季節遅れの秋の七草のひとつ、ハギ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月23日 01:10

IMGP9735.JPG八坂の塔に別れを告げ八坂通を二年坂と三年坂に向かう。
途中、民家の塀越しからハギの枝がしだれ伸び花を楽しませている。ハギと言えば「秋の七草」で親しまれているが季節遅れもいいとこである。温暖化の影響だろうか。今年は紅葉も美しいとは言い難い。

ハギ(萩)とはマメ科ハギ属の総称であって、一般にはヤマハギ(山萩、学名:Lespedeza bicolor)やミヤギノハギ(宮城萩、学名:L. thunbergii)など数種が知られている。落葉低木とされるが、冬季には地上部の木質化した茎を残し全部枯れ、翌春に根元から株立ち萌芽する特性がある。分布は日本のほぼ全土に及ぶ。
葉は三出複葉であって、枝先端に多数の花枝を分枝し、マメ科特有の蝶形の薄紫色の花をつける。この花の季語は秋で「万葉集」などでもよく詠まれている。

この植物は、根にマメ科特有の根粒菌を共生するため、空気中の窒素を固定することができ、荒れ地に真っ先に植生するパイオニア植物の仲間に数えられているのである。人びとはそんな逞しさよりも花の美しさを句に詠んでいるのが面白い。

「晩秋に ひとり咲く花 萩の花」  @八坂通

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二年坂の雑踏と路地の静寂

ビーグル号の航海日誌 2010年11月22日 02:16

IMGP9737.JPG二年坂は二寧坂ともいうらしい。この坂道は八坂通を左手にして清水寺の参道である産念坂に通ずる。そのため八坂神社高台寺清水寺を往来する参拝客でいつも賑わっているという。もっとも今日では観光客ということになろうが。

連続する坂道の漢字表記がなんとも不思議である。一年、二年、二寧、産寧、三年と混在しているからである。どうも後世の人たちの逆算の発想が働いているようだ。一番最初に名付けられたのが産寧坂である。諸説はあるが、産寧坂は安産祈願のため清水寺の子安観音にお参りをしたことに由来するとする説がもっともらしく思える。IMGP9738.JPG二寧坂の名前は産寧坂の手前にある坂であること、一年坂は二年坂のさらに手前にあることから後世の人が名付けた。その際に漢字表記を分かりやすく誤植したのであろう。今日では産寧坂も三年坂と書くことがある。何となく今風のストーリーがあって観光客に受け入れられやすいと思ったからではないだろうか。

二年坂から脇に伸びる路地は対照的にひっそりと静まり返っている。そこにはこの地で暮らす人びとの日常生活が連続している。生活者としての視点をもって街を散策して見るのも面白いと思う。
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八坂の塔と小さな秋

IMGP9732.JPG第7回時計台対話集会までに秋の八坂の塔の周辺をプロムナードした。八坂の塔を文字通り八坂から仰ぎ見ると小さな秋がアクセントしていた。モミジの紅葉とケヤキの黄葉であろうか。

八坂の塔は法観寺の五重塔であるが、寺勢力が衰えた今は民家が密集する中に孤立してそびえて見える。塔は室町時代、1440(永亨12)年に足利義政により再興、高さ46mは東寺、興福寺の五重塔に次ぐ。本瓦葺き五層でどっしりとしていて白鳳時代の建築様式を今によく伝えている。塔内には五智如来(大日、釈迦、阿閦(あしゅく)、宝生、弥陀)が安置されているという。
法観寺は清水寺の近くにあり、山号を霊応山、1240(仁治元)年以降、臨済宗建仁寺派の寺院。寺伝によれば、592(崇峻天皇5)年に創建、聖徳太子が開基というが、平安京遷都以前から存在した古い寺院であったらしく、朝鮮半島系渡来氏族の八坂氏の氏寺として創建されたとする説もあるという。

八坂通から二年坂を下りながら、ふと、最近の教科書では「聖徳太子」は「厩戸王(聖徳太子)」と表記されるなど古代史の真相が明らかになりつつあることを思い出した。自然は真実が一つであり素直だが難しく、歴史は真実が幾つもあり複雑にして難しいと思う。

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イチョウの冬芽

ビーグル号の航海日誌 2010年11月21日 01:46

IMGP9702.JPG西本願寺境内のイチョウの黄葉、まもなく北風とともに一気に散り、黄色い絨毯を見せてくれるだろう。イチョウの枝にはもう冬芽が大きく膨らんでいる。来春には若々しい命、花が咲き、枝が伸びるだろう。

草花教室でも学んだように、イチョウは裸子植物で雌雄異株でもある。その生活史には裸子植物ゆえの特徴がある。雌株に4月頃に咲いた胚珠がむき出しの雌花に、雄株に咲いた雄花の花粉が風にのって到達すると、胚珠にある花粉室で精子になり、胚珠が大きくなった9月頃に卵細胞に授精することで、世代を紡ぐことになるという。
イチョウの仲間の生殖は、被子植物の生殖の仕組みに比べるとどうもロスが多く、エネルギー効率が劣るため、氷河期の到来といった気候変動の影響だけではなく、生存競争の上で被子植物の仲間に破れ、衰退し、多くが絶滅していったと考えるべきであろう。

落葉高木で美しばかりか、寿命が長いため、大切に育てることで見事な大木に成長しているものもある。生殖の仕組みだけではなく、原始的な特徴として葉の脈が主脈と側脈に分かれず平行脈になっているというのも面白い。草花教室では皆さんと一緒にもっともっと深く植物の構造や生殖の仕組みなどいろんなことを学んでいきたいと思う。

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古代植物、イチョウの見事な黄葉

ビーグル号の航海日誌 2010年11月20日 23:30

IMGP9699.JPG西本願寺の境内には大きなイチョウの木が2本あり、見事に黄葉していた。

イチョウ(銀杏、学名: Ginkgo biloba L.)は、裸子植物門イチョウ綱の中で唯一今日まで生きながらえている裸子植物の一種。「生きた化石」とも言われる。というのも原始的なイチョウの仲間はおよそ4億年前に地球上に出現し、約2億5千万年前から約6500万年前までの中生代、恐竜の繁栄とともに世界的に化石から17属もの仲間が繁茂したが、恐竜絶滅以降、新生代に入り氷河期の到来とともに急激に衰退し、生存競争の結果、中国に一種のみが残ったということであろう。その意味では現存するイチョウの逞しさに感心せざるを得ない。日本各地で今日見られるのは、鎌倉時代の頃に移入されたのではとする説などがあるが、はっきりはしていないようだ。

いずれにせよ身近なイチョウは植物の進化を知るうえで貴重な存在でもある。ギンナン(大きくなった胚珠)を食べたり、黄葉にカエデの仲間の紅葉などとともに秋の深まり(秋色)を感じる以上に興味をもって接して欲しいものである。

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たまに都会的な希薄さ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月19日 14:24

IMGP9697.JPG一日にいくつのドーナツを売るのだろうか
昼下がり訪れるお客はそんなに多くはないが
いろんな種類のドーナツがある
どれも美味しそうだ
どれにしようかな
これとそれとこっちのも
にっこりと「ありがとうございます」と
ただそれだけのこと
であいとも言えないただそれだけのことだ

@京都駅
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モンキチョウの蛹はモヤモヤ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月17日 06:24

101116_1037~01.jpgこのところ一気に朝夕は冷え込むようになりました。
先週までモンキチョウの成体が見られたフサアカシアはすっかり落葉してしまいました。
するとまだ枝のところどころに羽化前の蛹がぶら下がっています。

この蛹は無事に羽化し成虫になることができるのでしょうか?
それともこのまま永遠の眠りについてしまうのでしょうか?
平年であればこのチョウは10月いっぱいで見られなくなるといいます。

長期的な温暖化の影響と短期的な寒暖のぶれが思いもよらない生態系の変化を生んでいるのかもしれません。
どうなるのでしょう。気になるのでしばらく観察を続けたいと思います。

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フサアカシアとモンキチョウ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月12日 16:06

101111_0918~01.jpg今日は少し暖かですがこのところ寒い日が続きました。
いつも通う慣れた道に面した庭先にフサアカシアが植えられています。
オーストラリア原産でマメ科アカシア属の常緑の植物。ミモザとも言います。
3月頃に黄色い小さな花が数珠なりにたわわと咲きます。
葉にモンキチョウがじっと止まって動く気配がありません。
近くの枝には蛹の殻がぶら下がっています。
どうやら羽化したばかりのようです。
少し離れた葉っぱにももう一匹のモンキチョウがぶら下がっています。
やっぱり近くの枝に蛹の殻があります。
チョウの季節はとっくに終わっているというのに....。
残念なことにこのモンキチョウが子孫を残すことはないだろう。

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突然に未知生物との遭遇

ビーグル号の航海日誌 2010年11月10日 23:13

IMGP9681.JPG清水寺本堂舞台の右袖の柱の袂で蠢くものに遭遇した
暗闇の中でじーっと目を凝らす。ほどなくムカデのような未知なる生き物が浮かぶ
未知生物は柱を巻きながら動いては止まり、止まっては動く
なんとも気持ちのよいものではない

未知生物は「オオゲジ」だった。
オオゲジは節足動物門ムカデ網ゲジ目ゲジ科の多足動物の一種。分布は東南アジアから東アジア、日本では関東以南に生息。体長は60mm、触角や歩脚は楕円状に広がり100mmを超える。日本にはもう一種、体長30mmと小型のゲジが全土に広く生息している。
高い視覚性を有する数百の単眼が集まった偽複眼と滑るような移動を可能にする15対の長い歩脚を持つことから、夜行性でもゴキブリなどの衛生害虫やクモ類などの動く生体のみの捕食を可能にしているという。

ムカデのように人を噛むこともないにもかかわらず、姿形が気持ち悪いとの理由で不快害虫(ニューサンス)という汚名をきせられている。通称、ゲジゲジともいう。なんともヒトの身勝手なことか!!

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択捉島のユニークな針葉樹の森

ビーグル号の航海日誌 2010年11月09日 23:30

P9110062.JPG択捉島は「千島列島最大の島。江戸時代から知られ、安政元(1854)年日露和親条約により日本領。第二次大戦後、ソ連(のちロシア連邦)の占領下にある」(三省堂大辞林)である。千島列島の東南方には千島海溝が走っており太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込んでいる。そのため千島列島には多くの活火山が分布している。

択捉島の形成は新第三紀(約2500万年前から約250万年前まで)から第四紀(約250万年前から現在まで)までの断続する火山活動によるもので、山地や浸食による起伏、沖積面、海岸段丘からなる。散布山(写真)や指臼山は溶岩流などの複成火山地形が良く保存され、紗那から内岡にかけての海岸段丘、内陸側には標高100m 前後の沖積平地が発達している。P9110076.JPG

択捉島は面積の約80%を森林が覆い、北部はダケカンバを主とした矮小低木林、中部はグイマツとトドマツの林、湿地や海岸台地にはグイマツ純林、南部はエゾマツとトドマツの林が発達しているという。グイマツ(学名:Larix gmelinii)はマツ科カラマツ属の落葉性針葉樹であって、最も北限に分布する樹木。氷河期からの生き残りで、色丹島、択捉島、樺太、カムチャッカ半島、オホーツク沿岸に分布。極寒の風衝地ではハイマツのように地を這う姿となるそうだ。

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コアホウドリの群れを

ビーグル号の航海日誌 2010年11月08日 22:37

P9120182.JPGP9120185.JPG2010年度ビザなし交流で北方四島の択捉島を訪問した。オホーツク海に面した萌消湾には多くの海鳥が集まるという。
9月初旬の砂浜には数えきれないくらいのコアホウドリが群れているのが観察された。
群れの所どころにミナミオナガミズナギドリも混ざっていたようだ。
群れの中から時おり思い立ったように数羽の集団が波間に飛び出し消えてゆく。
上昇気流を利用して海上をソアリングする姿は何とも美しい。
どこへ行くのだろ。あっという間に視界から消えてゆく。
この海は夏場は湧昇流のためプランクトンが大量にわき、オキアミや小魚が多く棲む。
鳥たちにとってもとっても豊饒な海なようだ。

寒くなる前にコアホウドリたちは繁殖のため小笠原諸島やハワイ諸島などに向けて旅立つことになる。この時期はすでに南へ南へと海上を南下していることだろう。

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里山にチャノキの花

IMGP9695.JPGこの季節になると里山は冬支度のためひっそりと静まり返ります。
夜になると気温もぐんと下がり生き物たちは息をひそめます。
そんな静かな里山に赴くとどうでしょう。
民家周辺や畦道端にチャノキの白い花が咲いていますよ。
そこには小さな世界が陽とがっています。
小さな虫たちが頻繁に食事に訪れています。

灌木に覆われた狭い土地にある伸び放題のチャノキたち。
かつてそこに民家があったことを告げているのかもしれない。
チャノキの花の後にサザンカ、ツバキと冬の花が続きます。

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井の頭公園は駆け足の秋

ビーグル号の航海日誌 2010年11月07日 19:53

20101026163656.jpg暦でいうと冬ですね。
松葉蟹・ずわい蟹も解禁になり、冬の準備はいつもの通り着々と進んでいます。

近所の井の頭公園のケヤキも黄色に、名物の春の桜の木も落葉になりつつあります。
意外と知られてない人が多いけど〜
公園内にある池は、神田川のはじまりですよ。
持ち主の東京都は、様々な水質調査・実験をして以前より随分と改善し、悪臭もヘドロもほとんどなくなりました。

ほとりには弁天様がいらっしゃり、仲良しカップルがボートに乗るとヤキモチから別れてさせてしまうとか〜(−_−#)
まだ乗ったことがないから仲良くしているのかな?
いやいや、ボートに乗る順番待ちが出来ないだけ!

晴天には、大道芸やマーケットで大にぎわいです。
東京の公園が世界一になる日も近いかもしれませんね(∪o∪)。。。

サポーター・コタより

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唐桑巨釜の黒松林

ビーグル号の航海日誌 2010年11月03日 18:56

IMGP9006.JPG唐桑半島巨釜の断崖上の緩やかなスロープには見事なまでの黒松林が広がっている。柔かく、明るく、緑の、ソウソウの世界だ。一方、断崖の下では太平洋からの荒波が怒涛のよう寄せ砕ける。繰り返し、繰り返し、休むことはない、硬く、青く、白い、バラバラの世界が広がる。

クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii Parl.)はマツ科マツ属の常緑高木の針葉樹。分布は本州、四国、九州のほか韓国南部の島嶼であって、海岸の砂浜や岩礁の岩頭。本来ならば陽樹であるクロマツは陰樹であるタブノキなどに遷移するはずであるが、純林に近い形で残っているのは人為的な手が入れられているからであろう。クロマツは塩害に強いため、古くから防潮林として植えられてきた。羽衣伝説で有名な三保の松原など日本の海岸の景観の特色になっている。

しかしながら、近年、河川河口工事や護岸工事などにより沿岸流の流れなどが変化し、砂浜浜から砂が流出する事態が深刻な問題となっている。残念ながらこれまでの環境影響評価のし方が不十分であったためであろう。私たちは失敗から次はどうすべきかを学んでいるのだろうか。自然の移り変わりは決して私たちを待っていてくれはしないのである。松枯れの原因のマツノザイセンチュウの伝搬も松林放棄と混生化が副因であって深刻であることには変わりはない。

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明治三陸大津波の証人

IMGP9011.JPG明治29(1896)年6月15日、宮古測候所は午前7時32分30秒から5分余の揺れを観測。当時の震度階級は4段階で、各地の震度は2から3、弱震から強震であった。マグニチュードで8.2から8.5、TNT換算で最大8400万t、広島に投下された原子爆弾の約18500倍、第二次世界単線で使用された総爆薬量の約56倍というからとてつもないエネルギーが、釜石市東方沖合200kmの海底、北米プレートと太平洋プレートの境界面でゆっくりと放出された。30分後、最高で38mと揺れに比べ大きな津波が引き起され、三陸沿岸を襲い死者2万人超、流出・全壊家屋1万戸超の甚大な被害をもたらした。これを「明治三陸大津波」という。

唐桑半島に太平洋に突き出た「巨釜・半造」という風光明美な観光スポットがある。ここに「折石」という名の高さ16m、幅3mの大理石の石柱が海面から直立している。名前の由来になっているのだが、明治三陸大津波によって石柱の上部2mが折れて水没したそうだ。折れた欠片は津波により岩礁上部に打ち上げられているらしいが。はて。

@唐桑半島東岸「巨釜・半造」
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食材を求めて裏山へ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月02日 17:44

F1000014.jpg昨日まで降られていた雨もあがり、秋空のもとを散策。
キウイフルーツの日本版と言われているものを探しにでかけたがみつからず…

ヤマブドウやマタタビの実などを見つけた!

秋の味覚は、探せばたくさんあるものだ。


@志津川


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濃厚な味のシマバナナ

IMGP9592 - コピー.JPG宮古島や小笠原に行くと民家の庭先などで「バナナの木」を見かける。地元でもいずれも「シマバナナ」と呼んでいる。木なりのせいもあるのだろうが、味は濃厚で甘くて香りもよくとっても美味しい。普通私たちがスーパーなどで買うバナナより小さく、モンキーバナナよりは大きく、皮がとても薄いのが特徴である。

「バナナの木」と書いたがバショウ科バショウ属の草本で多年草、食用として品種改良されたもの。「バナナ」はその総称。農林水産省では果物を統計上では果樹と分類していることから、「バナナ」はイチゴ、メロンなどとともに野菜と分類されるべきであろう。しかし、副食として食することから果実的野菜などとも呼んでいるようです。国によって定義もまちまちとか。パパイヤも青パパイヤは野菜として販売され、熟したものは果物として販売されている。まあ、現実にはどのような食べ方をするかで異なっているようである。そんなバナナ!

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君はアカテガニ(赤手蟹)

ビーグル号の航海日誌 2010年11月01日 02:37

081106屋久島エコツアー1 060.jpg
屋久島の南側海岸線にはユニークな露天風呂「平内海中温泉」がある。大量の温泉が潮間帯の下部、海面下から湧いているために、一日2回干潮の前後約5時間しか入れないという。看板には、泉質はみょうばん温泉(単純硫黄温泉)、効能はリュウマチ、神経痛、皮フ病などと書いてある。先客がいて残念ながら入れなかった。(「屋久島エコツアー報告書」こちら⇒) 

この温泉は崖下にあるので急な坂道を歩いて下りることになる。その崖を棲みかにしているのがアカテガニである。真っ赤な色をしていてまるで温泉で茹で上げられてしまったかのようだ。アカテガニ(赤手蟹、学名:Chiromantes haematocheir)は甲殻綱十脚目短尾類イワガニ科アカテガニ属の陸棲カニ。分布は本州から南西諸島、東アジア、海岸や川辺の岩場、崖地などに棲息。アカテガニはえら呼吸に使った水を口から吐き出し、その水が腹部表面を流れて、脚の付け根から再び体内に取り込まれるという水循環システムを持っているため乾燥に適応しているという。夜行性で縄張りは持たず、雑食性で共食いすることもあるようだ。

アカテガニはオカガニと同じように、7月から8月にかけて大潮の夜、満潮の海岸に多くのメスが集まり、一斉放卵(ゾエア(幼生)を放出)する。海から陸に棲みかを求めて進化したのであるが、その生活史において生殖と幼生の成長期は水と決別することができないでいるのは何故か。幼生が海流に乗って生活域を広げるチャンスを獲得することで、ひと所での種内競争を緩和し、種としての分布を拡大し、繁栄することにもつながると考えられる。一見、不自由なようでも種を残すための戦略としては優れているということになるのである。

関連情報(犯人はミナミスナガニ?)⇒
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タグ:広域種
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シロテンハナムグリを

ビーグル号の航海日誌 2010年10月31日 18:26

IMGP8182.JPG今日はのんびり写真整理。6月に伊豆大島の三原山を登った時に登山道脇のニオイウツギの花が香りを放っていた。その時に撮影した写真の1枚にハナムグリがニオイウツギの花の蜜を摂食しているものがあった。シロテンハナムグリのようだ。

シロテンハナムグリ(白点花潜、学名Protaetia orientalis submarumorea)はコウチュウ目コガネムシ科ハナムグリ属に属するハナムグリの一種であって、広域種であるシロテンハナムグリの本土亜種。小さな白色の点を散りばめたような模様が特徴。昼行性で樹液や発酵した果実汁、花の蜜を求める。分布は本州、四国、九州、伊豆諸島、屋久島、口永良部島を南限。この先南方の口之島の間は東シナ海から太平洋への潮流が激しいトカラ海峡の北端にあたり、生物の分布境界になっていると考えられる。

シロテンハナムグリの幼虫はわずかに枯草や枯葉が堆積あれば、朽木や腐葉土がなくとも育つようで、厳しい環境下に適応している。そのため都市部でもよく見られという。来夏、公園やビルの植栽など、みなさんも気をつけて見ましょう。

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セスジスズメの幼虫

ビーグル号の航海日誌 2010年10月30日 18:34

IMGP9645.JPG都心の民家塀を攀じ登るヤブガラシの葉の上、コスズメガの幼虫の近くに種類の異なるイモムシがいることに気づきました。セスジスズメの幼虫である。

セスジスズメ(背筋雀、学名:Theretra oldenlandiae)は鱗翅目(チョウ目)スズメガ科コスズメ属に属するガの一種。分布は日本全国、関東以西に個体は多い。マレー半島、インド、ニューギニア、豪州にも分布。幼虫は黒色で背両脇にオレンジか黄色の連続した眼状紋をもつのが特徴。食植性でヤブガラシなどのブドウ科の蔓性植物やヒルガオ科、サトイモ科の植物を好むという。蛹で越冬し、成虫は6月から10月に2回発生し、日中は林縁で休息しているが日が暮れる頃から吸蜜のため花を求めて活動するという。夜行性なのですね。

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