海浜植物、ハマユウ(浜木綿)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月26日 06:55

ハマユウ@エコカフェ.JPG宮古島の北側に位置する製塩工場近くの浜で撮影しました。ハマユウの白い花です。別名にオモトの葉に似ていることからハマオモト(浜万年青)ともいいます。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ハマユウ(浜木綿、学名:Crinum asiaticum L.)はユリ目ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草。分布は東アジアから南アジア、日本では本州房総半島以南、四国、九州から南西諸島に及び、海浜の日当たりのよい場所などに自生。日本産のものは亜種( C. a. var. japonicum Baker)だそうです。草丈は50pから80cmほどで太い円柱状の偽茎から肉厚の光沢の強い大きな葉が叢生。花期は7月から9月頃で花径を1m近く伸ばし茎頂に集散花序をだし多数の白色の花を咲かせます。花序の基部に大型の苞があり、花冠は筒状で6深裂し、裂片は広い線形で反り返るのが特徴です。

浜辺で見る姿はどっしりとしていてテッポウユリなどより安定感があります。潮風にときおり揺れる姿が落ち着いていて好きになれます。

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クヌギ(櫟、椚、橡)のシャワー

ビーグル号の航海日誌 2012年04月25日 08:26

クヌギ@エコカフェ.JPG近くの公園の落葉樹たちもすっかり新緑の装いです。ただアカメガシワだけが取り残されていて鈍臭いなと思えたりします。一方でクヌギの房状のたくさんの雄花がシャワーのように降り注いでいました。里山の代表樹木ですよね。[2012年4月24日撮影:渋谷@山崎]

クヌギ(櫟、椚、橡、学名:Quercus acutissima Carr. )はブナ目ブナ科コナラ属の落葉高木。分布は本州岩手県以南、四国、九州、台湾、朝鮮半島、中国に及ぶ。国内の分布は里山に集中するため古く中国から移入したとする考えがあります。とすれば帰化植物ということになるのでしょう。樹高は15mから20mほどで樹皮は暗灰褐色で厚いコルク状、縦裂に割れ目が生じ、葉は互生し、葉表につやがあり、長楕円形で葉縁に鋭い鋸歯をもつ。枯葉は離層が形成されないことから長く枝に留まるのが特徴です。
花期は4月から5月頃で、雌雄異花。雄花は長さ約10pの房状の花序に黄色い小花をたくさんつけます。雌花は葉付根にごく小さな赤色の花を咲かせます。風媒花であって受粉すると翌年の秋に径約2pの球形の果実、ドングリを実らせます。ドングリは棘状の麟片を伴った殻斗に半分ほどが覆われます。

このクヌギの樹幹からは甘い樹液がしみ出るため、カブトムシ、クワガタ、カナブンなどの甲虫のほか蝶の仲間も吸密に訪れます。私たちの祖先も古くから里山で薪炭、建築材、落葉を腐葉土などとして利用してきたのですね。萌芽更新するため持続可能な天然資源として見直されてもよいのではないでしょうか。


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ハナミズキ(花水木)の純白

ハナミズキ@エコカフェ.JPG昨日は急に気温も上がり汗ばむほどでした。街を行きかう人びとのなかには半そで姿の人も見られました。街路樹や民家庭先に植えられたハナミズも純白な花を咲かせていました。みずみずしい新緑とのコントラストが心を落ち着かせてくれます。[2012年4月24日撮影:渋谷@山崎]

ハナミズ(花水木、学名:Cornus florida L.)はミズキ科ミズキ属の落葉小高木。分布はカナダから北米に及び大陸の東側に自生。日本への移入はソメイヨシノ(染井吉野)の返礼として1915年にアメリカから贈られたのがきっかけです。街路樹などに多く用いられてきました。樹高は8mから10mで樹皮は灰黒色で網目状にひび割れます。葉は互生し、卵形か広卵形で全縁で葉脈が目立ちます。
花期は4月中旬から5月頃で枝先に頭状花序をつけます。純白の花弁に見えるのは総苞片で先端が凹み、中央にある黄緑色の小花が密集して咲きます。果実は核果で10月頃に赤色に熟します。

別名にアメリカヤマボウシとあり、白色の花は日本に自生するヤマボウシの花に似ています。両者の違いは花の総苞片の先が凹むか尖っているかにありますよ。


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タグ:外来種
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ドクダミ(蕺草)は変わり者

ビーグル号の航海日誌 2012年04月24日 20:00

ドクダミ@エコカフェ.JPG三宅島の大路池は400年前の水蒸気爆発による爆裂火口であるといわれています。周囲は緑、蒼い水を満々とたたえ静寂が広がっています。三宅島を訪問したらぜひ訪ねてみたい場所のひとつです。初めて訪ねた時に湖畔近くにドクダミが群生していました。[2009年5月17日撮影:第1回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

ドクタミ(蕺草、学名:Houttuynia cordata Thunb.)はコショウ目ドクダミ科ドクダミ属の多年草。分布は東アジアに広く、日本では北海道南部から本州、四国に及び、湿り気のある路傍や民家裏庭、林縁、水路沿いなどに自生。草丈は20pから30pほどで、地下茎を伸ばし所どころ地上へ芽をだし群生。葉は互生し、葉質は柔らかく暗緑色、葉身は4pから8pで広卵形、全縁で先は尖ります。揉むと独特の臭気がします。
花期は5月から8月頃で花茎の先に穂状から棒状の花序を伸ばし、淡黄色の小花を密生させます。花序基部に4枚の白色の総苞が花弁のように見え、小花は雌雄異花でそれぞれ雄蕊約6本と雌蕊約3本からなります。この花は変わり者で受粉せず、つまり有性生殖することなく、開花後に卵細胞が発達し種子を形成するのです。これを単為生殖というのですが、雄花はやがて退化し消え去る運命にあるのでしょう。

別名に十薬とあるように民間薬として、利尿、便秘、高血圧予防、アトピーなどに効果があるとされています。ドクダミ茶として飲料されるほか、臭気は高熱で消えるため塩茹でし水にさらし調理したり、天ぷらなどにもするそうです。しかし、臭い何とかなりませんかね。


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海浜植物、ナンゴククサスギカズラ(南国草杉蔓)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月23日 08:59

ナンゴククサスギカズラ全景@エコカフェ.JPGナンゴククサスギカズラ@エコカフェ.JPG宮古島の東平安名崎には多様な海浜植物が自生しています。ナンゴククサスギカズラもそのひとつです。亜種のクサスギカズラの分布は本州、四国、九州と棲み分けをしていることから混同することはないようです。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ナンゴククサスギカズラ(南国草杉蔓、学名:Asparagus cochinchinensis (Lour.)Merr.)はユリ科クサスギカズラ属のつる性の多年草。雌雄異株。分布は南西諸島トカラ列島以南、台湾から中国南部に及び、海岸の砂地や珊瑚礁石灰岩上に自生。草丈は1mから2mほど、根茎は短く多液質の太い紡錘状の根を束生し、地上の茎はつる状に伸び地面を匍匐します。茎の節から2、3束生する葉に見えるのは葉状枝といって、長さ7mmから15oほどで扁平な3稜があるが、枝が変化し葉緑体をもち光合成をします。
花期は5月から6月頃(写真では11月)で葉状枝腋に2,3個の黄白色の小さな花を咲かせます。花は長さ約3mmの鐘状漏斗形で花被片は6枚、雄花では雄蕊6本で雌蕊は退化、雌花では雄蕊が退化するのでしょう。果実は径約7mmの球形の液果で10月頃に白色に熟すそうです。

名前の由来は南国にあって葉状枝が杉の葉に似て茎がつる状に伸びることからきています。亜種のクサスギカズラは葉状枝が約3pにもなり花も大きいそうですよ。


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海浜植物、クマノギク(熊野菊)

ハマグルマ@エコカフェ.JPG宮古島の東平安名崎でたくさん咲いていました。クマノギクの黄色い花です。クマノギクの名前の由来は和歌山県の熊野地方で産したことによるという。別名をハマグルマ(浜車)といいます。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@山崎]

クマノギク(熊野菊、学名:Wedelia chinensis (Osbeck) Merr.)はキク科ハマグルマ属の多年草。分布は本州伊豆半島以西、四国、九州、南西諸島、台湾、中国南部などに及び、海岸のやや湿った草地に自生。草丈は20pから50pほどで、茎は地面を這い節から根を出し、よく分枝する。ハマグルマの葉@エコカフェ.JPG葉は対生し、葉身は3pから6cmほど、披針形から長楕円形で先が尖り、紙質で葉縁に2、3このごく浅い鋸歯がつく。写真のように茎や葉には全体に白い剛毛が生えます。
花期は5月から9月頃で茎先に黄色い頭花を一輪咲かせます。頭花は径約2.5cmで周辺の舌状花は7枚から10枚で先端が凹み、中央の筒状花が密に咲きます。果実は刮ハで種子は冠毛を伴います。

先日の第50回草花教室で「キク科の植物の特徴」と題して小山博滋先生から冠毛の起源が萼片にあること、この舌状花の枚数と頭花の基部を包む麟片状包葉の枚数はなんと一致することなどを学んだんですよ。


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海浜植物、ホソバワダン(細葉海菜)

ホソバワダン葉@エコカフェ(宮古島).JPGホソバワダン@エコカフェ(宮古島).JPG宮古島の東平安名崎は海浜植物の宝庫です。季節は秋でしたのでキク科のホソバワダンが黄色い花を咲かせていました。近縁種で日本固有種のアゼトウナは本州太平洋岸、四国、九州の暖かな海岸の岩場に自生しており、ホソバワダンと棲み分けをしていると言えそうです。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@山崎]

ホソバワダン(細葉海菜、学名:Crepidiastrum lonceolatum (Houttuyn) Nakai)はキク科アゼトウナ属の多年草。分布は本州中国地方西部以西・九州の日本海側、南西諸島、朝鮮半島南部、中国に及び、海岸近くの岩場などに自生。草丈は20pから30pほどで、根茎は木質化、その先から根出葉をロゼット状に地面に広げます。葉は肉質で葉身は10pから20pほどで長楕円形から線状長楕円形、先端は鈍頭。茎葉は互生し茎を抱き形状は同じで先は尖り、上部ほど小さくなります。名前の由来は近縁種のワダンに比べて葉が細いことにあるそうです。
花期は10月から11月頃で茎頂に散形花序をだし10個ほどの頭花をつけます。頭花は径約2p、舌状花は先端が5裂します。果実は約3pの痩果で短い冠毛がつきます。

小笠原諸島にはワダンの仲間が独自に進化したツルワダン(蔓海菜)が海岸に自生しています。特に、島毎によって葉、花など形質に変異が認められるといいます。小笠原固有種のヘラナレンやコヘラナレンもこのアゼトウナ属ですが、この仲間は環境適応のための分化能力が高いと言えそうです。

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海浜植物、ハマアズキ(浜小豆)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月19日 08:57

ハマアズキ@エコカフェ.JPGハマアズキ花@エコカフェ.JPG宮古島の東平安名崎には海浜植物群落が広がっています。一年中、海からの風が吹くため植物の多くは背が高くなることが難しいようです。グンバイヒルガオなど地を這う植物も多いです。ハマアズキもそんな一つです。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ハマアズキ(浜小豆、学名:Vigna marina (Burm.f.) Merr.)はマメ科ササゲ属のつる性(匍匐性)の多年草。分布は熱帯・亜熱帯地方に広く、国内では奄美諸島以南の南西諸島、小笠原諸島の砂浜などに自生。草丈は約5mで茎は地を這い、3出複葉(3小葉)、革質で光沢があり、小葉は葉身3pから6cmほどで倒卵形、円状卵形で先端はやや鋭頭。花期はほぼ周年、葉分けから散房花序をだし、黄色いマメ科特有の蝶形花を数個咲かせます。花冠は幅1.5cm、旗弁、翼弁、竜骨弁からなる。果実は長さ4、5pほどの円柱形の豆果、豆莢で数個の種子が入っています。


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海浜植物、ミズガンピ(水雁皮)

ミズガンピ2@エコカフェ(宮古島).JPGミズガンピ@エコカフェ(宮古島).JPG宮古島の東平安名崎、必ず足を運んでみたい時間の流れがゆったりとした風光明美な地です。もちろん海浜植物のメッカでもあります。ミズガンピの群生が見られます。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ミズガンピ(水雁皮、学名:Pemphis acidula J.R .et G.Forest)はフトモモ目ミソハギ科ミズガンピ属の常緑低木。一属一種。分布は奄美諸島以南の南西諸島、台湾、東南アジア、ポリネシア、オーストラリアからアフリカに及び、国内では海岸近く、琉球石灰岩地などに多く自生。樹高は本来約10m、国内では1mから2mほど、よく分枝し地を這い、樹皮は赤褐色でごつごつし、葉は対生又は輪生し、肉厚で光沢があり、葉身は1.5pから2.5cmで長楕円形で鈍頭。本年枝や葉に灰白色の伏毛が密生。花期はほぼ通年、葉腋から径約1pの白色の花を咲かせます。萼は合着し筒状、花弁は6枚(4枚、8枚のものもある)、雄蕊は8本、16本。果実は刮ハで長径約6mmの倒卵形、種子は多数入っています。

材は堅く紫褐色で美しく、三線や細工物などに利用されてきたそうです。別名にハマシタン、波照間島、与那国島、竹富島では樹齢数百年の古木も自生しているそうです。


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海浜植物、ハマウド(浜独活)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月18日 20:00

ハマウド@エコカフェ.JPG宮古島の東平安名崎で撮影した海浜植物のひとつです。ハマウドと一緒に写っているのはオキナワコアオハナムグリです。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@山崎]

ハマウド(浜独活、学名:Angelica japonica A.Gray var. japonica)はセリ科シシウド属の多年草。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島から朝鮮半島に及び、亜熱帯から暖温帯の島嶼部、沿岸地の海岸に自生。草丈は1mから1.5mほど、茎は直立し赤色の縦筋が入り、茎上部で分枝し、葉は厚く光沢があり、1、2回3出羽状複葉で葉縁に細かな鋸歯、網状脈が目立ち、先が尖る。葉柄は20pから50pもあり、基部が鞘状で膨らむ。
花期は4月から6月頃で大きな散形花序にたくさんの白色の小花を咲かせます。果実は長径約1pの広楕円形で幅広の翼がつきます。

ハマウドは名前に「ウド」とつきますが食べることはできませんよ。 ちなみにウドはウコギ科ですね。


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海浜植物、ミツバノコマツナギ(三つ葉の駒繋ぎ)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月17日 09:50

ミツバコマツナギ@エコカフェ(宮古島).JPG東平安名崎は海浜植物を観察することができるので宮古島に行ったらぜひ訪ねたい場所のひとつです。エコカフェで一昨年秋に「宮古島エコツアー」を実施した際に足を葉コンビました。当時はイリオモテアザミクサトベラオオバナセンダングサ、ミツバコマツナギなどの花が咲いていました。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@山崎]

ミツバコマツナギ(三つ葉駒繋ぎ、学名:Indigofera trifoliata L.)はマメ科コマツナギ属の草本状の小低木。分布は東南アジア、南アジア、パプアニューギニア、オーストラリアに及び、日本では沖縄に藍染め用に移入したものが海岸沿いに自生。草丈は20pから30cmほど、茎は地を這ってよく分枝し、葉は3出複葉(3小葉)、小葉は肉厚で狭倒卵形、葉身は1pから3.5pで先端が凹み、葉裏に毛が厚く生える。花期は通年、小さな総状花序をだし、烏帽子のような長さ約2pの緋紅色の小花を数個咲かせます。果実は豆果で長さ約2pの線形、7個前後の種子ができます。

木遠州のコマツナギは北海道から九州、東北アジアに分布し、里山に自生していて、奇数羽状複葉で総状花序にたくさんの小花を咲かせるそうですよ。

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稜線沿いのイワザンショウ(岩山椒)

イワザンショウ@エコカフェ.JPGかつて小笠原固有種と考えられていた植物で広域種と変更されたものに、ヒメタニワタリとイワザンショウがあります。前者は北大東島に、後者は南大東島と北大東島に分布していることが確認されたのです。そんな南北大東島ってどんなところなんでしょうね。ここではイワザンショウを紹介します。[2010年5月7日撮影:父島傘山山頂付近@阿部]

イワザンショウ(岩山椒、学名:Zanthoxylum beecheyanum K. Koch.)はミカン科サンショウ属のほふく性常緑小低木。不完全性の雌雄異株。分布は父島、南北大東島で山頂近くの岩石地や尾根沿いに自生。樹高は40pから50pで、樹幹や枝は伏状し、葉軸に翼があり、葉は奇数羽状複葉で光沢と点油があり、葉の基部に2本の棘が葉軸を挟んで対生につきます。葉にはサンショウの仲間特有の芳香があります。花期は4月から5月頃で雄株には雌蕊が退化した雄蕊5本の雄花が、雌株には雄蕊が退化した雌花が咲きます。両性花もあるようです。いずれも花弁はありません。果実は刮ハで径約5mmの球形、11月から12月頃に熟します。

イワザンショウは沖縄の海岸近くに自生するヒレザンショウの近縁種と考えられているが、葉の数が多いこと、翼が小さいこと、山頂の岩石地に自生すること、などの違いがあるそうです。

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ムニンネズミモチ(無人鼠黐)

ムニンネズミモチ花@エコカフェ.JPGこの季節に小笠原諸島の島々では白い小さな花をたくさん咲かせているムニンネズミモチを尾根筋などでよく観察することができます。名前の由来は葉がモチの葉に似て、果実がネズミの糞に似ていることにあるといいます。[2010年5月5日撮影:父島中央山尾根筋@阿部、2012年1月1日撮影:父島初寝遊歩道脇@山崎]

ムニンネズミモチ(無人鼠黐、学名:Ligustrum micranthum Zucc.)はモクセイ科イボタノキ属の常緑低木。ムニンネズミモチ果実3@エコカフェ.JPG小笠原固有種。分布は小笠原諸島各島で海岸に近い岩石地から中央部林内に広く自生。
樹高は1mから3mほどで風衝帯や岩場では写真のように背が低く。樹幹は灰白色で表面がざらつき、全株無毛。葉は対生し、厚く光沢があり、葉柄は短く、主脈が目立つ。葉身は4pから8pで長楕円形で全縁、先が鈍く尖る。
花期は4月から6月頃で枝先に円錐花序を伸ばしたくさんの白色の小さな花を咲かせます。花は径約4o、花冠が4深裂で十字対生、雄蕊2本、雌蕊1本からなります。
果実は核果で長径約6mmの卵形、緑色から黒紫色に熟します。オガサワラヒヨドリなどの餌になります。

尾根筋などの乾性低木林内、コバノアカテツーシマイスノキ群集に混生する個体は背丈が低く、葉が厚く小さいのが特徴です。父島の中央山、旭山、長崎展望台などでよく観察することができます。


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大人も子供もツクシ摘みを

ビーグル号の航海日誌 2012年04月16日 21:23

スギナとツクシ@エコカフェ.jpgスギナ@エコカフェ.JPG線路脇を歩いていると、ツクシを見つけました。漢字で書くと「土筆」です。
ツクシは、スギナと根が共有されている、なかなか奥深いシダ植物ですね。

小さい頃、春休みになるとおばあちゃんの家に居候し、住居裏にある斐伊川の土手に行き、ビニール袋いっぱいにツクシを取って帰りました。
頭の部分(胞子茎)には緑色の粉(胞子)があり、ポンポンとたたいて集めて、おままごとにはかかせない大切な抹茶の粉にしました。
やはり2,3日経つと粉は茶色になってきて、番茶にしていました。
この胞子は乾燥状態になると紐を2本出して、遠くへ遠くへと広がる種の生命力を持っています。

さてその後には、頭を取り、ギザギザのヘタ(袴)も取り、フキのようになった茎にして、醤油砂糖味付けで煮て食しました。
最近、ツクシの天ぷらも食しましたが、思い出の多い煮物が懐かしいです。


コタより
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オキナワウスカワマイマイ(沖縄薄皮蝸牛)

オキナワウスカワマイマイ@エコカフェ.JPG宮古島の森。雨上がりの葉っぱの裏側にカタツムリが気持ち良さそうに活動していました。オキナワウスカワマイマイらしいです。[2010年10月12日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

オキナワウスカワマイマイ(沖縄薄皮蝸牛、学名:Acusta despecta (Sowerby))はオナジマイマイ科ウスカワマイマイ属の樹上性の陸産貝類。沖縄固有種。分布は沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島に及び、森林内のほか人家周辺や耕作地などにも生息。身近なカタツムリだそうです。オキナワウスカワマイマイ@エコカフェ (2).JPG殻径約20o、殻高約15oで殻が半透明の褐色、しばしば殻の内側の外套膜に黒斑が現われ外から確認できます。

日本にはウスカワマイマイの仲間は、オキナワウスカワマイマイを基亜種として徳之島のキカイウスカワマイマイ(喜界薄皮蝸牛)、佐多岬・甑島列島・大隅諸島・トカラ列島のオオスミウスカワマイマイ(大隅薄皮蝸牛)、壱岐島のイキウスカワマイマイ(壱岐薄皮蝸牛)、北海道南部から九州のウスカワマイマイ(薄皮蝸牛)が知られています。


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海浜植物、アダン(阿檀)の集合果

アダンの気根@エコカフェ.JPGアダンの果実@エコカフェ.JPG小笠原諸島のタコノキの近縁種にアダンがあります。アダンは宮古島や石垣島、西表島を訪ねた時に必ずといってよいほど海岸近くで見ることができます。特に、マングローブの背後林として展開しています。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

アダン(阿檀、学名:Pandanus odoratissimus L. fil.)はタコノキ目タコノキ科タコノキ属の常緑小高木。単子葉植物で雌雄異株。分布は南西諸島トカラ列島以南の沿岸域、中国南部や東南アジアの沿岸域に自生。アダン@エコカフェ.JPG樹高は2mから6mほどで、枝から気根(支柱根)が伸び地面に届く。葉は革質で厚く光沢があり、葉身は1mから2mほど、幅は4p前後で披針形、辺縁や葉裏主脈に鋭い棘があります。棘は先端で咲き向き、基部付近で根本向き、中間で交互の向きに並んでいます。花期は7月から9月頃で雄株は長さ50pもの房状花序をだし、複数の緑色から黄白色の総苞に包まれた多数の雄蕊がつく白色の肉穂花序からなる。雌株では20pほどの小型の球状花序で、総苞に包まれた多数の雌蕊がつく緑色の肉穂花序からなる。果実は径約20pの集合果で内果皮は繊維質、外果皮は肉質で黄色く熟すと甘い芳香がします。ヤシガニが好んで食べるそうです。

この個々の果実は海に浮かぶことができるため海流散布をして小笠原諸島にもたどり着いたのでしょう。そして小笠原の地で長い年月をかけて独自に進化していったのですね。

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フクギ(福木)は防風林に

ビーグル号の航海日誌 2012年04月15日 23:30

100812フクギ@エコカフェ.JPG100812フクギの立ち木林@星立.JPG奄美大島を視察中。ここでもフクギは防風林として活躍しています。かつて西表島で14世紀頃から続く一番古い部落であるイリムティ村(西表村)を訪ねた時に集落を抜ける真っ直ぐな道の両脇にフクギが防風林の役割を果たしていました。道が真っ直ぐなのは台風の風が抜けるための通り道でもあるようです。[2010年8月12日撮影:西表島イリムティ村星立@山崎]

100812フクギの実@イリムティムラ.JPGフクギ(福木、学名:Garcinia subelliptica Merril)はツバキ目オトギリソウ科フクギ属の常緑高木。不完全性の雌雄異株。分布は八重山諸島、台湾、フィリピンに及び、山地に自生。沖縄本島などでは御嶽・屋敷などに防風林・防潮林として植栽。樹高は10mから20mほどで、葉は対生し、厚く光沢があり、葉身は8pから14cmほど卵状楕円形です。花期は5月から6月頃で、幹や枝の樹皮から短い花柄を出し、径約1.5pの黄白色の5弁の花を咲かせます。これを幹生花というそうです。雄花は雄蕊5本、雌蕊が退化、雌花は雄花よりやや大きく雄蕊は退化、淡緑色の子房が目立つ。ただし、性表現は複雑で両性花をつける個体もあるようです。果実は液果で径約6pの球形、8、9月頃に黄色く熟し、ヤエヤマオオコウモリの餌になるそうです。

琉球王朝時代には、フクギの樹皮からとれる黄色の染料を芭蕉の糸を染めるために王家や氏族のみが使用を許されたそうです。「紅型」は踊り衣装として500年以上の歴史があるということになりますね。


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タグ:沖縄 広域種
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カラスムギ(烏麦)は史前帰化植物

カラスムギ@エコカフェ.JPG皇居御濠土手には菜の花のほかムラサキツメクサオオアラセイトウ(ハナダイコン)などの外来種が優勢のようです。カラスムギなどの単子葉植物も観察することができます。[2009年4月4日撮影:皇居@山崎]

カラスムギ(烏麦、学名:Avena fatua L.)はカヤツリグサ目イネ科カラスムギ属の一年草。原産地はヨーロッパ、今日では世界中の温帯地域に広く分布、日本ではムギなどとともに移入した史前帰化植物として各地の路傍、堤防、畑の畦、荒れ地などに自生。草丈は30pから100cmほどで、茎は中空で直立し束生、葉は線形で10pから30pほどになります。花期は5月から7月頃で、円錐花序をだし、長い柄に緑色の小穂(しょうすい)をたくさん下向きに垂らす。小穂には3個の小花が咲き、うち2個には長い芒(のぎ)があり、包頴(ほうえい)から飛び出します。小花には雄蕊3本、雌蕊柱頭2裂。果実は穎果で黒ずんだわら色、芒は屈曲し付け根までがねじれ、風散布の後に地面に種子を押し込む働きをするという。とんでもない仕組みを獲得しているのです

原産地であるヨーロッパでは野生種のカラスムギを栽培化し穀物「エンバク」として食用に利用されてきたという。日本では「ムギ」の普及で事足りたためカラスムギ普及に至らなかったと考えられています。このことがカラスムギに「カラス」という人にとって役立たないを意味する名称がつけられた由縁と考えられています。


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築地市場場外のお地蔵様

ビーグル号の航海日誌 2012年04月14日 13:27

築地市場場外お地蔵さま@エコカフェ.JPG築地市場場外にお地蔵さまがあるのを知っていますか。
道祖神信仰と結びついて町の外れや辻などに結界の守護神として祀られることが多いようです。
かつては地蔵盆のお祭りも行われていたのでしょう。
お寺さんの入口などに祀られている六地蔵とは意味合いが異なるのですね。

今も昔と変わることなく地元の人たちに親しまれているようです。
かっぽう着が可愛く綺麗に手入れがされています。

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ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)が求めたものは

ポロックのアトリエ@エコカフェ.JPG折角の週末だというのに冷たい雨です。フィールドの草花教室は延期。東京では桜の花は終わり新緑が萌え始めます。こんな日は頭の中をリセットし気ままにのんびりと過ごすのがよいです。
生誕100年ジャクソン・ポロック展』お勧めします。
20世紀のアメリカの画家で抽象表現主義の代表的な画家、無意識の中の意識を表現している。
インディアンの砂絵のように、地面に置かれたキャンバスに向かって絵具を滴らしこむ。
ポロックのアトリエ床面@エコカフェ.JPGドリッピング、ポーリングという技法だ。
インディアン・レッドのくすんだ赤の背景が無意識の世界を象徴し、
そこから派生する意識の誤謬が融通無碍の腺として表現されている。
湾曲しながら、直線を切るように、
太く、細く、躍動し
現われては消え、消えては現われる。

アメリカの抽象表現主義の画家たちの活躍は、実は1929年の世界恐慌後の連邦政府公共事業促進局によるニューディール政策によって種がまかれたのです。公共事業で生まれたコンクリートの壁面に若い画家たちに絵を描かせるといった政策。そこには将来を見通した発想の転換があったのです。


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