ヒルギダマシ(蛭木騙し)は苦戦

⇒エコツアー 2012年06月16日 00:08

ヒルギダマシ@エコカフェ(宮古島).JPG宮古島の島尻マングローブ林のヒルギダマシは世界的に分布の北限とされます。対塩性が強いため、ヤエヤマヒルギと同じように海側の最前線に自生し、海没さえ恐れないといいます。島尻では個体数を減らし苦戦を強いられているようです。[2012年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ヒルギダマシ(蛭木騙し、学名:Avicennia marina (Forssk.) Vierh.)はシソ目クマツヅラ科ヒルギダマシ属の常緑本木。絶滅危惧TB類。雌雄異株。分布は東アフリカから東南アジア、オセアニア、ニュージーランドなどに広く、日本では先島諸島に及び、熱帯・亜熱帯の海岸に自生。先島諸島の干潟ではオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギとともに混生しています。

樹高は約10m(日本では約1m)で、放射状に広く根を張り、高さ数cmの筍根と呼ばれる呼吸根を土壌表面上に垂直に突き出します。根には葉緑素を持ち、葉は対生し革質、葉身は約5mの卵状、へら状、被針状と変化に富み、葉表・葉裏とも塩類腺が発達しており、体内の塩類を排出します。

花期は8月頃で、葉腋か枝先から集散花序をだし、径約5mmの黄色か橙色の4弁花を数個咲かせます。花弁に突起状の密腺がある。果実は長径約2cmの楕円形、表面で毛が生え、灰白色に熟します。海水に浮き、海流散布します。


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オヒルギ(雄蛭木)はのっぽで最も陸側に

⇒エコツアー 2012年06月15日 23:44

オヒルギ@エコカフェ(宮古島).JPG宮古島の島尻マングローブ林ではオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシが構成種となるが、オヒルギはその中でも最も内陸側に自生し、最も樹高が高くなる傾向にあります。ちょうどたくさんの赤い花が咲いていました。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

オヒルギ(雄蛭木、雄漂木、学名:Bruguiera gymnorhiza (L.) Lam.)はヒルギ目ヒルギ科オヒルギ属のマングローブ樹種。別名にアカバナヒルギ。分布は東アフリカから中国南部、東南アジア、オーストラリア、ポリネシアに広く、日本では南西諸島の奄美大島以南に及び、熱帯・亜熱帯の河口干潟の内陸部深い汽水域を好んで自生。樹高は約25m(国内では約10m)、幹は直立し皮目が生じ、葉は対生し厚く、葉身は約10cmの長楕円形で先が尖ります。幹の下部から屈曲膝根と呼ばれる呼吸根が伸び湾曲して干潟にささります。大型な個体では根本が板根状となるという。
花期は4月から8月頃で、葉腋に径約3cmの花を咲かせます。花は赤色の萼筒の中に、淡黄緑色の花弁があるため目立たない。萼筒も花弁も先端部が櫛型に8裂から12裂し、雌蕊約20本。密が濃いため小型の鳥が吸密に訪れます。果実は胎生種子を抱え萼筒の内側で熟し、やがて根が金棒状に20cmほどに伸びると落下し、海流散布します。

マングローブ林は湿地になっているので、なかなか林内を散策することができないのが残念ですね。


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モンパノキ(紋羽木)の葉の手触りは

⇒エコツアー 2012年01月17日 00:18

モンパノキ花@エコカフェ.JPG父島製氷海岸の先に小笠原海洋センターがあります。二見湾に入港するときに湾の奥にオレンジ色の屋根が見える建物がそれです。そこではアオウミガメの保護飼育をしています。エコカフェでも小笠原小学校5年生の総合学習を同センターと協働してサポートしています。今日紹介するのはセンター施設内にあるモンパノキです。昨年年の暮れに訪ねた時にモンパノキが白い奇怪な花をつけていました。[2011年12月31日撮影:小笠原海洋センター@山崎]

モンパノキ(紋羽木、学名:Heliotropium foertherianum Diane et Hilger)はシソ目ムラサキ科スナビキソウ属の常緑小高木。モンパノキ果実@エコカフェ.JPG分布は東アフリカ、東南アジア、ミクロネシアなどの熱帯・亜熱帯地域に及び、日本では南西諸島奄美群島以南と小笠原諸島の海岸の砂礫地などに自生。樹高は約10m、樹幹は灰褐色で縦裂、葉は互生し枝先に集まり、倒卵形で多肉質、表裏とも細かな毛が密生、葉身は10pから20pと大きい。肌触りがビロードのようで気持ちがよいです。
花期は夏とあるがあまりはっきりせず、枝先に集散花序を円錐状につけ、緑白色の小花を多数咲かる。花径は約4o、筒状で半分くらいが5裂し開出、雄蕊5本の先に黄色い葯がつきます。果実は径約5oの球形の核果で数珠状につき、2、3ヶ月ほどで黄緑色から橙黄色に熟すという。

小笠原ではかつて材を素潜り漁用の水中眼鏡枠に利用したことから「メガネノキ」との別名があります。材は柔らかいので加工しやすく、肌にフィットするといいます。


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ハツバキ(葉椿)

⇒エコツアー 2012年01月14日 12:16

ハツバキ@エコカフェ.JPG父島長崎展望台から釣浜方面へ兄島瀬戸を見下ろしながら遊歩道がのびています。やせた尾根筋のようなところもあり少しばかりスリルがあるのですが、途中の海側の乾性低木林内にハツバキが果実を実らせていました。強い潮風が断崖下から吹きあげ抜けていきます。[2012年1月1日撮影:釣浜遊歩道@吉岡・山崎]

ハツバキ(葉椿、学名: Drypetes integerrima (Koidz.))はトウダイグサ科ツゲモドキ属の常緑小高木。東南アジア系、小笠原固有種絶滅危惧U類(VU)。雌雄異株。分布は小笠原諸島の父島列島と母島列島で、山頂や尾根沿いなどの風衝地に自生。
ハツバキ果実@エコカフェ.JPG樹高は2mから5mで、樹皮は灰褐色、葉は互生し、革質、楕円形で全縁、葉身は5から12cm、主脈以外の葉脈は余り目立たない。椿の葉に似ていることが名前の由来だそうです。
花期は5月から6月頃で葉腋から花柄を伸ばし、複数の小花を咲かせます。小花の子房は大きく、柱頭は2裂。雄花は雄蕊のみで、葉腋から同様に花柄を伸ばし、雌花より多くの小花を咲かせます。果実は核果、楕円球で長径約5cm、12月から翌年4月頃に黄色から褐色に熟すが、堅く不味いそうです。

近縁種は南西諸島、台湾に分布するツゲモドキだそうです。乾性低木林の樹木はどれも耐潮性があり、強烈な日差しと乾燥に対応して、葉っぱが小さく、厚く、表面のクチクラ層が発達し光沢があり、やや斜上しているのが特徴です。花や果実、樹肌や枝振りなどを比較しないと単純に葉の形だけではなかなか見分けるのが難しいように思えます。


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ムニンヤツデ(無人八手)

ムニンヤツデ@エコカフェ.JPG父島旭山中腹の登山道脇林内にひょろりとのっぽなムニンヤツデの木を確認しました。乾燥が苦手らしく父島ではあまり見かけることはないようだ。昨年9月、小笠原エコツアーで母島堺ヶ岳へ登山した時にも観察しましたが、母島では雲霧帯のコブガシ林内などで比較的見る機会に恵まれます。[2012年1月1日撮影:旭山@吉岡、2011年9月19日撮影:堺ヶ岳@山崎]

ムニンヤツデ(無人八手、学名: Fatsia oligocasrpella (Nakai) Koidz.)はウコギ科ヤツデ属の常緑小高木。小笠原固有種絶滅危惧U類(VU)。分布は小笠原諸島、湿った林内に自生。樹高は約7m、葉は枝先に5から7裂した掌状葉が輪生。
ムニンヤツデ@エコカフェ.JPG花期は11月頃で枝先に円錐花序を伸ばし、たくさんのボンボリ状の小花序に多数の白色の小花を咲かせます。小花は両性花だが雄性先熟といって雄花から雌花に転換します。ムニンヤツデもヤツデと同じ性表現であり、自家受粉を避けるための戦略をとっているのです。果実は球形で黒く熟します。

ヤツデと比べ、樹高が高いほか、葉の裂片の幅が広く、切れ込みが浅く、葉先が丸く、葉縁に鋸歯がありません

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イヌマキ(犬槙)は速攻で

IMGP1277.JPG父島の夜明道路に面した森縁に大きなイヌマキの大木があります。おそらく人の手で植えられたものでしょう。名前の由来は杉の古名であるマキよりも成長が遅いため、劣るとして「イヌ」を付いたようです。植物の名には、よく「イヌ〇〇」とあります。[2012年1月1日撮影:夜明道路@山崎]

イヌマキ(犬槙、学名: Podocarpus macrophyllus (Thunb.) Sweet)はマツ目マキ科マキ属の常緑針葉高木。雌雄異株分布は本州関東地方南部以西、四国、九州、南西諸島、台湾、中国に及び、暖地の常緑広葉樹林中に自生。耐潮性があり乾燥にも強い
樹高は20m超、樹皮は灰白色で縦に薄く剥がれ、葉は日光をよく受けるためらせん状につき、革質で表は深緑色、裏は灰緑色、中脈が目立ち全縁。葉身は7から15cmで幅は7から10mm、偏平な線状披針形で先が尖る。
イヌマキ@夜明道路脇.JPG花期は5月頃で、前年枝に円柱状の花穂を5、6個束生し薄黄色のたくさんの雄蕊をつける。雌花は径約5mm、前年枝葉腋から伸びた花柄の先に緑色の花床と鱗片・胚からなる。果実は種子の下に丸く膨らんだ花托が団子状に乗り、10月頃に熟す。種子は球形で径約1cm、毒を含み緑色で表面に白粉が覆い、花托は赤紫色で弾力があり甘くて美味しい。この部分を鳥などが好んで食べるときに種子が散布されるようです。

種子は胎生種子であり、ヒルギの仲間と同じように樹上についているときから発芽を開始するそうです。地上に落下したらいち早く芽を伸ばすことができ、これも生き残り戦略のひとつですね

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寄生植物、ナンバンギセル(南蛮煙管)

⇒エコツアー 2012年01月11日 09:35

ナンバンギセル@エコカフェ.JPGオガサワラススキについて書いた際に「ナンバンギセル」について触れたのでここで紹介しておきたい。昨年9月、小笠原諸島母島の堺ヶ岳(標高443.5m)に登った際、途中急斜面の踊り場のような平らな部分でナンバンギセルが咲いているのを確認しました。そこはオガサワラススキとヤンバルタマシダなどのシダ類が混生していました。[2011年9月19日撮影:堺ヶ岳@十川雅彦]

ナンバンギセル(南蛮煙管、学名:Aeginetia indica L.)はゴマノハグサ目ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物。分布は日本全土、東アジアや東南アジアの温帯・熱帯地域に広く及び、山野のの草原などのイネ科のススキ、ミョウガ、オカボなどの根に寄生。
草丈は10pから20pほど、葉は披卵形で約10mmと小さく、全体に葉緑素がない。
花期は8月から9月頃で、地表に花柄を伸ばし、先端に横向きに、淡紅紫色の花を一つ咲かせます。花冠は筒形で浅く5裂し、下部を額が包みます。雌蕊の柱頭は大きく先が黄色い、雄蕊4本は控えめです。果実は刮ハで球状、種子は黒い粉粒のようだそうです。

名前の由来は花の咲く姿をポルトガル人やスペイン人の船員がくわえるマドラスパイプに見立てたことによるという。粋な名前ですが、古く万葉集では「思草(おもいぐさ)」の名前で登場するそうです。人の勝手でしょうか。天気は遠くに雲が出ていましたが、木々の枝葉を抜ける海風が心地よかったのを思い出しますね。

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ムニンエノキ(無人榎)はどこでも

ムニンエノキ@エコカフェ.JPGムニンエノキ果実@エコカフェ.JPG父島旭山中腹の登山道を覆うようにムニンエノキが枝を伸ばし、まさに開花せんとしていました。小笠原固有種で天然記念物のオガサワラタマムシの食樹として知られ、盛夏の頃、この樹の葉で休息していたり、付近を飛翔する姿が見られるそうです。

ムニンエノキ(無人榎、学名: Celtis boninensis Koidz)はニレ科エノキ属の常緑高木。小笠原固有種。分布は小笠原群島、日当たりのよい土壌の深い場所を好むが土壌が薄いところや風衝地などにも広く自生。
樹高はあえて乾性低木林内では約5m、湿性高木林内では20m超にもなります。樹幹は灰褐色、葉は互生し、表裏ともに緑色でざらつき、葉柄の短い葉身は5cmから10cmほどで、葉縁に鋸歯、ゆがんだ披針形で主脈を挟んで左右非対称であるのが特徴です。主脈には淡褐色の毛が密生し、新緑では枝や葉柄にも短毛が付きます。ムニンエノキ雄花@エコカフェ.JPG花期は10月から11月頃で、新たしい葉と花柄を伸ばし、枝先に両性花、下部に雄花が咲きます。果実はほぼ球形で径約1cm、翌年6月頃に暗橙色に熟します。[2012年1月1日撮影:旭山中腹@山崎]

南西諸島に分布するクワノハエノキの近縁種と考えられています。ただし、同一種とする説もあるようです。ムニンエノキは父島では三日月山、宮之浜、奥村周辺など比較的よく見かけることのできる樹種のひとつでしょう。

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オガサワラススキ(小笠原芒)の花穂が

⇒エコツアー 2012年01月10日 23:10

120101オガサワラススキ(長崎)@エコカフェ.JPG父島長崎展望台左側に広がる断崖上の乾性低木林のフロントにはオガサワラススキが混生していました。オガサワラススキは小笠原固有種の体色が薄いオガサワラセセリの食草でもあります。断崖地や急傾斜地では「オガサワラススキ群集」を形成することもあるそうです。そんな場所では寄生するナンバンギセルも見られます。[2012年1月1日撮影:長崎展望台@山崎]

オガサワラススキ(小笠原芒、学名: Miscanthus boninensis Nakai ex Honda)はイネ科ススキ属の半常緑多年草。日本本土系、小笠原固有種準絶滅危惧(NT)。分布は小笠原諸島に広く、海岸から山腹まで日当たりの良い荒地などに自生。草丈は0.5mから1mほど、根出葉と稈からの葉が多数つくが、葉は小さく、毛もなく、葉縁に鉤状の棘歯もありません。ハチジョウススキに葉のつき方が似ているが、花序は本土のススキに似ているそうです。花期は初秋(9月から10月頃)に花柄を伸ばし、ほうき状に十数本の花穂をつけます。

この日は海から風が吹き上がっており、枯れた花穂が小刻みにひっきりなしに震えているのが印象的でした。本土のススキを一回りも二回りも小さくした可愛らしい佇まいですよ。


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トノサマバッタを発見in父島

⇒エコツアー 2012年01月09日 20:39

植生回復事業看板@エコカフェ.JPG小笠原父島2日目。長崎展望台から釣浜までは遊歩道が通じていますが、この少し斜面を登ると「瀬戸見晴台」があります。この一帯はしばらく前まではモクマオウリュウキュウマツなどの外来種が侵入し、在来種を圧迫していたが、世界自然遺産登録を前にこれらの駆除事業が行われました。今は結構はげ坊主の感がありますが、かつてはシマイスノキーコバノアカテツ群集型の乾性低木林であったと推察され、今後の植生回復が期待されます。

トノサマバッタ@エコカフェ.JPG周辺の荒地と境目の無い遊歩道を少し歩いたところで、じっと動かずに地面と同色化したトノサマバッタを発見しました。褐色型の個体。小笠原で見るのは初めてです。さずがは吉岡さん。トノサマバッタは世界中どこにでもいるらしいですが、もともと小笠原にいたのか、人の入植と関係しているのかは分かりません。ただし、記録によると小笠原では昭和に入ると4回にわたりト大量発生したトノサマバッタが栽培のサトウキビの葉を食い荒らし大被害を与えたそうです。地力も落ち、砂糖価格の暴落とあいまってサトウキビ栽培は下火となり、その後は野菜を栽培するようになったのです。母島には蟲塚(昭和10年建立)があります。

サトウキビと外来種のアカギモクマオウ、リュウキュウマツの間には密接な関係があります。サトウキビを搾り、煮詰めつために薪材が必要だったのです。そのために小笠原にそれらが厳選され移入されたのです。そしてサトウキビ畑が放棄されたあとを埋めるように戦後占領下において2次林化してしまったのです。そして貴重な在来固有種を圧迫しているのが実情なのです。なんとも、考えさせられます


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上空を舞うオガサワラノスリ

オガサワラノスリ2@エコカフェ.JPGお正月の旅小笠原」で父島に上陸すると上空を悠然と旋回していました。小笠原固有亜種、本土のものに近い。絶滅危惧TB類(EN)オガサワラノスリです。この島の食物連鎖・生態系の頂点にいます。時折、甲高い声で鳴いていました。もうじき繁殖期に入るらしいです。環境庁編(1991年)では以下のとおり報告されています。
繁殖期:2月〜6月頃
営巣期:3月
産卵期:4月〜5月

そう言えば、昨年9月「小笠原エコツアー」で母島を訪れた時も、上空を甲高い声で鳴きながら旋回を繰り返していたオガサワラノスリの姿ををよく目撃しました。
ガイドの茂木雄二さんの話ではオスによる縄張りを主張しているのではないかとのことです。上空を2羽が旋回しながらけん制し合っているようにも見えました。

この時は堺ヶ岳から下山し石門入口から小笠原らのボニンブルーの海とボニンーグリーンの森を見ながら雄大な気分に浸ったのを今でも克明に覚えています。


関連記事(オガサワラノスリの紹介記事は過去こちら)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ
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オガサワラビロウとタコノキの優先する乾性低木林は

⇒エコツアー 2012年01月08日 19:02

オガサワラビロウータコノキ群集@長崎展望台入口右断崖下.JPG父島長崎展望台入口の右側断崖下斜面にオガサワラビロウタコノキが優先する美しい乾性低木林が部分的に展開しています。植物社会学者は「オガサワラビロウータコノキ群集」と呼び、植物群集の変異や遷移といった生態系を動態的かつ体系的に捉えていといいます。[2012年1月2日撮影:長崎展望台入口@山崎]

この群集は「シマイスノキーコバノアカテツ群集」下部の土壌が薄く乾燥した立地にシマシャリンバイなどを伴い成立していると思われます。そもそも乾性低木林は山地の平坦面や緩斜面や尾根筋に棲み分けしています。このことは最終氷期後に海面が140m近くも上昇し、結果として父島、兄島などの山々は低くなり雲霧帯が消え、乾燥化が進んだために照葉樹を中心により環境適応が進み、現在のような乾性低木林を形成してきたと考えられます。樹高が低く、葉が厚く小さい乾性低木林は、地中海性気候に特徴的な厚葉樹林の植生と似ていることから、「乾性厚葉低木樹林」と呼ぶこともあります。タコノキやオガサワラビロウのように南方系の植生を伴うことが地中海型の厚葉樹林と全く異なるのです。
父島では戦後に年平均降水量で約340mmも減少するなど乾燥化が今も続いていると考えられ、特に近年、夏場の厳しい乾燥と台風などの集中豪雨に見舞われたりするといいます。外来種の影響だけではなく生育環境の変化による植生の遷移が生じ、貴重な固有種や絶滅の危機にある植物にとっては受難が続きそうです。

このような淡緑色の森は、母島の沖港の南北に伸びる海食崖上部の内陸部や母島列島向島にも局所的に広がっています。父島も母島でも島の北東部に当たるのが面白いのですが、父島だけではなく小笠原群島全体の気候条件が変化する中で、オガサワラビロウとタコノキが優先する森もどうなるのかと気になります。


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ムニンタイトゴメ(無人大唐米)の不思議

旭山南峰山頂@エコカフェ.JPG元日、父島の旭山南峰(272m)まで足を向けた。樹林帯を抜けると尾根筋には乾性低木林が続き、やがて岩場が現れる。山頂も岩場で背丈1p余のムニンタイトゴメ数株がひっしに花を咲かせていた。注意看板はない。足元を注意しなければ誰かが踏みつけてしうだろう。[2012年1月1日撮影、旭山南峰@吉岡・山崎]

ムニンタイトゴメ(無人大唐米、学名:Sedum japonicum Siebold ex Miq. subsp. boninense (Yamam. ex Tuyama) H.Ohba)はベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。小笠原固有種絶滅危惧TB類(EN)。分布は小笠原諸島の父島と兄島のみで山頂付近の日当たりのよいガレ場や岩場に自生。夏眠、つまり夏から秋にかけて地上部は枯れたまま地下の鱗茎で過ごす。晩秋に発芽します。
ムニンタイトゴメ花@エコカフェ.JPG草丈は3pから5cmほど、茎は数回分岐、葉は互生し、多肉質で米粒のように丸く、全縁で無毛、葉身は約2mm。花期は12月から3月頃、茎の先に径約5mmの黄色い5弁花を咲かせます。

本種はタイトゴメコゴメマンネングサメノマンネングサと同一種内の亜種の関係にあるが夏眠する点で全く異なった進化を見せている。このことは小笠原に早い時期に入り、テリハハマボウと同じように山の上まで分布域を拡大し、その後に本種では分布域を追われ山頂付近の岩場などに限って、しかも夏の暑さと乾燥を避け、冬季の雨の多い時期に開花する戦略を獲得しているのです。なんとも偉いです。

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アオモンイトトンボin父島洲崎

ギンネム林@エコカフェ.JPGお正月の旅小笠原」で父島に上陸した初日は小笠原ビジターセンターに立ち寄り、洲崎周辺を散策して終えることになった。洲崎の岩礁海岸の様子はすでに記事掲載したとおりです。[(1)こちら⇒(2)こちら⇒][2011年12月31日撮影:洲崎@山崎]

野羊山はかつて島であったが、戦時中にゼロ戦の滑走路整備のため埋め立てられ陸続きになっている。返還後は自動車教習場として利用されていると聞くが、頻繁に利用されるわけではないのだろう。雑草が繁茂していた。周辺はギンネムが林を形成し、たくさんの果実を実らせていたほか、モクマオウ、リュウキュウマツ、林縁にはオオバナセンダングサなどの外来種が目に付くほどで痛々しい。

アオモンイトトンボ@エコカフェ.JPGそんな外来植物天国の場所でもヒカゲチョウ、アオモンイトトンボ、セイヨウミツバチを確認することができた。広域種のアオモンイトトンボは季節外れであるためか、未成熟な成体であって橙色がかっていた。小笠原固有のトンボ類は父島では見られないと聞くが、はて。そのほか、旭山山腹などの林床に草むらが広がっているような場所ではコオロギの仲間だろうか、「虫の音」を聴くこともできた。自然回復は進んでいるのだろうか。

小笠原では世界自然遺産登録を目指してグリーンアノールやウシガエルなどの在来昆虫相に打撃を与えている外来種駆除に力を入れてきた。世界自然遺産登録の実現した後においても、引き続きしっかりした固有種の保護と生態系の保全のための対策が望まれます。

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ムニンハナガサノキ(無人花笠の木)の不思議

⇒エコツアー 2012年01月07日 15:57

オガサワラハナガサノキ@エコカフェ.JPG元旦、初寝遊歩道を植物観察をしながら歩く。遊歩道といっても登山道のようで足元は注意が必要、右側には延々とノヤギ防護柵が巡らされている。貴重な植物をノヤギの食圧から守るためのゾーンを設定いているのです。ちょうど柵の内側はアカガシラカラスバトサンクチュアリが広がっています。木道脇でムニンハナガサキが朱色の果実をつけていました。[2012年1月1日撮影:初寝遊歩道@山崎]

ムニンハナガサノキ(無人花笠の木、学名:Morinda boninensis Ohwi)はアカネ科ハナガサノキ属のつる性常緑低木。東南アジア系、小笠原固有種。フィールド調査により、雌雄異株ではなく雄性両全性異株、つまり雄性個体と両性個体の両方が存在するといった珍しい性表現をしていると確認されているようです。進化の過程なのでしょう、ユニークですね。
オガサワラハナガサノキ果実@エコカフェ.JPG分布は小笠原諸島全域に及び山地のシマイスノキ−コバノアカテツ群集内などで日当たりのよいところを求めて自生。
樹高は不明。枝は暗紫褐色で反時計回り(左巻き)に他の植物に巻きつきながら伸びる。葉は対生、厚く光沢があり、葉柄は短く、長楕円形で先が尖る。
花期は6月頃、枝先に頭状花を複数つけ、各頭状花は高杯状の花冠が4深裂した薄い緑白色の小花を6、7個咲をかせます。雄株では雌蕊の退化した雄花を、両性株では雌蕊柱頭と雄蕊からなる両生花となります。果実は集合果で12月から翌年1月頃に朱色に熟します。

小笠原にはハナガサノキ属はもう一つ「ムニンハナガサノキ」の変種「ハハジマハナガサノキ」が知られていて、そのほうは、葉が大きく、葉柄も長いという特徴があるそうです。こんど母島へ行ったら観察してみたいと思います。


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ウラジロエノキ(裏白榎)

⇒エコツアー 2012年01月06日 22:52

ウラジロエノキ果実@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島長崎展望台入口近くにウラジロエノキの葉が風になびいていました。白と緑が交互に踊っていましたので、すぐにこの木だと分かりました。葉腋には小さな緑色の果実をたくさんつけていました。

ウラジロエノキ(裏白榎、学名: Trema orientalis (L.)Blume)はニレ科ウラジロエノキ属の常緑亜高木。分布は小笠原諸島、南西諸島(屋久島以南)、インドから太平洋諸島に及び、低地から山地の崩壊地などに自生。ウラジロエノキ葉裏2@エコカフェ.JPG樹高は約10m、枝はよく開出し、横に広がり、若枝には毛が密につく。葉は互生し、葉縁に細かな鋸歯がつき、葉柄のある葉身は7cmから12cmほど、広被針形で先が尖る。葉裏は銀白色の絹毛が密生、葉脈は基部で3分岐します。
花期は5月から6月頃で葉腋毎に集散花序がつき、径約3mmの黄白色の小花がたくさん咲きます。小花は花弁4、5枚、雄蕊4、5本、雌蕊の頭注は先端が2裂。果実は核果、楕円球形で長さ4mmほど、11月頃に黒色に熟します。

ウラジロエノキは夜明道路脇など島内のほかの場所でもよく目にしました。風の強い日だと葉の表と裏が緑色と白色に踊るので分かりやすいですね。


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キンショクダモ(金色梻)は広域種

キンショクダモ(初寝浦ベンチ)@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島初寝浦の断崖上ベンチのある近くにキンショクダモがボンボリ状の花を咲かせていました。樹液には精油が含まれ、葉をこするとクスノキ科特有のよい香りがします。この材は細工材に利用し、種子は採油し蝋燭を作ったそうです。[2012年1月1日撮影:キンショクダモ雄花@山崎]

キンショクダモ(金色梻、学名: Neolitsea sericea (Blume) Koidz. var. aurata (Hayata) Hatus.)はクスノキ科シロダモ属の常緑亜高木。分布は伊豆諸島(利島)、小笠原諸島(父島列島、聟島)、南西諸島(トカラ列島以南)から台湾に及び、低地から山地に自生。キンショクダモ雄花@エコカフェ.JPG小笠原ではヒメツバキ−シマシャリンバイ群集の林縁などで多く見られます。
樹高は10mから15mほど、幹は直立し、枝分かれし広がる。葉は互生し、枝先に密につき、革質で全縁、葉柄のある葉身は7cmから15cmほど、長楕円形で先が尖る。葉表は緑色で3行脈が目立ち、若葉の時は黄金食の綿毛が密生し、のちに脱落。葉裏は黄金食の毛があるため、光沢のある銀褐色をします。
花期は小笠原では12月から翌年1月頃(南西諸島では3月から5月頃)で、葉腋に径約2cmのボンボリ状の散形花序がつき、たくさんの黄色い小花が咲きます。雌雄異株のため、雄蕊が長く先端に黄色い花粉がつくのが雄花、雄蕊の先端が先細りで何もないのが雌花です。キンショクダモ葉裏@エコカフェ.JPG果実は液果、楕円球形で長さ12mm前後、翌年3月頃に黄色に熟します。アカガシカラスバトが好みます。

小笠原諸島に自生しているシロダモ属には、キンショクダモとその近縁種で固有種のムニンシロダモ(無人白梻)が知られているが、後者は湿った山地の林内を好み、両種は環境適応しつつ種分化し、住み分けをしつつあると考えてよさそうです。

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父島長崎展望台でシマイスノキの花を

長崎展望台からロンバイン岬@エコカフェ.JPG長崎展望台左側乾性低木林@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の長崎展望台周辺は典型的なコバノアカテツーシマイスノキ群集からなる乾性低木林が見られます。父島の北部に位置し、海から噴き上がる風がきつく、乾燥も厳しそうです。

この乾性低木林は特に展望台の左側、断崖急峻地と断崖上部に広く展開しています。訪ねた時にちょうどシマイスノキ(島蚊母樹)の同じ株に前年咲いた花の果実とこの冬咲いた小さな紅色の花がついていました。120101シマイスノキ花(長崎)@エコカフェ.JPG花は葉腋に密集して咲いているので観察力が無いと葉の陰で気づかないでしょう。

展望台の右側、断崖下には象の鼻のようなロンパイン岬(通称:ロンパン)の岩稜が伸びています。岬の付け根あたりはリュウキュウマツやモクマオウが優勢に見えます。さらに、海域を挟んでセグロミズナギドリの繁殖地である東島がよく見えます。セグロミズナギドリは日本固有亜種であって、繁殖地としては他に南硫黄島のみが確認されているに過ぎないそうです。

長崎展望台から見る兄島瀬戸からロンバン、東島の景色は必ず訪ねたい父島のビューポイントのひとつです。展望台の足元にはボニナイトが露出しているのでぜひ確認してくださいね。

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小笠原父島洲崎の岩礁海岸(2)

⇒エコツアー 2012年01月04日 16:51

洲崎の太公望@エコカフェ.JPG洲崎の海岸線は岩礁であって釣り場になっているようです。
そのため、岩場に釣り糸や釣り針などが散乱しているのが気になりました。

岩礁の潮間帯にはムツゴロウやオオイワガニ、ヒザラガイの仲間、ウニの仲間、カキの仲間などが生息していました。
小笠原固有種で天然記念物のカサガイも観察できました。参考までに、小笠原水産センター・水族館には巨大なカサガイの標本が転じてあります。入場料は無料ですからぜひお立ち寄りいただけたらと思います。
オオイワガニ死骸@エコカフェ.JPG海蝕棚(波食棚とも)が広がっており、所どころにできた小さなタイドプールでは、小さな熱帯魚も泳いでいるのが確認できました。

潮が満ちるとタイドプールは水没(海没)してしまう。留まっている熱帯魚たちもそのことを知っているのだろう。タイドプールには気付かないが多くのちっちゃな生き物たちが棲んでいるのだろう。餌に困ることはないということらしい。

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タグ:小笠原 父島
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小笠原父島洲崎の岩礁海岸(1)

洲崎岩礁海岸@エコカフェ.JPG小笠原父島海岸線は漂着する人工ゴミがほとんどないためきれいです。台風の後などは流木や漁船のうきなどが漂着したりすることはあるという。
この日は偶然にもタイヤが打ち上がっていた。しかもタイヤの表面にはスパイクのように死骸となったカメノテがいくつも突き出ていました。

このタイヤがどんなヒストリーをもっているのか。産業廃棄物であるはずのタイヤが不法投棄され、豪雨とともにどんぶらこと川を下り、大海をはるか旅し、「カメノテ(亀の手)」の寝床となった。そして、嵐とともに打ち上げられた、と。タイヤとカメノテ@エコカフェ.JPGそれとも、漁船側面の緩衝材として利用された古タイヤが捨てられたものだろうか。

ただただ、静かな時間が流れるばかり。そろそろ潮が満ちてくる時間だが、このタイヤのところまで来ることはないのだろう。不思議な出逢いであったような。だれか、島のレンジャーが片付けてくれるだろうか。


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