西表島のマングローブ林は

ビーグル号の航海日誌 2012年06月08日 17:45

100812マングローブ林と背後照葉樹林@浦内川.JPG西表島の河口付近の内浦川沿いにはマングローブ林、その背後には緑濃い照葉樹林の森がよく発達しています。[2010年8月12日撮影:西表島内浦川@山崎]

マングローブは熱帯地方や亜熱帯地方の海岸、入江、河口に広がる泥湿地に自生します。
満潮時には海水に浸ることもあるなど特殊な生育環境に適応した形質を獲得しています。
・葉の表面は水分の蒸散を防ぎ、細胞の浸透圧が高いこと
・多数の支柱根は自身を支えるだけではなく呼吸根や膝根をだすこと
・塩分を体の外へ出す仕組みを持っていること
西表島では日本で見られるマングローブ7種(オヒルギメヒルギヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシ、マヤブシキ、ニッパヤシ)のすべてが見られます。

100812マングローブ林@浦内川船着場.JPGマングローブ林は陸から流れ込む泥や栄養分を含んだ水を受け止めるフィルターの役割を担うとともに珊瑚礁に泥が流出しないように防いでいるのです。
そこでは大量のプランクトンが発生し、呼吸根や支柱根の間は多くの稚魚の生活の場となり、干潟にはカニや貝類などの底生生物、ハゼなどの活動の場になっています。
葉が生い茂る樹上では多様な蛾や蝶、蜻蛉、蝉などの昆虫、トカゲの仲間や小鳥たちのほか、ヤエヤマオオコウモリなどの哺乳類も生活の場としています。

マングローブ林は「命の宝庫」であり、その生態系から多くの気づきと学びにチャレンジできたらと思う。


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高山植物の魅力(43)、エゾウサギギク(蝦夷兎菊)

110812エゾウサギギク(2)@幌尻岳.JPG昨年盛夏に北海道幌尻岳に登ったときの高山植物の写真です。ボディに対して花が大きいのが高山植物の特徴でもあり、ここではエゾウサギギクを紹介します。名前の由来は葉の形がウサギの耳に似ていることにあります。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

エゾウサギギク(蝦夷兎菊、学名:Arnica unalaschcensis Less.)はキク科兎ギク属の多年草。日本固有種。分布は北海道と本州中部以北の高山帯の礫地や草地などに自生。110812エゾウサギギク群落@エコカフェ(幌尻岳).JPG草丈は10pから30pほどで、根茎は地を這い、葉は2、3対が対生し、葉身は7pから12pほどの卵状披針形(根元付近はへら形)、鈍頭で葉縁に小さな鋸歯がつきます。
花期は7月から8月頃で花茎の先に大きな黄色い頭花を1個咲かせます。頭花は径約4p、中央に筒状花、その周囲に舌状花が多数つきます。

エゾウサギギクの変種であって広域種のウサギギク(兎菊、学名:Arnica unalascensis Less. var. tschonoskyi Kitam. et Hara)と混生することが多いが、ウサギギクに比べ全体に毛が多く、花冠の筒状部に毛が無いので区別ができるそうです。


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高山植物の魅力(42)、カニコウモリ(蟹蝙蝠)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月07日 23:03

090922カニコウモリ.JPG穂高連峰を望む涸沢ヒュッテ(標高2350m)からコ沢、上高地に下る登山道脇の林縁で多くの種類の高山植物に出会うことができるでしょう。カニコウモリもその一つ。コウモリソウの仲間で葉の形が蟹の甲羅に似た形をしていることから名づけられたという。[2009年9月22日撮影:コ沢付近@山崎]

カニコウモリ(蟹蝙蝠、学名:Parasenecio adenostyloides (Franch. et Sav. ex Maxim.) H.Koyama)はキク科コウモリソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州東北地方から近畿地方と四国の亜高山帯の針葉樹林の林床や林縁などに自生。草丈は50pから100pほどで茎は直立し、葉は3枚ほどが茎に互生し、葉身は6pから10pの円腎形で不揃いの粗い鋸歯がつく。茎の下方の葉の柄は長いという。
花期は8、9月頃で茎先に円錐花序をだし、白色の頭花を横向きに咲かせます。頭花の総苞は長さ約9mmの筒状で3個から5個の小花からなる。小花は筒状花で花冠の長さは約8mmで5深裂し、雌蕊花柱の先が2裂し反り返えり、花柱に沿って褐色の雄蕊花糸伸びます。

コウモリソウの仲間は山菜として若葉が食べられるものが多く、北半球に約70種、うち日本でよく種分化が進んだと考えられ、モミジガサ、ミミコウモリ、オオカニコウモリなど約30種が知られています。エコカフェの草花教室の講師をしてくださっている小山博滋先生はこの仲間の研究の第一人者です。


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梅雨空のガクアジサイ(額紫陽花)

070613ガクアジサイ@エコカフェ(小石川植物園) (2).jpg070613ガクアジサイ@エコカフェ(小石川植物園).jpg梅雨空に紫陽花の花が美しい季節となりました。紫陽花は日本原産ですが18世紀頃にヨーロッパに渡り、品種改良されたものが逆輸入され庭木として普及しています。このため園芸品種が多く誕生しており私たちの目を楽しませてくれています。写真はガクアジサイです。[2007年6月13日撮影:小石川植物園@山崎]

ガクアジサイ(額紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla Sieb. f. normalis (Wilson) Hara)はバラ目アジサイ科アジサイ属の落葉低木。日本固有種。分布本州(房総半島、三浦半島、伊豆半島など)、伊豆諸島、四国足摺岬、和歌山県神島などに限定的に隔離し、暖地沿岸の岩場や、草地、樹林内などに自生樹高は約2mで株立ち、葉は対生し厚く表面に光沢があり、葉身は5pから15pほどの卵形で葉脈が目立ち、葉縁に鋸歯がつきます。
花期は6月から7月頃、本年枝の先に径12pから18pほどの散房状の集散花序だし、周囲に複数の装飾花、中央にたくさんの両性花を咲かせます。装飾花は白色の萼4枚からなり、両性花は土壌がアルカリ性で赤色、賛成で青色に変色、七変化します。ただし、花の色は土壌の性質以外にもアントシアニンなどの発色色素やアルミイオン量などにも影響を受けるそうです。果実は朔果で9月頃に熟します。

アジサイには毒成分であるグリコシド(青酸配糖体)が含まれることから山羊や牛などが摂取すると食中毒を起こします。人にとっても例外はありませんので注意が必要ですね。


関連記事(アジサイはいろいろ)⇒
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生命力を体感できる森、芦生の森

ビーグル号の航海日誌 2012年06月05日 07:12

110722倒木@エコカフェ(芦生公開講座).jpg芦生の森は一度は行ってみたいと思えるほんとうに美しい森です。森が生きていることを実感できるのです。
尾根筋、谷筋、沈水する場所、ざれ場などそれぞれの場所にふさわしい木々が根を下ろしています。
谷が深いため風の通り道になった場所では大木が倒れて、森の新陳代謝が始まっています。倒木更新というそうです。
昨年5月に日本海から強風が吹き荒れた時に多くの大木が倒れたそうです。倒れるわけにはいろいろありそうです。
地盤が弱かったり、根本の土壌が洗われていたり、土砂が崩壊があったり、熊の皮剥ぎや鹿の食害傷だったり、病害虫にやられたり、突然やってくるもの、徐々にやってくるもの、いろいろのようです。

110722倒木更新@エコカフェ(芦生公開講座).jpg110722小さな命@エコカフェ(芦生公開講座).jpgそんな苔むした倒木の樹幹はキノコたちの生活の場だけではなく、新たな芽生えの苗床にもなっているようです。
大木が倒れると地面に太陽の光りが差します。それまで地中で光を待っていた種子が芽生え、新たな命を紡ぎます。さあ、植物たちの競争が始まります。
倒れてもなお再生しようと樹幹や根もとから萌芽するものもあるのには驚かされます。ざら場に生き抜く樹木の知恵、戦略のようです。
倒木、新たな小さな命の糧となり、やがて土に戻っていくその姿は、「死してなお役にたつ」自然の輪廻の力そのものなのです。


関連記事(芦生公開講座2012)のご案内)⇒    関連報告(「森の教室」報告書)⇒

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ミヤマノキシノブ(深山軒忍)

110722ミヤマノキシノブ@エコカフェ(芦生公開講座).jpg早朝の森のひんやりと爽やかで不思議なエネルギーに満ちていて、心のおもむくままに散策をすると気持ちがよいですよね。芦生の森はそんな極上の森です。苔むした大木にミヤマノキシノブでしょうか着生していました。この仲間は単葉で根茎が横に這って、葉身上部に2列のソーラスをつけるのが特徴です。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

ミヤマノキシノブ(深山軒忍、学名:Lepisorus ussuriensis (Reg.) Ching var. distans (Makino) Tagawa)はウラボシ目ウラボシ科ノキシノブ属の着生性の常緑シダ植物。分布は北海道西南部、本州、四国、九州から中国に及び、山地の樹幹や岩上などに着生。葉は約20pで細長い単葉、肉厚で表面にツヤは無い。ノキシノブに比べて葉はやや疎らに間隔をおき生え、葉先が鈍頭、葉柄は暗褐色で長いのが特徴です。また、ソーラス(胞子嚢群)は中肋と葉縁の中間に2列に平列するが、ノキシノブのものよりやや小さいようです。

日本に分布するノキシノブの仲間は10種ほどが知られています。葉の出方、ソーラスのつき方、葉身先端の形、葉柄の長さと色、などが見分けるポイント。葉先の丸いヒメノキシノブ、ソーラスが中肋側に寄って平列するツクシノキシノブやコウラボシ、ホテイシダのほか、ナガオノキシノブ、ミカワノキシノブ、ヒロハノキシノブがノキシノブと別種とする考えがあるそうです。


関連記事(ノキシノブ(軒忍))⇒
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大空と語る、言葉はいらない

ビーグル号の航海日誌 2012年06月04日 01:37

大空と語る@エコカフェ.JPG三宅島は初めてだった

雄山展望台で大空になった

真っ黒な軽石がいっぱい埋め尽くす大地

点々と緑がへばりついている

取り残されたものは@エコカフェ.JPG海からのひっきりなしの風はやたら強く

いつしか心の芥を飛ばしてくれる

大空よ人びとのため何かできそうだ

確信に満ちたおれがいる

大空よまたこよう


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エゴノキの蕾は可愛い

110723エゴノキ@エコカフェ.JPG赤城自然園ではハクウンボク(白雲木)の白い花がたくさんに白雲の湧くがごとくに咲きます。ハクウンボクはこのブログでも何回か取り上げたが、昨年の芦生の森モンドリ谷近くで見た同じ仲間のエゴノキを紹介します。別名はチシャノキ、ロクロギといいます。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座@阿部]

エゴノキ(学名:Styrax japonica Siebold & Zucc.)はカキノキ目エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木。110722エゴノキ蕾@エコカフェ(芦生公開講座).jpg分布は北海道から南西諸島、朝鮮半島、中国に及び、山地や丘陵の林縁、特に比較的湿り気のある谷筋などによく自生。樹高は約10m、樹皮は暗紫褐色から黒褐色で縦皺が入り、時に株立ち、葉は互生し葉身は4pから8pほどの楕円形、全縁(まれに鋸歯がつく)で両端が尖ります。若葉の表面に微毛がつくが、やがて脱落し無毛になります。
花期
は5月から6月頃で本年枝の先に花柄を3pほども伸ばし1個から4個の白い花を咲かせます。花は径約2.5pで半開き、花冠は5深裂し星状毛が密生、雄蕊10本、雌蕊花柱1本は長めです。果実は長径約2pの楕円形の核果、灰白色で10月頃に熟すと果皮が裂けて種子1個が落下します。果皮には毒成分エゴサポニンを含みます。

今年度の芦生公開講座座は7月27日から3日間、テーマは「今、森から考える−森を伐る−」です。京都大学フィールド科学教育研究センターの先生方が丁寧で分かりやすい説明をしてくださいますよ。


関連記事(白雲と白雲木を)⇒
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ニョイスミレ(如意菫)はツボスミレ(坪菫)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月03日 21:20

110514ニョイスミレ@エコカフェ.JPG先日、自然観察会リーダーの寺中さんと打ち合わせをしました。第13回自然観察会は丹沢山塊の東端にある大山(標高1252m)の自然と歴史を探訪することになりました。遅咲きスミレの季節も終わりつつあり、観察ができるでしょうか。ここでは関八州見晴台付近で見たニョイスミレを紹介します。別名にツボスミレともいいます。ピンボケですみません。[2011年5月14日撮影:第10回自然観察会@山崎]

ニョイスミレ(如意菫、学名:Viola verecunda A. Gray)はスミレ科スミレ属の多年草で有茎種。110514ニョイスミレ花@エコカフェ.JPG分布は東アジアに広く、日本では北海道から九州屋久島までのやや湿った草地などに自生。草丈は5pから25pほどで、地下茎は短く、根出葉と複数の茎を伸ばし、茎はよく匍匐し葉をつけます。葉は心形から腎形で葉縁にやや粗く浅い鋸歯があります。葉柄は根出葉では長く、茎葉では短い。全体としてお坊さんの持つ如意に似ます。
花期は4月から6月頃と遅咲きで、葉腋から花柄を立ち上げ、径約1pと小型の白い花を咲かせます。上弁は反り返り、唇弁には赤紫色の条文様が入り、距はやや短めです。

スミレの仲間はカタクリなどと同じように種子散布に特徴がありましたね。植物が種を残すための戦略には重力、風、昆虫、鳥、哺乳類のほか山火事まで利用するというから面白いですね


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タグ:広域種
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三宅島の思い出、美味しいムロアジ

魚釣り@エコカフェ.JPGムロアジ刺身@エコカフェ.JPG阿古港の防波堤にて、ムロアジをたくさん釣ってくれました。
田辺さん!今村さん!高橋さん!炎天下の中、ありがとうございます☆
夕ご飯に美味しくいただきました!
ご馳走さま☆
次は魚拓になるような大物を期待していますよ!

コタより

関連記事(第4回エコカフェみんなの森づくり)⇒
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ヒョウタンボク(瓢箪木)には毒が

キンギンボク花@エコカフェ.JPGこれから梅雨入り、田植えも終盤を迎えています。高い山ではオオヒョウタンボクという高山植物が咲きます。先日(5月連休)に小石川植物園を訪ねた際に園内でヒョウタンボクがはなを咲かせていました。看板には別名の「キンギンボク(金銀木)」と表示してありました。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ヒョウタンボク(瓢箪木、学名:Lonicera morrowii A.Gray)はマツムシソウ目スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。分布は北海道西南部、本州東北地方と日本海側、四国、朝鮮の鬱陵島に及び、山地や海岸などに自生。キンギンボク@エコカフェ.JPG樹高は1mから2mほどで、よく分枝し枝先は垂れます。葉は対生し有柄で、葉身は1.5pから5pほどの楕円形か卵形で全縁、鈍頭、両面に立軟毛が密生します。
花期は4月から6月頃で葉腋から葉の主脈上に長い花柄をだし、2個対で白い花を咲かせます。花冠は約2p、やや2唇状の5裂片でスイカズラの花にも似ます。果実は径7o前後の球状の漿果で2果合着し瓢箪のように見えます。7月から9月頃に赤く熟すが有毒です。

花は咲き始めは白色ですがやがて時間が経つと淡い黄色に変化します。これを銀色と金色に見立てて「キンギンボク」と命名したようです。なんとも愛嬌がありますね。


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ネズミモチ(鼠黐)の芳香は

120602ネズミモチ花@エコカフェ.JPGネズミモチはアラカシ、ヒサカキ、カクレミノ、ヤブツバキなどとともに照葉樹林の典型的な樹種のひとつであって、低木層から亜高木層までによく出現します。花には芳香があります。また、寺社や公園に植栽されたり、民家の生け垣などなどに利用されたりします。[2012年6月2日撮影:渋谷区@山崎]

ネズミモチ(鼠黐、学名:Ligustrum japonicum Thunb.)はゴマノハグサ目モクセイ科イボタノキ属の常緑小高木。120602ネズミモチ@エコカフェ.JPG分布は台湾、中国、国内では本州中部地方以南、四国、九州、南西諸島に及び、主として太平洋側の低地や低山の日当たりのよい場所などに自生。樹高は約5m、樹皮は灰褐色で粒状の皮目が目立ち、成木では灰黒色で縦裂が入り、枝はよく分枝し横に伸びる。葉は対生し厚く光沢があり、葉身は4pから8pほどの楕円形から広卵状楕円形で全縁。花期は5月下旬から6月、枝先に円錐花序をしっかり伸ばし、多数の白色の花を咲かせます。花は径5o前後で、花冠は4深裂し反り返り、雄蕊2本が伸び目立ちます。果実は9o前後の卵形の核果で緑色から白粉を吹いた黒色に熟します。

名前の由来は葉がモチノキの葉に、果実がネズミの糞に似ていることにあるそうです。鳥が果実を食べて種子を広範に散布し、種子の萌芽力は極めて高いため比較的よく勢力を維持しやすいようです。

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ミナミヒメヒラタアブ(南姫扁虻)は活発に

ビーグル号の航海日誌 2012年06月02日 22:49

ミナミヒメヒラタアブ2@エコカフェ.JPG車通りはなくひっそりと静かな小径が続いている。民家との境界にはたくさんのヒメジョオンが花を咲かせていました。咲き乱れる花にはヒメヒラタアブの仲間が活発に吸蜜に訪れていました。この仲間は交尾器の形状で同定するそうで、ホソヒメヒラタアブかもしれませんが、ここではミナミヒメヒラタアブのオスとしておきましょう。[2012年6月2日撮影:渋谷区@山崎]

ミナミヒメヒラタアブ(南姫扁虻、学名:Sphaerophoria indiana(Bigot))はハエ目ハナアブ科ヒメヒラタアブ属の小型のアブ。ミナミヒメヒラタアブ@エコカフェ.JPG分布はインドから日本に及ぶそうです。体長は7o前後と小さく、頭部と胸部は黒、腹部には黄色と黒の縞模様が入ります。幼虫はアブラムシの仲間を捕食するそうです。

そもそもミナミヒメヒラタアブは最近まできヨーロッパから極東ロシアにかけて分布するキタヒメヒラタアブと同一種とされてきたようです。ホソヒメヒラタアブとミナミヒメヒラタアブの違いは交尾器の毛の向きにあるようです。ふーんでしょ。

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帰化植物、ヒメジョオン(姫女菀)

120602ヒメジョオン花@エコカフェ.JPG今日は散策するのにちょうどよい陽気だったのではないでしょうか。しっかり歩いて少し汗ばむ。新陳代謝が高まり活性化し、気持がよいですね。散策中の道端でこの花をたくさん目にしました。ハルジオンと似ているが背丈が高く、花が小さく多い、など異なります。[2012年6月2日撮影:渋谷区@山崎]

ヒメジョオン(姫女菀、学名:Erigeron annuus (L.) Pers.)はキク科ムカシヨモギ属の一年草。北アメリカ原産、ヨーロッパ、アジアで広く帰化。日本にも観葉植物として移入したものが野生化し全土に及び土手や空地、道端などに自生。120602ヒメジョオン@エコカフェ.JPG草丈は50pから100pほどで茎は中空ではなくスーッとのび先の方でよく分枝し、茎葉は細長く、上部のものは全縁、上部のものは粗い鋸歯がつきます。秋にロゼット状の根出葉を出し春先に茎を伸ばします。
花期は6月から10月頃で分枝した枝先に頭状花を咲かせます。頭状花は系約2p、中心部は黄色い筒状花、周辺に白色(まれに紫がかる)の舌状花を密につけます。果実は長楕円形の痩果で冠毛は短いという。

ハルジオンとともに外来生物法に基づき要注意外来生物に指定され、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100にも選定。繁殖力が旺盛で雑草として嫌われ者の代表となっているようですが、すーっと伸びた優しい緑色の姿にたくさんの頭状花が咲く様はとても美しいと思います。

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パイオニア植物、ハチジョウイタドリ(八丈虎杖)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月01日 00:56

120526ハチジョウイタドリ花@エコカフェ.JPG1983年10月3日のこと、標高450mの二男山付近で噴火は始まる。山腹割れ目は長さ4.5kmに及び90ヶ所からマグマが噴出。マグマは溶岩流として山腹を下り、薄木地区を飲込み海岸で海に没したという。溶岩流の跡には冷え固まった真っ黒な広大な溶岩原が現れています。年月を経て溶岩原にはパイオニア植物が進出しています。ハチジョウイタドリもそんな仲間です。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

ハチジョウイタドリ(八丈虎杖、学名:Fallopia japonica var. hachidyoensis (Makino) Yonek. et H.Ohashi)はタデ科イタドリ属の多年草。120526ハチジョウイタドリ@エコカフェ.JPGイタドリの変種。伊豆諸島固有種。雌雄異株。分布は伊豆七島で溶岩原などの荒地の日当たりのよい場所に自生。樹高は50pから150pほどで根が長く伸び。茎は中空で、節に杔葉がみられ、葉は互生し、広卵形で先が尖り、全縁、大きく厚くてクチクラ層が発達し光沢があります。雌雄異株。花期は6月から9月頃で複総状花序をだしたくさんの白色の小花を咲かせます。小花は花被が5裂し、雄花には雄蕊8本、雌花には3本の花柱があります。果実は長さ約2.5o、3稜形の痩果で黒色で光沢があります。

昔、子どもたちは若枝を折り皮をむいたものをおやつとして食べたりしたそうです。今度チャレンジしてみましょう!


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スイカズラ(吸葛)の花に魅せられて

ビーグル号の航海日誌 2012年05月30日 09:06

120527スイカズラ@エコカフェ.JPG三宅島での宿泊先「薄木荘」の近くにスイカズラの花が咲いていました。花びらが上側に4枚、下側に1枚、雄しべが手のようで、大きな頭を持った妖精のようです。[2012年5月27日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]

スイカズラ(吸葛、学名:Lonicera japonica Thunb)はマツムシソウ目スイカズラ科スイカズラ属のつる性の常緑低木。分布は東アジアに広く、日本では北海道南部から南西諸島まで及び、山野の林縁、川岸などに自生。樹高は約3m、樹皮は灰褐色でつるは右巻き、若枝には褐色の毛が密生。120527スイカズラ@エコカフェ.JPG葉は対生し両面に毛が生え、葉身は2.5cmから8pほどで卵形か長楕円形、ほぼ全縁で縁に剛毛が生える。夏の葉は光沢があり、春の葉は変異が大きいという。
花期は5月から7月頃で枝先の葉腋に花を2個ずつ咲かせます。花冠は長さ3、4pほどで白色から黄色に変化し、甘い芳香があります。果実は径約6oの液果で9月から12月頃に黒く熟します。


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ヒメキトンボ(姫黄蜻蛉)は居候

ビーグル号の航海日誌 2012年05月24日 05:17

ヒメキトンボ@エコカフェ.JPG白い砂浜@エコカフェ.JPG一昨年秋に宮古島を訪ねた時、海岸でとても美しいトンボを見かけました。ようやく気になり調べてみたのですが、小さくヒメキトンボのようです。このトンボは宮古島では定着しているかどうか議論があり居候の可能性もあるようです。[2010年10月10日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ヒメキトンボ(姫黄蜻蛉、学名:Brachythemis contaminata)はトンボ科ヒメキトンボ属に分類される小型のトンボ。分布は東南アジア南部、南アジアに広く、日本では八重山諸島(石垣島、西表島、小浜島、下地島、与那国島)であって、平地の挺水植物のみられる湖沼などに棲息。出現時期は3月中旬から11月頃、日中は植物などに止まってじっとしているという。オスの体長は35o、翅の基部から先端に向かって前縁部半分ほどがオレンジ色がかった透明色であるのと胸部、腹部もオレンジ色になるのが特徴です。一方、メスの体長はオスよりやや小さく、翅は透明で体色は黄褐色といった具合で地味なようです。

ここ数年言われていることに、気候の温暖化とともに南方系の昆虫などの分布の北限が北へ北へと上がっているのも事実のようです。

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タグ:広域種
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ナヨクサフジ(弱草藤)は旺盛

ビーグル号の航海日誌 2012年05月23日 12:12

ナヨクサフジ@エコカフェ.JPG人のやることは身勝手なことが多い。その一つがナヨクサフジでもともと緑肥として移入したのだが現在では在来のクサフジを圧迫し勢力を拡大しています。そのため日本中の河川敷などで見られるようになっています。[2012年4月30日撮影:利根川@山崎]

ナヨクサフジ(弱草藤、学名:Vicia dasycarpa Ten. var. glabrescens Beck)はマメ科ソラマメ属のつる性の一年草または越年草。分布はヨーロッパ、西アジアで日本には緑肥として移入したものが、河川敷や荒れ地など日本全土で帰化。草丈は80pから150pほどで、茎はつる状に伸びよく分枝し、葉は互生し、偶数羽状複葉で5対から12対の狭長楕円形の小葉をつけます。花期は5月から8月頃で葉腋に花序をだし、長さ約1.5pの赤紫色の蝶形花を穂状にたくさん咲かせます。一方向を向いているのが面白いです。果実は長さ2pから3pほどの豆果で、熟すと皮がよじれて中の種子が重力散布します。

今日では河川敷だけではなく田畑などにも進出するため雑草として扱われ、名前とは反して繁殖力が旺盛なため勢力拡大を続けていて、一部には厄介がられています。なんとも身勝手な....。


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タチバナモドキは庭木に

ナガバノトキワカンザシ@エコカフェ.JPG刈り込まれた庭木だろうと思ってあまり気にかけないでいたが、あまりにたくさんの白い花が密生しているので写真におさめました。中国原産で日本には明治時代に移入されたタチバナモドキ、別名にホソバノトキワカンザシともいます。もはや栽培種として定着しています。果実がミカン科のタチバナに似ていることから命名されたそうです。[2012年5月20日撮影:西八王子@山崎]

タチバナモドキ(橘擬、学名:Pyracantha angustifolia (Fr.) Schneid)はバラ科トキワサンザシ属の常緑低木。分布は中国西南部、ヨーロッパ南部。樹高は30pから400pほどで、葉は互生し革質、葉身は5pから6pほどの狭長楕円形または狭倒卵形で全縁または鋸歯がつきます。葉腋に棘があり、葉裏や若枝などには灰白色の軟毛が生えます。
花期は4月から6月頃で葉腋から散房花序をだし、白い花を蜜にたくさん咲かせます。花は径7o前後で花弁と萼片は各5枚、たくさんの雄蕊が目立ちます。果実は径約8mmのつぶれた球形のナシ状果で先端に萼片が残り、11月頃に橙黄色に熟します。ナシ状果とは果床が肥大化したものが果実をすっぽり包んでしまっている偽果なのですよ


トキワカンザシの仲間はヨーロッパ南頭部からヒマラヤ、中国西南部にかけて6種が知られているそうです。日本に移入されているのはトキワカンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリであってよく生け垣、庭木、盆栽などに利用されているようです。

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タグ:外来種
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東京スカイツリーのオープンに

ビーグル号の航海日誌 2012年05月22日 20:39

スカイツリー@エコカフェ.JPG高い建物大好きの私が5月22日この日をどんなに待ち望んだことか〜

早起きをして行って来ました。
澄川喜一さんは彫刻家として「ソリのある形」の美しさを追求し、故郷の島根県六日市町の山間部に生息するコーヤマキをモチーフに、魅力とはすなわち「不思議さ」と考えてデザインをしたと伺いました。
まさに名前の通りのスカイツリーですね。

東京に幸せが来ますように!


コタより

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