キビナゴ(吉備女子、黍魚子)は南方系

ビーグル号の航海日誌 2012年11月07日 22:21

121106キビナゴ@エコカフェ.JPGキビナゴは今日では東京のデパート(デパ地下)やスーパーでも取り扱われているが、西日本を中心に食されていた繊細で体側に縞模様のある小さな魚です。昨夜の「有薫」の親爺さんの話では、鹿児島南部地方の方言で「帯」を「キビ」と呼ぶことから名前がつけられたようです。地方により「キッポ」、「カナギ」、「シュレン」、「ザコ」などの方言があって面白いですね。

キビナゴ(吉備女子、黍魚子、学名:Spratelloides gracilis (Temminck et Schlegel))はニシン目ニシン課キビナゴ属の南方系の小魚。分布はインド洋、西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く、日本では西日本の暖流海域の水のきれいな沿岸域に生息。体長は約10p、体型は細長い円筒形で頭が小さく口先は尖ります。体側に銀色の太い縦帯、得中側に濃青色の細い縦帯が入ります。食性は動物性で動物プランクトンを捕食します。

キビナゴはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多く含むことから、鮮度を保つ輸送技術が確立され、健康志向の高まりから東京を中心に東日本でも広く食されるようになったようです。塩焼きにしたり刺身を生姜醤油で食べると美味しいですね。郷土料理としては酢味噌で生食する薩摩料理、甑島列島での「もろみ炊き」、五島列島での「炒り焼き」などが有名だそうです。


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モクズガニ(藻屑蟹)は郷土料理に

IMGP0606.JPGモクズガニは日本各地で食されている川にすむ大型の蟹です。「有薫」の親爺さんに聞いた話では、モクズガニは中華料理の高級食材として知られているシャンハイガニ(上海蟹)と同じ属に分類されるそうです。九州佐賀をはじめ地方では方言で「ツガニ(津蟹)」、「ヤマタロウ(山太郎)」などと呼ばれ、古くから食用にしてきたといいます。郷土料理の珍味とされ、塩茹した真っ赤な蟹の少なめのしっかりした身をホジホジして食べます。バサバサしておらず飽きない独特の風味があります。また、蟹を叩き潰して醤油仕立て「がん汁」も美味しくいただけます。

モクズガニ(藻屑蟹、学名:Eriocheir japonica (De Haan))は十脚目(エビ目)イワガニ科モクズガニ属の淡水性の大型のカニ。分布は日本全土(小笠原を除く。)、サハリン、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、台湾、香港などに及び、サワガニより下流の川や水田、河口域などに棲息。甲長は7、8p、体重180g、体色は濃緑褐色で腹部は白色、甲羅は6角形で側縁部に棘が3対、鉄脚に濃い黒褐色の毛が密生するのが特徴です。

同じ属のアカテガニは陸生ですがモクズガニは産卵で海に移動するときにやむを得ない場合を除き陸に上がることはないようです。


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ヒトツバタゴは何故にナンジャモンジャノキ

120504ヒトツバタゴ@エコカフェ.JPG世にも奇妙なものがある。ナンジャモンジャとは見慣れぬ立派な植物に人びとが名付けた愛称のようなもの、多くはヒトツバタゴを指すが、他にもニレ、イヌザクラ、ボダイジュなどを呼ぶ場合があるとう。古く占いや神事の際の「なんじゃもんじゃ」呼称が起源だそうです。白い花が新緑を雪が覆うように咲く姿は少々異様に思えます。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、学名:Chionanthus retusus Lindl. et Paxton)はゴマノハグサ目モクセイ科ヒトツバタゴ属の落葉高木。120504ヒトツバタゴ満開@エコカフェ.JPG絶滅危惧U類。 分布は長崎県対馬北端、長野県・岐阜県・愛知県木曽川流域にのみ隔離し、国外では朝鮮半島、中国、台湾に及び、日本では対馬の群生のほかは湿地のごく限られた場所などに自生。名前の由来はこの木に似ているタゴ(モクセイ科トネリコ属)は複葉であるのに対して単葉であることにあります。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰褐色で縦裂、葉は対生し有長柄、葉身4cmから10cmほどの長楕円形です。花期は4月下旬から5月中旬頃、雄株・両生花異株、新枝先に円錐形の集散花序をだし、たくさんの白色の花を咲かせます。花は芳香が強く、径約2cmで花冠は長く4深裂、雄蕊2本、雌蕊1本。雄花では雌蕊が退化。果実は長径約1.5cmの広楕円形の核果で秋に黒色に熟します。

明治神宮外苑の絵画館の近くにも大きなナンジャモンジャノキがあるが、これはヒトツバタゴだそうだ。日本各地で植栽されているので観察は容易ですね。一方、この夏、佐渡島エコツアーの際に見た大願寺の境内にあった「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれる大木は住職によるとボダイジュ(菩提樹)とのことでした。


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珍しくなったサワガニ(沢蟹)に

ビーグル号の航海日誌 2012年11月04日 20:00

121027サワガニ@エコカフェ.JPG葦毛湿原でミカワバイケソウ(三河梅尅)の自生地に立ち寄った際、浅い流れの中で最近では珍しくなったサワガニを見つけました。まだ小さく2歳くらいでしょうか。周囲を少し探してみましたが、他に水生昆虫などは確認できませんでした。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

サワガニ(沢蟹、学名:Geothelphusa dehaani (White))はエビ目(十脚目)サワガニ科サワガニ属の淡水性のカニ。日本固有種。分布は本州、四国、九州、佐渡島、男女群島、五島列島、種子島、屋久島、トカラ列島の中之島に及び、水のきれいな川の上流域から中流域にかけて生息。「渡瀬線」の北側が南限です。甲幅は20oから30mmほど、甲羅は滑らかで黒褐色か赤褐色、鉄鋏はオスの右側がやや大きく(左側が大きい個体もいる)、脚は赤色。体色については変異が大きいく地域個体群によって差異が認められるそうです。食性は雑食性で藻類や水生昆虫、ミミズなど幅広いという。

繁殖期は6月から10月頃で、交尾後数日でメスは数十個の径2oの卵を産卵し、1月ほど腹に抱卵したまま陸生活をします。卵の中で幼生は変態し孵化する時には親と同じ姿になっています。この点、清流という厳しい環境下で種を紡ぐためにアカテガニモクズガニが幼生(ゾエア)を大海に放出するのとは全く異なる戦略をとっているのです。すごいですね。


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ハイイヌツゲ(這犬黄楊)は多雪地に

ビーグル号の航海日誌 2012年11月03日 23:03

081025ハイイヌツゲ@エコカフェ.JPG尾瀬ヶ原。秋晴れのもと高層湿地の植物は枯れて黄金色に輝いていることでしょう。湿原に点在する大小様々な地塘には空の青さを映し出しコントラストをつけていることでしょう。ヨッピ川や沼尻川に沿う拠水林のほかにも木道脇の土壌が溜まりやすい場所ではハイイヌツゲなどが見られ、湿地の植生遷移を観察することができます。ヤチイヌツゲとも呼びます。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

081025尾瀬ヶ原木道@エコカフェ.JPGハイイヌツゲ(這犬黄楊、学名:Ilex crenata Thunb. var. paludosa (Nakai) Hara.)はモチノキ科モチノキ属の常緑低木。イヌツゲの変種。分布は本街道、本州東北地方から中国地方の主に日本海側、サハリンなどに及び、低地から山地の多雪地の湿地などに自生。樹高は50pから150cmほど、樹幹は這うように横に伸び、よく分枝し斜上。葉は互生し厚く光沢があり、葉身は1pから2pほどの長楕円形から楕円形、葉縁に浅鋸歯、葉先は小さく尖ります。花期は6月から7月頃、雌雄異株、葉腋に径約4oの小さな白色から淡黄色の花を咲かせます。花弁と萼片は4枚、雄蕊は4本、雌蕊1本。雄花は多数咲き、雌蕊が退化、雌花は疎らに咲き、雄蕊が小さく退化しています。果実は径約6oの球形の核果、秋に黒色に熟します。

イヌツゲはモチノキ科でツゲ科のツゲ(黄楊、柘植)とは異なるグループに属します。ツゲは葉が対生し材が緻密で堅いため版木や将棋の駒、櫛、数珠などに利用されます。葉が似ているがツゲのようには役立たないことから「イヌ」を付けられたのでしたね。何とも不名誉なことです。


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秋と言えば菊の花を

121028キク花@エコカフェ.JPG秋と言えば菊の花を愛でましょう!
先週末少しばかりお天気の悪い中、何となく中村さんの誘いに引かれるままに伊勢神宮まで足を伸ばすことになりました。
小雨の降る中、神域を抱える低山からも雲が湧き立ち、まるで白龍が天に登っていくかのような錯覚を覚えるほどでした。
境内の一角に小さなテントが張られ展示され、いろんな種類の菊の盆栽が展示されていました。花の形や色は多様であって感心させられます。
121028キク花2@エコカフェ.JPG121028キク花3@エコカフェ.JPG何といっても菊の花の香にうっとりとしてしまいます。芳香成分に樟脳のような香のする「カンファー」や墨樹のような香のする「ボルネオール」を含むことから抗菌作用、鎮静作用があるんですよ。
最高のアロマの芳香を求めて、この週末にお近くの植物園に足を運んでみるのも楽しいでしょう。


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オノエヤナギ(尾上柳)の黄葉を

ビーグル号の航海日誌 2012年11月02日 23:30

081025オノエヤナギ黄葉@エコカフェ.JPG朝夕はぐんと冷え込みます。尾瀬ヶ原の沼尻川に架かる橋を渡るときにオノエヤナギが川面に枝をせりだし黄葉を見せているでしょう。このオノエヤナギもシラカンバなどとともに「拠水林」の構成樹種のひとつです。別名にナガバヤナギ(長葉柳)、カラフトヤナギ(樺太柳)とあります。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

オノエヤナギ(尾上柳、学名:Salix sachalinensis Fr. Schm.)はヤナギ科ヤナギ属の落葉小高木。分布は北海道、本州、四国、九州、千島、サハリン、アジア東北部に及び、山地の湿地や川岸に自生。樹高は5mから10mほど、樹皮は縦裂、枝は細く上方に伸び、新枝のみ軟毛が生えます。葉は互生し革質、葉身10pから16cmほど、幅1pから2pほどの狭披針形、葉縁に波状の細鋸歯があり裏側にやや巻き、先は尖ります。葉表は暗緑色で初め軟毛、後に脱落し、葉裏は淡緑色で伏毛が生えます。花期は3月殻5月頃、雌雄異株、葉の展開前に、雄花序は長さ2pから4pほどの円柱形の尾状花序でたくさんの雄花を咲かせます。雄花は短い柄に数枚の小苞をつけ葯が赤味を帯びた雄蕊2本からなります。雌花序はやや細身でたくさんの雌花をつけ、雌花は雌蕊花柱からなります。果実は刮ハで白い綿毛に包まれ、種子が数個入っています。

この仲間にはタチヤナギ、シロヤナギ、エゾノキヌヤナギ、エゾヤナギ、エゾノカワヤナギ、イヌコリヤナギ、ネコヤナギなどが知られていますが、どれも寒さに強く北方系の植物と考えられます。


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シラカンバ(白樺)は高原の白い貴公子

081025シラカンバと地塘@エコカフェ(尾瀬ヶ原).JPG尾瀬ヶ原の湿原(標高約1400m)には周囲の山から幾筋もの川が流れ込んでいます。その中には沼尻川のように土砂を山から運び、川の両岸に自然堤防をつくり、「拠水林」が発達しているものがあります。湿原の中を流れる川に沿ってシラカンバを中心に直線や緩やかな曲線を描きながら白い樹木の列が延々と続いています。ハルニレダケカンバ、オノエヤナギ、サワグルミなども登場するようです。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

シラカンバ(白樺、学名:Betula platyphylla var. japonica (Miq.) H.Hara)はブナ目カバノキ科カバノキ属の落葉高木。日本固有変種。分布は北海道、本州福井・静岡以北に限り、落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部の日当たりの良い適湿地や河畔などに自生。081025シラカンバ拠水林と地塘@エコカフェ(尾瀬ヶ原).JPG樹高は20mから30mほど、樹皮は黄色味を帯びた白色で横縞が入り、光沢があり、薄く剥離します。陽樹のため一代限り。葉は互生、短枝では1対、葉身4cmから10cmほどの三角状卵形で葉縁に重鋸歯、葉先は尖ります。花期は4月から5月頃、新葉の展開と同時に長枝先の葉腋から雄花序は尾状に数個垂れ下がり、雌花序は長枝下の短枝先の葉腋から1個斜上、雄花は黄緑色の雄蕊3本、雌花は苞集合花です。果実は堅果、翼があって風散布します。

シラカンバはパイオニア植物であって、遷移の初期に登場します。成長が早いが、寿命は短く20年ほどで樹幹中心部が腐朽しやすく風で倒伏したり折れたりしやすいそうです。春の新緑も秋の黄葉はとりわけ美しいです。芽吹きの頃に樹幹を傷つけると大量の樹液がでます。なんとこの樹液は人工甘味料キシトールの原料になるそうです。


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クロガネモチ(黒鉄糯)は逞しい

120624クロガネモチ葉@エコカフェ.JPGクロガネモチは大気汚染に強く、耐火性があって、刈込みや枝打ちしてもどんどん芽吹きするため、庭木や垣根、街路樹によく利用されています。名前に「金持ち」とあることから縁起がよいともされています。名前の由来については新枝や新葉の柄が黒紫色を帯びることにあるそうです。また、モチノキの仲間ですから樹皮からは「鳥もち」がとれます。[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]

クロガネモチ(黒鉄糯、学名:Ilex rotunda Thunb.)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では中国、台湾、ベトナム、インドシナに及び、低地や海岸近くの照葉樹林内などに自生。120624クロガネモチ樹皮@エコカフェ.JPG120624クロガネモチ@エコカフェ.JPG樹高は野生下では約10m、樹皮は淡灰褐色で平滑、葉は互生し、皮質、深緑色で光沢があり、葉身6cmから8cmほどの楕円形、葉脈は目立たず全縁でやや波打ち先が尖ります。常緑であるが4月頃の新芽の芽吹きと同時に葉が交替します。花期は5月から6月頃、雌雄異株、新枝先の葉腋から集散花序だし淡紫色の小花をたくさん咲かせます。花は径約4mmで花弁6枚が基本、雌花は雄蕊が退化、雄花では雌蕊が退化しています。果実は径約6mmの球形の核果で秋に真っ赤に熟します。野鳥が好んで食し、種子は鳥散布されます。

クロガネモチの葉はモチノキネズミモチの葉と同じように濃緑色で葉脈の目立たないのっぺりした感じです。ネズミモチはモクセイ科であって葉は対生、モチノキの葉は小型で幅が狭いことから見分けることができるといいます。


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一日まるごと大阪を

ビーグル号の航海日誌 2012年11月01日 21:30

121101_1757~01.jpg121101_1429~01.jpg121101_1428~01.jpg今日は少し雲の多い一日でした。午後から日本CSR普及協会近畿支部セミナーにエコカフェの会員でもある弁護士の黒木理恵さんと一緒に参加しました。大阪弁護士会と大阪商工会議所の関係の方々が参加されていたようです。経済社会活動の最前線で御活躍されている方がたの熱意に打たれました。
121101_1421~01.jpg121101_1419~01.jpg121101_1410~01.jpgさて、会場となった大阪弁護士会のビル最上階から夜景は最高でした。日中、市営地下鉄の浜北駅周辺のレトロな雰囲気も心に残りました。大阪証券取引所や親水公園などなど。
新しい出逢いが今後どう展開するかは分かりませんが、新しい時代を切り開くことの難しさと大切さを理解して皆さんと一緒にまい進したいですね。


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カメとの遭遇

IMG_0440.jpg久米島沖で、カメの昼休みに遭遇した!
岩にしがみついて、休息をしているようだ。

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クメジマボタル

ビーグル号の航海日誌 2012年10月31日 13:09

DSC_0312.jpg約20年ほど前にクメジマボタルが発見されたらしい。
詳しい生態はわかっていないようだ。

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カゴノキ(鹿子の木)は鹿子模様に

121027カゴノキ@エコカフェ.JPG蒲郡竹島の八百富神社境内には、大きなカゴノキ、別名に「カゴガシ(鹿子樫)」があります。若木のうちは樹皮は平滑でボツボツと皮目がつくが、成木になると鱗片状に剥落し美しい鹿子模様をつくります。剥落行為はつる性の植物を振り落とすのに有効であると考えられ、多くの樹木で見られますね。[2012年10月27日撮影:蒲郡竹島@阿部]

カゴノキ(鹿子の木、学名:Litsea coreana H.Lev.)はクスノキ科ハマビワ属の常緑高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島南部、台湾に及び、暖地の照葉樹林の森などに自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰黒色、成木で鱗片状に剥離し、鹿子模様(赤褐色、くすんだ緑色、淡黄色)が美しい。葉は互生し有柄で薄い皮質、枝先に集生ぎみ、葉身は5cmから10cmほどの倒卵状長楕円形、全縁で先が尖ります。葉表はクチクラ層が発達し光沢があり、葉裏は白緑色。121027カゴノキ樹皮@エコカフェ.JPG 花期は8月から9月頃、雌雄異株、葉腋毎に無柄の散形花序をつけ、雄花序では淡黄色の雌蕊は退化、長い雄蕊9本を有する雄花を3、4個咲かせます。雌花序では雌蕊1本、葯が退化した仮雄蕊9本を有する雌花を数個咲かせます。果実は径約7mmの倒卵状球形の液果、翌年秋に赤く熟します。

カゴノキは耐陰性が強く大木となると遷移後期の森で見られるはずですが、関東北部はともかく高尾山など西東京の低山などでもほとんど見かけることはないと思います。海岸寄りの冬季でも暖かな土地を好むのでしょうか。


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久米島も秋。

ビーグル号の航海日誌 2012年10月30日 16:39

DSC_0304.jpgあいにくの雨模様の久米島!
標高300メートルほどの山もあり、ラムサール条約の湿地もあるようだ。
今日は、気合いをいれて泳いでみた!想像通り寒い。

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蒲郡の竹島に八百富神社

121027八百富神社@エコカフェ.JPG121027竹島@エコカフェ.JPG豊橋の葦毛湿原の帰りに蒲郡の沖合400m、三河湾にある花崗岩でできた竹島を訪ねました。そこは典型的な海岸性の照葉樹林の森があって国の天然記念物に指定、八百富神社(やおとみじんじゃ)が鎮座しています。[2012年10月27日撮影:蒲郡竹島@阿部]
創建は1181年(養和元年)、三河国国司の藤原俊成が琵琶湖に浮かぶ竹生島神社(都久夫須麻神社:旧弁財天社)から勧招したそうです。祭神は市杵島姫命。竹島弁天と呼ばれ、古くから日本七弁天のひとつとされます。
121027八百富神社碑@エコカフェ.JPG境内には宇賀御魂命を祭神とする宇賀神社、大国主命を祭神とする大黒神社、藤原俊成を祭神とする千歳神社、龍神を祭神とする八大龍神社が祀られています。

徳川家康が関ヶ原の戦いへの出陣前に参拝したとも伝えられています。歴史を感じながら霊験な雰囲気の中で、海岸性の照葉樹林であるタブノキスダジイ、カゴノキ、ヤブツバキマサキなどの大木を観察するのもことができますよ。


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ヤマラッキョウ(山辣韮)は食料にも

ビーグル号の航海日誌 2012年10月29日 22:40

121027ヤマラッキョウ花@エコカフェ (2).JPG葦毛湿原での湿生植物5番バッターはヤマラッキョウです。湿原の植物らしく花茎をすっーと直立させ、あちらこちらで先端に淡紫色の花を咲かせていました。花の色が白色のものをシロバナヤマラッキョウ(白花山辣韮)と呼び、ヤマラッキョウの品種として区別しますが、両社は湿原では混生していることが多いそうです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ヤマラッキョウ(山辣韮、学名:Allium thunbergii G.Don)はクサスギカズラ目ヒガンバナ科ネギ属の湿性植物で多年草。分布は本州福島県以南、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島南部、中国、台湾に及び、山野の湿原、湿原周辺の草地、棚田、海岸など湿潤な場所に自生。121027ヤマラッキョウ@エコカフェ.JPG草丈は30cmから50cmほど、根出葉は葉身20cmから50cm、幅2mmから5mmほどの中空の三角柱状腺形です。
花期は10月下旬から11月下旬、初夏の頃に中空の花茎をまっすぐ伸ばし、頂端に紅紫色の球状の散形花序をつけ、たくさんの淡紅色から濃紫色の小花を咲かせます。小花は6枚の花被片(内外)が開出せず、雄蕊6本、雌蕊花柱3裂が飛び出すのが特徴です。花柱基部には3個の密腺があります。果実は卵状球形の刮ハで3室に分かれています。

名前の由来は鱗茎がラッキョウに似ていることにあり、皮を剥いて炒め物や煮物、天ぷらなどにして食することができるといいます。ヤマラッキョウは変異が多いだけでなく、染色体数の異なるタイプがあります。2倍体のものは湿原に、4倍体のものは葉が広線形で草原や海岸に、6倍体のものは花が大型で海岸の岩場に生育するといいます。


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スイランは湿原の名残花

121027スイラン@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物4番バッターはスイランです。花を見ると明らかにキク科のニガナ(ヤマニガナ)の特徴を有しているのですが、なぜか名前に「ラン(欄)」がついています。葉が細長くシュスランの葉に似ていること名付けられたようですが、どうもしっくり来ませんね。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@山崎]

スイラン(水欄、学名:Hololeion krameri (Fr. et Sav.) Kitam.)はキク科スイラン属の湿性植物で多年草。日本固有種。121027スイラン茎葉@エコカフェ.JPG分布は本州中部地方以西、四国、九州に及び、低地から山野の湿地、ため池縁などに自生。草丈は約50cmから80cmほど、白色の細長い地下茎が地中を走り、根出葉はやや厚め、葉身は15cmから40cmほどの線形で葉縁に疎らに不明瞭な鋸歯があります。茎葉も同様であるがまれ。葉の両面とも無毛です。地下茎(走出枝とも)が地中に伸びて無性生殖のひとつである栄養繁殖を行います
花期は10月上旬から11月下旬、花茎の頂端に径約3cmの頭状花をひとつ裂かせます。頭花は多数の舌状花からのみなり、先端が浅く歯牙状に5裂します。果実は長さ8mm前後の痩果で、淡褐色の冠毛は短めで飛翔距離は長くはないが風散布します。

スイランはムミカキグサの小さな花と共存して大き目の花を咲かせ、晩秋の枯れゆく湿地の秋に彩りを添えてくれます。この花が終わる頃、湿原は北風に枯れ草がカサカサと静かに音を立てるもの悲しい薄茶けた冬を静かに迎えます。


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ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草)も南方系

121027ホザキノミミカキグサ@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物3番バッターはホザキノミミカキグサです。ミミカキグサの近縁種です。両者は混生するがホザキノミミカキグサのほうがやや乾燥した場所でも見られるようです。地下茎に捕虫嚢をつけ、虫を捕獲し窒素やリン、カリなどを吸収することで貧栄養な湿原の環境下でも種を紡いでいけるのです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草、学名:Utricularia caerulea L.)はゴマノハグサ目タヌキモ科タヌキモ属の南方系の湿性植物で多年草(本州などの寒さの影響を受ける場所では1年草)。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドなどに広く、貧栄養な湿地や溜池縁などに自生。草丈は10pから30pほど、葉は葉身数oのへら形の鱗片葉です。穂虫嚢は葉柄や地下茎につき、口部がラッパ状で動物性プランクトンを捕食します。
花期は7月中旬から11月下旬、花茎を細く長く伸ばし、花柄のごく短い淡紫色の小さな花を数段に複数個咲かせます。名前の由来はこの様子を穂状に見立てたことにあります。花は幅3oから5oほどの唇形花、上唇は小さく、下唇はやや大きく、くし型の白い斑紋が入り、下向き前方に突き出た先の尖った距がつきます。果実は球形の刮ハで萼に包まれ、極小の種子がたくさん入っています。

タヌキモの仲間に見られる捕虫方式を袋わな方式といい、水中で袋の中に虫を吸い込む方法のことを指します。他の方法には、モウセンゴケやムシトリスミレのような粘着式、ハエトリグサのような挟みわな式、ウツボカズラのような落とし穴式があります。食虫植物に何がそのような機能を獲得せしめる環境要因だったのでしょうか。それとも全くの偶然なのでしょうか、不思議ですね。


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ミミカキグサ(耳掻き草)は南方系

ビーグル号の航海日誌 2012年10月28日 23:40

121027ミミカキグサ@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物2番バッターはミミカキグサです。シロタマホシグサと同じように湧水湿原の初期段階などでよく見られます。ごくごく小さな花なので注意深く観察しないと見過ごしてしまいます。そもそも地面下を地下茎で伸び、水深がないと地面上に極小の気中葉をだす程度なので、花茎を伸ばしてその先端に小さな花を咲かせないと気づくことは不可能なのです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ミミカキグサ(耳掻き草、学名:Utricularia bifida L.)はゴマノハグサ目タヌキモ科タヌキモ属の南方系の湿性植物で多年草(本州などの寒さの影響を受ける場所では1年草)。分布は本州、四国、九州、南西諸島、中国、マレーシア、インド、オーストラリアなど広く、湧水湿原や水の染み出る裸地や溜池の縁などに自生。草丈は5pから15pほど、細く白い地下茎を地中に伸ばし、水深のある場所では線形で鈍頭の沈水葉をつけ、水深のない場所では地面に葉身5oから8oほどのへら形で鈍頭の気中葉を出します。
花期は7月下旬から12月上旬、花茎を伸ばし、先端に黄色い小さな花を数個咲かせます。花は幅3oから5oほどの唇形花、上唇は小さく、下唇はやや大きく、下向きに先の尖った距がつきます。萼片は上下2枚、花柄とも橙色です。果実は萼に包まれ耳掻きのような形をします。これが名前の由来でもあります。

ミミカキグサは地下茎、沈水葉基部に袋状の捕虫嚢(虫を捕える器官)をつけ、口部に2本のひげ、開閉扉があって、水とともに動物性プランクトンなどの微生物を吸い込むそうです。この仲間は食虫植物の中では最も多様性に富んでいて、全世界に200種以上が、日本にはミミカキグサのほかにホザキノミミカキグサ、ヒメミミカキグサ、ムラサキミミカキグサが知られています。


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シラタマホシクサ(白玉星草)は周伊勢湾要素植物

121027シラタマホシクサ花@エコカフェ.JPG今回、葦毛湿原を視察することにした目的のひとつは、貴重な湧水湿原一面に咲き乱れるシラタマホシクサの小さな白玉のような花を観察することでした。別名に花の形からコンペイトウグサ(金平糖草)ともいいます。今年は開花が少し遅れたと聞いていたので平年ですと遅いのですが足周りが整ったので急きょ出掛けました。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

シラタマホシクサ(白玉星草、学名:Eriocaulon nudicuspe Maxim.)はホシクサ目ホシクサ科ホシクサ属の湿生植物で一年草。121027シラタマホシクサ群生@エコカフェ.JPG日本固有種で周伊勢湾要素植物(東海丘陵要素植物とも)、絶滅危惧U類。分布は愛知県、三重県、静岡県と岐阜県に及び、伊勢湾沿岸の低地の湧水湿原など鉄分の多い酸性土壌を好んで自生。草丈は20pから40pほど、葉は茎葉はなく根生葉で、葉身15pから20pほど、幅数oの線形で先が尖ります。花期は8月中旬から10月中旬、5稜ある細い花茎が数本伸び、茎頂に白色の頭花1個を咲かせます。頭花は径6mmから8oほどの球形で多数の小花からなります。白い棍棒状の毛が生え、毛の間に合着した萼の先端が突起するため金平糖のように見えます。

シラタマホシクサは湿原の遷移の初期段階の場所に生え、植披の少ない鉱物質の土壌が露出した常に流水があるような場所でしばしば群生するそうですモウセンゴケやミミカキグサなども湿原の遷移の初期段階でよく見られるそうでここでは共存しているようです。


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