ビロウ(檳榔)はクバで神聖なり

ビーグル号の航海日誌 2012年07月23日 21:05

120722ビロウ@エコカフェ(久高島).JPG久高島では祭祀行事は年間27件に上り、その行事には多くの植物が重要な役割を果たしているそうです。ビロウもそのひとつでクバと呼ばれ、扉や神座にはビロウの葉が使われます。もちろん沖縄では人びとの暮らしの中で若芽を食したり、サバニ(小舟)の帆や屋根、クバ扇など生活用具として利用したといいます。

ビロウ(蒲葵、枇榔、檳榔、学名:Livistona chinensis R. Br. ex var subglobosa Becc.)はヤシ科ビロウ属の単子葉植物で常緑高木。120722ビロウ若木@エコカフェ(久高島).JPG分布は四国西南端、九州、南西諸島、台湾、中国南部などに及び、東アジアの亜熱帯の海岸付近に自生。樹高は10mから15mほどで単幹で直立し、葉は樹幹の頂端から1mから2mの葉柄を伸ばし先に1.5mから2mの掌状で中央部まで裂けます。花期は3月から4月頃で葉腋に長い柄のある円錐花序をだし、黄白色の花をたくさん咲かせます。果実は長径約1.5pの楕円形で10月から12月頃に碧黒色に熟します。

久高島では背の低いものが多く、耐乾性、耐潮性、強風にも強い頼りになる植物です。もっともビロウは、日本本土(内地)においても古代天皇制のもとで松竹梅以上に神聖な植物と扱われ、今日でも天皇の即位の礼ののち初めての新嘗祭である大嘗祭で祓を行う百子帳の屋根材として用いられます。


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久高島の昼下がり

ビーグル号の航海日誌 2012年07月22日 11:18

120722_1107~01_0001.jpg120722_1112~01.jpg海風が心地よい。
風が黒糖蜜入りぜんざいは格別に美味い。

さばに、にて

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久高島の平和

120722_0902~01.jpg120722_1002~01.jpg120722_1002~02.jpg言葉はいりませんね!

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あこがれ聖地久高島へ

120722_0833~01.jpg120722_0845~01.jpg先ほど斎場御嶽を訪ね仰拝をして参りました。
これから高速船で久高島まで行って来ます。
あの世とこの世が生活の中に息づいています。

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常夏の雲は

ビーグル号の航海日誌 2012年07月21日 11:35

120721_0943~01.jpg120721_1007~01.jpg真っ青な空に沸き上がる真っ白な入道雲。
自由の象徴のような!

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辺野古のビーチにて

120721_1056~03_0001.jpg120721_1056~02_0001.jpg120721_1056~01_0001.jpg







美しい海。
これからの日本のことを考えました。

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沖縄水産高等学校の琉球部は

ビーグル号の航海日誌 2012年07月20日 18:52

120720_1719~01.jpg120720_1639~01_0001.jpg沖縄水産高等学校といえば夏の甲子園で有名と聞く。
この高等学校は4月から琉球部が活動を始めたという。
伝統芸能を実践している。フリーペーパーJSBNの取材に同行した。九月号をこうご期待!

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糸満うまんちゅ市場見学

120720_1450~01.jpg120720_1449~01.jpg120720_1448~02.jpg120720_1448~01.jpg








あるある豊富な野菜たち。島にんにく、島らっきょう、島かぼちゃ、なーべら、とうがん、ゴーヤ、ウリズン、等々。
JAが運営する施設だ。
地元の人でごった返している。活気があってよい。

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那覇空港に到着

120720_1350~01_0001.jpg120720_1400~01.jpg気温32度、常夏が待ってました。
荷物をピックアップし移動です。これから沖縄水産高校に取材に行きます。

写真は石垣島の獅子舞ですよ。

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高山植物の魅力(63)、ナガバキタアザミ(長葉北薊)

ビーグル号の航海日誌 2012年07月18日 23:06

110812ナガバキタアザミ花@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道日高山脈主峰の幌尻岳山頂近くのお花畑は北方系の高山植物を見ることができます。ウスユキトウヒレンに続きナガバキタアザミもそのひとつです。[2010年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

ナガバキタアザミ(長葉北薊、学名:Saussurea riederi Herder subsp. yezoensis (Maxim.) Kitamura)はキク科トウヒレン属の多年草。分布はロシア極東部、北海道、千島ウルップ島以南と本州(早池峰山)に隔離し、亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に自生。草丈は15cmから40cmほど、茎は直立し狭い翼がつき、茎葉は茎を抱き、葉身10cmほどの三角状卵形で葉縁に牙歯がつき、上部のものほど小さい。根生葉は、有柄で厚く広卵形、牙歯がつき、花時には枯れてしまいます。
花期は7月下旬から8月頃で、花茎の茎頂に散房状花序をだし、頭花10個ほどが集合して咲きます。頭花は全て暗紫色の筒状花、総苞は径7mmから10mm、長さ約10mmの筒状鐘形、総苞片は4列から6列で瓦状に重なり鋭い。総苞には蜘蛛毛があり粘ります。

この仲間は北海道の山岳で種分化が進んだと考えられ、ナガバキタアザミの近縁種として地域固有変種のレブントウヒレン、ヒダカトウヒレン、エゾトウヒレン、ダイセツトウヒレン、ウスユキトウヒレンなどが知られています。


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高山植物の魅力(62)、ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉)

110812ウスユキトウヒレン@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道日高山脈主峰の幌尻岳山頂近くのお花畑は北方系の高山植物を見ることができます。ウスユキトウヒレンもそのひとつです。[2010年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

ウスユキトウヒレン(薄雪唐飛廉、学名:Saussurea yanagisawae)はキク科トウヒレン属の多年草。分布は北海道の大雪、夕張、北日高山系と羊蹄山に限り、高山帯の礫地や草地に自生。草丈は5cmから20cmほど、根生葉は厚く、葉身は3cmから8cmほどの卵形から披針形と変異に富みます。全体に縮毛が生え白っぽく見えますが、成長とともに薄くなるようです。葉裏に白色の綿毛はないという。
花期は7月下旬から8月頃で花茎の茎頂に散房状花序をだし、頭花4個から8個ほどが集合して咲きます。頭花は全て帯紫色の筒状花、総苞は径・長さとも約12mmの筒状鐘形、総苞片は4列で瓦状に重なります。

ウスユキトウヒレンには種内分化レベルの低い品種として、背の高いオオタカネキタアザミ、葉幅が細いホソバエゾヒゴタイ、葉裏に白色の綿毛が密生するユキバトウヒレン、葉幅が広く基部がハート型のタカネキタアザミ、葉幅が広く基部がハート型で葉裏に白色の綿毛が密生するユキバタカネキタアザミが知られています。難しいですね。


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マングローブの住人、ヒメシオマネ(姫潮招)

ビーグル号の航海日誌 2012年07月17日 08:26

101011ヒメシオマネキ@エコカフェ(宮古島).JPG今日も熱暑、小笠原高気圧帯が強く、太平洋の西側と東側で水温が高いラニーニャもどきの影響でしょうか。昨年も同様の現象で7月が暑かった。さて、こんな日も「島尻マングローブ」林床では潮の満ち引きに応じてヒメシオマネキをはじめカニたちは規則正しい生活を繰り返しているのでしょう。[2010年9月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ヒメシオマネキ(姫潮招、学名:Uca vocans (Linnaeus))は十脚目スナガニ科シオマネキ属の小型カニ。分布は台湾、フィリピン、南西諸島、西太平洋の熱帯気候に広く、国内では南西諸島で、干潟に棲息。甲幅は20oほど、甲羅はハクセンシオマネキに似て肩の部分でやや横に尖るようです。オスの鋏脚の左右のどちらかが大きく、上半分が白色で下半分がくすんだオレンジ色です。横への歩行時には鋏を上げ下げする姿は可愛らしい。食性はプランクトンやデトリタス(生物の死骸や破片、排泄物)などの泥土に含まれる有機物です。もちろん泥団子をつくります。

温暖化の影響でしょうか、最近では九州南部などでも見られるといいます。幼体が黒潮に乗って北上し辿りついたところで棲息が可能な環境が整っていたということなのでしょう。


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マングローブの住人、ベニシオマネキ(紅潮招)

ビーグル号の航海日誌 2012年07月16日 18:51

101011ベニシオマネキ雄@エコカフェ(宮古島).JPG海の日、宮古島の「島尻マングローブ林」は天然記念物で、海水と淡水が混ざる汽水域の泥土にヤエヤマヒルギオヒルギメヒルギ、ヒルギモドキ、ヒルギダマシが生育しています。そこは陸から流れ込む泥や栄養分を含んだ水を受け止めるフィルターの役割を担うため「海の森」とも呼ばれ、特異な多様な生態系を有しています。潮が引くとベニシオマネキなどのシオマネキの仲間が泥土中から現れ、オスは盛んに大きなハサミを振りメスの気をひくウェイビングという行動を行うんですよ。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

101011ベニシオマネキ大群@エコカフェ.JPG101011ベニシオマネキ雌@エコカフェ(宮古島).JPGベニシオマネキ(紅潮招、学名:Uca chlorophthalma crassipes (Adams et White))は十脚目スナガニ科シオマネキ属の南方系のカニ。分布はインド洋と西太平洋の熱帯気候に広く、日本では南西諸島と小笠原諸島の干潟に生息。甲幅は15oほど、甲羅は鮮紅色から黒色まで変異が大きく、脚は黒色です。オスの鋏脚の左右のどちらかが鮮紅色で大きく立派な鋏になります。食性はプランクトンやデトリタスなどの泥土に含まれる有機物です。小さな鋏脚のみを使って食事をしますが、ちょこちょこと少しずつ移動しながら、土団子をつくる様子は可愛らしいです。いつのまにか干潟は一面にたくさんの小さな土団子が置かれてしまいます。

これらシオマネキの仲間は食事を通じて干潟の御掃除をして綺麗にしているのです。陸上のミミズなどが土壌を豊かにしているのと同じ役割なのですね。今年度も宮古島を訪ね島尻マングローブ林の生態系観察をしようと計画を練っているところです。


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高山植物の魅力(61)、ハイオトギリ(這弟切)

110812ハイオトギリ@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道日高山脈主峰の幌尻岳のお花畑で見たオトギリソウの仲間です。調べるとオトギリソウの高山タイプのハイオトギリではないかと思います。別名にエゾヤマオトギリともいう。日高山脈にはハイオトギリに比べ花柱の長いヒダカオトギリという地域固有変種が自生していますが、ここではハイオトギリとしておきます。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

ハイオトギリ(這弟切、学名:Hypericum kamtschaticum Ledeb. var. kamtschaticum)はオトギリソウ目オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。分布は北海道とアジア東北部、カムチャッカに及び、亜高山帯から高山帯の岩礫地や草地に自生。草丈は10pから30p、葉は十字対生し無柄で基部を抱き、葉身3pから5pほどの楕円形かた長楕円形、無毛、全縁で葉脈が目立ち、葉縁に黒点がつく。秋の紅葉は見事です。
花期は7月から8月頃で茎先に淡黄色の径約3pの5弁花が1個ないし数個咲きます。雄蕊は多数で花弁よりも長いのが特徴です。果実は長径約8oの広卵形の刮ハで、熟すと先端が3裂し中から1oにも満たない小さな種子が飛散します。

地域に固有の亜種・変種の報告が多く、アポイ岳の超塩基性岩地に自生するサマニオトギリなどほのかに、本州の中部地方以北の亜高山帯から高山帯に分布するイワオトギリ、本州中部地方の亜高山帯に分布するシナノオトギリなどが知られています。


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高山植物の魅力(60)、エゾツツジ(蝦夷躑躅)

110812エゾツツジ@エコカフェ(幌尻岳).JPG幌尻岳山頂近くに広がるお花場では多様な高山植物を確認することができます。タカネオミナエシエゾシオガマチングルマイワブクロ、ミヤマリンドウ、エゾウサギギクミヤマアズマギクヨツバシオガマアオノツガザクライワヒゲなどで、エゾツツジもそのひとつです。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

エゾツツジ(蝦夷躑躅、学名:Therorhodion camtschaticum (Pall.) Small)はツツジ科エゾツツジ属の落葉小低木。110812エゾツツジ群落@エコカフェ(幌尻岳).JPG分布はアジア東北部、シベリア、カムチャッカ、アラスカなど広く、国内では本州東北地方北部と北海道に隔離的に高山帯の岩礫地や草原に自生。まさに氷河期の生き残りそのものです。樹高は10pから30pほどで、樹幹は地を這い分枝し斜上、葉は互生し葉身約3pの倒卵形で鈍頭。葉縁や葉裏、柄、萼筒に微毛が生えます。
花期は6月から8月頃で、若枝先に花序を伸ばし径約3pの紅紫色の花を数個咲かせます。花は漏斗状で花冠は5裂し、上側の花弁には褐色の斑点が入ります。雄蕊10本が前方に突き出ます。

エゾツツジはツツジ属のエゾツツジ亜属とする学説もあるが、ここではエゾツツジ属と独立に分類する例に従った。ツツジの仲間は国内でもヒカゲツツジアカヤシオ、レンゲツツジ、モチツツジ、ミヤマキリシマ、ミツバツツジイワヒゲアオノツガザクラなど種分化レベルが高いため最も多様性の高い植物のひとつと言えますね。


関連記事(高山植物の魅力(59)、トカチフウロ(十勝風露)は色違い)⇒

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高山植物の魅力(59)、トカチフウロ(十勝風露)は色違い

110812トカチフウロ@エコカフェ(幌尻岳).JPG先にこのブログでチシマフウロ(千島風露)を紹介しましたが、幌尻岳ではトカチフウロも見られるようです。両者の違いはチシマフウロの花弁は淡紅紫色、トカチフウロのは淡青紫色であることから区別することができるそうですが、シールドでは何とも難しいでしょう。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

トカチフウロ(十勝風露、学名:Geranium erianthum DC f. pallescens Nakai)はフウロソウ科フウロソウ属の多年草。チシマフウロ(千島風露)の種内分類群のひとつ。分布は東シベリア、サハリン、千島列島、アラスカに及び、国内では北海道の大雪山と日高山脈に限り、亜高山帯から高山帯の草地に自生。草丈は20cmから50cmほど、根出葉は長い葉柄があり掌状に5深裂し、裂片はさらに2、3中裂。茎葉は5か7深裂、裂片はさらに2、3中裂するが葉柄は短い。茎や葉柄に伏毛が生えます。
花期は6月から8月頃で茎先に集散花序をだし、淡青紫色の5弁花を咲かせます。花径は25mmから30mmほどで花弁に濃い縦筋模様が入ります。雄性先熟で5本の雄蕊葯が落ちると花柱が露出します。

前にも紹介しましたが、この仲間には興味深いことに地域固有種が多く、本州東北地方から中部地方かけての亜高山帯から高山帯に分布するハクサンフウロ、伊吹山と東北地方の一部に隔離分布するイブキフウロ、岡山・広島・島根などの湿原に自生するビッチュウフウロなどが知られています。


関連記事(高山植物の魅力(58)、ハクサンボウフウ(白山防風))⇒
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ヤブデマリ(藪手毬)の花序は柄が長い

110723ヤブデマリ@エコカフェ.JPG前線が九州・四国の日本海側から東北地方に伸びていて南から湿った大気が入りこんでいるため相変わらずの九州地方に加えて東北地方でもは豪雨が心配されています。東京は朝から茹だるような暑さです。今月末には京都大学が管理する芦生の森に出かけます。この季節、ヤブデマリもガマズミも花は終わり小さな果実をつけ始めています。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

ヤブデマリ(藪手毬、学名:Viburnum plicatum Thunberg var. tomentosum (Thunb. ex Murray) Miq.)はマツムシソウ目スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、温暖帯上部から冷温帯下部にかけ谷筋や斜面下部の水辺などの湿り気のある落葉広葉樹林縁などに自生。樹高は3、4mほどで樹皮は灰黒色、葉は対生し葉身は5pから12pほどの楕円形か倒卵形、葉縁に鋸歯があり葉先は尖ります。葉脈が主脈から葉縁に規則的に扇状に目立ちます。
花期は5月から6月頃で枝先に長い柄もった散房花序をだし、径約5oのたくさんの小さな両性花とその周辺を取り巻くように径約30oの装飾花をつけます。果実は径5mm前後の扁平球形の核果で8月頃から赤から黒く熟します。

装飾花は花粉媒介者(ポリネーター)である昆虫を呼び寄せる役割を負っているといいます。また、近縁種のオオカメノキは葉や花がとても似ていますが、散房花序に柄がないこと、カンボクは葉が広卵形で3裂すること、ガマズミは装飾花ないこと、などで見分けることができますよ。


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高山植物の魅力(58)、ハクサンボウフウ(白山防風)

110709ハクサンボウフウ@エコカフェ(鳳凰三山).jpg南アルプス赤石山脈支脈甲斐駒ケ岳の南に伸びる鳳凰三山の薬師岳小屋近くの砂礫の草地でハクサンボウフウが花を咲かせていました。近くにはマイズルソウも花をつけていました。[2011年7月10日撮影:薬師岳@澤尚幸]

ハクサンボウフウ(白山防風、学名:Peucedanum multivittatum Maxim.)はセリ科カワラボウフウ属の多年草。分布は北海道、本州中部地方以北に及び高山帯の草地に自生。草丈は30pから50pほどで、茎は直立し中空、茎上部でやや分枝し、葉は有柄で単羽状または1、2回3、5出羽状複葉、小葉は葉身2pから5pの広披針形から広卵形で深く裂し、鋭頭で鋸歯がつきます。葉柄は基部が鞘状に膨らみ茎を抱き、茎の節と葉には毛が生えます。
花期は7月から8月頃で、茎頂に複散形花序(全径10pから15pほど)をだし、径約2、3oの白色の5弁の小花を多数咲かせます。小花の花弁の先が爪状に内側に曲がり、総苞片、小総苞片はほとんど見られないのが特徴だそうです。果実は長径約8oの扁平長楕円形の分果で背肋は低く油管は細く多数あるそうです。

セリ科の高山植物の花はどれも似ていて区別が難しく、生育地のほか花序の大きさや形状、総苞片・小総苞片の有無、葉の形状などで見分けることになるようです。


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パイオニア植物、ネムノキ(合歓木)が満開に

ビーグル号の航海日誌 2012年07月15日 22:36

120715ネムノキ@エコカフェ.jpg120715ネムノキ花@エコカフェ.jpg梅雨の合間の晴れ、ぐんぐん気温が上がって蒸し暑い一日でした。八王子の丘陵地でネムノキの花が満開なのに出会いました。綺麗ですね。葉は就眠運動といって夜になると閉じ、これが名前の由来です。[2012年7月15日撮影:八王子@山崎]

ネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin Durazz.)はマメ目ネムノキ科ネムノキ属の 落葉高木。分布は本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国南部、台湾、東南アジアなどに広く、丘陵地などの二次林や伐採跡地、河原などのやせ地などに自生。樹高は約10mで 樹皮は灰褐色で皮目が目立ち、葉は互生し2回偶数羽状複葉、羽片は5対から15対、小葉は無柄で全縁であって18対から19対もつきます。花期は6月から7月頃で、枝先に複数の頭状花序をだし、各10個から20個の花を咲かせます。花弁は約8mm、雄蕊の花糸は多数で淡紅色、長さ3pから4pもあります。花は夕刻に開花し朝に閉じ、桃のような芳香を漂わせ、夜行性の花粉媒介者(ポリネーター)スズメガの仲間を誘うという。果実は10個から15個の種子の入った豆果で10月頃に熟します。

ネムノキの根はゴボウ根で太い根が地中深く伸びるが、所どころに白い瘤があり、根粒菌を共生させていることが分かります。根粒菌は空気中の窒素を固定し、植物体に供給しているのでしたね。このため、ネムノキは荒れ地でも先駆的に進出するパイオニア植物とされるのです。


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サイザルアサ(サイザル麻)はわずかに

080619サイザルアサ@エコカフェ.jpg父島にはアオノリュウゼツランに似ているが繁殖力の弱いサイザルアサがわずかに自生しています。明治41年に繊維をとる目的で父島に移入されたものが、戦後の米軍占領、本土返還を経た現在でもわずかに自生しています。[2008年6月19日撮影:地球温暖化最前線!小笠原エコツアー@阿部] 

サイザルアサ(サイザル麻、学名:Agave sisalana )はユリ目リュウゼツラン科リュウゼツラン属の多年草。交雑種。原産地はメキシコから中央アメリカだが、現在ではフロリダ、カリブ諸島、ブラジル、タンザニアなどアフリカ諸国、アジアなどでの比較的乾燥した地域で広く栽培。草丈は約2mで、短い茎に深緑色で肉厚の葉が束生、葉身は1.5mから2mほどの披針形で先端に硬い棘があります。若葉の縁には鋸歯が生ずるが後に消えます。
花期は5月頃、花茎を約7m伸ばして、大きな円錐花序をつけ、たくさんの白色の花を咲かせます。不稔性のため結実せず、側芽と冠芽により繁殖をします。開花した株は枯死するそうです。

葉の繊維質は強靭なため、繊維から縄をつくることができます。名前の由来もメキシコのユカタン半島にあるサイサル港からこの繊維を船積みしたこと、麻の繊維に似ることによるそうです。


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