小笠原固有種のメヘゴ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月25日 17:08

080101小笠原(お正月) 065.jpg小笠原の亜熱帯の森に特有な木性シダ。マルハチヘゴに加えて父島にのみ自生しているのがメヘゴです。

メヘゴ(雌桫欏、学名:Cyathea ogurae (Hayata) Domin)はシダ植物ヘゴ目ヘゴ科ヘゴ属の低木木性シダの一種。分布は小笠原父島の旭山から中央山など中央部一帯の限られた場所であって、林内の湿った林床で見られます。個体数は少なく環境省レッドリストでは絶滅危惧U類(VU)。
樹高は1mから3mと低く、新芽が暗紫色であり、葉の柄、軸ともに黒紫色であることから、いずれも緑色(やや薄褐色のものもあるが)であるヘゴと容易に区別することができます。

DSCN0761.JPG木性シダの仲間は全世界で熱帯・亜熱帯地域に約470種が知られています。日本にはヘゴ、マルハチ、メヘゴのほかにもクサマルハチ、チャボヘゴ、ヒカゲヘゴ、クロヘゴ(オニヘゴ)、エダウチヘゴと全8種が自生しているそうです。中には出逢うことが困難な種もあるようですが、機会がありましたら追々取り上げることにしましょう。


人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

広域分布種のヘゴ(桫欏)

081106屋久島エコツアー1 056.jpg小笠原諸島には小笠原固有種のマルハチ、メヘゴと広域種のヘゴの3種類の木性シダが自生していることを紹介しました。写真上は2008年11月に実施した「屋久島エコツアー」で千尋滝から平内海中公園に向かう道路脇の林縁で撮影したヘゴです。写真下は2008年1月に実施した「父島滞在中の昆虫相調査」で中央山登山の途中で撮影したものです。

ヘゴ(桫欏、学名:Cyathea spinulosa Wall. ex Hook)はシダ植物ヘゴ目ヘゴ科ヘゴ属の常緑性高木木性シダの一種。分布は八丈島、紀伊半島南部を北限とし、四国、九州南部以南で屋久島、南西諸島、小笠原諸島に及ぶ。八丈島では北限として自生地が国の天然記念物に指定。樹高は生育環境で異なるが5mから10mにもなるらしいが、残念ながら未だ5mを優に超えるものに出逢ったことはない。
080101小笠原(お正月) 069.jpg特徴としては、葉の裏につく胞子群の胞子には包膜があることや茎の頭頂部の頂芽の鱗片には毛ではなく刺状のものがあること、茎の基部は茎を覆う黒い気根が厚く重なることで太くなること、古い葉は柄の下の部分を茎に残したまま上部が枯れて折れ落ちること、などの特徴があるそうだ。

メヘゴとの相違は葉の柄と軸の色が異なること、背丈が異なること、で見分けるそうです。実際に背丈は生育環境でバラつきがあるため、柄と軸の色の違いがのみが頼りになります。

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

マルハチ(丸八)

P1050431.JPG小笠原の森の素晴らしさを母島の「乳房山山頂からの絶景」で紹介しましたが、ノヤシの存在に加えて亜熱帯の森を彷彿させるのは木性シダではないでしょうか。小笠原諸島では、広域種のヘゴと小笠原固有種のマルハチ、小笠原固有種で父島にしか分布しないメヘゴが知られていますが、ここではマルハチを紹介しましょう。[2007年7月14日撮影:地球温暖化最前線!小笠原エコツアー@松崎哲哉]

マルハチ(丸八、学名:Cyathea mertensiana (Kunze) Copel.)はシダ植物ヘゴ科ヘゴ属の高木木性シダ(胞子植物ともいう)で小笠原固有種。母島では全島で比較的よく見られます。一方、父島では北部の乾性低木林などでは分布せず、一部の湿った林内や林縁、沢沿いにのみで自生していますが、残念なことに幼い個体を見かけたことはありません。
P1050442.JPG樹高は10mにもなり、上部に羽状葉を四方八方に傘を開いたように広げています。頭頂部の頂芽は鱗片とよばれる長い剛毛のようなものが全体を覆っています。100507マルハチ(気根)@サンクチュアリー.JPG茎には「逆ハの字」の葉柄痕が綺麗に並びますが、ときに茎の周囲を細かな気根がびっしりと地面に向かって這っています。この様子は無数のミミズが這っているようで気持ちの良いものではありません。

私たちが目にしているのは、マルハチの胞子体が成長したもので、葉の主脈を挟んで一列ずつ胞子嚢群をつけます。この胞子は飛翔して発芽すると雌雄同体の前葉体となります。この前葉体で精子と卵細胞が作られ、受精すると胞子体となり、茎、維管束、葉をもち成長するのです。
会員の方で詳細を知りたい方は「会員フォーラム」の「第24回エコカフェ草花教室講義ノート」をご覧くださいね。

関連記事(花粉の不思議!)⇒  関連記事(ヒカゲヘゴは王様)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ノヤシ(野椰子)はポリネシア系

ビーグル号の航海日誌 2010年12月23日 18:23

100507ノヤシ高木@サンクチュアリー.JPG小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」とも称されるほどにこの島嶼に固有な生き物たちが分布しています。先日、母島の湿性高木林の美しい森とノヤシについて触れましたが、ここでは今年の5月に父島サンクチュアリーで撮影したノヤシの成木と幼木、2葉3葉が出たばかりの稚木の写真を紹介しましょう。

ノヤシ(野椰子、学名:Clinostigma savoryanum (Rehder et E.H.Wilson) H.E.Moore et Fosberg)は単子葉植物ヤシ科ノヤシ属に分類される常緑高木、小笠原の固有種、絶滅危惧U類(VU)です。写真を見ると葉は大型の羽状複葉のようですね。葉は長さ1mから3mにもなります。葉柄は短く、多くの対の小葉に分かれています。

100507ノヤシ(若木)@サンクチュアリー.JPG100507ノヤシ(第2・3葉)@サンクチュアリー.JPG花について「5月から6月頃に葉鞘の下部に花がつき、基部に苞があり、穂状花序の伸ばし、白色の小花をたくさんつけま、甘いにおいがします。」と書きましたが、調べてみたら、花序はほうき状に分枝し、長さ1mにもなるそうです。花は被子植物の原始的な特徴を残しているとされるハスノハギリと同じように、3個1組で並んでつき、中央が雌花、両側が雄花となるそうです。ますます不思議の世界に迷い込んでしまいそうです。

関連記事(ハスノハギリも原始的)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

タコノキ(蛸の木)は蛸足

100507タコノキ@.JPG20080619-030-s.jpg080101小笠原(お正月) 013.jpg
小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」とも称されるほどにこの島嶼に固有な生き物たちが分布しています。タコノキを紹介しましょう。


100507タコノキ(葉).JPGタコノキ(蛸の木、学名Pandanus boninensis Warb.)は単子葉植物タコノキ目タコノキ科タコノキ属の常緑高木で雌雄異株、小笠原固有種、準絶滅危惧(NT)です。海岸近くから山の上まで広く自生しますが、比較的乾いている場所を好みます。

樹高は高いもので10m、幹の途中から気根が四方八方に伸び、幹を支柱のように支えています。しかし、山尾根などの風衝帯では背丈を低くしていますよ。

100507タコノキ(果実・種4個).JPG100507タコノキ(気根キャップ).JPG葉は繊維質で固く細長く1m近くにもなり、葉縁に鋭い棘をもちます。葉を干して乾燥し、棘を除き数ミリに裂いたものをタコノキ細工の材料としています。

初夏に雄株は細長い総苞に包まれた白色の芳香の強い雄花を、雌株は苞葉に包まれた球果に淡緑色の雌花をつけます。球果は球形で直径 10cmほどで、多数の多角形の果実からなるパイナップル状の集合果、熟すとオレンジ色になります。これを茹でて食用としたり、食用油を採取する原料としますが、オガサワラオオコウモリの好物であるほか外来種のクマネズミの食料にもなっています。

タコノキの近縁種としては、南西諸島に分布する小高木常緑のアダン(阿檀)が知られています。こちらはマングローブ林の背地林として海岸近くに自生するのが特徴です。また、南硫黄島に自生するタコノキの葉は棘が退化しているものもあるとの調査報告もありますよ。捕食圧力が小さいため防除能力が低下したということらしいです。不思議ですね。

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

地震という遠い記憶のきっかけ

100908-13母島植生回復ツアー 182.jpg小笠原では昨日午前2時20分頃の父島の東北東130kmの近海、深さ10kmでM(マグニチュード)7.4の地震に続いて、本日午前6時50分頃にも父島近海、深10qでM6.5の地震が発生したそうです。本日の地震は昨日の余震であろう。

太平洋の海底で何が起きているのでしょうか。地図帳を開くと、小笠原諸島の東方には水深10qにも及ぶ伊豆・小笠原海溝が南北に伸びています。この海溝は太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に年間9pのスピードで西進し、沈み込んでいる境界面です。小笠原諸島の誕生もこの沈み込みによって、5000万年前から3000万年前にかけて海溝に沿って形成された海底火山によるものなのです。

現在でも海溝面にそって、厚さ95kmもの太平洋プレート側ではリソスフェアの圧縮が、フィリピン海プレート側では引っ張り込まれまいとする反発力とリソスフェアの溶解によるマグマ上昇運動が起こることになり、地震が引き起こされることになるのです。

何千万年、何億年の歳月をかけて地球は海洋と陸地の姿を変え、生き物たちも環境の変化に合わせながら進化してきたのです。途方もない人知を超える自然の営みが続いているのですね。写真は今年9月に「母島植生回復ツアー」のときに撮影した日没です。

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(2) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

乳房山山頂からの絶景

ビーグル号の航海日誌 2010年12月22日 12:36

IMGP9166.JPG今日は冬至、一年で一番日中の時間が短いとされます。明日からは日一日、光のエネルギーが増すことになります。生命の再生へのエネルギーでもあるようです。

さて、今年、9月に「母島植生回復ツアー」を実施したときに、乳房山頂上から撮った一枚です。眼下に広がる亜熱帯の森です。グリーンの色調が美しい森です。ところどころ淡いグリーンのノヤシの大きな葉が破れ傘を畳んだようにのびのびとしているのが見えます。マルハチの掌状に広がった葉も見られます。海からの爽やかな風が吹きあがります。ノヤシ(野椰子、学名:Clinostigma savoryanum (Rehder et E.H.Wilson) H.E.Moore et Fosberg)は単子葉植物ヤシ科ノヤシ属に分類される木本で小笠原の固有種。分布は小笠原の父島列島と母島列島、山地の林内や谷間の土壌の深いところに自生。樹高が10mを超えることから、森の中にあってもとっても目立ちます。小笠原の島の人たちは、先住のセーボレーにちなんで「セーボレーヤシ」と呼んでいます。木化した茎の先端部に緑色の葉鞘があり、鞘の先から輪生状の葉を大きく広げ陽光を求めます。5月から6月頃に葉鞘の下部に花がつき、基部に苞があり、穂状花序の伸ばし、白色の小花をたくさんつけま、甘いにおいがします。果実はオガサワラオオコウモリの好物のようです。

ノヤシはいったいどこから来たのでしょうか。小笠原の植物のルーツは日本本土系、東南アジア系、ミクロネシア系、ハワイ・ポリネシア系に分けられるそうです。ノヤシはシロテツやムニンビャクダン、ムニンフトモモ、シマザクラと同じようにハワイ・ポリネシア系と考えられているそうです。大昔、先祖に当たる椰子の実が太平洋をぷかぷか波に乗って、たまたま小笠原の海岸に漂着し、芽生える。子孫を紡ぎながら、内陸に入り、山を登りながら独自に進化してきたのです。なんだか途方もない夢が広がりますね。それにしても美しい母島の森です。

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
タグ:小笠原 母島
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

関東最後の紅葉の名所は

RIMG3986.JPG12月6日、17日と紅葉狩り。
養老渓谷は、関東で最後の紅葉の名所で、
房総半島のほぼ真ん中にあります。

ハイキングコースが整備され、
春には木々は芽ぶき、新緑をむかえ、
盛夏には蝉の鳴き声を聴きながらのそうめん流しがあり、
RIMG3989.JPG鮎の姿焼きも並び、
四季を通して日本の風情が楽しめます。

ちなみに養老の瀧は岐阜県。
居酒屋の養老の瀧はこちらを引用したそうな。

コタより

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

自然の脅威と礼賛の狭間で

RIMG3866.JPGRIMG3960.JPG12月はじめ、外房では高潮と満潮が重なり、
潮位が防波堤スレスレまでになりました。
地元漁師にも想像つかず(´Д`)、
船は、海岸にズルズルと引き上げられてしまいました。
自然の驚異には私たちは従うのみですm(__)m
夕方には、太陽は西のほうに沈んで行きました。
今日も一日が何とか終わったと、
感謝の気持ちが、

コタより

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

モモタマナの果実

ビーグル号の航海日誌 2010年12月21日 01:19

IMGP9057.JPG広域種のモモタマナの果実について紹介します。
今年の9月に「母島の自然を守る旅」を実施した時に撮影したものです。
ちょうど宿「ラ・メーフ」から母島漁協に向かう路傍にモモタマナの大木があります。
大きなホウノキのような葉の葉腋に同じく大きな扁平した楕円形の果実が4つついているのが観察されました。
緑色の果実が鮮やかですが、今の時期にはみな路上に落下していることでしょう。

関連記事(モモタマナは落葉樹)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

モモタマナ(桃玉名)は落葉樹

ビーグル号の航海日誌 2010年12月20日 03:21

100507海流散布(タマナ・ハスノギリ)@海岸通り.JPG小笠原父島の海岸植生であるテリハボクハスノハギリ、モモタマナはみな大木になる。最も大きくなるのがモモタマナであって、樹高25m、径1mと立派な姿を見せてくれるであろう。この季節、落下した繊維質がむき出した大きな果実を観察することができる。それぞれの種子は写真のどれでしょうか。

モモタマナ(桃玉名、学名:Terminalia catappa L.)はフトモモ目シクンシ科モモタマナ属の落葉高木で広域種。分布は日本では沖縄列島や小笠原諸島、海外ではアフリカからオーストラリア北部、東南アジア、ミクロネシアなどで、海岸近くに自生。小笠原では6月から7月に葉腋から穂状花序を伸ばし、花弁のない萼片6個からなる直径1cmに満たない目立たない白緑色の小花をたくさんつけるという。100507モモタマナ(葉A)@釣浜.JPG穂状花序の基部にのみ雌花があり、他はすべて雄花。果実は扁平した楕円形で長径5cmほどで、果皮の下に繊維質、コルク質の層があり、種子を守るとともに、海洋散布を容易にしているのである。種子はアーモンドのようで美味しいそうだ。

葉は対生で長径25cmにもなり、モクレン科のホウノキの葉の形状に似ていることから、シマボウ(島ホウノキ)とも呼ばれた。2月から3月頃にかけて紅葉し、落葉するが、同時に新芽も伸びる。また、小笠原では葉をお皿代わりにしたり、葉にポリフェノールも含まれていることから緑茶の代わりに健康茶としても飲用されてきたという

続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ハスノハギリ(蓮の葉桐)も原始的

IMG_3136.JPGこの季節に小笠原父島の小港海岸を散策すると大きなハスノハギリの枝先にたくさんの果実がなっているのを観察することができる。面白いことに、薄紅色に熟した直径3cmほどのピンポン球を押しつぶした形状の果実(核果)の苞上部中心部に丸い孔がり、その空洞の内部に黒色の種子が鈴玉のように入っているのが確認できるだろう。

ハスノハギリ(蓮の葉桐、学名:Hernandia nymphaeifolia (Presl) Kubitzki)はハクスノキ目スノハギリ科ハスノハギリ属の常緑高木で広域種。分布は日本では小笠原諸島、南西諸島奄美群島の沖永良部島以南、原産は西インド諸島とされるがポリネシア、東南アジア、マダガスカル、東部アフリカの海岸近くにも自生。樹高は10m。080101小笠原(お正月) 062.jpg花期は7月から8月頃、枝先から散房花序を伸ばし、中央に雌花、両脇に雄花からなる3個1組の約10組の黄白色の小花をつけるという。そのためハスノハギリはクスノキと同じように被子植物の原始的な特徴を有していると理解されている

葉は大きいもので30cmにもなり、柔らかな肉質で表面には光沢がある。葉柄がハスに似て長く、幹がキリに似て軽いことから名付けられたそうだ。種子や葉には毒成分(ポドフィロトキシン)が含まれているので注意が必要である。宮古島エコツアーのときに、島の人からこの実を食べたヤシガニを食べると嘔吐や下痢をするという話を聞いた。はヤシガニを茹でた際の色で見分けると言っていたが本当かどうかはあやしい。

関連記事(クスノキの不思議さ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(2) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

テリハボク(タマナ)の実

ビーグル号の航海日誌 2010年12月19日 21:35

080101小笠原(お正月) 014.jpg年末年始に小笠原父島を訪ねると海岸線に大きな大木があるのに気づくだろう。テリハボク、ハスノハギリモモタマナである。テリハボクは小笠原ではタマナ(タヒチ語:Tamanu)と呼ばれ、沢山の丸い果実をつけている。何れの木も潮風に強く、種子が海流にのって散布する特徴をもっている。

テリハボク(照葉木、学名:Calophyllum inophyllum L.)はツバキ目オトギリソウ科テリハボク属の常緑高木の広域種。分布は小笠原諸島、沖縄本島以南、先島諸島のほか太平洋諸島、東南アジア、インド、マダガスカルなどで、海岸付近に自生。樹高が20mにもなるため、6月から7月頃に咲く白い花を見ることは難しいというが、鼻の利く人は甘い芳香が強いのでそれと分るだろう。葉の付け根から総状花序を伸ばし、10個ほどの両性花が密集。花弁は4弁、雄蕊は多数で黄色い葯をもち、雌蕊のある柱頭を囲む。葉は対生、ゴムノキのように小判形で分厚く、クチクラ層が発達しているため陽光に輝いて見える。これが名前の由来でもあろう。小笠原では戦前には畑の防風林として海岸線側に植えられたそうで、埋め立てにより海岸線が沖合に遠のいた現在でも大木が並木となり、かつての名残を伝えているのも面白い

この年末年始、父島の海岸線の大木を見上げると、丸い黄緑色の果実を観察することができるでしょう。果実の直径は3cmにもなり、1個の種子が肉厚のコルク質に守られ、海を漂流する。種子には油成分が多く含まれるため、燃料油として利用が可能である。この精油に薬効成分が含まれるため海外ではオイルマッサージなどに利用されていことから、小笠原の新たなビジネスとして利用されることを期待したい。遠い昔と今日の島の暮らしをテリハボクの大木を見上げて思いにふけってみるのもいかがですか。

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

親子の絆

ビーグル号の航海日誌 2010年12月17日 22:02

RIMG1813井の頭公園.JPG親子猿。
ほのぼのとした睦まじき光景かな。
ニホンザルは母系社会。
逞しく成長したオスだけが群れを率いることができ、
群れの中心にはメスと子ザルたちが周辺を若いオスたちが囲むという。メスの親子は生涯をともに過ごすのである。

ところでニホンザルは北限の猿といわれている。
ニホンザルの南限は屋久島にすむ亜種ヤクザルである。
タイワンザルが近縁にあたるという。中国、チベットには最も極寒の地にすむ猿、キンシコウが知られる。
猿の仲間は熱帯地域を中心に多様な種類が生息。ニホンザルとキンシコウは地理的に旅の終着点で生き長らえているのである。

本州最北端の下北半島の森は冬枯れ白銀の世界に。
この冬一番の寒さ、猿たちはどうしているだろうか。
餌と言ってもササの葉や冬芽や樹皮くらい。
ササの葉は貪欲な鹿との競争下に、飢えを凌ぐのが精一杯である。

ああなんと春が待ち遠しいことか!

関連記事(ヤクザル、親子のひと時)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

冬の空

201012171614000.jpg磐梯山です。
スキー場もぼちぼちオープンだけど、やっぱり年々雪が少なくなってきてるみたいです。


by:子育てママ

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

出雲の割り子そば

ビーグル号の航海日誌 2010年12月16日 02:03

RIMG3161.JPGソバを栽培する地域は、コメの収穫が不安定の地域が多いものです。

ここ出雲は、大きな出雲平野の真ん中を斐伊川が流れ、
豊な穀倉地域ではあるが、斐伊川の氾濫のリスクもあり、
山の中腹ではソバの栽培をしています。

田畑に持っていくお弁当として「割り子そば」が発達しました。
RIMG3162.JPGそばは、小分けに入れ物に入れて重ねます。
沖縄の泡盛の徳利に見えるのは、そばつゆ入れです。
文化の漂流が・海を経由して伝わったのが・垣間見えますね〜(^-^*)/

食べ方は、まずは、第一段目につゆを入れ、食す。
残ったつゆを第二段目に入れ、つゆを足して、食す。
第三段目・・・と続く。
初食では、知らないと戸惑いますねf^_^;

コタより
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ




posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(2) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

雨ニモマケズ風ニモマケズ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月13日 13:03

ecocafe-2010-12-11研修2.jpgecocafe-2010-12-11研修.jpg今日は冷たい雨がもの静かだ。エコカフェ事務局研修会後に浜に出たときのこと。森戸海岸の上空を東から吹く風に乗って数羽のトンビが上下に舞っていた。風の向かって舞い上がり、風に押され下降する。何度も何度も飽きることなく繰り返していた。
やがて、その遥か上空高いところを二羽の渡り鳥が風を切って西から東へと羽ばたいていました。必死に羽ばたいています。下界など目もくれず、東へ東へと去って行きました。急いでどこへ行くのだろうか。三宅島大路池あたりだろうかと。二羽は煙突の煙りに煤けたように真っ黒だ!二羽は夫婦だろうか!仲良しだなあ!

何だか幸せを実感させてもらいました。どこかで逢いたいと!

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

新作ソフト誕生に寄せて

ビーグル号の航海日誌 2010年12月12日 15:04

101212_1403~01_0001.jpgエコカフェには多様な方々が会員として参加されています。
チュンソフトの中村光一さんもその一人です。
このたび最新作『不思議のダルジョン 風来のシレン』をリリースしたそうです。

ゲームの世界と現実の世界を繋いでいくのもエコカフェの機能の一つです。ゲームの世界に身近な自然や生き物たちが登場したら違った楽しさが演出できるかも知れませんね。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

逗子の海

ビーグル号の航海日誌 2010年12月11日 07:42

101211_0720~01_0001.jpg
波音は絶えずして
暗がりの中からゆっくりと現れる
ゆっくりと
風は絶えず海と戯れ
次から次へと波を笑う
遠い街灯かりはいつしか消え
海岸はいつしか子どもの声が響く
海は…

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

冬枯れの田んぼ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月10日 21:37

101209_1422~01.jpg平塚市吉沢地区の松岩寺の裏山の緩い傾斜地には田んぼが広がっていた。
この地域も高齢化と後継者難により放棄耕作地が年々増えているという。
この夏は日照り続きで雨が少なく一部の畑では夏野菜は全滅との報告があったそうだ。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ