会津地方に生きる屋敷林

ビーグル号の航海日誌 2011年01月12日 23:48

110109屋敷林@会津.JPG会津坂下駅近くには、水田が発達し、典型的な屋敷林が点在していました。

屋敷林とは、家の建っている敷地周囲に林群を形成し、孤立点在している住居を季節風から守っています。
おもに防風や防雪の目的で設置され、季節風や局地風が強い地域に多くあります。
近年は、用途だけではなく、ある種の風格をもつスティタスシンボルにもなっています。
仙台平野の居久根(いぐね)、砺波平野の垣入(かいにょ)、出雲平野の築地松(ついじまつ)などが有名です。

世田谷区にも屋敷林が古民家として保存されています。昔からの生きる知恵の塊ですね。

コタより
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只見線で雪国の静寂美に

RIMG4477.jpg心ウズウズ、三連休の初日、積雪を見に只見線に乗りました。

#福島県会津若松市⇔新潟県南魚沼市#
所要時間約4時間30分
1日3往復
積雪は、会津若松5センチ→只見150センチ

只見線には37駅がありますが、うち17駅に会津が付きます。110108只見川と疎林.jpgこと福島県に限定すると27駅中17駅です。
ほとんどが会津〇〇駅なんですね〜

真っ白な雪と杉木と只見川だけの自然墨水画の世界が続きます。
110108雪に埋もれる民家.jpg家屋の形態も同じく、今昔変わらず、時が止まった感じがしました。
雪国の風習や習慣が後世にも続くよう願います。

コタより

関連記事(会津、雪に埋もれる)⇒
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近江商人の心意気は善光寺

110110善光寺.JPG善光寺にお参りすると、鳩と牛と旅行会社を思います。
鳩は善光寺文字に5羽が。
牛に引かれて善光寺参り。
旅行会社が初の観光地として企画した旅行は善光寺。

明治30年代、琵琶湖近くの草津駅で南新助さんが駅で弁当を初めて売り〜大儲けました。
草津駅に、恩返しをしたい〜と申し出ます。
さすが近江商人の心意気!
110110善光寺A.JPG
考えついたのが、参加者を募って列車で旅行すること。
関西から万民が平等に出向ける場所として〜善光寺に白羽の矢が当たりました。
南さんも草津駅もウハウハ儲かるo(^-^o)(o^-^)o

その後、戦争での苦悩もありましたが、
旅行会社は日本旅行となり、
弁当屋さんは南洋軒となって現在も既存していますよ。


コタより


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寒天づくりの最盛期

ビーグル号の航海日誌 2011年01月11日 19:56

110110寒天@茅野市水田.JPGこの三連休はめっきり冷え込みました。
この寒い今が寒天づくりの最盛期なことを知っていますか。
寒天は食物繊維からなりカロリーがほとんどないため、
ダイエット・美容食品として大人気ですね。

作り方は、
海藻の紅藻類に含まれる炭水化物で、
原藻を煮熟抽出、ろ過、凝固させたところてんを
凍結、融解、乾燥させます。

温度と湿度が低く、雪が少ない長野県茅野市の水田には、
ところてんの入った箱が所狭しと並んでいます。
この地では江戸時代から農家の副業だったそうです。

コタより

関連記事(こんにゃくは低カロリー)⇒
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ハチジョウススキ(八丈芒)

IMGP9766.JPG植物には「ハチジョウ〇〇」や「シチトウ〇〇」、「オオシマ〇〇」と伊豆諸島を連想する名前の付くものが少なからずある。ハチジョウイボタ、ハチジョウシダ、シチトウタラノメ、オオシマハイネズなど。これらが伊豆諸島に固有だったり、固有亜種だったりするのかと言えば、必ずしもそうでない。そこで比較的よく見られたり、最初の発見、命名をした学者がそうしたから、などの場合があるらしい。ここでは昨年11月に「植林活動in三宅島」の際に撮影したハチジョウススキを紹介しよう。

IMGP9761.JPGハチジョウススキ(八丈薄、学名:Miscanthus condensatus Hack.)はイネ科ススキ属の多年草。分布は伊豆諸島、関東以西の本州、四国、九州、南西諸島、台湾、フィリピンに及び、海岸近くの岩礫地に自生。茎が太く、葉の幅が広く、表面はやや白っぽく、ざらつきが少ないという。ススキより穂の数が多いため、穂全体が大きく太く見える。また、ハチジョウイタドリオオバヤシャブシのように菌根菌などの共生微生物を伴うので噴火によるスコリア堆積地や溶岩原などの不毛の土地にいち早く進出してくる植物でもある。三宅島では植林地をはじめ至るところで群生しているのを見ることができた。

小笠原諸島でもハチジョウススキを見かけるが、移入種・外来種として扱われています。小笠原諸島にはハチジョウススキより背丈が低く、葉縁も鞘部が無毛で冬季でも枯れない小笠原固有種のオガサワラススキが海岸から山腹にまで自生していますよ。

関連記事(火山噴火による溶岩原を訪ねて)⇒
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小笠原群島のメジロは

ビーグル号の航海日誌 2011年01月10日 23:58

メジロ@母島.JPG小笠原諸島に生息していた固有種4種と固有亜種9種のうち各3種が絶滅(EX)と報告されています。ここでは小笠原諸島のうち小笠原群島(聟島列島、父島列島、母島列島)に生息するメジロ(目白)について紹介しましょう。写真は2009年7月に「皆既日食ツアー 〜小笠原諸島・母島近海で観る〜」を実施した際に村道静沢脇で撮影したものです。数羽のメジロがクサトベラの長楕円の葉やギンネム(マメ科)の細かな対生葉の枝の間をしきりに行き来していました。葉っぱの淡い緑色がとても綺麗でしたよ。

基亜種メジロ(目白、学名:Zosterops japonicus japonicus Temminck & Schlegel)はスズメ目メジロ科メジロ属の小型の陸鳥。基亜種の分布は日本列島。島嶼を中心に基亜種・亜種で9種が知られ、総体として東南アジアから東アジアにかけて分布。食性は雑食性、非繁殖期は群れで行動するという。父島や母島に生息するメジロはかつて亜種と考えられていたが、現在では火山列島にのみ生息するイオウジマメジロ(硫黄島目白、学名:Zosterops japonicus alani Hartert)と人為的に持ち込まれた伊豆諸島に生息するシチトウメジロ(七島目白、学名:Zosterops japonicus stejnegeri Seebohm)の交雑個体群と確認されているという。となれば、イオウジマメジロは父島、母島にもともと生息していたことになり、従って、かつては小笠原諸島全域に生息していたと考えてよさそうです。聟島の個体群も含めて今後の研究で新しい事実が発見されるかもしれません。

関連記事(オガサワラヒヨドリ)⇒
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ヤツデの放房花序を

ヤツデの円錐花序.JPG日溜りの雑木林は落葉で林床も明るい。ヤツデ(八つ手)の花が咲いていたので写真をパチリ。ヤツデの小花が咲き始めたのは11月下旬であった。ひとつの円錐花序にたくさんの小花の集まり(放房花序) (写真上)がぼんぼりの様に付いている。

咲き始めのぼんぼり(放房花序)の小花は雄しべをのみの雄花期の後、雄しべを落とし雌しべを伸ばす。最後のぼんぼりは雄花(写真下)で一生を終えるそうです。雌花に転嫁しても意味がありませんからね。ヤツデの雄花.JPGこれは自家受粉による遺伝劣化を避ける作戦と考えられている。ビワ(枇杷)は昆虫の受粉媒介がないときに備えて自家受粉するという最終手段を残している。

このように植物の種の保存戦略には季節、環境によって多様な手法を取っているのが興味深いところである。原始的特徴を残しているとされるのがクスノキハスノハギリノヤシ。雄花と両性花からなるトチノキ。株自体が雄株から雌株に性転換するテンナンショウの仲間。小笠原諸島のように分布面積の狭い島嶼では雌雄異株の植物が多くなるなど、自然界には不思議が一杯あります。

今年もエコカフェ草花教室ではそんな不思議を学びますので、皆様の参加を待ています!

関連記事(改めてヤツデの凄い戦略を)⇒
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冬の日溜りにビワの花

ビワの花とハナアブ.JPG夜間から早朝の冷え込みは厳しく日中でも気温は上がらないとの予報です。そんな天候下でも風がないためか日中の日溜りは温かさを感じます。散策途中でビワ(枇杷)の花が咲いているのに気付きました。なんとハナアブの仲間でしょうか。蜜や花粉をしきりに確かめるようにあちこち動きながら求めています。
日本には古墳時代には移入されていたとの報告もあるが、シルクロード交易との関係があるのだろう。遠くは中東を経由しヨーロッパ西端のスペインまで及んでいる。現在の食されるビワは江戸時代末期に移入した唐枇杷を品種改良してきたものであるという。
存在感のある樹木で遠くから見てもすぐにそれとわかるだろう。葉は互生し、長楕円形(長径20cm)で分厚く固く、両面とも産毛があり、葉脈が波打つのが特徴である。花は新梢の先端の円錐花序に白く地味な小花がバラバラに開花し、花弁は5枚、茶色の分厚い産毛の花被に覆われる。葯には毛が密生。虫媒花であるが自家受粉も可能。6月頃に薄橙色の産毛に覆われた卵型果実が熟すが、実はこの果実は下位子房といって花杔が成長した偽果である。第26回エコカフェ草花教室でも「果実」を取り上げましたよ。

ビワの花全形.JPG学名:Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl
分類:キク科ナシ亜科ビワ属
分布:中国南西部(原産)、日本、イスラエル、トルコ、ギリシャ、イタリア南部、スペイン、フランス南部、アフリカ北部、ブラジル(以上、栽培)
花期:11月〜2月
樹高:10m

葉は民間薬として皮膚炎などに使われてきたというが、葉と種子には青酸配糖体アミグダリンを含むことから、接種のしすぎによる副作用(中毒症状)があるため、使用には注意が必要と考えられています。果肉部分は大丈夫だそうです。日本に古く入ったため、西日本ではこの樹木が好む石灰岩質の土地では自生しているといいます。面白いですね。

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幻想的な海霧は

ビーグル号の航海日誌 2011年01月08日 23:28

071123気仙沼 057.jpg今日のNHKニュースで「8日、和歌山県は強い寒気と放射冷却現象の影響で厳しく冷え込み、串本町の海岸では幻想的な海霧が見られました」と報道されました。串本は京都大学フィールド科学教育研究センター紀伊大島実験所があり、エコカフェでも2005年に第1回南紀白浜学びツアーの際に、魚付林と呼ばれるスダジイクスノキなどの照葉樹林観察のために訪れたことがあります。暖流黒潮は真冬でも18℃もあり、降水量も多く年間で2500mmを超え、暖温帯に属することから植生も豊かです。照葉樹林の森の樹冠観察は緑の海のようで素晴らしかったです。

071123気仙沼 052.jpgところで、エコカフェでも気仙沼湾でこれと同じ光景を見たことがあります。2007年11月24日(土)の早朝です。エコカフェでは時どき地方に出掛けて理事会を開催していますが、この日は第27回定例理事会in気仙沼を開催しました。気仙沼漁港(魚市場)を視察した後に湾内に霧が立ち込めるのを眺めました。前日の放射冷却がで厳しい冷え込みとなり、陸からの冷たい空気がゆっくりと湾に流れ、暖かい海面の近くで水蒸気が凝結して煙のように見える蒸気霧が発生していました。やがて太陽が昇るとともに消えてゆきました。

今回のニュースでふと思い出しましたので当時の写真を引っ張り出してみました。

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山のことを考える機会に

110108_100542_ed.jpg群馬には、赤城山・浅間山・妙義山の三山があります。
運動会では、赤白黄緑色組でなく、この三山が組を成します。
ところ変われば○○!
山を愛し、山と共に、山を大切に!〜共生の心が伺えます。

昨今、山の売買が取り沙汰されています。
買手は南の国の私書箱で〜元をたどれば香港の投資家(*_*)
目的は水源!とのこと。

本来の山の在り方を、
考えてみてはいかがでしょうか?

コタより
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シマムロの雄花と

ビーグル号の航海日誌 2011年01月06日 01:51

IMG_8370.JPG小笠原諸島で唯一の針葉樹(裸子植物)であるシマムロは雌雄異株であることはすでに記述しました。(「小笠原の固有種のシマムロ」を参照⇒)

昨年の「お正月の旅小笠原」の際に、父島旭山稜線の風衝帯で撮影したシマムロの雄花の蕾を紹介しましょう。機会がありましたら小さな雌花も撮影したいと思います。

シマムロは現在では風衝帯である山稜の岩場などの厳しい環境下でしか自生していないのはなぜでしょうか。人びとの暮らしと関係がありそうですよ。

また、シマムロは針葉樹なのに針葉がとげとげしておらず痛くないのも不思議です。小笠原諸島における種分化の過程で捕食圧力がなかったため防除能力が低下したものと考えてもよいのではないでしょうか。

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テリハハマボウ(照葉浜朴)の不思議

ビーグル号の航海日誌 2010年12月30日 05:26

IMG_8715.JPG小笠原諸島には広域種のオオハマボウ似ているが小笠原固有種のテリハマボウという植物があります。島では海岸近くから山の稜線まで広く自生しているのでモンテンボクと呼んでいます。写真は5月のエコツアーのさいに父島長崎展望台付近で撮影しました。

テリハハマボウ(照葉浜朴、学名:Hibiscus glaber (Matsum. ex Hatt.) Matsum. ex Nakai)はアオイ目アオイ科フヨウ属の常緑高木。父島や母島ではよく見かけます。花は一年中見ることができるが、一日花であり、黄色い花は夕方には橙色となりしぼんで落ちてしまいます。IMG_8714.JPG発芽率高いため、頑張っている固有種のひとつと言えます。葉も花もオオハマボウのより小さく、葉は両面とも無毛で、花外蜜腺は退化して失われています。しかも、進化の過程で、種子は浮揚性を失い、海流散布の能力がないといいます。一方、蕾は花托に守られています。これらは進化における島嶼効果のひとつと考えられています。100507テリハハマボウ(托葉と若葉)@長崎展望台.JPG

テリハハマボウはオオハマボウの先祖種が漂着し、競争者の少ないニッチに積極的に進出しながら種分化させていったものと考えられています。最近のDNA分析による系統的分類の研究(高山)によると現在のテリハハマボウはオオハマボウとは系統的に異なり、各島の個体からも小笠原には何度かに分けて漂着した個体群が存在しているといいます。とても興味深いですね。

関連記事(小笠原最終日)⇒
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オオハマボウ(大浜朴)の秘密

100507オオハマボウ(花)@海岸通り.JPG小笠原諸島の海岸林を構成するモモタマナテリハボクハスノハギリの御三家に加えて、オオハマボウが見られます。オオハマボウも耐潮性があり、種子は浮揚性があり海流散布し、分布を広げます。写真は今年5月「聟島列島と小笠原固有植物の森をめぐる旅」のさいに父島扇浦近くで撮影したものです。

オオハマボウ(大浜朴、学名:Hibiscus tiliaceus L.)はアオイ目アオイ科フヨウ属の常緑亜高木。分布は日本では小笠原諸島、沖縄列島以南で、国外では熱帯・亜熱帯の東はハワイ諸島から西はアフリカ西海岸に及ぶという。名前の由来にもなっていますが、葉も花も西日本太平洋側に分布する落葉低木のハマボウ(浜朴、学名:Hibiscus hamabo)より大きいです。特に、大きな葉はハート形で人の顔ほどもあります。葉の表面は無毛であるが裏面には細かな毛がびっしりついています。
100507オオハマボウ(蜜腺)@海岸通り.JPG花は一年中咲いていて、一日花で、朝に黄色の花を咲かせ、夕方には橙色になってしぼんでしまいます。葉の基部の葉脈3か所と花の萼片基部に蜜腺があるのが特徴ですこの蜜腺は防御行動に違いありません。アリを呼び寄せることで葉虫を寄せ付けない効果があると考えられているそうです。あとで取り上げますがテリハハマボウは花外蜜腺を消失しています。これも島嶼効果のひとつなのでしょう。

小笠原ではこの葉をお皿代わりに使っていたと言います。また、沖縄ではオオハマボウのことを「ユウナ(右納)」と呼んでいます。この花は一日花で夜を前に夕刻には散ってしまうからでしょう。琉球列島以南ではマングローブ林の後背林としてアダンなどとともによく見られます。

関連記事(マングローブの境界林で)⇒
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オガサワラヒヨドリ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月29日 02:04

オガサワラヒヨドリとパパイア.JPG小笠原諸島には小笠原固有種のハハジマメグロのほかに小笠原の固有亜種とされる陸鳥9種が生息しています。天然記念物のアカガシラカラスバト[環境省レッドリスト:絶滅危惧TA類(CR)]、オガサワラノスリ[絶滅危惧TB類(EN)]に加えてシマハヤブサ[絶滅危惧TA類(CR)]、オガサワラカワラヒワ[絶滅危惧TB類]、ハシナガウグイス、イオウジマメジロ、ハシブトヒヨドリ、オガサワラヒヨドリです。写真は母島の果樹畑で撮影したオガサワラヒヨドリです。

オガサワラヒヨドリ(小笠原鵯、学名:Hypsipetes amaurotis squameiceps (Kittlitz,1831))はスズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類。分布は小笠原諸島の聟島、父島、弟島、兄島、母島、向島、姪島で、森や樹林帯に生息。媒島の個体は絶滅したと考えられています。父島や母島では果樹畑などでも見かけます。食性は雑食で、昆虫、クモ、果実、種子、花粉など幅広く食べるようです。体色は灰褐色で胸部に縦斑が入り、頬は赤褐色で普通種のヒヨドリに比べて全体的に暗色であるようです。一般的に鳥類や哺乳類の同一種、近縁種にあっては南方に生息する個体のほうが北方の個体よりもメラニン色素が多いため体色が濃くなるそうです。これを「グロージャーの法則」といいます。

この仲間には、日本本土各地で見られる普通種のヒヨドリのほか、島嶼部を中心に生息するエゾヒヨドリ、アマミヒヨドリ、リュウキュウヒヨドリ、イシガキヒヨドリ、タイワンヒヨドリ、ダイトウヒヨドリ、ハシブトヒヨドリ(硫黄列島)の7亜種が知られているそうです。へーですね!

関連記事(パパイアの不思議!)⇒
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ハハジマメグロ(母島目黒)

ビーグル号の航海日誌 2010年12月28日 17:35

ハハジマメグロ.jpg小笠原諸島では約200種類の鳥類が観察されているが、陸鳥となると15種のみが記録されており、うち6種はすでに絶滅しています。近年では22種が繁殖活動をしているとの報告もあります。小笠原固有種のオガサワラガビチョウ、オガサワラカラスバト、オガサワラマシコは絶滅し、姿を見ることはできませんが、唯一、ハハジマメグロを母島の森で見かけることができます。単に「メグロ」と呼ぶこともあります。

ハハジマメグロ(母島目黒、学名:Apalopteron familiare hahasima Yamashina)はスズメ目ミツスイ科メグロ属に分類、小笠原固有種。環境省レッドリストで絶滅危惧TB類(EN)。現在では母島列島の母島、向島、妹島の森林にに生息。競争者が少ないため樹上から地上までさまざまな場所で活動し、あまり人を恐れることもないため観察しやすいでしょう。食性は雑食で、昆虫、クモ、果実、花粉など幅広く食べるようです。すでに聟島、媒島、父島に生息していたとされる基亜種ムコジマメグロ(聟島目黒、学名:Apalopteron familiare familiare Kittlitz)は絶滅。体系はメジロ(目白)に似ていますが、目の後ろに特有の黒い三角模様があるのが特徴的です。

ハハジマメグロの近縁種はサイパンのオウゴンメジロと考えられており、いったどのようにして数100kmもの海上を渡ってきた不思議です。偶然に飛来したものが種を紡ぎ、固有の進化を辿り、今日に至るのです。自然のすごさには頭が下がるばかりです。

関連記事(アカガシラカラスバトとの衝撃的な出逢い)⇒
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霜柱の小さな音楽会!

101228霜柱.jpg今朝は冷え込みました{{(>_<;)}}
おかげで自然はキレイな霜柱を作ってくれました。

霜柱が出来る条件は〜
地中0度以上、地表0度以下であることです。
土壌のパサパサな畑土の関東ローム層に出来やすいですよ。
生成は〜
地表が冷えると、温度勾配によって地中から水が地表に向かって移動します。
この水が地表で凍り、最大では10センチにもなります。
弊害もあって〜
畑の地中の栄養分が荒らされます。藁や雑草を置くのは防止策の一つです。

霜柱が太陽に照らされて溶ける時は、パチパチ音♪が出ますよ(^_-)-☆
年末年始の朝、耳を澄ませてみてはいかがでしょうか?

コタより

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神秘のオガサワラオカモノアラガイ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月27日 00:45

小笠原諸島の生態系の中で最も不思議な存在は陸産貝類の仲間の多様性にあると言えます。一度も大陸と陸続きとなったことのない、東京から1000kmと遠く、山手線の内側の面積ほどしかない島嶼群にあって、陸産貝類に限って著しい適応放散が見られるということです。その種類は、記録されているものだけで約100種、固有率は約90%と報告されています。固有属も5属を数えます。しかもまだまだ分類整理されていない個体もあるようです。
100910オガサワラアラモンガイB@乳房山.JPG
今年9月に「母島の植生回復ツアー」で乳房山山頂付近で猛威をふるっている外来種オオバナセンダングサを駆除しました。道すがらの生態観察で、タコヅル、オガサワラビロウ、シマオオタニワタリなどの葉裏で小笠原固有種であるオガサワラオカモノアラガイとテンスジオカモノアラガイの生体を確認しました。数日前まで天気が悪く雨模様だったのです。ラッキーでした。

オガサワラオカモノアラガイ(小笠原陸物洗貝、学名:Boninosuccinea ogasawarae Pilsbry)は軟体動物マキガイ網マイマイ目オカモノアラガイ科で、テンスジオカモノアラガイとともに2種でテンスジオカモノアラガイ属を構成します。母島の固有種として考えられ、乳房山などの雲霧がかかる山の稜線の樹上で生活しています。テンスジオカモノアラガイ(点筋陸物洗貝、学名:em>Boninosuccinea punctulispira Pilsbry)は1980年代には母島と父島に分布していたようだが、近年、父島では確認されず、絶滅したと考えられています。したがって、生息はオガサワラオカモノアラガイと環境を共にしていることになります。どちらも環境省レッドリストで絶滅危惧種U類(VU)です。
100910テンスジC@乳房山.JPG両者とも3cmと小さく、半透明のゼリー状の物質に包まれています。両者の見分けは、貝殻の形態のほか、軟体部の外部形態、生殖器の形態の相違で容易であるそうです。しろうとには、テンスジオカモノアラガイの殻は大きめであることと殻に明瞭で殻表面に刻点をつづる螺状脈が走っているので違いは直ぐにわかります。

両者とも形態からみると、不要になりつつある殻がゼリー状の体内に吸収され、退化していく途上にあるように思えます。これは島嶼において、種が進化過程にあって防除能力を低下させることがあるとする特徴を私たちに見せてくれているのだと考えられます。しからば、オガサワラオカモノアラガイのほうが進化(退化)が先行していると言えるのですね!!

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小笠原固有種のシマムロ

ビーグル号の航海日誌 2010年12月26日 18:20

IMG_3128.JPG小笠原の植生のうち唯一針葉樹なのがシマムロです。裸子植物の多くは重力散布であり、海流散布には向いておりませんが、この種子には鳥の好む付属体があることから、鳥散布によって島に稀有にもたらされたと考えられています。分類学上はオキナワハイネズ(沖縄這杜松、学名:Juniperus taxifolia var. lutchuensis)がシマムロの変種とされ、沖縄以外の伊豆七島などに自生するものは「オオシマハイネズ」と区別することがあるとされています。このブログでは地域での扱いを重要視することから区別しています。また、「ネズミサシ属」と「ビャクシン属」は同じなので、今後は混乱を避けるために「ビャクシン属」に統一します。

IMG_8730.JPGシマムロ(島榁、学名:Juniperus taxifolio Hook. et Arn.)は裸子植物ヒノキ科ビヤクシン属の常緑小高木、雌雄異株、環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。「絶滅の危機が増大している種」とされています。東南アジア系。樹高は20cmから3mと生育環境で異なります。分布は父島列島、母島列島、聟島で、海岸から山地まで広く自生しています。たとえば、初寝遊歩道の休憩場所付近(写真上)や傘山登山道沿い(写真下)などで見られます。前者は乾性低木林の中で直立し繁茂しています。後者は山頂近くの風衝帯にあり背丈が低く這うようにしています。生育環境によって姿形を変幻させるので同じものかと戸惑ってしまうかもしれません。

枝はしなやかで下垂し、葉質は柔らかく、同じ所から3つの葉がでる針葉3輪生。葉は先端が鈍く、気孔帯が2条あるのが特徴です。葉を擦ると心地よい芳香が立ちます。花は1月から4月にかけて咲きますが、雄花、雌花ともに小さいそうです。残念ながら見たことはありません。風媒花だそうですからグリーンアノールの影響はないでしょう。球果は12月から4月頃にあずき色に熟し、鳥のえさになります。

昔から島の人たちはこの木を「ヒデノキ(火出の木)」と呼んで、薪木に利用してきたそうです。材が堅く、精油成分を多く含んでいます。特に、明治時代のカツオ漁の最盛期には、燻蒸用材として乱伐したため個体数が激減したのだそうです。傘山などで実生から生えた幼樹が育っているのは嬉しいですね!!

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オガサワラビロウ(小笠原枇榔)

IMG_3099.JPG小笠原の亜熱帯の森にはノヤシのほかにオガサワラビロウがあります。こちらは森の中で比較的よく見かけますが、アカガシラカラスバトの保護区であるサンクチュアリーの森ではオガサワラビロウの群生が広がっています。

オガサワラビロウ(小笠原枇榔、学名:Livistona chinensis (Jacq.) R.Br. ex Mart. var. boninensis Becc.)は単子葉植物ヤシ目ヤシ科ビロウ属の常緑高木で小笠原固有種、環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)。NTとは「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種」ということです。分布は小笠原諸島全域で海岸近くから山頂までふつうにみられます。樹高は生育環境によるが5mから10m、雰囲気は本土で植栽されているシュロ(シュロ属)に似ているが、九州南部から南西諸島に自生するビロウ(ビロウ属)の変種とされています。

P5070227.JPGは1mを超える長い葉柄の先に1mから2mの掌状深裂し葉が展開し、各小葉の先端は二裂し垂れ下るのが特徴です。また、葉柄は逆三角形で堅く基部近くの葉縁に内側に向いた棘が並びます。ただし母島などでは棘が退化した個体もあるそうです。葉柄痕はマルハチと違って、鉢巻き状の不規則な帯を茎に刻んでいます。頭頂部には頂芽が長刀のように伸び、その中に葉身が折り畳まれ、成長に従って折り畳んだ箇所が展開します。

両性花で、4月から5月頃に葉柄の基部から穂状花序が伸び、僅かに開いた黄白色の小さな花をたくさんつけます。甘い芳香に誘われ小さな虫が訪れるのでしょう。翌年1月には長径2cmほどの深緑色の楕円形の果実をつけます。

小笠原の島の人たちはオガサワラビロウを「シュロ」と呼んで、この葉を昔から生活に利用してきたそうです。家の屋根を葺いたり、壁材にしたのだそうです。明治とともに島に開拓のために入植した人びとは、この小さな島の自然とどう向き合って暮らしていたのでしょうか。

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地名は時代の痕跡を今に伝える

ビーグル号の航海日誌 2010年12月25日 23:55

101108_185416.jpg赤坂見附駅近くにある赤坂プリンスホテルは来年3月で閉鎖になります。
このイルミネーションも今日が最後になりました。
30年以上ある恒例の風景が亡くなるのは感慨深いですね。

ここの住所は東京都千代田区紀尾井町です。
紀伊藩と尾張藩と彦根藩井伊家の頭文字を取って付けた町名です。
かなり珍し〜です(^O)=3。
明治初期は順番から考えて、紀伊藩〉尾張藩。
井伊大老がここから江戸城に向かう途中の桜田門で刺された((゜Д゜ll))
地名は時代背景を推察させますね〜\(^^:;)

コタより

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