩秋と実施しました。来年度は初夏の小鳥たちの歌声が美しい季節に実施できたらと考えています。植林活動のほか海浜植物の観察などもしようと思います。 さて、そんな三宅島の岩礁海岸の崖地、最前線にはヒメオニヤブソテツが潮をかぶりながらもしっかり根をおろしています。生命力の逞しさに驚かずにはいられません。[1011年11月26日撮影:第3回エコカフェみんなの森づくり@阿部] ヒメオニヤブソテツ葉裏@エコカフェ.JPGヒメオニヤブソテツ(姫鬼藪蘇鉄、学名..
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2012年03月09日

ヒトツバ(一つ葉)は単葉

ヒトツバ@エコカフェ.JPG三宅島はエコカフェの植林活動のフィールドでもあります。三宅島の豊かな森はたび重なる雄山の噴火により、そのたびに溶岩原野と化し、緑の森を回復するといったことを繰り返してきています。途方もない時間の流れがあり、今があるのですね。昨年秋、三宅島のスダジイの森を散策時に、巨木や崖地に着生するヒトツバを観察しました。[2011年11月26日撮影:第3回エコカフェみんなの森づくり@阿部] ヒトツバ(一つ葉、学名:Pyrrosia lingua (Thunb.) Farw.) はウラ..
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2012年03月06日

ヤマヤブソテツ(山藪蘇鉄)

ヤマヤブソテツ@エコカフェ.JPG京都大学上賀茂試験地の崖地にはすでに紹介したようにコシダウラジロシダイノモトソウオオバイノモトソウなど多様なシダ植物が繁茂しています。写真はヤマヤブソテツでしょうか。側羽片が10対未満と少ないことからヤブソテツではないと整理します。[2011年12月18日撮影:第6回エコの寺子屋@山崎] ヤマヤブソテツ(山藪蘇鉄、学名:Cyrtomium fortunei J. Sm. var. clivicola(Makino)Tagawa)はウラボシ目オシダ科ヤブソテツ属の常..
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2011年05月27日

クサソテツ(草蘇鉄)とコゴミ

110526クサソテツ@エコカフェ.JPG山菜の美味しい季節です。 クサソテツと言ったら何だろうとなるが、若芽をコゴミ(屈)と言って人びとに親しまれています。 シダ植物のうち全国的にワラビやゼンマイの新芽・若芽、つくしなどが、沖縄地方などではオオタニワタリやヒカゲヘゴの新芽も山菜として利用されています。 クサソテツ(草蘇鉄、学名:Matteuccia struthiopteris (L.) Todaro)はイワデンダ科クサソテツ属の多年生、夏緑性のシダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州、東アジア、ヨーロ..
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2011年05月27日

ナガバヤブソテツ(長葉藪蘇鉄)

110526ナガバヤブソテツ@エコカフェ.JPG日本ではヤブソテツの仲間は身近な羊歯植物のひとつで、日本では、ヤブソテツオニヤブソテツヤマヤブソテツ、ヒロハヤブソテツ、メヤブソテツ、ホソバヤブソテツ、ミヤジマシダなどが知られている。ただし、変種・変異も多く存在します。 ナガバヤブソテツ(長葉藪蘇鉄、学名:Crytomium devexiscapulae (Koidz.) Ching)はオシダ科ヤブソテツ属のシダ植物。分布は本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に及び、山地や里山の林内や林縁に自生。110526ナガバヤブソテツ・ソーラス@エコカフェ.JPG海岸近くに自生するオニ..
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2011年03月06日

ヘビノネゴザ(蛇の寝御座)の謎

ヘビノネゴザ@エコカフェ.JPG明治神宮外苑は洋風庭園とされるが、神宮球場や国立競技場があるほか、神宮の杜とも呼ばれるように銀杏並木ケヤキスダジイタブノキ、カシノキなどが多く残されています。 この地には、明治19年に陸軍の訓練場として青山練兵場が開設され、日清戦争、日露戦争の観兵式が行われ、多くの兵隊が戦地に旅立った地でもあるです。二代目の「御観兵榎(ごかんぺいえのき)」がある場所に案内看板があるのでそれと知ることができます。 この榎の近くで1月にシダ植物の一部を撮影したのですが、名前が分からない..
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2011年02月11日

オオバイノモトソウ(大葉井の許草)

IMGP0110.JPG奥武蔵はハイキングコースも多いようだ。残念ながら関東地方でも今日、明日の天気は雪のようだ。現在も戸外では雪が静かに舞っている。こんな日は読書したり、家事をしたりしながらのんびり過ごすのもよいだろう。 西吾野駅から高麗川支流沿いを歩くと崖地に生い茂るオオバイノモトソウをよく見かけるだろう。オオバイノモトソウ(大葉井の許草、学名:Pteris cretica L.)はイノモトソウ科イノモトソウ属のシダ植物。分布は関東以西から九州、南西諸島にかけてのほか世界の熱帯・亜熱帯地域..
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2011年02月11日

マメヅタ(豆蔦)はシダ

IMGP0113.JPG西吾野駅から関八州見晴台に向かう登山道入口までは車道脇の崖地のシダ植物の仲間を観察しながらのんびり歩いた。写真のマメヅタもそのひとつである。 マメヅタ(豆蔦、学名:Lemmaphyllum microphyllum Presl)はウラボシ目ウラボシ化マメヅタ属の小型のシダ植物である。分布は東北地方の宮城県金華山以南の本州から琉球列島まで、海外では朝鮮南部、中国、台湾に及ぶ。山林内の樹木や岩に普通に着生しているので誰でもすぐに気づくであろう。名前は細く、長い根茎が岩や木の..
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2011年01月25日

オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄)

オニヤブソテツ@エコカフェ.JPG昨年6月の「伊豆大島御神火エコツアー」を実施した際に、大島海浜植物群落を観察しました。タイトゴメオオシマハイネズはすでに個別に紹介しました。ここではオニヤブソテツを紹介します。 オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄、学名:Crytomium falcantum (L. fil.) Presl)はオシダ科ヤブソテツ属の常緑性シダ植物。分布は北海道南部、本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮、中国南部、台湾、ベトナム、インドなどで、海岸近くの崖地や断崖上部などの自生。一回羽状複葉であるが、..
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2011年01月23日

ヤブソテツ(藪蘇鉄)

ヤブソテツ@エコカフェ.JPG神宮外苑前の雑木林の林床は乾燥していますが、ヤブソテツも点在しています。乾燥しているのは土壌が固いことと、清掃が行き届いているのが原因の一つではないでしょうか。 ヤブソテツ(藪蘇鉄、学名:Cyrtomium fortunei var. fortunei J. Sm.))はシダ植物門オシダ科ヤブソテツ属の常緑のシダ植物。分布は本州、四国、九州と中国、低地から山地までの林床や林縁に自生。葉は1回羽状複葉、葉身は最長で100pほどになり、側羽片(小葉)はで10から25対つくが..
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