台風一過、夏はもうそこに

ビーグル号の航海日誌 2012年06月20日 07:49

台風一過、夏のような強い日差しが戻りました。
川平湾@エコカフェ(石垣島).JPG




















日本百景の一つ川平湾、ミシュラン三ッ星に認定された石垣島でもトップレベルの景勝地ですよ。

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浅草、どぜう

ビーグル号の航海日誌 2012年06月15日 22:52

柳川なべ@エコカフェ.JPGどぜう@エコカフェ.JPG浅草で「どぜう」を食べて来ました。
生粋の浅草生まれ、浅草育ち、お年寄りは何でも知っている。
いいですね〜粋で雅です。

「丸」と呼ばれるそのままのどぜうは、卵を抱えて歯ごたえがあり、ネギとゴボウも入れて、豆腐も。
いいですね〜
どぜうの天ぷらは、バリッと滋養強壮な味わいがしました。
梅雨を元気に乗り越えることができそうです。


コタより
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ホタルブクロ(蛍袋)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2012年06月14日 11:12

ホタルブクロ@エコカフェ.JPGこの季節になるとしっとりと雨滴にぬれたホタルブクロの花を思い出します。初夏を感じさせる花でもあります。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

ホタルブクロ(蛍袋、学名:Campanula punctata Lam.)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。分布は北海道西南部から九州、朝鮮半島、中国に及び、山野や丘陵の草原や路傍などに自生。草丈は40pから80pほどですーっと立ち上がり、茎基部から匍匐枝を出し増殖するという。根出葉は有柄のハート形で花期には消える。茎葉は互生し、葉身は5pから7pの三角状卵形から披針形で鋸歯がつく。全草に粗い毛が生えます。
花期は6月から7月頃で茎先淡紅紫色の釣鐘型の花を数個咲かせます。花冠は長さ約5pで先が浅裂し、萼片と萼片の間に反り返った付属体がつきます。

ホタルブクロには2変種が知られます。東北地方南部から近畿地方東部に分布する変種のヤマホタルブクロには付属体がないという。伊豆諸島や関東地方沿岸に分布するシマホタルブクロは花が小さいそうです。へーですね。


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ミツデウラボシ(三出裏星)

110226ミツデウラボシ@エコカフェ.JPG高尾山は散策路が整備されていて歩きやすい。そのため老若男女、多くのハイカーが訪れ、時季によっては渋滞するほどであるという。散策路周辺には照葉樹林、落葉樹と野混合林やスギの二次林など森の変化を楽しむこともでします。林下には多様なスミレ(菫)だけではなく、いろんなシダ植物も観察することができます。写真は少しボケていますがミツデウラボシです。[2011年2月26日撮影:第8回自然観察会@阿部]

ミツデウラボシ(三出裏星、学名:Crypsinus hastatus (Thunb.) Copel.)はウラボシ科ミツデウラボシ属の常緑性シダ植物。 分布は北海道南西部から南西諸島にかけ、さらに台湾、フィリピン、朝鮮半島南部に及び、低山の岩上、崖地などに着生。葉は紙質で光沢はなく、小さいものでは単葉、大きくなると3裂し、左右より中心が長く葉身は約20p。細長い葉柄も20p以上にもなり、暗褐色で基部に披針形の鱗片がつく。葉裏は白っぽく、主脈、側脈とも目立ち、円形の胞子嚢群(ソーラス)が中肋と片縁の中間やや主脈寄りに左右一列並んでつきます。[胞子嚢床はオキナワウラボシと違って窪むことなく葉表にも突出しません。2014.1.8追記

エコカフェ会員のあいだでも人気があり、「行きましょう!」とよく提案やお誘いがあり、時季を選んでご案内させていただいております。

関連記事(ミヤマノキシノブ(深山軒忍))⇒
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オキナワハイネズ(沖縄這杜松)

オキナワハイネズ2@エコカフェ.JPG小石川植物園の正面門を入り、少し進むとオキナワハイネズが植栽されている。大きな株であって四方に枝が広がっているのでよく目立つ。このブログでは前に紹介したオオシマハイネズとオキナワハイネズは異なる変種として扱う。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

オキナワハイネズ(沖縄這杜松、学名:Juniperus taxifolia Hook. et Arn. var. lutchuensis (Koidz.) Satake)はヒノキ科ビャクシン属の針葉樹で常緑低木。オキナワハイネズ@エコカフェ.JPGシマムロの変種。雌雄異株。分布は南西諸島(種子島から慶良間諸島まで)で、海岸沿いの岩場や岩場などに自生。樹高は約1m、樹幹はよく匍匐し、4mほどの範囲に広がり、葉は針葉で3本輪生し、葉身は8mmから14mmほどで葉裏に二条の白線が入ります。
花期は2月中旬から4月頃で、葉腋に黄緑色の小さな雄花が咲きます。風媒花で雌花は緑色です。果実は径約1cmの球形の球果、翌年に紫褐色に熟します。

小笠原固有種のシマムロは、オキナワハイネズと変種関係にあるが、海岸近くから山地の稜線などにも自生し、樹高も立ち上がり数メートルになる特徴がありましたね。


関連記事(小笠原固有種のシマムロ)⇒
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タグ:日本固有種
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高山植物の魅力(46)、イワハタザオ(岩旗竿)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月13日 07:47

110709イワハタザオ花2@エコカフェ(鳳凰三山).jpg南アルプスの東側に位置する地蔵岳、観音岳、薬師岳)は古くから山岳信仰の地であって、花崗岩を基盤とする真砂のように美しい山塊ある。これからの季節、花崗岩の割目で咲く高山植物たちが私たちの目を楽しませてくれます。昨年、出会ったひとつ、イワハタザオを紹介しよう。[2011年7月10日撮影:鳳凰三山@澤尚幸]

イワハタザオ(岩旗竿、学名:Arabis serrata Franch. et Sav. var. japonica)はアブラナ科ヤマハタザオ属の多年草。110709イワハタザオ@エコカフェ(鳳凰三山).jpgフジハタザオの変種。分布は本州(東北・関東。中部地方)で亜高山から高山帯の岩場や砂礫地に自生。草丈は5pから30pほど、基部から地下茎が分枝、茎は細く直立しよく株になります。根生葉は有柄でロゼット状、茎葉は基部で茎を抱き、両面に星状毛が生え、浅い鋸歯が疎らにつくという。花期は7月から8月頃で、茎頂に総状花序をだし、白色の4弁の小さな花をいくつか咲かせます。果実は長さ約5pの角果で中にたくさんの種子が入ります。

ハタザオの仲間はハクサンハタザオ、ヤマハタザオ、フジハタザオ、イワハタザオ、イブキハタザオ、エゾハタザオなどが知られているが、葉の形や毛の有無などで見分けますが野外での区別は実際は難しいようです。


関連記事(高山植物の魅力(45)、チシマフウロ(千島風露))⇒
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タグ:日本固有種
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セキモンウライソウ(石門烏來麻)の起源は

セキモンウライソウ@エコカフェ.JPG小笠原父島の南島と母島の石門一帯は東京都自然環境保全促進地域第1号に指定されています。立ち入るためには、指定ルート、ガイド同行、一日当たり利用人数制限に従う必要があります。さて、石門一帯にはそこでしか見られない極めて貴重な植物が自生しています。セキモンウライソウを紹介します。[2012年5月4日撮影:小石川植物園山崎]

セキモンウライソウ(石門烏來麻、学名:Procris boninensis Tuyama)はイラクサ科ウライソウ属の常緑多年草。小笠原固有種で絶滅危惧TA類。東南アジア系。分布は母島石門山で石灰岩地帯のみに自生。草丈は50pから60p、茎は多汁・多肉質で無毛で稜があって基部で木質化。葉は枝先に多くつき、葉身は5pから15pほどの線状楕円形で葉縁に粗い鋸歯、葉先は尖ります。葉表は鮮緑色、葉裏は灰黄緑色、まれに毛が生えるという。花期は5月から6月頃で枝先の葉の下部の茎に丸く黄緑色の径約5oの小さな花がたくさん咲くそうです。

セキモンウライソウの近縁種はアジア熱帯域やアフリカに分布するウライソウ(烏來麻)と考えられているようです。「來麻」は台湾の地名、ウライソウの名前の由来でもありそうですね。


関連記事(石門とセキモンノキ)⇒
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ヒメマサキ(姫正木)は日本本土系

ビーグル号の航海日誌 2012年06月12日 22:04

ヒメマサキ@エコカフェ.JPG小笠原は世界自然遺産登録してからとても混雑してしまっているので、なかなか足を向ける気にならないのが正直なところだ。そこで、小石川植物園で小笠原の希少植物の系統保存と増殖の取り組みをしているので、その中からヒメマサキを紹介しよう。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ヒメマサキ(姫正木、姫柾、学名:Euonymus boninensis Koidz.)はニシキギ科ニシキギ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧U類(VU)。日本本土系。分布は聟島、父島、母島、姉島、妹島に及び、海岸に近い適潤地や山腹にかけての明るい林縁、潮風の抜ける稜線に自生。樹高は2mから4mほど、樹皮は褐色で若枝は緑色、葉は対生し、葉柄が短く、やや薄く無毛で光沢があり、主脈が目立つ。葉身は2.5pから5pほどの倒卵形から楕円形で鈍頭、葉縁に粗い鋸歯があります。
花期は6月頃、葉腋から集散花序をだし、黄緑色の小花をたくさん咲かせます。小花は花弁4枚、雄蕊4本は花盤に合着し花柱は目立ちます。果実は球形の刮ハ、翌年1月頃に赤く熟すと4開裂し4個の朱色の仮被種に覆われた種子を出します。

ヒメマサキは北海道南部から南西諸島や朝鮮半島、中国に分布するマサキ(柾)が近縁種と考えられているという。マサキより小ぶりで、海岸近くだけではなく山頂付近にも生育地を拡大している点が同じ小笠原固有種のテリハハマボウタコノキと類似し、興味深いです。


関連報告(小石川植物園における小笠原関係の調査結果)⇒
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命の泉、来間ガー

来間川(泉)@エコカフェ.JPG来間ガー@エコカフェ.JPG宮古島の来間島に「来間ガー」がひっそりと古(いにしえ)の佇まいを残している。ガーとは泉(川)のことである。[2010年10月12日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ここは来間集落北側の断崖絶絶壁を百段よりなる坂を下ると幾十尺の絶壁下からこんこんと湧き出る島唯一の泉。この泉こそ来間島民の生活に密着する命の綱なのである。
来間川@エコカフェ.JPG断崖下の来間川@エコカフェ.JPG昭和50年に宮古島から海底送水されるまで、何百年もの間、島民の命を守り、つないできたのである。
文字通り、島民にとって「命の泉」であったのだ。

断崖はオーバーハング気味になって無数の木根が垂れ下っていた。そこには水の精霊が宿っているかの雰囲気があった。

命の洗濯より「命の泉」を考えよう!


関連記事(ヤーマスプナカin来間島)⇒
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イタヤカエデ(板屋楓)はいろいろ

110723イタヤカエデ@エコカフェ.JPG芦生の森は訪れる人を深く癒してくれる森です。森には大木が多く、新緑が呼吸をしマイナスイオンに満ちています。イタヤカエデもそのひとつで頭上いっぱいに葉を広げています。カエデの仲間は陰樹であるがイタヤカエデは直径1mと唯一大木になります。[2011年月23日撮影:芦生公開講座@阿部]

イタヤカエデ(板屋楓、学名:Acer mono Maximowicz)はムクロジ目カエデ科カエデ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国と樺太に及び、山地に自生。樹高は15mから20mにほど、樹皮は暗灰色で縦縞、葉は対生し、葉身は約7pの掌状で5、7、9裂します。この裂数や裂の深さ、毛の有無などにより、12亜種が日本で知られています。オニイタヤ、イトマキイタヤ、エンコウカエデ....。
花期は4月から5月頃で、新枝先に複散状に両性花と雄花が混生する花序と雄花だけの花序がつき多数の黄色い小花を咲かせます。果実はプロペラ状の翼果で風に乗って散布されます。

イタヤカエデの材は堅く、建材、スキー板、ボウリング場の床材などに利用されています。また、樹液からは砂糖をつくることができます。やこの季節、森に入って森とともに深呼吸をするとほんとうに気持ちがよいですよね。


関連報告(森の教室報告書)⇒
関連記事(芦生の森の植生分布)⇒
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相模湾に浮かぶ初島、小さな思い出を

消費者庁のみなさんと@エコカフェ.JPG先月(5月12・13日)、相模湾に浮かぶ初島を訪ねました。エコカフェと消費者庁の皆さんとのコラボです。
昭和レトロの残影がリゾートアイランドで「自然の魅力」を語りながら、私たちのできること、やるべきことなどを楽しくひも解くことができました。

初島にはJAMSTEC(海洋開発研究機構)の資料館があって、相模湾とその周辺を描いた大型の海底地形図と鯨瞰図や、相模湾の海底の景色を解説したパネルなどを展示しています。潜水艇@エコカフェ.JPGしんかい2000@エコカフェ.JPG旅の知的アクセントになっていて興味深いですよ。丹沢山塊や伊豆半島は日本列島に衝突した太平洋上の島だった。富士山はその立派な証拠でもあります。海底の複雑な地形にびっくり、東南・海東海・南海巨大地震の予知研究もしっかり進んでほしいですね。

相模湾海底立体模型@エコカフェ.JPG時どきは異なる視座、視点から日常の生活、仕事を見つめなおしてみると新たな発想が生まれるのではないでしょうか。私たちも自然の一員に過ぎないのです。

エコカフェは発想転換の気づきプラットフォームでもあります。あなたもぜひ参加をしてみてください!


関連記事(初島の風景)⇒
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高山植物の魅力(45)、チシマフウロ(千島風露)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月11日 22:33

110812チシマフウロ@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道幌尻岳で出会った高山植物のひとつ、チシマフウロです。この仲間には前に紹介したハクサンフウロ、伊吹山と東北地方の一部に隔離分布するイブキフウロ、岡山・広島・島根などの湿原に自生するビッチュウフウロなど地域固有種が多く興味深いです。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

チシマフウロ(千島、学名風露:Geranium erianthum DC.)は フウロウソウ科フウロウソウ属の多年草。分布は北海道から本州東北地方、サハリン、カムチャッカ、アラスカなどに及び、亜高山帯から高山帯の日当たりのよい砂礫地や草地に自生。草丈は20pから50pほどで、茎は直立しやや分枝し、根生葉は長い葉柄があり掌状に5深裂し、裂片はさらに2、3中裂。茎葉は対生または互生し、5か7深裂、2、3中裂するが、葉柄は短い。茎や葉柄には伏毛(下向きの毛)が生えるのが特徴です
花期は6月から8月頃で、茎先に形約3pの淡紅紫色の花をいくつか咲かせます。花は全体として丸っこく、花弁5枚、花弁の内側に紅紫色の縦筋模様が入り、基部に軟毛が生えます。

チシマフウロの仲間はハクサンフウロもそうですが、咲いたばかりの花の雌蕊の柱頭は開かず雄蕊のみが目立ちます。しばらくして雄蕊の葯が脱落すると、雌蕊の柱頭が開いて受粉が可能となり、異なる花の雄蕊からの花粉を受粉してもらうことになります。これを雄性先熟といい、自家受粉を避ける見事な戦略のひとつです


関連記事(高山植物の魅力(44)、アオノツガザクラ(青の栂桜))⇒
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タグ:広域種
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高山植物の魅力(44)、アオノツガザクラ(青の栂桜)

110812アオノツガザクラ@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道幌尻岳で出会った高山植物のひとつ、アオノツガザクラです。イワヒゲが混生。高山植物の魅力(15)で紹介したツガザクラに似ていますが、ツガザクラは本州福島県以南から鳥取までと四国に隔離分布すること、萼片は浅く基部に腺毛が生えないことで区別ができるといいます。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

アオノツガザクラ(青の栂桜、学名:Phyllodoce aleutica (Spreng.) Heller)はツツジ科ツガザクラ属の矮性の常緑小低木。分布は本州中部地方以北から北海道、千島、樺太、カムチャッカ、アラスカに及び、高山帯の雪渓や雪田の周辺などの岩場や草地に自生。ハイマツとは棲み分けをし群落を形成することが多いという。樹高は10pから30pほど、茎は地面を匍匐し、よく分枝しながら斜上。葉は蜜に互生し、葉身8oから14oほどの広線形、葉縁に微小な鋸歯がつきます。
花期は7月から8月頃で枝先に散形花序をだし、4個から10個ほどの淡黄緑色の花を下向きに咲かせます。花柄は長さ15oから20oほどで緑色の萼片とともに腺毛が密生し、花冠は長さ約7oの壺形で先端がごく浅く5裂します。果実は長さ約4oの刮ハで上向き、熟すとさく裂し種子を散布します。

日本に分布するアオノツガザクラの仲間はツガザクラのほかに、北海道から東北地方以北に分布するエゾノツガザクラが知られています。こちらは萼片が深く腺毛があることでアオノツガザクラと共通ですが花が紅紫色だそうです。


関連記事(高山植物の魅力(43)、エゾウサギギク(蝦夷兎菊))⇒
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蟻の世界からの気づきとは

働きアリ@エコカフェ.JPG今朝のNHK Eテレ「キッズフック」で働き蟻のことを取り上げていた。興味深い内容だったので紹介しよう。

まず、蟻たちはこの時季、次の食べ物の何を一番好むでしょうといったものです。
@角砂糖、Aチョコレート、Bケーキ、Cにぼし、D魚肉ソーセージ、Eバナナ
答えは下の方にあります。

次に、蟻の世界では、よく働くもの、普通に働くもの、おさぼりをしているものに分けられるといいます。
その比率は、2:6:2だそうです。
何となく安心しますね。働き者の象徴である蟻ですが、機械的ではないらしい。
人間界でも集団の中で同じような傾向があると聞いたことがありますが、皆さんの周りはどうですか。

一人の人間の営みを取上げた場合も、集中している時、普通にしている時、のんびりしている時、がありますよね。これには個人差がとてもあるように思いますが、皆さんは、どうでしょうか。[2012年5月20日撮影:八王子@山崎]


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答え、はこちら⇒
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ベニシダ(紅羊歯)は暖地性

ベニシダ@エコカフェ.JPG八王子の丘陵地の日当たりのよい場所でベニシダがソーラスをつけていたのを見つけました。[2012年5月20日撮影:八王子@山崎]

ベニシダ(紅羊歯、学名:Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze)はオシダ科オシダ属の暖地性の大型常緑シダ。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、南西諸島、台湾、フィリピン、東アジア南部に及び、草原や明るい林内などに自生。葉身は30pから70pほど、新葉は全体的に紅色を帯び、小羽片の裏面につく胞子嚢群(ソーラス)も鮮やかな紅紫色をしています。ベニシダ胞子蓑群@エコカフェ.JPG

一般に、私たちが目にするシダは胞子体といって、これが無性生殖により胞子をつくり、胞子が発芽して前葉体となり、前葉体が精子と卵細胞をつくり、有性生殖により受精卵をつくり、受精卵が成長して私たちが目にするシダ(胞子体)となります。しかし、ベニシダは無融合生殖(アポミクシス)といって、葉体の一部から有性生殖の過程をへないで胞子体が形成されるという。ベニシダの染色体は3nだそうです。セイヨウタンポポの染色体も3nであって単為生殖で増えるんでしたね。他にはドクダミオニヤブソテツもそうで、これらもアポミクシスの範疇に入るのでしょうね。


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タラノキ(楤木)の新芽は美味しい

ビーグル号の航海日誌 2012年06月10日 23:24

120520タラノキ@エコカフェ.JPG八王子の造成後の傾斜地にタラノキが小さな群落をつくっていました。タラノキは伐採跡地や道路造成地、林道沿いなどでよく見られる。新芽は「タラノメ」といって山菜として天ぷらや白和えなどにするととても美味しいですよね。[2012年5月20日撮影:八王子@山崎]

タラノキ(楤木、学名:Aralia elata (Miq.) Seemann)はウコギ科タラノキ属の落葉低木。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部、サハリンに及び、平地から低山の日当たりのよい荒れ地などに自生。樹高は2mから4mほどで、幹は直立しあまり枝分かれせず、幹にも枝にも多数の棘をともなう。葉は互生し草質、長さ50pから100pほどの奇数2回羽状複葉で枝先に集中。葉柄は基部で茎を抱き、小葉は葉身5pから12pほどの卵形か楕円形で葉縁に鋸歯、先が尖ります。もちろん小葉や葉軸の基部にもそれぞれ棘があります。
花期は8月から9月頃で枝先に長さ50pもの大きな複総状花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。花序の先端の小花は両性花で、萼片、花弁、雄蕊、雌蕊花柱のいずれも5個です。花序の下の方の小花は雄花だそうです。果実は径約3mmの球形の漿果で11月頃に黒紫色に熟します。果実は野鳥たちの餌になり、種子を鳥散布してもらいます。

エコカフェが植林活動をしている三宅島では棘が退化しているタラノキの変種であるシチトウタラノキ(七島楤木)が自生しています。棘が退化したのはトキワサルトリイバラなどと同じように島嶼効果といって大型草食動物、つまり天敵不在によりもたらされたものと考えられます。


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ヤマナシ(山梨)はどこから来たの

ヤマナシ葉@エコカフェ.JPG宮沢賢治作の童話に「やまなし」があります。蟹のお父さからと二匹の子蟹が自然を学ぶ小さなお話です。賢治が題材にしたヤマナシは「岩手全域によく見られる」書かれているので「イワテヤマナシ(岩手山梨)」ではないかと思います。ヤマナシは本州中部以南の人里周辺にしか見られないことから、中国原産で日本には遺跡調査により弥生時代頃に移入されたのではと考えられています。栽培種の原種とされます。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ヤマナシ(山梨、学名:Pyrus pyrifolia Burman)はバラ科ナシ属の落葉高木。中国原産、日本では本州中部地方以南、四国、九州の人里周辺に自生。樹高は10mから15mほど、灰紫黒色で楕円形の皮目があり、葉は互生し、葉身は6pから18pほどの卵円形から卵状長楕円形で葉振りに針状鋸歯がつき葉先は尖ります。葉表は濃緑色、葉裏は淡緑色、新葉には褐色の毛が生えるがやがて脱落します。
花期は4月から5月頃で、枝先から散房花序をだし、径約3pの白色の小花を5個から10個ほど咲かせます。小花は萼片、花弁とも各5枚、雄蕊約20本で葯は紫色、雌蕊花柱5本。果実は径約3pの球形のナシ状果で9月から10月頃に黄褐色に熟します。ただし、一般的には硬、く渋くてまずいという。

賢治作「やまなし」では川面に落下したヤマナシの熟した果実はいいにおいがするという。そして「もう2日ばかり待つとね、こいつは下に沈んで来る。それからひとりでにおいしいお酒ができるから、…」とある。完熟すれば美味しくなるのかもしれません。

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シラカシ(白樫)は照葉樹林の北限で

シラカシ樹皮@エコカフェ.JPGシラカシ新芽@エコカフェ.JPG小石川植物園で5月連休中に観察したシラカシを紹介します。シラカシは照葉樹林の構成樹種のひとつですが、比較的寒さに強いためか、その北限付近でよく出現するそうです。関東周辺に多く見られるのはそのためなのでしょう。[2012年5月4日撮影:新芽と樹肌、雄花、雌花、小石川植物園@山崎]シラカシ雄花序2@エコカフェ.JPG

シラカシ(白樫、学名:Quercus myrsinaefolia Blume)はブナ科コナラ属の常緑高木。分布は本州福島県以南、四国、九州、朝鮮半島南部から中国に及び、山地や沿海などに自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰黒色で平滑、葉は互生し、葉身は5pから12pほどの狭長楕円形で葉縁上部に粗い鋸歯がつき葉先が尖ります。葉表は深緑色で光沢があり、葉裏は灰緑色でやや白っぽく、両面とも無毛。新芽は赤褐色を帯び、やがて深緑色に変色します。
シラカシ雌花序@エコカフェ.JPG花期は5月から6月頃、雌雄異花、雄花は前年枝腋から6pから9cmほどの尾状花序を下垂したくさんの黄褐色の小花を咲かせ、雌花は新枝の葉腋から穂状花序を直立し同色の小花を数個咲かせます。果実は長径約1.7pの卵形の堅果(どんぐり)殻斗には8本ほどの環が入るのが特徴です。

シラカシの名前の由来は葉裏がやや白っぽいことではなく材が白っぽいことにあります。ところで葉裏が白っぽいのはウラジロガシやアラカシと同じように蝋質の粉が分泌されおおっているためです。ならば蝋質の粉はどんな役割をするのでしょうね

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キョウチクトウ(夾竹桃)も

ビーグル号の航海日誌 2012年06月09日 23:11

120609キョウチクトウ@エコカフェ.JPG旧家庭先のキョウチクトウは今がちょうど花の見ごろになっています。キョウチクトウは庭木や街路樹、公園樹として広く利用され、園芸品種も多いようです。葉が竹の葉に、花が桃の花に似ていることが名前の由来です。[2012年6月9日撮影:渋谷区@山崎]

キョウチクトウ(夾竹桃、学名:Nerium oleander L. var. indicum (Mill.) O.Deg. et Greenwell)はキョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑小高木。原産地はインド、日本には江戸時代中期頃に中国経由で移入。樹高は3mから5mほど、根元から株立ち、葉は3枚が輪生し、葉身は6pから20pほどの線状披針形で全縁、光沢があります。
花期は6月から9月頃まで、枝先に集散花序をだし、赤色の径約4pの基部が筒状で5弁に平開した花を咲かせます。園芸品種では白色、黄色、ピンクや八重咲きのものがあります。開花しても果実は長さ10pから15pほどの袋果でテイカカズラの果実に似ているという。

全木に毒性の強い強心配糖体オレアンドリン(oleandrin)などを含むことから、誤って経口すると嘔吐、下痢、脈拍異常、運動失調、心臓麻痺などが引き起こされるため、危険とされています。生木を燃やした煙にも毒があり、葉を腐葉土にしても毒が残るという。剪定してもか片付けが厄介ですね。


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パイオニア植物、アカメガシワ(赤芽柏)

アカメガシワ葉@エコカフェ.JPG相模湾に浮かぶ初島は昭和の風情を残すリゾートアイランド。タブノキシャリンバイヤブツバキトベラなどの照葉樹林が目立ちますが、海岸高台の雑木林縁で落葉樹のアカメガシワの若木が大きな葉を広げていました。アカメガシワは本来は熱帯系の樹木であったものが進化の過程で落葉性を身につけ温帯域に進出してきたと考えられています。[2012年5月13日撮影:初島@阿部]

アカメガシワ(赤芽柏、学名:Mallotus japonicus (Thunb.) Muell. Arg. )はトウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木。雌雄異株。分布は本州、四国、九州、南西諸島から東アジアに広く、海岸や河原、伐採地などの日当たりのよい場所に自生。樹高は5mから10mほど、葉は互生し赤褐色の長い柄を持ち葉身は5pから20pの倒楕円形で全縁かときに浅く3裂。葉表には星状毛が生え、葉脈上には密生、葉裏には葉脈上に白い腺点が多く、基部には一対の蜜腺がり蟻などが吸蜜に訪れます。新芽の赤色は紫外線からの保護するためですが、蜜腺の働きは何でしょうね。
花期は7月頃、枝先に花序をだし、花弁のない多数の小花を咲かせます。雄花は淡黄色で多数の雄蕊がつき、雌花は紅色の雌蕊花柱3裂し反り返ります雄花が咲き始めると遅れて雄花が咲き始めます。受粉を確実に成功させようとする戦略のようです。果実は刮ハで柔らかな棘があり、秋に熟すと3裂し中から紫黒色の種子を出します。

種子の表面を油脂がおおうため休眠性が高く、ニッチに寄り直接陽が当ったり、山火事などで高温状態をへると発芽します。種を残すための戦略のひとつですね。晩秋には黄葉を楽しむこともできますよ。


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