ヤマユリ(山百合)は百合の女王様

⇒エコツアー 2012年08月12日 16:32

120803ヤマユリ@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島の金山近代化遺産「大立堅坑」周辺の山野やトキの森公園の林縁などでヤマユリの立派な花が咲いていました。佐渡ではこの季節にあちらこちらで見ることができます。かつて人がこの植物の鱗茎を食用とするため持ち込んだものと推察されます。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

ヤマユリ(山百合、学名:Lilium auratum Lindl.)はッユリ科ユリ属の多年草。分布は本州近畿地方以北(北陸を除く)と狭く、山地の林縁や草原に自生。九州北部で野生化。草丈は1mから1.5mほど、地下に径約10pもの大きな鱗茎をもつ。茎は直立しやや湾曲し、葉は無毛でつやがあり、葉身12pから15pほどの披針形から広線形で先が尖り、葉縁に微小な乳頭状突起が密につきます。
花期は6月から8月頃で茎の先に1個から6個ほどの径20pから26pほどの白色の花を咲かせます。花は花弁3枚とやや幅が狭い萼片3枚が反り返り、内側にたくさんの赤褐色の小さな斑点と黄色い斑紋ができ、雄蕊6本、雌蕊1本です。芳香は強いです。果実は長径5pから8pほどの紡錘形の刮ハで6稜あり、熟して開裂すると薄紙のような種子が風で散布されます。

まだ見たことはないが、伊豆諸島では花弁に黄色の斑点が少ない変種のサクユリが自生しているそうです。8月末の「第5回エコカフェみんなの森づくり」で三宅島に行ったら探してみようと思います。


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シロシタホタルガ(白下蛍蛾)

120804シロホタルガ@エコカフェ’(佐渡島).JPG佐渡島2日目。一行は大佐渡石名に向かいました。目的は天然杉を観察するためですが、遊歩道入口手前500mのところにある駐車場近くの林縁でシロシタホタルガを見つけました。最初はホタルガだと思ったのですが、サワフタギの葉に止まっていること、白帯が翅の中央寄りであることからシロシタホタルガと確認しました。天然杉の林内でもよく見かけました。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@叶拓斗]

120804シロホタルガ@エコカフェ(佐渡島).JPGシロシタホタルガ(白下蛍蛾、学名:Neochalcosia remota)はチョウ目マダラガ科のガの一種。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に及び、山地の食草がある場所で生息。成虫は6月から7月頃に出現、日中に活動、開張は50oから55mmほどで、上翅の白帯は中央寄りでやや水平です。下翅はホタルガとは異なり白色が広がっています。幼虫はカラフルで毒を持ち、サワフタギ、クロミノニシゴリなどの葉を食べるという。越冬も幼虫のままするそうです。逞しいです。

ホタルガの名前の由来は体色が黒色で頭部が赤色であることから蛍に見立てたことにあるという。大佐渡石名天然杉林では縄張りを守って飛行する多くのオニヤンマに出会うことができました。


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タグ:広域種
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静かなノアザミ(野薊)

⇒エコツアー 2012年08月11日 14:04

120803ノアザミ@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島津神島の津神神社境内で1輪のアザミの花を見つけました。花の下部にある総苞を恐る恐る触ってみると見事にねばねばしていました。ノアザミです。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

ノアザミ(野薊、学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.)はキク科アザミ属の多年草。分布は本州、四国、九州に及び、草原や河川敷などに自生。草丈は50pから100pほどで、根生葉は花期にも残り羽状に中裂、茎葉は基部で茎を抱き、鋭いとげが多い。
120803ノアザミ葉@エコカフェ(佐渡島).JPG花期は5月から8月頃で、枝先に径約4pから5pの頭花を上向きに咲かせます。花は紅紫色で全て筒状花、総苞片は直立し粘液をだすため粘るのが特徴です。ちなみにノハラアザミは粘りません。

佐渡島にはナンブアザミの島嶼型の変種で、佐渡島固有変種のサドアザミが知られています。総苞片は粘ることはなく、葉は羽状中裂し、長さ1、2oの棘をたくさんもつのが特徴のようです。


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オニユリ(鬼百合)は古く渡来

120803オニユリ@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島の津神島の津神神社境内のツワブキの群落近くでオニユリが大輪を咲かせていました。オニユリは古い時代に朝鮮半島を経由して渡来し、地下の鱗茎が食べることができるため食用として栽培されてきたという。かつて人家があった場所などで野生化しているそうです。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

オニユリ(鬼百合、学名:Lilium lancifolium Thunb.)はユリ科ユリ属の多年草。分布は中国、朝鮮半島、北海道から九州に及び、海岸近くから低山の斜面などに自生。原産地は中国とも考えられ、日本では人里近くでよく見られます。草丈は1mから2mほどで、地下に大型の鱗茎をつくり、茎には暗紫色の斑点があり、茎上部には白色の綿毛が生えます。葉は互生し無柄、葉身5pから18pほどの線状披針形で基部に珠芽(むかご)をつくるのが特徴です。ちなみにコオニユリにはむかごはできません。
花期は7月から9月頃で茎の先端の葉腋から複数の長い花柄をだしオレンジ色の花を下向きに咲かせます。花は径約10pで、外側3枚が萼片、内側3枚が花弁、いずれも長さ10pほどで先が反り返ります。雄蕊6本はやや反り返り先に濃い赤紫色の花粉をつけ、雌蕊1本は柱頭が太いという。

ちなみに、おせち料理の食材のユリネとはコオニユリの鱗茎のことをさします。近縁種には東北アジア、北海道から九州の山地の草原に自生するコオニユリ、北海道本州近畿地方以北、四国剣山の草原に自生するクルマユリ、本州紀伊半島・新潟県以北の海岸の砂地などに自生するスカシユリ、本州東北地方南部以南、四国、九州の山地に自生するヒメユリが知られています。


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暮らしの中の信仰、津神神社と灯台に善宝寺

120803津神神社2@エコカフェ(佐渡島).JPG120803太鼓橋@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島は寺社仏閣がたくさんあります。津神島に鎮座おわす津神神社もそのひとつです。古の人びとの暮らしの中の信仰が偲ばれます。[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]
創始は仁平2年(1152年)8月18日、落乃水の海中より出現した神様を大川部落の守護神として井戸ノ上遺跡付近に鎮座したのが縁起。120803ツワブキ@エコカフェ(佐渡島).JPG120803石油五分心舷燈@エコカフェ(佐渡島).JPG元禄以降に現在の津神島に移転したという。御祭神は、底筒男命、中筒男命、表筒男命です。
千石船の航行安全、商売繁昌の神様として信仰されてきたといいます。

神社の奥には極めて珍しい灯台があります。2階が灯台「石油五分心舷燈」で、1階には海上安全・大漁満足を祈願し善宝寺が祀られているのです。120803北前船の錨@エコカフェ(佐渡島).JPG
この灯台は、明治18年(1885年)3月、大川港に夜間に出入りする和船の不便を解消すべく、廻船問屋、井藤藤左エ門、名主林治郎左エ門らが寄付を仰いで建設したのが始まりだそうです。
当時燃料の石油は高価で、和船からの寄付とイカ釣舟からのトンボ税を代金にあてていたといいます。

現在は小さな差島全体が「津神島公園」として佐渡100選に選ばれています。公園内ではツワブキ、ノアザミ、クロマツ、マルバシャリンバイ、ヤブツバキヒサカキトベラアカメガシワなども観察できます。


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佐渡真野の伊藤屋で夕食を

⇒エコツアー 2012年08月10日 22:00

伊藤屋夕食@エコカフェ(佐渡島).JPG伊藤屋舟盛@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島2日目の宿「伊藤屋」の夕食は美味しかった。
桃井さんの差し入れの金鶴純米しぼりたて生、真稜純米はとりわけ素晴らしいお酒であった。
佐渡は水が素晴らしくお米もお酒も美味しいといいます。
伊藤屋佐渡牛@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡の地酒@エコカフェ(佐渡島).JPG山海の幸を堪能できるのが佐渡の特徴でしょう。
佐渡牛は江戸時代に金鉱運搬や農耕のために活躍してきたという。
今日では佐渡牛は飼育数が激減しており「幻の牛」と呼ばれているそうです。
この牛のサーロインステーキは格別に柔らかくしっかりとした味でした。
お刺身も新鮮でこのうえなしでした。
皆さんも一度はどうぞ。


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素晴らしき真野の宿、伊藤屋

⇒エコツアー 2012年08月09日 23:29

120805伊藤屋坪庭@エコカフェ(佐渡島).JPG120805伊藤屋玄関@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島2日目の宿は旧真野にある「伊藤屋」さんです。

玄関先の風情や清楚な坪庭などが心を和ませてくれます。
廊下脇の部屋には昔懐かしい民芸品や玩具がおかれ喫茶としても利用されています。
120805つくばい@エコカフェ(佐渡島).JPG廊下に面した壁や階段などにも民芸品、玩具や日用品がさりげなく飾られタイムスリップさせます。
引き戸上に掲げられた宿の主人の恩師で昭和22年の頃に真野中学校の教師だった本間勝太郎画伯による版画「佐渡の冬ー国府川よりー」が気になりました。
その作品を鑑賞していると佐渡の冬の静寂さの中に溶け込んでしまうかのような錯覚を覚えます。

120804伊藤屋室内2@エコカフェ(佐渡島).JPG120804伊藤屋室内@エコカフェ(佐渡島).JPG若旦那のもてなしに心から頭が下がります。

古き世の 礎ありて 木下闇


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エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)は清楚な美を

120804エゾアジサイ@エコカフェ(佐渡島).JPG120804エゾアジサイ花@エコカフェ(佐渡島).JPG沖合で暖流と寒流がぶつかる佐渡島は標高900m前後の山々が深く美しい森を抱え、特に大佐渡一帯の山々は江戸時代には江戸幕府直轄であったため多様な生態系が保存されています。大佐渡石名天然杉遊歩道脇の林縁にはエゾアジサイの花が見ごろでした。[2012年8月4日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

120804エゾアジサイ花@エコカフェ(佐渡島).JPGエゾアジサイ(蝦夷紫陽花、学名:Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. yesoensis (Koidz.) H.Ohba)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。ヤマアジサイの変種で日本固有種。分布は北海道南部、本州日本海側(多雪地帯)、佐渡島、九州に及び、深山の沢筋や湿った場所などに自生。樹高は1mから2mほど、株立ちし樹皮は灰褐色、葉は対生し有柄、葉身は10pから17pほどの楕円形から広楕円形で先が尖ります。葉表は緑色だが、葉裏は淡白緑色、葉縁に鋸歯と葉脈の側脈が目立ちます。花期は6月から8月頃で、枝先に散房花序をだし、中央に多数の小さな両性花と周辺に装飾花を咲かせます。まず4枚の萼片からなる装飾花が開き、後に花弁5枚、雄蕊10本の両性花が開きます。花の色には個体差があり、清楚な青色から淡青色、果実は楕円形の刮ハです。花も果実もヤマアジサイよりも大きいそうです。

別名に奥睦紫陽花ともいうそうです。エゾアジサイをヤマアジサイの変種としましたが、亜種とする場合もあるようです。そもそも分布が重なっている地域では中間型のものも多いと聞きます。ちなみに佐渡にはヤマアジサイは自生していないようです。また、アジサイの仲間には他にも多様な野生種がありますよ。


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佐渡島で見たベニシジミ(紅小灰蝶)

120805ベニシジミ@エコカフェ(佐渡島).JPG8月3日から5日かけて訪れた佐渡島では市街地でも森の中でもあまり蝶を見ることはなかった。クロアゲハ、モンキチョウとベニシジミくらいでした。写真は旧真野町にある大願寺境内で吸蜜に花を訪れているところを撮影したものです。境内にはお盆前で住職以外には人影はありませんでした。[2012年8月5日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

ベニシジミ(紅小灰蝶、学名:Lycaena phlaeas daimio (Matsumura))はシジミチョウ科ベニシジミ属に分類される北方系の小型の蝶。分布は北海道から九州まで、日当たりのよい草原などに生息。ただし、亜種が多く確認されています。発生時期は3月から11月頃まで、幼虫で越冬します。前翅長は約15oで表裏とも赤橙地に黒色の斑点、表には黒褐色の縁取りがあり、後翅は表が黒褐色で裏は灰色、翅の縁に赤橙色の帯模様があります。幼虫は草食性でタデ科のスイバやギシギシなどを食します。

ベニシジミはユーラシア大陸と北アメリカ大陸に広く分布するが、多くの亜種に分かれているそうです。


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佐渡島の小木宿根木郵便局に魅せられて

⇒エコツアー 2012年08月08日 10:20

小木宿根木郵便局景観@エコカフェ(佐渡島).JPG小木宿根木郵便局@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島エコツアーで島内散策をしている時にとても風情のある郵便局に出会いました。
町並みの景観を意識した情緒ある建屋です。
赤い丸型郵便ポストの佇まいがよろしいですね。
近代的な看板が不釣り合いなのが残念です。小木宿根木郵便局駐車場@エコカフェ(佐渡島).JPG
日本人の美的官官を大切にしたいですね。
この夏の新しくて古い日本を訪ねてみてはどうでしょう。


今昔を 地域に根差す 郵便や


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そもそもトキ(朱鷺)とは

⇒エコツアー 2012年08月06日 02:28

120803トキ@エコカフェ(トキの森公園).JPGトキを巡る保護の取り組みの経過については先に紹介したが、そもそもトキとはどんな鳥なのでしょう。トキは戦前の農業を中心とする日本の里山の暮らしとオーバーラップさせることができる唯一の鳥かもしれません。[2012年8月3日撮影:トキの森公園@阿部]

トキ(朱鷺、鴇、学名:Nipponia nippon (Temminck))はコウノトリ目トキ科トキ属の鳥。1種1属。絶滅危惧TB類(EN)、日本では野生絶滅(EW)。分布は中国陝西省や日本佐渡島など、湿地や水田が広がる後背林などに生息。かつては東アジアに広く分布。開発と乱獲で激減した鳥のひとつ。体長は約76p、翼開長は約130p、脚は短く朱色、顔面も朱色の皮膚が露出し、下方に緩やかに湾曲した嘴は黒く先端が赤い。体色は白色で後頭部に冠羽、翼の下面はピンクがかった朱鷺色しているのが特徴です。飛翔時にはサギとは異なりツルと同じように首を伸ばしたまま飛ぶという。また、この時、脚先は尾羽から出ないという。食性は肉食性で、嘴に接触神経が発達しているため、浅瀬の濁った水中や水泥底のどじょう、サワガニ、カエル、昆虫などを探し捕食することができます
通常は群れで行動するが、春から夏にかけての繁殖期にはつがいか単独で行動するという。ただし、本来は集団繁殖する習性をもっているとする考えがある。繁殖色と言って、1月下旬頃から8月頃まで頸側部から粉末状の物質を分泌し、体に擦りつけて黒色に着色にするという。

トキ保護センターの主席自然保護官の長田啓さんのお話ではトキは脚が短く、嘴に神経があって、田んぼや湿地のような場所で餌を探すのに優れて適しているといいます。東アジアの多くの国では湿地は開発でほとんど埋め立てられ、田んぼは農薬が使用され、日本では減田と高齢化と後継者がないため放棄水田が増えるなどトキにとっての生息環境の悪化は今後も避けられない心配があります。


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期待膨らむトキ保護センター

120803野生復帰ステーション@エコカフェ.JPG今回の佐渡島エコツアー、真っ先に36年ぶりにトキの自然繁殖に成功した佐渡トキ保護センターの長田啓主席自然保護官を訪問しました。エコカフェは絶滅危惧種保護センターを奄美大島と千葉県浦安に開設し、マダガスカルホシガメやシャムタイガーなどの保護飼育をしています。今回はトキの野生復帰の御苦労だけではなく、地域社会、地域住民との関係性、これから目指すものなどについて勉強する機会にしたいと企画しました。
ここではトキを巡るこれまでの経過についてざっと紹介しましょう。

120803トキ保護センター@エコカフェ.JPG120803長田主席自然保護管講義@エコカフェ.JPGかつて江戸時代までは北海道南部から九州まで、特に日本海側ではごくありふれた鳥であったという。もちろん田のイネを踏み荒らす害鳥とされていたという。
明治期に入って、羽毛や肉の需要が急増して乱獲したため激減したため、昭和9年の推定生息数100羽の時点で天然記念物に、戦後昭和27年に24羽まで激減し特別天然記念物に指定し、禁猟区を設定した。
昭和42年に佐渡島にトキ保護センターが開設され、人工飼育を試みるものの繁殖には至らず、ついに昭和56年に野生トキ5羽全てを捕獲し、人工飼育に移行。平成15年に最後の1羽(キン)が死亡し、日本産トキは絶滅。この間、日本産トキと中国産トキとの人工繁殖が試みられたがいずれも失敗。
平成5年、国内希少野生動植物に指定され、保護増殖事業計画が策定され、新たな試みとして、平成11年に中国からオス・メス2羽の寄贈、オスのヒナ誕生、翌年に中国産トキのメス1羽を借受し、2ペアで人工繁殖に成功し、平成19年時点で95羽まで増えたという。
平成20年からは野生復帰のための放鳥を工夫しながら続け、本年6月で計6回、計91羽を数える。本年4月以降、3ペアから計8羽が誕生し、巣立っています。


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佐渡島上陸初の美味は旬のナンバンエビとナガモ

⇒エコツアー 2012年08月05日 23:26

120803海産横丁@エコカフェ(佐渡島).JPG8月3日11時55分、佐渡島の両津港に入港。2時間半の穏やかな船旅であった。
上陸後に佐渡汽船旅客ターミナル内にある食事処「海産横丁」で各自お好みの昼食をとった。折角なので旬のものを求めることに、ナンバンエビ(南蛮海老)とナガモ(長藻)のどんぶりに挑戦した。
どちらも今が旬、海老の甘さにナガモの優しいねばねば感と海藻独特の風味が嬉しかった。
ここでナンバンエビ(正式名をホッコクアカエビ)とナガモ(正式名をアカモク)を解説しておきましょう。

120803ナンバンエビとナガモのどんぶり@エコカフェ(佐渡島).JPGホッコクアカエビ(北国赤海老、学名:Pandalus eous Makarov)は十脚目タラバエビ科タラバエビ属に分類されるエビ。別名にアマエビ(甘海老)とも。分布は北太平洋で水深200mから600mほどの深海砂泥底に生息、日本海はその南限。体長は約12p、体色は赤橙色で甲は柔らかく体や脚は細いのが特徴。食性は肉食性で小型の甲殻類や多毛類などを捕食。産卵期は春から夏にかけ、メスは受精卵を抱え、孵化後に幼生放出をするという雄性先熟といってプランクトン時代は全てオス、5、6歳でメスに性転換するそうですよ

アカモク(赤藻屑、学名:Sargassum horneri (Turner) C. Agardh)は褐藻網ヒバマタ目ホンダワラ科ホンダワラ属に分類される海藻。分布は北海道(東部を除く)、本州、四国、九州に及び、栄養塩の富む沿岸の波あたりの強くない浅海の岩上に生育。草丈は最大で7mにも及ぶという。また、郷土食として秋田、山形、新潟、岩手、宮城、京都、福岡などで好まれているようです。


ナンバンエビは高タンパク、超低脂肪、ナガモはポリフェノール、フコイダンや各種ミネラルを豊富に含むことから、両者共演のどんぶりは健康的な食事と言えますね。


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国仲平野に広がる美しい田園風景

⇒エコツアー 2012年08月04日 17:56

120803田園風景2@エコカフェ(佐渡島).JPG佐渡島のこれほどの美しい田園風景があるとは正直言って想像していなかった。
丘陵地が多く棚田の風景がトキの生息環境を支えているのかなと考えていたのだが、どうもそうではないらしい。
トキについては別の機会で触れることにしたいが、佐渡自然保護官事務所主席自然保護官の長田啓さんの話ではサギとは異なり脚が短く、嘴に接触感覚神経があることで濁った水中でもドジョウなど水性生物の捕食が可能になっているという。120803田園風景@エコカフェ(佐渡島).JPGこのためトキの棲息のためには水田のような場所が餌場として極めて重要になるという。
車窓から見た国仲平野に広がる広大な水田はトキたちにとってなくてはならない生息環境であるということである。
何気ない田園風景から生産される生き物たちの壮大な物語りあるということです。


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真夏の尖閣湾は

120804_1325~01.jpg120804_1242~02.jpg観光客は余り多くないようだ。
午前中に裏杉の巨木の森を散策しました。
びっしょりと汗を流しながらの森林浴です。
オニヤンマやハナバチ、アブの仲間がいっぱいでした。
森は鹿がいないため林床はジダ植物など緑に満ちています。

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両津加茂湖の朝

120804_0520~02.jpg佐渡島に来ています。
朝日が痛いほどに眩しいです。
昨日はトキ保護センターの野生復帰ステーションを訪ねました。
主席自然保護官の長田さんといろいろとお話し聞き、意見交換をさせていただきました。
日本の農村の将来を考える機会にもなりました。
詳細は後日レポートします!

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夏休みの風景

⇒エコツアー 2012年08月03日 09:31

120803_0816~02.jpg120803_0816~01.jpg上越新幹線新潟駅です。
夏休み家族連れの旅行者も多く混じっています。
しかしここも暑いです。

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佐渡島エコツアー「トキ絶滅からの挑戦に学ぶもの」ご案内

⇒エコツアー 2012年06月23日 18:59

今年は佐渡島において放鳥した国の天然記念物トキの雛が誕生し巣立ちしたことに日本中が湧きました。佐渡島は対馬暖流がぶつかり低山にもかかわらず雲霧が発生するため、南方系と北方系の植物が共存する多様な植生環境にあり、屋久杉、立山杉などのように天然杉のなかには巨木も見られます。また、長い歴史の中で生み出された伝統芸能や江戸時代の貨幣経済を支えた金山採掘跡などにも触れてみたいと思います。
トキのマスコット@エコカフェ.JPG

日 程:2012年8月3日(金)〜5日(日)

定 員:8名 

行 程
3日 東京駅発6:00 → 新潟駅着8:14(上越新幹線とき301号)
   新潟港発9:25 → 両津港着11:55(佐渡汽船フェリー)
   到着後、昼食、佐渡歴史伝説館・佐渡金山・尖閣湾を見学、など    
大佐渡石名天然杉@エコカフェ.JPG

4日 宿発9:00
   トキの森公園(トキ保護センター)を視察
   昼食後に、石名天然林遊歩道を散策(スギ巨樹を観察)、など

5日 宿発9:00
   自由散策
   両津港発12:40 → 新潟港着15:10(佐渡汽船フェリー)
   新潟駅発16:44 → 東京駅着19:00(上越新幹線MAXとき338号)
   到着後、解散

【宿泊】佐渡グランドホテル(1泊目)
    旅館 伊藤屋 (2泊目)
【エコカフェ会員価格】45,000円(2名1室/食事朝夕食付き)
【一般価格】50,000円
 
▼新幹線駅と港間の移動・・・タクシー
▼島内移動・・・3日間 レンタカー

【申込締切日・申込先】2012年7月13日(金)午後3時厳守、エコカフェ事務局

※参加ご希望の方は、事務局までご相談ください。


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ヤエヤマヒルギ(八重山蛭木)は最も海側に

⇒エコツアー 2012年06月19日 23:47

120616ヤエヤマヒルギ@エコカフェ.JPG島尻マングローブ林で最もよく見られるヤエヤマヒルギは日本のマングローブ林を構成する樹種の中では、最も海側に自生することから群落の最前線を守り、しばしば台風の影響を直接受けることになります。沖縄本島を北限とするが、石垣島や西表島などでは大きな群落をつくっています。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ヤエヤマヒルギ(八重山蛭木、八重山流木、学名:Rhizophora mucronata Lam.)はヒルギ科ヤエヤマヒルギ属の常緑高木。120616ヤエヤマヒルギ果実@エコカフェ.JPG分布は東アフリカからオセアニアまでと広く、日本では南西諸島(沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島)であって、対塩性が比較的強く、海側のよく海水に晒される干潟に自生。樹高は8mから10mほどで、幹の根元近くからタコ足状に多数の呼吸根を伸ばす。葉は対生し厚く皮質、葉身は10cmから18cmほどの長楕円形から広楕円形で先に針状の突起がつき、葉裏には無数の黒点が目立ちます。
花期は5月から7月頃で、葉腋から二又に分枝する集散花序をだし、白色の花を咲かせます。花は花弁4枚、萼片4枚。果実は卵形で、その中で種子(胎生種子)は発芽・発根し、先端(胆根体)が約30cmも伸び、落下・海流散布し、漂着したらそこで根を下ろします。

マングローブ林では引潮時には泥底が現れ、多くのシオマネキの仲間や巻貝・二枚貝などの底生生物やトビハゼの仲間などが観察することができます。今年度の宮古島ツアーではマングローブ林の生物多様性をテーマにしようかと思います。

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メヒルギ(雌蛭木)は最も北に

120616メヒルギ@エコカフェ.JPG島尻マングローブ林でも見られるメヒルギは、先島諸島から沖縄本島にかけて、単一の群落やオヒルギやヤエヤマヒルギと混生した群落をつくり、八重山諸島ではまとまった群落をつくっています。また、日本のマングローブ林を構成する樹種の中で最も北限に自生し、特に沖縄諸島以北ではしばしば優先種になります。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

メヒルギ(雌蛭木、雌流木、学名:Kandelia obovata Sheue, H.Y.Liu et W.H.Yong)はヒルギ目ヒルギ科メヒルギ属の常緑高木。1属2種、南シナ海を境に北型と南型に分類。分布は東アジアからオセアニアまでと広く、日本では九州薩摩半島から南西諸島にかけて、熱帯・亜熱帯の河口干潟に自生。樹高は約15m(日本では3mから8m)で幹は直立し樹皮は濃赤褐色、幹から伸びる呼吸根には板根を伴う。葉は対生し革質で光沢があり、葉身は約8cmから15cmほどの長楕円形で鈍頭。
花期は7月頃で、葉腋から集散花序をだし、10個ほどの白色の花を咲かせます。花は細長い萼片5枚、長さ約1cmの2裂した糸状の花弁5枚からなります。果実は長径約15cmの卵形で、その中で種子(胎生種子)は発芽・発根し、やがて果実外に先端に芽のついた根を約30cmも伸ばし、脱落して海流散布します。

メヒルギは対塩性では比較的弱いが、胎生種子の定着率では高いことから、パイオニア植物といえます。胎生種子の多くは落下後に親株の近くで定着・成長するが、なかには海流散布で積極的に種の分布拡大に挑戦するものもあるようです。


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