瑞牆山山頂からの富士山

ビーグル号の航海日誌 2012年09月28日 08:45

120927瑞牆山から富士山眺望@エコカフェ.JPG奥秩父山塊最北部の主峰である瑞牆山は百名山のひとつでもあります。
標高は2230m、全山が黒雲母花崗岩でできていて奇怪な岩がそそり立つ山でもあります。
山頂からは写真のように富士山が眺望できました。
富士山の山容は美の極みですね。

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瑞牆山山頂からの眺め

ビーグル号の航海日誌 2012年09月27日 13:32

120927_1328~03.jpg120927_1328~02.jpg120927_1328~01.jpgよい天気です。
これから下山します。

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瑞牆山にチャレンジ

120927_0957~01.jpg120927_0937~01.jpgすがすがしい気候です。
急とが続きます。

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奥州平泉白山神社の茅の輪くぐりと人形祈願

ビーグル号の航海日誌 2012年09月26日 17:45

100820白山神社茅の輪@エコカフェ(中尊寺).JPG奥州平泉の白山神社は神仏習合の時代に中尊寺の建立とあわせて勧請されたのです。時は嘉永3年(850年)に遡ります。加賀白山本宮からというからこの夏に訪ねた佐渡宿根木の白山神社と同じである。祭神は伊弉諾尊(佐奈岐尊:イザナギノミコト)と伊弉冉尊(伊佐奈美尊:イザナミノミコト)になります。日本神話ではイザナギとイザナミは天地開闢の神世七代に誕生し、日本国土を形づくる多くの子どもを儲けます。子どもたちには列島を形成する島々や森羅万象の神々が含まれます。[2010年8月20日撮影:奥州平泉視察@阿部]

100820十二支一代守護神社@エコカフェ(中尊寺).JPG白山神社拝殿の向背柱の間には「茅の輪」が取りつけられています。年中あるらしいです。この「茅の輪」は蘇民将来の説話に起源がありますが、この地においては次のように解説がありました。
「茅の輪くぐりは古来より日本に伝わる罪・けがれを祓って清浄な心に生まれ変わろうとする禊祓神事に端を発しています。それをいつの頃か神社の神事としてとり行われるようになりました。参道(産道)を通り茅の輪をくぐる事は、生まれたばかりの純粋無垢で罪・けがれの無い赤ん坊の様に清浄な心に生まれ変わろうという事を意図しています。また、茅の輪をくぐり人形に願いをたくしてお祈りいたしましょう。」(白山神社社務所案内板より)

私たちもこの例に倣ってお祈りをして参りました。境内には十二支一代守護神社があって、日々の安泰、所願成就をお祈りをすれば守護大神さまの御加護が受けられるといいます。何となくありがたいことです。


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中尊寺の鎮守は白山神社

100820白山神社鳥居@エコカフェ(中尊寺).JPG岩手県南部に位置する中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5資産は「平泉-仏国土を現わす建築・庭園及び考古学的遺跡群」として2011年に世界文化遺産に登録されました。それらは平安時代末期に浄土思想を独自に寺院、庭園に表現したものという。ここでは中尊寺境内北方に位置する中尊寺の鎮守である白山神社を紹介しよう。[2010年8月20日撮影:奥州平泉視察@阿部]

白山神社は、仁明天皇の御代嘉祥3年(850年)に、中尊寺の開祖である慈覚大師が一関磐井川の上流(現一関市元寺地区)に加賀の一の宮(現・白山本宮)から分霊されていたものを、現在の関山の地に勧請したのが始まりと伝えられています。100820白山神社能舞台@エコカフェ(中尊寺).JPG100820白山神社能舞台2@エコカフェ(中尊寺).JPG勧請と同時に十一面観音を本尊とし、後に脇待として正観音(藤原李衡持仏)と毘沙門天(源義経持仏)が寄進安置されていたが、嘉永2年(1849年)正月に消失したという。
現在の能楽殿は嘉永6年(1853年)に伊達藩により再建。近世の能舞台遺講としては、東日本唯一のもので茅葺の寄棟屋根で舞台、楽屋、橘掛、鏡の間などを完備しており、平成15年(2003年)に国の重要文化財にも指定されました。毎年5月4日・5日(古来は卯月初午の日)に催行される祭礼では、中尊寺一山の僧侶により、「古実舞」と「御神事能」が奉納されます。一の鳥居は両部形式でやはり伊達藩が寄進したものだそうです。

私たちが参拝した時は世界文化遺産登録前であったため訪れる観光客はまれでひっそりとしていました。鏡板に描かれた「老松」は色あせしているものの見事ですね。


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マタタビ(木天蓼)の葉の白化は

110723マタタビ葉@エコカフェ(芦生公開講座) 191.jpgこの季節に山野に行くとマタタビやサルナシの果実を採取することができます。どちらも栽培種のキウイフルーツと同じ仲間であって果実は熟すと美味しいそうです。もっともキウイはシナサルナシが原種で品種改良されたものといいます。ここではマタタビを紹介します。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

マタタビ(木天蓼、学名:Actinidia polygama (Sieb. et Zucc.) Planch. ex Maxim.)はツバキ目マタタビ科マタタビ属の落葉性つる植物。110723マタタビ@エコカフェ(芦生公開講座) 190.jpg分布は北海道、本州、四国、九州、千島列島、朝鮮半島に及び、山地急斜地の林縁などに自生。若枝はつる状に長く伸びるが周囲のものに緩やかに絡みつきく。葉はつる状の枝に互生し有柄、葉身6pから12pほどの広卵形から楕円形で葉縁に鋸歯がつき葉先は尖ります。開花の頃に葉表が白化します。これは送粉昆虫の誘導サインと考えられているようです。
花期は6月から7月頃、両性株、雄株、雌株があり、葉腋から花柄を垂れ下げ径約2pの白色の5弁花を2、3個咲かせます。両性株には両性花、雄株には雌蕊が退化した多数の雄蕊だけの雄花、雌株には雄蕊が退化し花弁もない雌蕊だけの雌花1個をつけます。果実は長径約25oの長楕円形の液果で8月から9月頃に黄緑色に熟します。

猫にマタタビといいますが、ネコ科の動物はマタタビ特有の臭気(マタタビラクトンや塩基性アクチニジン)を嗅ぐと恍惚感に陥るそうです。マタタビアブラムシが寄生した果実を「木天蓼」、乾燥した茎は根を「木天蔓」と言って、古くから冷え性、神経痛、リューマチなどの民間薬として利用されてきたそうです。


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タグ:広域種
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ヤマアカガエル(山赤蛙)

110723ヤマアカガエル@エコカフェ.JPGこの夏は奈良・京都視察の中で芦生の森にはほんのわずかだけ立ち寄ったに過ぎませんでした。昨年の夏に芦生の森に入った時に古座川源流域でナガレヒキガエル、ナガレタゴガエルやヤマアカガエルなど多様なカエルに出会うことができました。ここではヤマアカガエルを紹介します。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

ヤマアカガエル(山赤蛙、学名:Rana ornativentris Werner)は無尾目アカガエル科アカガエル属のカエル。IUCNレッドリストで準絶滅危惧。分布は本州、四国、九州と佐渡島に限り、標高2000mまでの山地の森林内に生息。体長は4cmから7cmほど、体色は茶褐色から褐色で、背面には筋状に隆起があり、鼓膜上部で外側に屈曲し鼓膜下部で内側に屈曲します。この点、標高の低い所に分布するニホンアカガエルが直線的になるのと異なります。また、咽頭部に明瞭な黒斑点が入るのが特徴です。後肢の水掻きが発達しているという。食性肉食性で蜘蛛、ミミズ、昆虫などを食します。ただし、幼生は雑食性で水草なども食べます。冬眠は水底で行うといいます。
繁殖期は1月から6月頃で、水田、湖沼、湿原、湿地などで、日当たりのよい浅い止水地で年1回産卵します。1階の産卵は1000個以上で卵は粘着性のある寒天質に包まれます。孵化したオタマジャクシは数カ月以内に変態して6月頃にはカエルになります。

日本のアカガエルの仲間には北海道に分布のエゾアカガエル、本州・四国・九州に分布のニホンアカガエルとヤマアカガエル、対馬に分布のツシマアカガエルとチョウセンアカガエル、奄美大島・徳之島・沖縄本島・久米島に分布するリュウキュウアカガエルが知られています。ヤマアカガエルは標高の低い丘陵地などではニホンアカガエルと混生しますが、総体的には個体数が少ないようです。


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タグ:準絶滅危惧
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ツルアリドオシ(蔓蟻通し)の果実は合着

ビーグル号の航海日誌 2012年09月25日 00:56

071012ツルアリドウウシ@白神山地 053.jpg晩秋ともなると森はすっかり冬支度を終えて物悲しくなります。牡鹿の鳴き声が澄んだ山の空気でよく伝わるのもこの頃です。森の木々の一部には真っ赤な果実だけを枯れ枝に残したものが目立つようになり、足元を注意すればツルアリドオシの赤い果実が見られますよ。白神山地十ニ湖の森にて。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

ツルアリドオシ(蔓蟻通し、学名:Mitchella undulata Siebold et Zucc.)はアカネ科ツルアリドウシ属のつる性常緑多年草。分布は北海道、本州、四国、九州と海外では朝鮮半島南部に及び、低地二次林からブナ帯の林内で落葉の貯まりにくい場所に自生。草丈は10cmから40cmほど、茎は最長40cmも地面上を這いよく分枝し、節から根を出します。茎にはアリドオシのような棘はありません。葉は対生し光沢があり、葉身10mmから15mmほどの三角状倒卵形、葉縁は波打ち、先が短く尖ります。葉の裏表ともに無毛です。
花期は6月から7月頃で茎の先端に白色の小さな筒状花を2個咲かせます。花は長さ10mm前後で先端が4裂し、裂片内面に白色の毛が密生します。花は2型があり、雌蕊が長く雄蕊の短い長花柱花と雄蕊4本が長く雌蕊がほぼ退化した短花柱花があります。花は子房下位で花筒の下で2個が合着しているため、果実は2個が合着した径約8mmの球形の液果で秋に赤く熟します

ツルアリドオシは別名に一両。日本庭園でよく植栽されるセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、加えてカラタチバナを百両、ヤブコウジを十両といいます。なんとも粋ですね。


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タグ:広域種
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代々木八幡宮の例大祭は恵みの雨に

ビーグル号の航海日誌 2012年09月23日 18:49

120923_1520~01.jpg120923_1523~01.jpg120923_1527~01.jpg今日は冷たい秋雨。昨日は「秋分の日」でした。すっかり涼しくなって肌寒く感じるほどです。
先週このブログに書きましたが、この週末は渋谷区にある代々木八幡宮の例大祭です。地域の人びとにとっての安泰と五穀豊穣を祈願する神聖な神事です。
120923_1525~01.jpg120923_1529~01.jpg120923_1530~01.jpgといっても今日的には境内には参道脇にびっしりと出店がでて多くの人出で賑わいすっかり地域のお祭り行事になってしまっています。金魚すくい、たこ焼き、焼きそば、お好み焼き、チョコバナナ、・・・・。
もちろん、調子の良いお囃子に威勢のよい掛け声、渡御し町内を練り歩き、宮入りします。男衆に混じって若い女性の担ぎ手もいます。
神様は晴れていても雨が降っていても前向きです。今年は日照り続きで土地は乾ききっているのです。もっとも雨の中の稲刈りは辛いものがありますよね。
この夏は九州地方など一部の地域で豪雨に見舞われ、河川の氾濫により田畑が被害を受けたので心配もありますね。全体として「よし」とすれば後は困っている地域をどう助け合うかということですね。
例大祭、秋祭りが終わると神様はみな、出雲に集結し、情報共有し、各地の諸問題について意見交換し、被災地の復興も含め日本国のこれからの進路を決めなさるのです。毎年毎年、脈々と続いてきたんです


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八重山戦争マラリア犠牲者慰霊の碑

ビーグル号の航海日誌 2012年09月20日 01:16

100812ヤエヤマ戦争マラリア犠牲者慰霊の碑@エコカフェ.JPG尖閣諸島海域では日中の緊迫な情勢が続き、中国国内では反日デモが繰り広げられているとの報道が目につく。これに呼応するかのように為替相場や株式市場も敏感に反応している。加害者も被害者。いつも犠牲になるのは一般市民であることを為政者は忘れてはいけないと肝に銘じたい。

時は1945年5月末、大本営は沖縄本島の日本軍の指揮機能が失われたと判断し、八重山地域を台湾所在の第10方面軍の管轄下に移管。100812お参り@エコカフェ.JPG同年6月2日、八重山地域においては軍の作戦展開の必要から地域の住民が悪性マラリアの有病地域である石垣島、西表島の山間部へ強制的に避難が発せられたという。避難住民の多くは衛生状態の悪い苛酷な生活の中で相次いでマラリアに罹患し、3000名以上が終戦を前に帰らぬ人となりました。[2010年8月12日撮影:石垣島@山崎]

県営バンナ公園内には犠牲者の御霊を慰め、その悲惨さを後世に永く伝え、世界の恒久平和創造への礎となることを祈り、平成9年3月29日に「八重山戦争マラリア犠牲者慰霊の碑」が建立されました。今日でも私たちに不変のメッセージを投げかけてくれています。
合掌。


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オガサワラツルキジノオ(小笠原蔓雉の尾)

ビーグル号の航海日誌 2012年09月19日 08:54

070613オガサワラツルキジノオ@小石川植物園(エコカフェ) 109.jpg昨夜からゲリラ豪雨。都心の芥が消え去ったのではないでしょうか。この夏は小笠原は松崎さんにお任せし、エコカフェではツアーを見送っています。世界自然遺産登録の影響で混雑が激しいからです。次回は石門の森に挑戦したいですね。ここではオガサワラツルキジノオを紹介します。名前に「オガサワラ」がつき小笠原固有種とする場合もあるが、広域種と考えられているようです。[2007年6月13日撮影:小石川植物園調査@山崎]

オガサワラツルキジノオ(小笠原蔓雉の尾、学名:Lomariopsis boninensis Nakai)はツルキジノオ科ツルキジノオ属の常緑の大型シダ植物。分布は小笠原(父島、母島)、八重山列島(石垣島、西表島)、台湾、フィリピン、マレーシアに及び、山地林内の樹幹や岩上などに自生。根茎が太く非常に長く樹幹を這い上り、葉は2形性、革質の単羽状複葉(一回羽状複葉)を散生します。栄養葉は葉身は約70cmで線形の羽片3対から6対がつき、全縁で先はやや尖ります。頂葉は目立つ。胞子葉の葉裏の中肋脇に胞子嚢群(ソーラス)がつくそうです。

小石川植物園で保護栽培している個体は表示によると、2006年12月4日に母島石門で採取したものらしいです。隆起石灰岩でできたカルスト台地にある石門の森はとことん魅惑的です。


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サワギク(沢菊)の美しさに

ビーグル号の航海日誌 2012年09月18日 03:18

120708サワギク@エコカフェ(奥鬼怒).JPG奥鬼怒温泉郷の日光沢温泉宿の近くを通りかかった時に雨に濡れたサワギクの花が目に飛び込んできました。たった一輪ですが美しさを誇示しているようでした。[2012年7月8日撮影:鬼怒沼湿原調査@山崎]

サワギク(沢菊、学名:Nemosenecio nikoensis (Miq.) B.Nord.)はキク科サワギク属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地の沢沿いや湖沼沿いの林床など湿った場所に自生。草丈は60cmから90cmほどで、茎は白毛に覆われ直立し、茎葉はまばらに互生し、薄く、羽状に全裂し裂片は3対から5対ほど。根出葉は花期には消えるが白毛に覆われるという。花期は6月から8月頃で、茎上部で分枝し黄色い頭花を幾つか咲かせます。頭花は径約12oで中心に筒状花を密生し周囲に舌状花を7枚から13枚ほどつけます。総苞は長さ約5oの長披針形で1列です。果実は長さ約1.5oの痩果で白い冠毛がつきます。

この冠毛がつく様子をぼろ屑のようだとして、別名にボロギク(襤褸菊)というそうです。葉を大きく垂らし黄色い花を咲かせている姿を見ているととても冠毛のついたぼろぼろの姿を想像できませんね。


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タグ:日本固有種
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トウヒ(唐檜)は遺存種

120708トウヒ@エコカフェ.JPG日本の亜高山帯の植生の主役のひとつにトウヒがあります。かつて東大台ケ原一帯はウラジロモミとトウヒの鬱蒼とした森があったが、伊勢湾台風の直撃を受け一夜のうちに森の一部が消えたそうです。その後も植生回復せず今でもミヤコザサ原が広がっています。奥鬼怒登山道、ヒナタオソロシノ滝分岐を過ぎ混合樹林帯を進むとやがて針葉樹が多くなりコメツガやウラジロモミ、トウヒ、林下にアズマシャクナゲなどが見られます。[2012年7月8日撮影:鬼怒沼湿原調査@山崎]

針葉樹林@エコカフェ.JPG120708トウヒ樹皮@エコカフェ.JPGトウヒ(唐檜、学名:Picea jezoensis (Sieb. & Zucc.) Carriére)はマツ科トウヒ属の常緑針葉樹で高木。エゾマツの変種で日本固有種、軽度懸念。分布は本州関東地方・中部地方・和歌山県に隔離し、亜高山帯に自生。樹高は約40m、樹幹は直立、暗赤褐色か灰褐色で薄い鱗片状に剥離し、枝を水平に張り、葉はらせん状に密生し、葉身は7oから15oほどの扁平な線形で先端は鋭頭(成木で鈍頭も)。葉に茶色の葉柄に見える葉枕(ようちん)がつくのが特徴です。葉裏には軸の両側に1本ずつ白色の気孔帯が目立ちます。果実は枝頂に垂れさがり、長径約3pから6pの細い円柱状の球果で熟すと種子だけを飛散させます。

トウヒもハイマツと同じように、最終氷期が終り山岳地に取り残された遺存種種のひとつと考えられています。したがって富士山では見られません。ハイマツが多積雪に耐えるのにトウヒは耐えられないが、寿命を長くし倒木更新することで競合するモミの仲間との生存競争に耐えているようです。トウヒの純林は東大台ケ原の一部にのみ見られるそうです。なんとも。


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ウラジロモミ(裏白樅)は寒冷を好む

ビーグル号の航海日誌 2012年09月17日 23:25

120708ウラジロモミ@エコカフェ(奥鬼怒).JPG台風16号の影響で通過後も太平洋上から湿った大気が入り込んでいるため関東周辺でも時折強い雨が降っています。この夏の活動は雨に祟られたのを思い出します。鬼怒沼湿原視察もそうでした。
鬼怒沼湿原のある奥鬼怒地域の帝釈山地一帯(標高2000m級)は栃木県内で最も降雪の多い所とされます。多くの高山植物が見られます。一帯の森はシラビソオオシラビソの鬱蒼とした原生林と林下にはチシマザサのブッシュが広がっているのが特徴です。標高の少し低い所ではコメツガ、ウラジロモミとその林下にアズマシャクナゲが見られます。[2012年7月8日撮影:鬼怒沼湿原調査@山崎]

120708ウラジロモミ樹皮@エコカフェ(奥鬼怒).JPGウラジロモミ(裏白樅、学名:Abies homolepis Sieb. & Zucc.)はマツ科モミ属の常緑針葉樹で高木。日本固有種で軽度懸念(LC)。分布は本州福島県から和歌山県と四国に及び、温帯上部から亜高山帯に自生。温帯上部では落葉広葉樹林と混生、亜高山帯で葉針葉樹林を形成。一般にモミより高い場所に多く出現樹高は約40m、樹幹は直立、樹皮は灰褐色で鱗片状に剥離、枝を水平に張り、円錐形の樹冠を形成。葉は枝にらせん状に密生し、無柄、葉身15oから25mmほどの線形で葉先が浅く2裂します。葉裏には軸の両側に1本ずつ白色の気孔帯が目立ちます。果実はモミより小さく、長径約6pから13cmの円柱形の球果で熟すと黄褐色になり鱗片はばらけて風散布します。

モミとの違いは葉裏が白いかどうかで判別できます。他にもウラジロモミについて、冬芽は脂(ヤニ)に包まれること、若枝は無毛なことなどの特徴があげられるようです。


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テツギョは突然変異

ビーグル号の航海日誌 2012年09月15日 11:28

テツギョ@エコカフェ.JPG東北新幹線古川駅構内に水槽が二つあります。シナイモツゴとテツギョがそれぞれ飼育されています。ここでは宮城県魚取沼一帯にしか生息していない珍しいテツギョを紹介しましょう。[2012年3月11日撮影:古川駅構内@山崎]

テツギョ(鉄魚、学名:Carassius auratus)はコイ目コイ科の淡水魚。1922年発見、国指定天然記念物、キンブナの突然変異種と考えられています。分布は宮城県加美郡と山形県境奥羽山脈中腹標高約620mの魚取沼一帯(3.3ha)のみ。生息地は国の天然記念物に指定。テツギョ2@エコカフェ.JPG体長は15pほどで、形態的にはフナに似ていますが、体色は鉄錆色、赤橙色など変異があり、各ひれが長く、特に尾びれが長いのが特徴です。河川改修などで数が減って珍しくなっているそうです。宮城県では絶滅危惧T類に指定しています。

古川駅に乗降する際にはぜひ見てくださいね。テツギョと全く同じ形態のものは、流金とフナの一代交雑種でも生まれるそうです。しかし、二代雑種をつくると三つ尾、四つ尾の個体が出現することから区別ができるそうです。何ともですね。


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代々木八幡宮の例大祭は

111105代々木八幡宮鳥居@エコカフェ.JPG三連休です。この季節9月は秋祭りの季節でもあるようです。旧暦10月なると神無月、日本中の神様が出雲の国に集結するのだといいます。出雲大社で大国主命がお待ちになっています。そこでは様々な問題が話し合われるのでしょう。東日本大震災からの復旧・復興が進むよう切にお祈りします。[祈りの朝に⇒

渋谷区代々木にある代々木八幡神社は9月22日、23日が例大祭、御神輿の渡御と宮入り、神楽殿で奉納演芸、神代神楽が奉納されるそうです。時間があったらお出かけください。111105代々木八幡宮稲荷神社@エコカフェ.JPG111105代々木八幡宮社殿@エコカフェ.JPG創建は鎌倉時代建暦2年(1212年)9月23日、源頼家の側近の近藤三郎是茂の家来のひとりが、宣託を受け鶴岡八幡宮を勧請したのが始まり。天保元年(1644年)、別当寺福泉寺が天台宗に改宗、その後に社地6000坪などが寄進され、明治維新後の神仏習合の禁止、廃仏毀釈を受けて村社となり、旧代々木村の神社が合祀。111105代々木八幡宮竪穴式住居復元@エコカフェ.JPG現在、応神天皇を主座に、天照大神(天祖社)、白山大神(白山社)を祀っているそうです。境内には稲荷社(豊受大神)、榛名社(日本武尊)、天神社(菅原道真公)も配祀されています。

代々木八幡宮は高台にあって周囲は南側に向かって一段と低くなっています。そこは縄文時代には干潟や浅瀬が広がっており、豊かな漁場になっていたそうです。境内には当時の「代々木八幡遺跡」があり竪穴式住居が復元されています。心に余裕をもって散策をしてみてください。


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高山植物の魅力(76)、マルバダケブキ(丸葉岳蕗)

ビーグル号の航海日誌 2012年09月13日 07:41

120804マルバダケブキ@エコカフェ(中村).JPG南アルプスの仙丈ヶ岳(標高3033m)への登山途中に大滝頭手前の林縁や下山途中の草原でマルバダケブキが群生し黄色い花を咲かせていました。ぱっと見がツワブキによく似ているので間違えやすいですね。[2012年8月4日撮影:北沢峠・雪渓上部@中村敏之]

マルバダケブキ(丸葉岳蕗、学名:Ligularia dentata (A. Gray) Hara)はキク科メタカラコウ属の多年草。分布は本州中部地方以北、四国に隔離し、海外では中国に広く、低山から亜高山帯の林縁ややや湿った草原に自生。四国では少ない。120804マルバダケブキ@エコカフェ(仙丈ケ岳).JPG草丈は40pから120cmほど、根出葉の葉柄は長く茎を抱き、葉は径約30pから40pほどの腎円形で光沢があり、葉縁には鋸歯がつきます。茎葉は2枚。花期は7月から9月頃で、花茎の先に散房花序をだし5個ほどの黄色い花を咲かせます。花は径約8pの頭花で周囲に舌状花をつけ、総苞が濃い紫褐色です。

近縁種にオカカラコウやメタカラコウは花序が房状で頭花も多く、トウゲブキは房散花序だが花柄に目立つ苞葉があるので区別ができるそうです。


関連記事(高山植物の魅力(75)、タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露))⇒
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高山植物の魅力(75)、タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)

ビーグル号の航海日誌 2012年09月12日 23:58

120804タカネグンナイフウロ@エコカフェ(仙丈ケ岳).JPG南アルプスの仙丈ヶ岳(標高3033m)の下山途中にタカネグンナイフウロに出会いました。少しばかり離れた草地や砂礫地にはハクサンフウロ(白山風露)も花をつけていました。[2012年8月4日撮影:仙丈ヶ岳@中村敏之]

タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露、学名:Geranium eriostemon Fisch. ex DC. var. reinii (Franch. et Sav.) Maxim. f. onoei (Franch. et Sav.) )はフウロソウ目フウロソウ科フウロソウ属の多年草。グンナイフウロの品種。分布は本州中部地方で亜高山帯から高山帯の明るい草地などに自生。草丈は30pから50pで、茎や葉柄には粗い開出毛と腺毛があって、特に茎上部では腺毛のみになります。葉は掌状に5から7深裂し、裂片はさらに3中裂。葉縁と葉裏脈上に開出毛が生えます。
花期は7月から8月頃で、花柄を伸ばし径約25oから30mmの青紫色の5弁花を数個咲かせます。花弁が反り気味になるのが特徴。萼や花柄にも腺毛が生えます。雄性先熟で5本の雄蕊葯が落ちると花柱が露出します。果実は刮ハです。

雄性先熟は一般的に虫媒花で多く見られるが、これは自家受粉を避け他家受粉の機会を大きくすることで遺伝的多様性を維持する工夫をしているのです。自家受粉は有害遺伝子のホモ化、生存力の低下をもたらすのです。多様性には生物多様性、種多様性、遺伝的多様性があります


関連報告(第5回シンポジウム報告書)⇒
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陽はまた昇る、日出る国

ビーグル号の航海日誌 2012年09月11日 23:08

100822唐桑半島巨釜・半造から@エコカフェ(南三陸).JPG東日本大震災から1年半がたちました。
震災直後は雪がちらつく寒い日が続きました。
捜索と瓦礫処理に追われながらの避難所生活に励まし合い支えあってよく耐えました。
仮設住宅に入居した頃には暑い暑い夏が待っていました。
行政手続きや諸手続きに追われる毎日でもありました。
具体的な支援の形が見えないまま多くの日が費やされました。
どこに移転したらよいのか、海に漁に出られるのはいつかと、おぼつか無いながらも一歩一歩を歩み出しました。
多くの仲間を失い、多くの生活基盤を失いました。
地域経済の多くは漁業に頼りその水揚げが地域経済の潤滑油になっていたのです。
地域の絆(コミュニティ)を大事についの住みかを一刻も早く明らかにしていきたい。
1次産業を再興し、2次産業と3次産業で付加価値をつけていく新たな発想を大切にしたい。
消費者が何を望んでいるのかしっかり捉え、地域の宝物を外のプロの手をかりて発見し、それを商品化し、流通にのせ、食卓や胃袋に届け、多くのお客さんにリピートしてもらいたい。
エコカフェの会員の皆さんも多様な分野で活躍しています。
先をしっかり見通し深く考えながら関わっていきたい。
陽はまた昇る、日出る国だから。


写真:陸中海岸国立公園唐桑半島の巨釜・半造にて

関連記事(宵闇に浮かぶ京都五山送り火)⇒     関連記事(3月、春、地震、第五福竜丸)⇒
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高山植物の魅力(74)、チシマギキョウ(千島桔梗)

ビーグル号の航海日誌 2012年09月10日 09:28

120804イワギキョウ花@エコカフェ.JPG日中は暑さが続きますが、夜にもなると草むらからは虫の音が聞こえてきます。夏山も終わり、高山では秋の気配がしているといいます。この夏登った仙丈ヶ岳(標高3033m)山頂の手前の尾根でチシマギキョウがパッチ状の群落をつくって咲いていました。天候に恵まれよい山行ができました。[2012年8月4日撮影:仙丈ヶ岳@中村敏之]

チシマギキョウ(千島桔梗、学名:Campanula chamissonis Campanula)はキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。120804イワギキョウ@エコカフェ(仙丈ケ岳).JPG分布は本州中部地方以北、北海道、サハリン、カムチャッカ、アラスカなどに広く、高山帯の砂礫地に自生。草丈は5pから15pほどで根生葉は束生し、葉身1.5pから5pほどのへら形で突起状の鋸歯がつき葉先は尖ります。茎葉は互生し無柄で細く疎らです。
花期は7月から8月頃で、前年の根生葉腋から花茎を伸ばし、先に青紫色の花を1個から数個を横向きに咲かせます。花冠の内裂片に長い軟毛が生え、萼片は全縁で基部に付属体がつきます。これが近縁種のイワギキョウとの判別のポイントになります。

名前の由来は千島で発見されたことによりますが、近縁種のイワギキョウと自生地を同じにいていることから、場所で判断するのではなくよく観察してどちらか判断してください。先に紹介したイワギキョウの花は北海道の幌尻岳山頂で咲いていたものです。


関連記事(高山植物の魅力(73)、イワギキョウ(岩桔梗))⇒
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タグ:広域種
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