ヒメフトモモ(姫蒲桃)は種分化の途上

ビーグル号の航海日誌 2012年01月29日 12:25

ヒメフトモモ@エコカフェ.JPG父島初寝遊歩道は初寝浦まで延びていますが、急な坂で足元も悪いため一般には途中の休息舎までを往復するコースがお勧めです。遊歩道の右側にはヤギ柵が続いています。お正月に訪ねた時に小笠原ビジターセンターでいただいたプリントを片手に植生観察をしました。遊歩道沿いのマルハチの脇で「ヒメフトモモ」の果実を見つけました。花の季節ではないのが残念でした。[2012年1月1日撮影:初寝遊歩道脇@吉岡明良]

ヒメフトモモ(姫蒲桃、学名:Syzygium chleyeraefolium (Yatabe) Makino)はフトモモ科フトモモ属の常緑小低木。小笠原固有種。絶滅危惧U類(VU)。東南アジア系。分布は小笠原群島、山地中腹の台地状の日当たりのよい所を好むが、風衝帯の矮性乾性低木林内、谷筋の湿った斜面などにも自生。
ヒメフトモモ果実@エコカフェ.JPG樹高は台地では1mから4m、風衝帯で20pから50pで地面を這い、谷筋で10m超と変化に富む。枝はよく分かれ、葉は対生し、長楕円形で先が丸いものと尖るものがあるが基部はくさび形、全縁で主脈は裏面に突出し、葉表はクチクラ層が発達し光沢があります。
花期は7月頃で枝先に集散花序を伸ばし、淡いピンク色の小花を咲かせる。小花は花弁が無くたくさんの雄蕊が目立つようです。まだ花を見たことはありません。果実は液果で11月から12月頃に黒紫色に熟し、甘くて美味しいそうです。昔、島も子どもたちのおやつになったとか。 

小笠原には九州南部から南西諸島などに分布する常緑高木のアデク(アカテツ)も自生していますが、アデクがヒメフトモモの近縁種と考えられています。小笠原諸島に古くやってきたアデクがヒメフトモモに分化し、後からやってきたアデクと棲み分け共生しているということですね。しかし、ヒメフトモモ自身、生育環境に対応して形態的変化を示すように現在でも種分化が進行しつつあると考えられるのです

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コヤブニッケイ(小藪肉桂)

小笠原の森でよく目につく樹種のひとつにコヤブニッケイがあります。近縁種は本州福島県以南から九州に分布するヤブニッケイと考えられているが、葉形や花序が異なり、花つきが少なく果実も小さいなど異なる点が多いといいます。[2012年1月1日:父島@山崎]

コヤブニッケイ(小藪肉桂、学名:Cinnamomum pseudopedunculatum Hayata)はクスノキ科クスノキ属の常緑小高木。小笠原固有種。分布は小笠原諸島で海岸から山地中腹にかけての日当たりのよい斜面などに多く自生。
コヤブニッケイ葉@初寝遊歩道.JPG樹高は3、4m、樹皮は平滑で灰褐色、若枝は緑色、新葉は淡緑色。葉は対生か不規則に互生し、革質で光沢があり深緑色、長楕円形。主脈と2本の側脈からなる3行脈が目立ちます。土壌の深い林内では葉はやや大きく、風衝帯では樹高は低く葉も小さくなるという。
花期は3月から5月頃で赤茶色の新葉とともに葉腋から集散花序を伸ばし径5mmほどの小花をいくつか咲かせます。果実は核果で8月頃に黒紫色に熟します。

クスノキの仲間ですから、葉や樹皮に精油成分を含み独特の芳香がします。小笠原では新葉をお茶の代用として利用したそうで、島の人は「ティーウッド」と呼んでいます。


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ムニンモチ(無人糯)の看板は

080101小笠原(お正月) 116.jpg小笠原父島の旭山(標高267m)への途中の林内で「ムニンモチ」書かれた看板があります。モチノキの仲間は小笠原には、ムニンイヌツゲ、シマモチとムニンモチの3種が知られています。小笠原図鑑譜によるとムニンモチは母島と弟島、向島に自生するとあるのですが、どういうことでしょう。

ムニンモチ(無人糯、学名:Ilex mertensii Maxim. var. beecheyi (Loesen.) Yamazaki)はニシキギ目モチノキ科モチノキ属の常緑小高木。雌雄異株小笠原固有種(シマモチの変種)。絶滅危惧TB類(EN)。日本本土系。分布は母島列島(母島、向島)、弟島のやや土壌の深い所などにわずかに自生する。
080101ムニンモチ@エコカフェ.jpg樹高は6、7mほど、樹皮は灰褐色、若枝と若葉は帯紫色、葉は互生し、革質、長楕円形、葉身は2pから5cmほどと小さく、全縁か丸みを帯びた疎鋸歯があるという。シマモチは葉が大きくて5cmから10p。
花期は3月頃で枝先に近い葉腋から散形花序に伸ばし、長い花柄のある淡緑色の小花を多数つける。雄花も雌花も径約5mm、4弁の花弁が開出。雄蕊4本、雌蕊の柱頭1個だが、雌花は雄蕊が貧弱で柱頭が大きく、花数も少ないという。果実は核果で12月頃に赤紫色に熟します。

一般にムニンモチは葉が小さく、シマモチは葉が大きいとされます。しかし、乾燥低木林内に出現するシマモチは乾燥地型として樹高が低く、葉は厚く小さくなります。両種ともに中間的な個体も多く、区別が難しいとされており、看板も「シマモチ」の間違えかもしれませんね。ここでは看板に敬意を払い、ムニンモチとしておきました。


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小笠原の移入種、ジュズサンゴ(数珠珊瑚)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月28日 22:28

080101ジュズサンゴ@小笠原(お正月) 138.jpg小笠原ではアカギモクマオウギンネムオオバナセンダングサなどのように希少な小笠原固有種を圧迫している侵入者としての駆除対象の外来種があることは皆さんが知っているとおりです。ジュズサンゴは明治末期に父島に持ち込まれた植物に付着しても入ってきたと考えられています。その後、母島や弟島に広がり、人家跡や畑跡などに野生化しているようです。畑跡といっても戦後の長い時間の流れでジャングルと化し、その林下で赤い実はよく目立ちます。[2008年1月1日撮影:三日月山麓畑跡付近@山崎]

ジュズサンゴ(数珠珊瑚、学名:Rivina humilis L.)はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草(亜低木)。原産は熱帯アメリカ。草丈は3m、小笠原では1mほど、葉は互生し、卵形から広い被針形、光沢のある濃緑色。花期は6月から10月頃、葉腋から総状花序を伸ばし、径約3mmの白っぽい色の小花をたくさん咲かせます。花弁に見えるのは萼片です。果実は径約5mmの液果で真っ赤に熟します。
名前の由来は真っ赤な果実を珊瑚に見立て、数珠状に連なる様子にあるようです。耐陰性が強いため小笠原などの亜熱帯のジャングルの林下でもわずかに日が差すところでは十分に生育するのですね。

花言葉は「ひたむきな姿勢」、小笠原の生態系に脅威を与えているというよりは帰化して共生しているように思えます。ジュズサンゴは人為的に持ち込まれてまだまだ日が浅い。それでも長い年月をかけて共生の道を歩むことで、かつて自力で侵入した多くの植物と同じように次なる分化、進化の可能性を秘めているとも考えられないでしょうか


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原子力発電所(原発)の停止が進む

島根原発@エコカフェ.JPG今朝の地震は富士山周辺でした。
原子力規制庁という名前の役所ができるようです。
昨日、中国電力の島根原発2号機が点検のため停止しました。これで54機中稼働しているのは3機だけになりました。
今日になって、この2号機は100度を下回ってからの中性子測定器が動かないトラブルが起こっているとか〜
島根原発は、唯一県庁所在地にある原発ですから、もしもの時が大変心配です。

福島原発事故が起こるまでは、原発は二酸化炭素を出さないエコな発電機であることを誇っていました。
中国電力では原発の依存度が10%と他電力会社に比べて一番低く、株価も国の何らかの評価も芳しくはなかったですが、今となっては、皮肉にも上位です。

大切なモノの本質がもっと知りたいこの頃です。


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震源地は山梨県東部・富士五湖!?

070924岩殿山 @エコカフェ.jpg今朝ほどの地震の揺れは長く感じられ嫌な感じがした。気象庁によると7時39分、43分と立て続けに震度4、震度5弱の地震があった。震源地は山梨県東部・富士五湖で震源の深さは20km、マグニチュード5と5.5という。その後も余震が断続しているようです。[2007年9月24日撮影:岩殿山@阿部]

エコカフェでは「自然観察会」で江の島、鎌倉、富士山、箱根、三頭山、尾瀬などの植生観察とともに地質やその形成史なども学ぶように努めています。ご関心のある方はぜひ参加してくださいね。
日本列島は1600万年前頃から100万年かけ日本海の拡大応力とフィリピン海プレートの北上により現在の列島中央部付近で逆「く」の字に折れ、フォッサマグマ帯を誕生させているのです。その後、丹沢山塊が600万年前頃に関東山地に衝突し、両者の中間にあった細長い浅い海に堆積した礫と粘土列が圧迫により隆起して山地帯を形成させました。さらに、伊豆半島は約170万年前、三浦半島は約50万年前に衝突。前者では富士山が誕生し、後者では房総半島が隆起したと考えられているのですよ。

フィリピン海プレートがユーラシアプレートにもぐり込む一方、フィリピン海プレート上の島や海底の山塊などはもぐり込めず、日本列島に衝突することとなり大きな隆起、褶曲、断層など地殻変動を起こ洲ことになりますが、そのような地殻変動は必ずといって長い年月と幾度と大きな地震を伴ってきたと考えられます。過去の日本列島形成史から今日起こっている現象を見つめなおすことは私たちにとって新たな気付きのきっかけになると思うのです

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今年のテーマは野菜

ビーグル号の航海日誌 2012年01月27日 23:44

RIMG1330.JPGRIMG1327-1.jpgとある小料理屋さんの店主に、今年のテーマは「野菜」だよ!っと宣言されて、のれんをくぐってきました。
ランチ懐石はいつもと変わらず、調理をするに当たっての手間がよきく解る、優しいお料理でした。途中に出てきた、焼き胡麻豆腐は圧巻でした。回りに片栗粉を付けて少しオーブンで焼いてありました。サクッとではなく、何かにガードされた食感に、しっとりとしたクドくないまったりとした味は、新しい。RIMG1332.JPG最後のデザートは、大根おろしを牛乳と寒天で固めサクサク感があり、その上には人参のすり下ろしと寒天が体に優しく思え、一番上には黒豆が正月の余韻を残した〜冒険的なしかし馴染みのある美味しさでした。
そうか!デザートが野菜なんですね〜
これはこれは。
インパクトは最後の最終兵器だったんだ。
今年も足繁く通わなければ。

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化石植物、ソテツ(蘇鉄)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月26日 09:24

ソテツ@エコカフェ.JPG三宅島の島役所跡には立派なソテツがあります。那覇空港や鎌倉の寺院などでもよく見かけますが植林されたものです。宮古島に行った時には自生しているものを見ました。ちょうどいっぱいの果実が熟していました。[2011年11月27日撮影:三宅島島役所跡@山崎、2010年10月11日撮影:来間島@阿部]

ソテツ(蘇鉄、学名:Cycas revoluta Thunb.)はソテツ目ソテツ科ソテツ属の常緑低木の裸子植物雌雄異株分布は九州南部から南西諸島、台湾、中国に及び、沿海地や崖地、風衝地に自生。根の根粒に藍藻類を共生させ、窒素固定するため痩せ地での生育を可能としている。
樹高は2mから5mほどで幹は太く葉痕が覆い、まれに枝分かれする。葉はその先端に輪生し、葉身は0.5mから1.5m、羽状複葉で先端は尖り、多数の長さ8cmから20cmほどの線状の小葉がつく。
ソテツ果実@エコカフェ.JPGソテツ果実2@エコカフェ.JPG花期は6月から8月頃で、雄花は幹の先端に円柱状に太く長さ50cmから70cm、表面に鱗片状の雄蕊が多数つく。雌花は茎の先端に球形で羽状に長さ約4cm、裂けた心皮がつき、雌しべの上半分は羽状複葉の葉が縮んだ形に、下半分の軸の左右に胚珠が並ぶ。種子は長さ2cmから4cmでやや扁平の卵形、秋に朱色に熟す。種子と幹にはデンプンやホルムアルデヒドが含まれている。水にさらすことで食することができることから南西諸島では飢饉などのときに食べたそうです。
近年、温暖化の影響もあり熱帯系のクロマダラソテツシジミが日本に帰化し、新芽を食害する問題が起こっているそうだ。

そもそもソテツの仲間は東南アジアの熱帯・亜熱帯を中心に世界では3亜科5属118種ほどが知られる化石植物で、祖先は1億5千万年前のジュラ紀に全盛を極めたとされます。


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オオジョロウグモ(大女郎蜘蛛)

オオジョロウグモ@エコカフェ.JPG宮古島北部に位置する製塩所を視察したときに軒先にジョロウグモの親分のようなクモに出くわしました。
その名を「オオジョロウグモ」といい日本最大のクモです。[2010年10月11日撮影:宮古島@阿部]

オオジョロウグモ(大女郎蜘蛛、学名: Nephila pilipes (Fabricius))はコガネグモ科ジョロウグモ属の蜘蛛。
分布は奄美大島以南の南西諸島、台湾、インドなどの熱帯・亜熱帯地域に及び、山地や民家庭先などに生息。
出現期は6月から10月頃で、最大体長はオスで約50mm、メスで約10mm、これに脚が加わるとメスでは150mmにもなり迫力がある。
頭胴部は平滑、頭部は隆起し、金色で腹部の地色は黒色で黄色い縦縞が入る。雄の体色はオレンジ色か赤褐色。丸網は径約2mにもなる。
産卵期は8月から9月頃で卵のうを地面のくぼ地につくり枯れ葉で覆う。卵のうには1500個から2000個もの卵が詰まっているという。
このうち何匹が鳥たちに捕食されずに生体になることができるのでしょうか。生体になると網にかかったメジロや小型のコウモリさえ餌にするというが。


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タグ:広域種
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食文化、べべ貝ご飯

ビーグル号の航海日誌 2012年01月25日 00:02

釜めし定食@エコカフェ.JPGべべ貝ご飯@エコカフェ.JPGビーグル船長のお好きな「平貝」は、山陰地方では「べべ貝」と呼び炊き込みご飯にして食します。
小さい頃に海水浴に行くと、定番のお昼ご飯でしたよ。
さて、味は、サザエとアワビを合わせた濃厚な味がします。
贅沢な味でございますよ。
しぶきのかかる岩場で貝を採るのがとても大変なので、サザエとアワビと同等な高級貝のようです。

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雪の降る夜は

ビーグル号の航海日誌 2012年01月24日 12:00

IMGP1322.JPG昨夜は気圧の谷が通過のため都心でも雪が降った。
6年ぶりに雪積4cmだったという。
皆帰宅急いだのか静かな夜であった。
今朝になると路地裏など細い道では路面凍結でつるんつるんと。
転ぶ人がいるほど。
スリップによる交通事故もあちこちで起きたらしい。
人びとにとって慣れないことは容易でないこということのようだ。

IMGP1324.JPGしかし交通量の激しい大通りでは雪はすっかり消えてしまっている。
歩道の雪も消雪剤がまかれたようで片付けられている。
雨、雪、氷と水のもつ表情は多彩で面白い!



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リュウキュウマツ(琉球松)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月23日 09:09

100812リュウキュウマツ@浦内川.JPG日本人は松が好きですよね。「松竹梅」、門松とお目出度い。松島、高松、松江と地名にも登場。
不老長寿の象徴、能舞台の背景にも必ず描かれ、能・狂言・歌舞伎の演目にも登場するほどです和歌にも登場。昔は城内に植えて非常食にした。腐りにくく建築材に向いている。少し前まで電車の枕木や建築杭にも使われていた。
そんな松といえば、日本では一般にはクロマツ、アカマツ、山ガール・山ボーイならハイマツ、盆栽好きなじいさんならゴヨウマツとくる。だが、沖縄の人に聞くとリュウキュウマツと答えがくる。マツの仲間は北半球に特有な植物でもある。沖縄では戦争とマツノザイセンチュウでずいぶん減ったらしいが、リュウキュウマツ、西表島では勢いがあるようだ。[2010年8月撮影:西表島浦内川@山崎]

リュウキュウマツ(琉球松、学名:Pinus luchuensis Mayr)はマツ科マツ属の針葉樹で常緑高木。裸子植物。日本固有種。IUCN Red Listで経度懸念分布は南西諸島(トカラ列島以南)で海岸近くに自生。樹高は約25m、樹皮は灰黒色で規則的に縦裂模様が入り、樹冠は緩く傘型に広がる。根には根粒菌を共生、荒れ地に強いパイオニア的な植物でもあります。葉は長さ10pから20pで線形、2本が束生、各断面は半円形。断面をあわせると円形になる。京大の柴田先生に聞いたのですが、5本束生のゴヨウマツも全部あわせると円形、不思議でしょう!
花期は3月から4月頃で雄花と雌花を咲かせます。果実は球果で長径約6pの卵形、翌年秋に熟す。種子は翼があり典型的な風散布。昆虫が登場する前の古い形態を維持しているということです

リュウキュウマツは小笠原では外来種として嫌われている。小笠原固有の植生に大きな影響を与えるというのが理由である。かつて人の手により持ち込まれたもので、確かに父島でも母島でも大きな木を目にすることができるが、最近ではマツノザイセンチュウの影響で樹勢が衰え、皮肉にも立ち枯れているものも目に付きます。

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分かち合う心から分かち合う力に

ビーグル号の航海日誌 2012年01月22日 13:51

能の世界@エコカフェ.JPG一万円をもらったら、他人にいくらあげる?

NHK番組『麻里子さまのおりこうさま』で取り上げられていました。
人類学者のフランク・アーロー博士は質問しました。
日本人は、自分6200円、他人3800円という結果になりました。
大都市ニューヨークでは、自分5300円、他人4700円という結果に。
逆に狩りを中心とした原始的な集落のタンザニアのハザでは、自分7400円、他人2600円という結果に。

社会の規模が大きくなればなるほど、「分かち合う心」は大きくなるんですって!
ちなみに、他人にはあげない!と答えた人はゼロ。
今の社会は希薄な世知辛い世の中のように思っていたのですが、なかなかそうこうでもないようです。

分かち合う心をテーマにしていても静的すぎます。「分かち合う力」と動的にとらえなおさないと世の中は変わっていかないでしょう。能の世界は動的な力を静的な表現に極めているのだと思います。

拾った図書カードが自分の手元に渡されたばかりの私にもタイムリーな話題です。さあ、どうする!


コタより


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千年先の人に観てほしい

東大寺本坊襖絵@エコカフェ.jpg昨年の春、奈良東大寺本坊の襖絵を観に行きました。
小泉淳作87歳の精魂込めた「千年先の人に観てほしい」との見事な日本画でした。
池16面の大作です。
おしいことに今月9日に帰らぬ人となりました。
今でも思い浮かぶ繊細な曲線と色使いは、とうてい写真では表すことのできない独特な妙技なようです。
襖絵に込められた作者の高い魂は観る人の魂を清めてくれる不思議な力があるのです。
東大寺本坊@エコカフェ.jpg本坊は、東大寺の決めごとをするときにのみ使われる建物と聞きます。
残生もう一度観ることができるでしょうか。

この他には、建仁寺と建長寺の天井の水墨画の龍があります。
天井いっぱいに画かれた龍は天に昇天するかの勢いがあります。
滑らかな曲線美は、日本人ならではの柔らかい優しさです。
たまたまある画廊で一度お会いしましたが、鉄腕アトムのお茶の水博士のような雰囲気でした。
絵は、魂は、千年先まで、、、

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聟島のテッポウユリ(鉄砲百合)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月21日 22:24

聟島テッポウユリ群生@エコカフェ.JPG思い出。2010年5月6日、小笠原諸島聟島の植生回復の現状について調査視察した。太平洋戦争時の疎開で残されたヤギが野生化し、植生破壊が進んでしまった。そこで東京都により2003年度までにノヤギが完全に駆除され、現在は植生回復の経過観測中です。
駆除直後の6年前、エコカフェを立ち上げる前の事前調査のために訪島した時と比べるとわずかではあるが確実に植生回復が進んでいることを認識することができました。最高峰大山(標高88.4m)から南西に伸びる緩やかな斜面地の途中にテッポウユリが群生していました。白い花は、かつて人が住んでいたことの証でもあります。今も昔も潮風が島を抜けていきます。

聟島テッポウユリ花@エコカフェ.JPGテッポウユリ(鉄砲百合、学名: Lilium longiflorum Thunb.)はユリ目ユリ科ユリ属の多年草。分布は九州南部、南西諸島、台湾北部に及び、海岸から高山までの明るい荒地などに自生。
草丈は50cmから1mほどで、葉は互生し、すっと立ち上がる茎の上部にまで密集、葉身は10pから15cmほどで長楕円形、葉脈は並行します。葉の細いものに台湾原産のタカサゴユリがあり注意が必要です。[2010年5月6日撮影:聟島@阿部・山崎]
花期は4月から6月頃で、茎の頂上に純白のラッパ型の筒状花を横向きに咲かせます。花長は最大約15cm、径約5cmの筒状の先が6深裂。精油テルピネオール(terpineol)などの芳香成分が含まれており、これは夜になると一層香るそうです。女性ホルモンバランスを整える作用があるとか。

ヨーロッパでもローマ時代からユリの白い花は愛されたそうです。ニワシロユリといって後に聖母マリアの象徴として「マドンナ・リリー」と呼ばれ「純潔」を意味するようになったのです。ユリの芳香の強い白い花は古今東西を問わず人びとから愛されているのですね。


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ナンバンサイカチ(南蛮p莢)

ナンバンサイカチ花@エコカフェ.JPG昨年9月に訪ねた小笠原母島の記憶。道路わきで黄色い華やかな花を見つけました。母島では外来種です。たくさんの黄色い花がシャワーのように垂下がって咲くことから「ゴールデン・シャワー」とも呼ばれています。長い鞘に種が入っていて在来種を圧迫しないか心配ですね。[2011年9月18日撮影:母島@阿部]

ナンバンサイカチ(南蛮p莢、学名:Cassia fistula Linn.)はマメ科カワラケツメイ属の半常緑高木。熱帯アジア原産。樹高は約10m、葉は互生し偶数羽状複葉、小葉は4から8対で卵形から卵状長楕円形。葉身は5cmから15cmほど。樹皮にはタンニンを含むことから土地によっては染料に用いられるようです。
ナンバンサイカチ@エコカフェ.JPG花期は5月から8月頃で、葉腋から約60cmにも及ぶ大きな総状花序を垂れ下げ、たくさんの芳香の強い黄色い5弁の花が咲きます。小花は径約4cm、雄蕊10本が上向きに反り返る。果実は豆果、円筒状の鞘で長さ約60cm、熟すと黒褐色になり、果肉泥にはしょ糖、クエン酸などが含まれ美味しく、果皮などにはアンスラキノンが含まれ利尿効果などがあるといいます。

名前は南方から渡来したことと偶数羽状複葉が日本に自生するサイカチに似ていることから命名されたのではないでしょうか。そもそも、サイカチの果実は漢方で「p角子(ソウカクシ)」といい、利尿、避痰に効くそうです。


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アカウミガメのなっちゃん

ビーグル号の航海日誌 2012年01月20日 07:18

アカウミガメのなっちゃん@エコカフェ.JPG父島にある小笠原海洋センターを訪ねると幾つもの水槽の中にたくさんのアオウミガメの子ガメたちが保護飼育されています。ただし季節によって大きさや数は変動しますよ。そんな一角の大きな水槽に一匹だけアカウミガメが飼育されています。なっちゃんです。
初めて出逢ったのが2004年の5月ですからもう8年近くになります。
父島はアオウミガメの産卵のメッカです。アカウミガメが上陸し産卵することはほとんどないといいますが、なっちゃんのお母さんはそんな稀有な行動をとったようです。

2006アカウミガメなっちゃん@小笠原データ 033.jpg小笠原村の子どもたちやここを訪れる観光客にアオウミガメとアカウミガメの違いを学ぶための飼育されているようです。
なっちゃんは顔が大きくて顎がしっかりしています。というのも餌は海老や蟹などの甲殻類などの堅いものを好んで食べるからだそうです。比べて海藻など柔らかいものを主食とするアオウミガメは顔が小さく可愛らしく見えます。そして体脂肪が海藻食のためグリーン色がかっています。名前の由来もここからきます。
なっちゃんの名前はもちろん「夏」生まれだからですよ!!

皆さんも、ぜひ、父島に行ったら「なっちゃん」を訪ねてみてくださいね!!


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食文化、奥出雲の八川そば

ビーグル号の航海日誌 2012年01月19日 06:29

ハ川釜揚げそば@エコカフェ.JPGこの冬は雪も多く寒さが厳しいですね。
八川そば」は、島根県の広島県との県境近くの山あいの奥出雲町にあります。出雲市から車で2時間程度でしょうか。
ここは、やまたの大蛇の地であり、古事記の時代から製鉄が栄え、山間地の木を使ったそろばん製造が今も残り、松本清張の『砂の器』の舞台、今は魚沼産コシヒカリに並ぶ「仁多米」のブランド化や「噂のどら焼き」の通信販売の成功と、色々と話題のある町です。
そして、八川そばは八川駅の駐車場にあるおそば屋さんです。八川駅に停まる列車は一日3往復しかないかなりのローカル線です。多くの皆さんは車で食べに来るようです。
ハ川そば@エコカフェ.JPG奥出雲ハ川駅@エコカフェ.JPG広島方面からの営業マンが島根や鳥取の往来の際に立ち寄ることもしばしばと聞きます。
釜揚げそばというのがあります。茹でたそばとそば湯を一緒に器に入れて出汁醤油をかけて薬味をのせます。
舌がやけどしそうな熱さ、注文をしてから打ったそば、体が温まりただただ美味しい!
雪深い奥出雲にて。

コタより

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まさに、スパイダーマン!?

ビーグル号の航海日誌 2012年01月18日 20:00

スパイダーマン@エコカフェ.JPG連日の「乾燥注意報」、今日で連続33日は歴代3番目だそうです。
オフィス街を歩いると何やら頭上に気配を、高僧ビルのガラスを清掃する人影が見えました。
何とも、まさに、スパイダーマン!
ロープは命綱です。

上空には一筋の飛行機雲が拡散し太く消えかけています。
これは上空に湿った空気がある証拠です。
そろそろ雨が欲しいですね。


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旧兄島海中公園の見える絶景

ビーグル号の航海日誌 2012年01月15日 23:16

兄島海中公園のダイビングボート@エコカフェ.JPG父島長崎展望台からが幅約800mの兄島瀬戸を挟んで兄島がよく見えます。[2012年1月1日撮影:長崎台@吉岡・山崎]
2010年4月施行の改正自然公園法のにより「海中公園」は「海域公園」に名称変更されています。
父島列島海域では人丸島、瓢箪島、宮之浜・釣浜の海域を含む8か所、母島列島海域では5か所が海中景観が優れてた海域として指定されています。

家内見崎・東島・ロンバイン岬@エコカフェ.JPG兄島瀬戸・見返山・丸山@エコカフェ.JPG兄島瀬戸・西島・人丸島・瓢箪島@エコカフェ.JPG

下段左写真について、画面の左から西島、瓢箪島、人丸島と並び兄島側奥が筋岩岬、手前が吐出鼻とその断崖下入江になった場所に2隻のダイビングボートが見えます。瀬戸の中央部に白波が立っていて、海底の地形が深く複雑なことと流れがとても速いことを示しています。陸地に近い海底ではサンゴ礁もよく発達していて、ツバメウオはじめ多くの熱帯魚を観察することができます。特に、ユウゼンは日本固有種で他では伊豆諸島の一部で見ることができるそうです。
下段中央写真について、画面中央に瀬戸を挟んで兄島南部に位置する最高峰見返山(標高254m)が見えます。所どころボニナイトの岩肌が荒々しく、湿生低木林の森がパッチ状に展開しています。山頂近くからムニンヒメツバキシマシャリンバイ群集、コバノアカテツシマイスノキ群集、中腹にはオガサワラビロウ−タコノキ群集、シマシャリンバイが広がり、海岸近くにはモモタマナなどが自生しているそうです。見返山の左の次に高いのがに丸山です。
下段右写真について、画面の左から兄島側家内見崎、東島、父島側のロンバイン岬(長崎)です。


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