手塚治虫の未来図は

ビーグル号の航海日誌 2012年02月10日 01:04

鉄腕アトム壁画@エコカフェ.JPG先日、高田馬場に行きました。
JR山手線の高田馬場駅ホームの出発ベルは「鉄腕アトムのテーマ」ですよ。
手塚氏がここに事務所を構えたことから、ゆかりの地となりました。
線路のガード下には、鉄腕アトムの絵が描かれていました(写真はそのうちの一部)。

よく考えると、写真のような都市は上海やドバイにありますね。
アトムのようなロボット(アシモ)はこの世にできていますね。
ガンダムのようなロボット(介護補足ロボットスーツ)もできていますね。
時代は少しずつ手塚氏の予想通りに進んでいるようです。

と、福島原発の事故処理に使えないかな〜と強く思うこのごろです。


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タマシダ(玉羊歯)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月09日 01:56

100910タマシダ@乳房山.JPG小笠原諸島ではタマシダは海岸近くから山地の日当たりのよい場所で普通に見られます。母島の乳房山に登った時も開けた日当たりのよい場所や登山道わけで自生していました。屋久島でも見ましたね。[2010年9月10日撮影:母島乳房山@山崎]

タマシダ(玉羊歯、学名:Nephrolepis cordifolia (L.) Presl)はツルシダ科タマシダ属の常緑シダ。分布は東南アジア、インド、ポリネシアなど世界の熱帯・亜熱帯地域に広く及び、国内では本州伊豆半島以南から南西諸島、小笠原諸島で日当たりのよい乾燥した地面や樹上に自生。草丈は50pから100cmほど、根茎は短く麟片と毛が密生、葉はやや立ち上がり、1回羽状複葉で、数十対の側羽片をつける。側羽片は柄がなく、長さ約3p、片縁に浅い鋸歯があり、基部下方が耳型。ヤンバルタマシダのように基部の側羽片は小さくならず、側羽片の先端は鎌形にはならないのが特徴です。胞子嚢群(ソーラス)は側羽片の片縁近くにつくそうです。

タマシダはヤンバルタマシダと同じように細い伏状枝(匍匐枝)を伸ばし、そこから発芽するそうです。名前の由来は根に玉のような塊茎(貯水器官)をもつことにあるといいます。なるほど、このシダが乾燥に強いのもうなずけます。

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ヤンバルタマシダ(山原玉羊歯)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月08日 00:35

ヤンバルタマシダ@エコカフェ.JPG小笠原父島の森に入ると気がつくのだが頭上に伸びるマルハチなどの木性シダ類と足元に生い茂る60種超のシダ類が独特の雰囲気をつくっている。ヤンバルタマシダはよく見かけるそれらのひとつである。[2012年1月2日撮影:小笠原亜熱帯農業センター@山崎]

ヤンバルタマシダ(山原玉羊歯、学名:Nephrolepis hirsutula (Forst) Pr.)はツルシダ科タマシダ属の地上性の常緑シダ。分布は東南アジア、南アジア、日本では琉球列島、小笠原諸島に及び、平地から山地までの日当たりのよい乾燥した場所に自生。
草丈は70cmから100pほど、根茎は栗色の麟片と毛が密生し直立。葉柄と葉裏には黒褐色で淡褐色の毛が生え、葉身は約50pで1回羽状複葉、側羽片は約60対、長さ約5cmでやや鎌形で先端が鋭く基部下方が耳型、葉縁に鋸歯を伴う。下部の側羽片は極端に短くなる。胞子嚢群(ソーラス)は径約1mmの円形で片縁近くにつきます。

一般に、私たちが目にするシダは胞子体といって、これが無性生殖により胞子をつくり、胞子が発芽して前葉体となり、前葉体が精子と卵細胞をつくり、有性生殖により受精卵をつくり、受精卵が成長して私たちが目にするシダ(胞子体)となります。ヤンバルタマシダは、さらに伏状枝から芽を出して増えることができるそうです。なかなかの戦略です。

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遠くのあの人はご近所さん

ビーグル号の航海日誌 2012年02月07日 02:17

原稿@エコカフェ.jpg去年の晩秋の頃、岩手県田野畑村を訪れました。まだ津波の跡が残る地に。
田野畑村は、太平洋のリアス式海岸が続く穏やかなのんびりとした自然豊かな村でした。北山崎には、吉村昭・津村節子文学者夫妻の石碑があり、文春文庫より2004年に三陸海岸大津波などを発表なさっているほど、田野畑村への思いは熱い。吉村昭さんはすでに故人です。
ふとしたことから、津村節子さんがご近所さんであることを知りました。
芥川賞作家でも太宰治賞作家でもある84歳の、キリッとした〜しかしながらどこか神経質そうな〜とても言葉を大切になさっている雰囲気は、私の想像していた通りのおばあちゃまでした。

夜行列車で盛岡に到着して宮古まで行き、バスで田野畑まで。陸の孤島。
昭和8年の大津波のあとの帝国ホテルの支援を断り、自分らの手でホテルを作ったことは、吉里吉里人を連想させました。また自然を敬い、伝統を守り通し、、、お話は時間オーバーしました。

今も故人に関わる執筆が溜まっているとか〜点滴の針を自分で抜いて、サヨナラ!とは何とも悔いなし人生に思えますが、いざ家族にされると私は狼狽えるのでしょう。今度は将来に向けたエッセイをお願いしたいとの思いで、失礼しました。


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トキワイヌビワ(常葉犬枇杷)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月06日 09:05

トキワイヌビワ@エコカフェ.JPG父島の初寝遊歩道の入口付近で見られます。お正月に訪ねた時にはちょうどトキワイヌビワが果実をつけていました。小笠原諸島にはこの仲間は3種に分化していて、他には絶滅危惧TB類で、母島固有のオオヤマイチジクと母島や父島など薄暗い林内に自生するオオトキワイヌビワが知られています。[2012年1月1日撮影:初寝遊歩道入口付近@吉岡明良]

トキワイヌビワ(常葉犬枇杷、学名:Ficus nishimyrae Koidz)はクワ科イチジク属の常緑小高木。小笠原固有種。分布は小笠原諸島、海岸近くから山地帯にかけ日当たりのよい林縁、疎林地などに自生。樹高は3mから5mほどで、樹皮は(赤)褐色ないし灰褐色、よく分枝し、葉は楕円形から卵形で全縁、やや厚い、葉脈は主脈、側脈ともに明瞭。花期は6月頃で、葉腋に無花果が単生します。結実には小笠原固有のコバチが1対1で送粉すると考えられており、捕食者グリーンアノールの駆除は必須ですね。果実は小さく径1pに満たずイチジク状で9月頃に紫褐色に熟します。美味しいかどうかは分かりませんが、「イヌ」が名前につく植物は人にとって役に立たないことを意味しましたね。

トキワイヌビワとオオトキワイヌビワ、オオヤマイチジクはともに本州や南西諸島に分布するイヌビワの近縁種と考えられています。小笠原にはイチジク属の仲間として外来種のガジュマルが旧民家後などに繁茂しています。最近、ガジュマルコバチが移入し、このコバチによる送粉で受粉、結実例が確認され、将来的には島の在来生態系への新たな脅威となりつつあります。

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女性写真家、笹本恒子さんと笑顔

ビーグル号の航海日誌 2012年02月05日 21:29

NEC_0344.JPG笹本さん@エコカフェ.jpg1月28日の土曜日、女性報道写真家の笹本恒子さんにお会いしました。1914年(大正3年)生まれの97歳の可愛いおばあちゃまに。

何でもやってみよう!の好奇心いっぱいの前向きさに、圧倒されました。
20代の油絵を習っている時に、ひょんなきっかけで写真家に。日中戦争さなかに静岡産茶やミカンを輸出する光景を撮ることから、報道写真家と。その後は、海外からの来賓方々を撮ることに。
一度、他の職につかれ、71歳の時に写真家に復活なさり現在に至っているそうです。

朝のラジオ体操と、夕食の赤ワインとお肉と野菜は欠かさないそうです。
お一人で暮らされていらっしゃるので、今もご自分で何でもなさるそうです。

今の人たちは全てに恵まれているから何でもできるわよ!っと繰り返しおっしゃいます。
気づきとやる気、どちらも「気」で「気持ち」が大切なようです。
お金は知識に使いましょう!オシャレを忘れずに!ともおっしゃらます。
71歳で写真家再開、他人の気持ちを大切になさっていらっしゃる。
笑顔が素敵で敬服です。凄い!


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神様をお迎えする稲佐ノ浜

稲佐ノ浜@エコカフェ.JPG出雲大社は、南向きの神殿ですが、神様(大国主尊)は西向きに鎮座なさっています。
西には「稲佐ノ浜」があり、旧暦十月、全国の八百万の神々をお迎えする神事「神迎神事」が執り行われています。お迎えした神々は大国主尊の待つ出雲大社へ神幸さないます。

写真のように、竹を四角に置き間に四角い白い布を張り、お迎え神事を夜中に行うと聞いています。
誰も見てはならない神様の領域です。
奥ゆかしく、重々しく、時代は移り変わっても続く神事ですね。
稲佐ノ浜の弁天島@エコカフェ.JPG浜は西にあるので夕日になります。
古く昔から物事は東から始まると聞きますが、西でお迎えするには訳があるのでしょうか?
西向きに鎮座なさっているのも何かあるのでしょうか?
中国からの何かがあったのでしょうか?

思いは古事記に繋がります。今年で編纂1300年の節目の年です。
イザナギ・イザナミから読み直しましょうか。


コタより

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ツルワダン(蔓海菜)

母島南崎くぼ地@エコカフェ.JPG母島の南崎遊歩道の途中に自然に土砂流出した痛々しい赤土が剥き出しの窪地があります。窪地上部は草地が広がっていてロープが張られています。ツルワダンが細々と保護されています。[2011年9月19日撮影:母島南崎@中村敏之・阿部]

ツルワダン(蔓海菜、学名:Ixeris longirostra (Hayata) Nakai)はキク科タカサゴソウ属の多年草。小笠原固有種絶滅危惧U類(VU)。草丈は20pから30pほど、細い根は匍匐茎を伸ばし、その先に根を下ろす。分布は小笠原諸島で海岸近くの岩場や砂地・草地に自生。母島南崎くぼ地上部草地@エコカフェ.JPGツルワダン2@エコカフェ.JPG花茎が伸びる前は根際にロゼット状に根出葉が輪生し、長倒卵形で葉先が鈍頭。花茎が伸びると茎葉は互生し、葉脚は茎を抱き、葉身は3pから8pほどで葉の先がやや尖る。何れも粉をふいたように白緑色、全縁(まれにわずかな鋸歯)、やや肉厚で無毛。花茎を伸ばすとともに匍匐茎を伸ばし、根を下ろし新たな株をつくります。これを繰り返し、ファミリーを増やします
花期は3月から5月頃で、花茎の茎頂に散形花序をつけ、5個から10個ほどの黄色い多数の舌状花からなる小花(頭状花)を咲かせます。舌状花の中央部に雌蕊と雄蕊があるはずですが確認できませんでした。花が終わるとやがて綿毛(冠毛)をつけた種子ができ、風散布します。
自力(匍匐茎)と他力(風散布)で種を紡いでいるすごいやつなのですね

ツルワダンはニガナの仲間が特異的に分化したと考えられており、島毎に花の大きさ、葉の形状、色合いなどに違いがみられるそうです。父島などで個体数は激減、何れにしてもノヤギの好物といいますから、地域個体の保存が待ったなしといえましょう。

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海浜植物、ハマゴウ(浜栲)

060722ハマゴウ1@小笠原データ 118.jpg060722ハマゴウ2@小笠原データ 119.jpg小笠原父島の属島南島ではハマゴウ、グンバイヒルガオなどの海浜植物が自生しています。静かな小さな島で観光客のいない時の島は不思議な気持ちになります。[2006年7月22日撮影:父島南島@阿部]

ハマゴウ(浜栲、浜香、学名:Vitex rotundifolia L. fil.)はシソ目クマツヅラ科ハマゴウ属のつる性常緑小低木で海岸植物。分布は東アジア、東南アジア、太平洋諸島からオーストラリアと広く、日本では東北南部以南に及び、海岸の砂浜などの日当たりのよい場所に自生。
樹高は60pほど、茎は地面を匍匐し数mも伸び、所々で根を下ろし、半ば砂に埋もれる。若枝には灰白色の軟毛が生える。葉は対生し、革質で全縁、葉身3pから6pほどの楕円形、葉表は青緑色で白色の軟毛が、葉裏は銀白色の軟らかな細毛が密生。花期は7月から9月頃で茎の先に円錐花序をつけ、青紫色の筒状唇形の小花をまとめて咲かせます。上側2裂、下側3裂し中央の唇片はやや大きく内側に毛が生えます。果実は球形の核果で果皮がコルク質のため海流散布に適しています。


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アラゲキクラゲ(荒毛木耳)

アラゲキクラゲ@エコカフェ.JPG母島の堺ヶ岳(標高443.5m)山腹に広がる森は巨大なシマオオタニワタリ、マルハチなどの木性シダ類が生い茂り鬱蒼としています。鬱蒼といっても小笠原の森は樹高が熱帯ジャングルのように高くはないので比較的明るさはあります。森の中では落雷にやられたり、競争に敗れたり、老いたりし、立ち枯れした樹木にキノコやカビなどの菌類がよく発生しています。昨年9月にアラゲキクラゲが群生しているのを見ました。何度も訪島していますが初めてです。[2011年9月19日撮影:母島堺ヶ岳@芳賀めぐみ]

アラゲキクラゲ2@エコカフェ.JPGアラゲキクラゲ(荒毛木耳、学名:Auricularia polytricha (Montagne) Saccardo.)はキクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属の南方系のキノコの一種。分布は日本全土、朝鮮半島、中国のほか東南アジアの温帯から熱帯と広く、倒木や立ち枯れした広葉樹に発生。発生時期は寒い時期を除き一年中、小笠原では雨の多い時期にたくさん発生するそうです。子実体は茎がなく背面の一端で宿主の樹皮に付着し複数が束生、暗褐色で径1pから7pほどのゆがんだ耳形。成熟すると白粉を生ずる。背面は灰褐色で白色の細い毛が密生。肉は薄く菌糸とゼラチン質からなり、乾燥すると黒色化し軟骨質のように硬くなるが、水分を含むと復元し弾力性を取り戻す。円筒状の担子器から伸びだした枝(後担子器)は隔壁を生じて細胞4つが縦に並び、各細胞から出芽的に担子胞子を形成し、ただちに発芽する場合と、さらに担子胞子の表面に二次胞子を生じ、これが遊離し発芽する場合があるという。どうも発芽のタイミングを二段階に持つことで子孫を確実に残そうとしているに思えますね。

アラゲキクラゲは中華料理の食材としてヘルシーでしゃきしゃきと触感がよく好まれます。キクラゲよりも硬く触感がよいそうですよ。島でもかつてはよく食べたといいます。


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節分に「恵方巻き」を

ビーグル号の航海日誌 2012年02月04日 17:38

恵方巻き@エコカフェ.JPG節分に「恵方巻きを食べる」習慣は、大阪で始まったそうですが(いわれは様々)、ここ数年は全国的な行事になりました。
今年の方角(北北西)を向いて黙ってかぶりついて一気に食べきるのが作法とか。

幼稚園で鬼の面を作り、豆をもらい、「鬼は外〜福は内〜」と家に帰って元気に蒔いたら母親にこっぴどく叱らたな。掃除が大変でしょ!っと。
ラスベガスハンバーガー@エコカフェ.JPG今なら気持ちがよくわかるな〜と実感です。
鬼は外で手を外に開き、福は内で手を胸に当てるのは、能の動作に由来するんですって。

さて、かぶりついて食べることは、最近あんまりないな〜と思っていたところ、ラスベガスハンバーガーを口に。あごがビックリしてます。

節分は、春を迎えるための大切な行事ですね。


コタより
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十勝平野の散村と防風林

十勝平野@エコカフェ.JPG厳しい寒波が続きますね。
積雪量も心配ですが、雪崩はますます心配です。

去年の今頃、北海道の十勝平野上空を飛行機で通りました。
乳牛の酪農やジャガイモ・小麦などの畑作が有名です。
写真を見ると、住居が点々と広がる散村風景が広がっています。
土地の区画はとても広く、区画の境には一直線に針葉樹林が植えてあります。
十勝平野の防風林@エコカフェ.JPGこれは、大雪山山系から吹き下りる強風から土地の肥料や種が飛ばないようにするための工夫です。

それにしても真っ白ですね。
空から赤いペンキで気持ちよく絵を描きたくなりますね。


コタより

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半化石のヒロベソカタマイマイ

ビーグル号の航海日誌 2012年02月03日 18:52

2006ラピエ岩柱(父島南島)@エコカフェ.jpg小笠原父島の南西にある南島。石灰質土壌が雨などで浸食されたカルスト地形が再び沈降してできた「沈水カルスト地形」が広がっています。母島の石門に展開する「カルスト台地」とともに自然環境保全促進地域に指定されています。どちらも素晴らしい景観です。
特に、南島の扇池に面した砂浜の真白さは月夜の晩には青光りして、ラピエ岩柱に囲まれた静寂さとともに幻想的な世界を繰り広げるという。懐の深い砂浜には半化石状態のヒロベソカタマイマイがアクセントをつけています。ここはかつて砂丘があったものがドリーネ的な陥没による崩壊で大量の殻が露出・散乱したといいます。[2006年7月22日撮影:父島南島@阿部]

060722ヒラベソカタマイマイの景色(南島)@エコカフェ.jpg060722ヒラベソカタマイマイ(南島)@エコカフェ.jpgヒロベソカタマイマイ(広臍堅固蝸牛、学名:Mandarina luhuana(Sowerby))はナンバンマイマイ科カタマイマイ属の比較的大型の陸産貝類。小笠原固有種で絶滅種分布は化石発見場所から父島南部と南島と推定。殻径は最大約40mmで硬く、成長脈がしわ状に盛り上がる。残念ながら色抜けし白色化しています。完新世の今から1万年前から1000年前頃までは生存していたと推測されています。化石の中には現存しているチチジマカタマイマイアナカタマイマイ南部型の死骸も入り混じっていります。少なからず南島や母島南部にもかつては森があったが、森の後退・消失など何らかの劇的な生息環境の変化があったと推察されます。

ちょうど1000年前頃は気候変動があり、一部の地域で現在よりも温暖であったが、地球全体ではむしろ寒冷だったとの報告があります。東日本は豊穣、西日本で旱魃だったらしく、小笠原諸島はどうだったのでしょうね。


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冬の高尾山は

ビーグル号の航海日誌 2012年02月02日 20:00

霜柱1.jpeg高尾山の山頂付近では、シモバシラが見られます。
枯れ草に氷着してこんな形になりますよ。最大ですと30センチもあるらしい。
カントウカンアオイ(関東寒葵)は、既に緑の花が咲いているそうですよ。
高尾山ならではの、冬!です。

もちろん、霜柱2.jpegアオキや南天や万両は実が成り、椿も咲いています。
白い雪に赤は、さぞや鮮やかなのでしょう。
寒さは、素敵な贈り物をしてくれますね。
冬そば号に乗って自然薯そばを食べましょう!


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起源不明のシマザクラ(島桜)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月01日 06:04

シマザクラ花@エコカフェ.JPG小笠原諸島の植物の起源(ルーツ)については、日本本土系、東南アジア系、ミクロネシア系、ハワイ・ポリネシア系に分けられます。ただし、シマザクラ、マルバシマザクラなどごく一部に起源を定めきれていないものもあります。[2011年9月18日撮影:母島@阿部]

シマザクラ(島桜、学名:Hedyotis grayi Benth.)はアカネ科フタバムグラ属の常緑小低木。小笠原固有種絶滅危惧種U類(VU)。分布は父島列島、母島列島、聟島で、日当たりのよい林縁や林内、風衝帯など広範に自生。樹高は1mから1.5mほどで、若枝は黄緑色で稜線がある。葉は対生し、葉質は薄く主脈が明瞭で全縁、長楕円形から狭長楕円形で先は尖ります。
シマザクラ@エコカフェ (2).JPG花期は7月から10月頃、枝先に複集散花序を伸ばし、淡い桜色の小花をたくさんつけます。小花は筒状で先端が深4裂し反り返ります。果実は分果で2つのブロックからなり、12月から翌年1月頃に黒色に熟し、上部に穴ができて風に揺れたりすると中にある細かな種子を撒き散らすそうです。

マルバシマザクラはシマザクラに似ているが、棲み分けをしており、父島では海岸付近、岩石地や土壌の薄い風衝帯など条件の悪い所にわずかで、母島列島では加えて畑跡や草地などにも自生するなど個体数も多いといいます。また、シマザクラは兄島産のものは木本、他島ののものは草本としての形態を備えるなど島ごとに形態が異なるそうで、適応放散(種分化)の途上にあるといってもよいのかもしれませんね


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奥州平泉、顔面大仏の古を今に

ビーグル号の航海日誌 2012年01月30日 20:47

北限の磨崖仏@エコカフェ.JPG奥州平泉の達谷窟毘沙門堂左手の岸壁に「顔面大仏」と呼ばれる磨崖仏があります。これは11世紀後半に起こった「奥州十二年合戦」で戦没した兵士の御霊を鎮魂するため、11世紀末に造彫されたと伝えられています。当初は55尺(16.5m)の全身像で地面まであったが、明治29年の「明治三陸大地震」により胸部から下が崩落し、今日でも磨滅が進んでいるという。[2010年8月20日撮影:北限の磨崖仏@阿部]

顔面大仏@エコカフェ.JPGこの顔面大仏については、1695年(元禄9年)の記録によるとは「大日之尊體」とあり、「大日如来」とする考えがある。一方、足元の「文保の古碑」(1317年建立)には阿弥陀如来の種字である梵字「キリク」が刻まれていることから、「阿弥陀如来」とするのが素直ではないでしょうか。

藤原時代に入ると末法思想がはびこり多くの阿弥陀如来像が作られるようになったそうです。ちょうど時を同じくして、九州から東北まで各地に巨大摩崖石仏群が造営され、臼杵石仏群、春日山石窟仏、日石寺不動三尊像、大谷寺石仏、福島の大悲山石仏群が知られています。ぼちぼち古を今に訪ねてみましょう


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達谷窟毘沙門堂は古を今に

達谷窟毘沙門堂1@エコカフェ.JPG奥州平泉に征夷大将軍・坂上田村麻呂が建立したとされる達谷窟毘沙門堂がある。縁起によると蝦夷を平定した801年に京都清水寺舞台を模して精舎を創建し、108体の毘沙門天を祀ったことに始まる。現在のものは昭和36年に再建され五代目になり、もとは清水寺の舞台を参考にしているという。
ここは田村信仰の発祥の地でもあり、田村麻呂を毘沙門天の化身とし「戦の守護神」として信仰。802年(延暦21年)には別当寺として達谷西光寺が開かれ、平泉隆盛時には藤原の清衡・基衡父子が七堂伽藍を建立したとされる。田村信仰は広まり、戦国武将の上杉謙信は「毘」を旗印としたほどである。[2010年8月20日撮影:窟堂@山崎]達谷窟毘沙門堂階段@エコカフェ.JPG達谷窟毘沙門堂2@エコカフェ.JPG

この窟堂は古を今に伝える。戦のない今日、古の戦に敗れた者たちの御霊を鎮魂し、戦争のない世の創造を祈願してやまない。多くの御霊が清い心を取り戻しこの世に輪生するであろうことを感じながら、今となっては静寂ばかりが支配するこの窟堂を一度は訪ねてみよう。

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古代植物、イワヒバ(岩檜葉)も羊歯

ビーグル号の航海日誌 2012年01月29日 20:41

100507地衣類とイワヒバ@傘山西側.JPG父島の傘山(標高280m)は夜明山から中央山に伸びる稜線の半ばに位置します。東西が切れ落ち急峻な谷を形成しながら海に連なっています。山頂付近の岩場には先祖が海浜植物のムニンタイトゴメオオハマボッスや地衣類のほか、イワザンショウシマムロ、イワヒバなどが見られます。イワヒバは本土にも見られ、江戸時代には盆栽として持てはやされ、現在でも展示会などで見かけますね。[2010年5月7日撮影:笠山頂上付近@阿部・山崎]

イワヒバ(岩檜葉、学名:Selaginella tamariscina (P.Beauv.) Spring)はヒカゲノカズラ植物門イワヒバ目イワヒバ科イワヒバ属の常緑性シダ。古代植物分布は北海道南部から南西諸島、東アジア、東南アジアと広く、日当たりのよい岩場を好んで自生。小笠原では父島、兄島、母島の山頂の岩場や谷筋の岸壁割目に生育。
イワヒバ@エコカフェ.JPG草丈は20pほど、実は担根体(根と茎の両方の性質をもつ)が絡み合った仮幹が立ち上がっているのです。仮幹の先端から枝を数回分枝を繰り返し、扇状に広げ、枝には鱗片上の葉(背葉と腹葉)が密につき、全体として輪生状の株に見えます。葉表は暗緑色で硬く、葉裏は白褐色の毛が密生していることから、乾燥時には枝葉が内側に巻き込むことで葉裏が外側に向き、毛により日陰ができ乾燥を防ぐ効果があるというのです。逆に雨や雲霧の時は展開し、水分を毛に留めることができるのです。
枝先の一部に四角柱状の胞子嚢穂を出し、胞子をつくります。

イワヒバは乾燥時にはキャベツのように巻き込み、ひとたび雨が降ると再び展開することから「復活草」とも呼ばれます。この仕組みはイワヒバが二糖類のトレハロースを枝葉に含むためと考えられているようです。ちなみに担根体は土に触れると根が出ますが葉は出ません。これは植物が水中から陸上進出する過程の形質を保存していると考えられているそうです。さすがシダ植物、とんでもない戦略を身につけたものですね


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ハウチワノキ(羽団扇の木)の翼果

ハウチワノキ@エコカフェ.JPG父島の旭山稜線付近にコバノアカテツーシマイスノキ群落の乾性低木林が広がっています。そこではムニンシャシャンボ、アデク(アカテツ)などとともにハウチワノキが混生しています。[2010年5月8日撮影:旭山@阿部]

ハウチワノキ(羽団扇の木、学名:Dodonaea viscosa (L.) Jacq.)はムクロジ科ハウチワノキ属の常緑低木。ポリネシア系。雌雄異株分布は父島列島(父島・兄島)と聟島のほか琉球諸島、東南アジア、太平洋諸島などと広域で、小笠原では乾燥した尾根筋に自生。樹高は2mから3mほどで、樹皮は灰褐色で稜があり、葉は互生し、薄い革質で全縁、葉柄はほとんどなく倒被針形でへらのよう。葉の両面に腺点が密にあり粘り気があります。花期は2月から4月頃で枝先に円錐花序を伸ばし、濃黄色の花を咲かせます。花は萼片4、5枚で花弁はなく、雄花では雌蕊の花柱が退化し雄蕊10本ほどが、雌花では雄蕊が退化し花柱が6mmと長く目立つようです。果実は翼果で種子1、2個を伴い、6月頃に茶色に熟します。

果実には扁平な3、4個の翼を伴うことから風散布により子孫を残すのでしょう。名前の由来も果実が天狗のもつ羽団扇に似ていることにあるという。島嶼効果により毒や棘の防御手段は進化過程で消えるといいますが、全草にサポニンなどの毒成分を含み島には比較的新しい時代にやってきたと考えられます。


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古代植物、ヒバゴケ(檜葉苔)は羊歯

ヒバゴケ2@エコカフェ.JPG小笠原の旭山(標高267m)へ続く遊歩道に入ると小笠原固有種で木性シダのマルハチメヘゴが出迎えてくれます。谷筋の反対崖地には蘚苔類のマットやヒバゴケオトメシダなどが見られます。名前に「コケ」と付きますが苔ではなく羊歯の仲間であります。[2007年12月31日撮影:旭山遊歩道脇@阿部]

ヒバゴケ(檜葉苔、学名:Selaginella boninensis Baker)はイワヒバ科イワヒバ属の常緑性シダ植物。古代植物。分布は小笠原諸島、台湾、フィリピンに及び、渓流沿いや陰湿な林内に自生し、小笠原では湿った地面や岩上、木性シダの樹幹を這う。
080101ヒバゴケ@エコカフェ(旭山).jpg茎長は最大30p、主茎はコケ状に葡萄し、まばらに分枝し、茎や側枝に小さな長楕円状の小さな葉を密につける。分枝点からは白い担根体(たんこんたい)といって根のような働きをするもので基盤に固定する。側枝の先に胞子葉を立ち上げ、これにオレンジ色の胞子嚢をつけます。
名前の由来は檜の葉に似ていることからヒノキの古名のヒバをつけ、這う姿が苔に似ていることによるようです。

ヒバゴケは別名に「ムニンクラマゴケ(無人鞍馬苔)」とあるように日本から東アジア、東南アジアまで広く分布する「クラマゴケ」の近縁種と考えられているようです。しかし、クラマゴケ自身が分類上、日本と東南アジアのものを別種とする議論もあることから、ヒバゴケの起源タイプの整理は留保するしかありませんね。

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