ヘリトリゴケ(縁取り苔)は最大の地衣類

ビーグル号の航海日誌 2013年02月24日 18:15

120407ヘリトリゴケ@エコカフェ(鋸山).JPG千葉県房総半島にある鋸山(標高:329.5m)を目指し、浜金谷駅で下車して車道を離れ山中に入っていくと、金谷川が小さな渓谷をつくっています。そんな渓谷を眼下に残し、照葉樹林の森をぐんぐん中に分け入っていく。林下には散らばった岩上にペンキをぬったように灰青色の地衣類がへばりついるのをよく目にするでしょう。正体はヘリトリゴケです。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@阿部]

ヘリトリゴケ(縁取り苔、学名:Lecidea albocaerulescens (Wulf.) Ach.)はチャシブゴケ目ヘリトリゴケ科ヘリトリゴケ属の痂状地衣。120407鋸山を目指して@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、海外では北半球に広く、低地から山地の日当たりのよい岩上に着生。地衣体は連続して広がり、大きいものでは径1mを超え、岩上に固着し平滑、色は灰白色から淡青色です。子器は大きいもので径約1oの灰色の盤状で縁は黒く隆起。この黒い縁取りが名前の由来でもあります。

エコカフェでは「第1回南紀白浜学びツアー」(2005年7月実施)で古座川の一枚岩を訪ねた時に、白山先生の指導のもとで岸壁に大きな円形の斑紋をつくっているヘリトリゴケをいくつも観察しました。


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エノシマキブシ(江ノ島木五倍子)は

121117エノシマキブシ@エコカフェ.JPGこれまでもこのブログでキブシの仲間を取上げてきたが、地域的な変異が大きいことが知られています。関東南部・東海・伊豆諸島のハチジョウキブシ、ほぼ本州から九州にかけてのキブシ、小笠原諸島に固有のナガバキブシハザクラキブシのほかに、ナンバンキブシ、ケキブシ、コバノキブシなどがあるようです。ここではエノシマキブシを紹介します。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会、2004年4月26日撮影:第1回自然観察会@阿部]

080426エノシマキブシ@エコカフェ(江ノ島) 071.jpgエノシマキブシ(江ノ島五倍子、学名:Stachyurus ovarifolius Nakai)はキブシ科キブシ属の落葉低木。 日本固有種。分布は関東地方、海岸近くの山野で自生。樹高は3mから4mほど、葉は互生し、楕円状卵形でやや大きめ、葉縁には鋸歯がつきます。花期は3月から4月頃、雌雄異株、葉腋から穂状花序を下垂させ、雄株に咲く雄花は雌しべが退化、雌株に咲く雌花は雄しべが退化します。果実は径約1.5pの扁卵形の実をつけます。花穂が長く葉に光沢があることなどハチジョウキブシに極めて近いが、葉裏の脈に毛があることで区別するそうです。しかし、ハチジョウキブシとエノシマキブシを同種として扱う場合もあるようです。


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タグ:日本固有種
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温故知新、明治時代の郵便差出箱

121117明治時代の郵便差出箱@エコカフェ(江ノ島).JPG121117江ノ島郵便局@エコカフェ.JPG日差しは暖かいのですが。江ノ島郵便局前に明治時代の郵便差出箱を復元したポストが置かれています。訪ねた折には記念スタンプを押してもらいお手紙を投函してみたいものですね。昨年秋に自然観察会で江ノ島の海岸植生を観察に行った時に写したものです。シーズンにもなると参道の観光客でごった返すそうです。[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]

121117参道仲店@エコカフェ(江ノ島).JPG案内板には「明治4年3月に郵便事業が創業し、明治5年、東京府下に郵便取扱所を開設するにあたり書状箱を設置したのが始まりです。この郵便差出箱は明治20年頃に使用していたものを復元したものです。皆さまから愛され、利用していただくことにより『あなたの街の郵便局』のポストとして江ノ島のふるさとづくりに役立ちたいと思います」とあります。控えめな文章で紹介されているが、民営化したのだからもう少し積極的な訴える取り組みを期待したいと思う。

暖かくなったら番外編、事務局研修で訪れてみたいと思う。「温故知新」の気持ちを大切にして多様性を組み合わせることで新しい価値創造にチャレンジしていきたいです。


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オベリスクは太陽神と王との一体の象徴

ビーグル号の航海日誌 2013年02月23日 23:35

070504トトメス1世とハトシェプストのオベリスク@エコカフェ.JPG070504ハトシェプスト女王のオベリスク折れた先頭@エコカフェ(カルナック神殿).JPGオベリスクは古代エジプトにおいて権力者である王はこの世を支配する絶対的な神、太陽神ラー(後にアメン・ラー)と一体化され、民衆にその権威を誇示するための象徴のひとつとしてオベリスクが建立されたと考えられます。そのためオベリスクの先端の四角錐の部分(ピラミディアン)には太陽神の顕わすため金薄板が装飾されていたそうです。さらにオベリスクの起源はヘリオポリス(現カイロの一地区)にあるベンベンの丘を模した再生と復活をつかさどる精霊が宿るとされる四角錐の石にあるといいます。その精霊が後に太陽神と習合し、オベリスクの頂上部に置かれることになったのです。ピラミッドの頂上に置かれた四角錐の石も同様です。写真はカルナック神殿のトトメス1世とハトシェプスト女王(高さ29.56m、折れたもの)、アメン神殿のセティ2世(単体)のオベリスクです。

070504セティ2世のオベリスク@エコカフェ.JPG古代エジプトでは1万2千年前頃から牧畜・灌漑農耕が始まり、紀元前3500年頃には都市の形成が始まったとされています。狩猟採集時代には精霊信仰であったが、定住と農耕が始まると、太陽信仰、つまり太陽の死と復活の営みこそが万物の営みを支配すると信じる太陽神ラーを神々の中心とする信仰が定着していったと考えられます。古代エジプトの人びとは太陽の日出と日没とともに太陽神ラー自体も変化し、日出のときはケプリ(スカラベの象徴)の姿として現れ、日中はハヤブサの姿をして天を舞い、夜は雄羊の姿で月の船に乗り死界を旅すると考えられています。

土着信仰における太陽神信仰は、古代西アジアのミスラ(ローマ、ギリシャでミトス又はミトラース)、古代イランのミトス、古代インドのミトラ、インカのインティなど、不思議なことに世界各地で見らるのも興味深いですね。


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サン・ピエトロ大聖堂とサン・ピエトロ広場のオベリスク

120822サン・ピエトロ大聖堂@エコカフェ.JPG120822サン・ヒエトロ大聖堂2@エコカフェ.JPGテレビ番組でイタリアを紹介していた。バチカン市国の南東端に位置するカトリック教会総本山、創建4世紀と伝えられるサン・ピエトロ大聖堂があります。現在のものは1626年竣工。もちろん世界文化遺産に登録され、いつも世界各地から訪れる観光客で賑わっています。[2012年8月22日撮影:バチカン市国@山崎]

120822サン・ヒエトロ広場@エコカフェ.JPG0386_サンピエトロ広場@エコカフェ.JPG120822ドーリス式円柱@エコカフェ(サン・ピエトロ広場).JPG教会堂の前には列柱広場として知られるサン・ピエトロ広場があり、中央に高さ25.37mのオベリスクが直立しています。このオベリスクは古代エジプト第12王朝の頃(紀元前20世)にヘリオポリスの太陽神殿に建てられていた2本のうちのひとつと伝えられ、太陽神ラーと王の権威を象徴しているのです。

古代エジプトのオベリスクの多くは少なからず戦利品として略奪にあった結果が現在に至っていることを忘れてはならないのではないでしょうか。 本家エジプトではわずかに見られるに過ぎません。年月という壁が何世代にもわたる人の交替の中で過去を清算してしまっているかのようです。


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少しずつ春はやって来ている!

ビーグル号の航海日誌 2013年02月22日 07:29

130221ヂンチョウゲ蕾@エコカフェ.JPG130221ヂンチョウゲ@エコカフェ.JPG立春も過ぎて三寒四温、少しずつではありますが春の気配が広がっています。
心なしか陽の光も強くなって明るさを増しているように思えます。
公園や民家の植え込みなどに植栽された沈丁花(ヂンチョウゲ)も蕾をつけています。
この花は甘く爽やかな独特の香りが強くします。
しばらく蕾がつづきますが少しずつ大きくなります。
やがて花が開くと虫たちが蜜を求めてやってきます。
蟻や蜂やアブの仲間です。
その頃は暖かな日差しの下、鼻の周りは少しだけ賑やかになるんです。


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ダイダイ(橙)は縁起良い保存食でも

ビーグル号の航海日誌 2013年02月21日 20:25

130113ダイダイ@エコカフェ(世良田).JPGダイダイの果実は冬を過ぎても落下せず2、3年は枝に残ります。名前の由来もそこにあるようです。日本では正月飾りにはつきもの、家が「代々栄える」ようにと、鏡餅や門松などのお正月飾りに用いられてきました。お寺の境内などでもよく見かけますよね。[2013年1月13日撮影:世良田東照宮@山崎]

ダイダイ(橙、学名:Citrus aurantium Citrus)はムクロジ目ミカン科ミカン属の常緑小高木。分布はインド、ヒマラヤだが日本には古く移入。ヨーロッパでもビターオレンジと呼ばれ栽培。樹高は4、5mほど、枝に棘を生じ、葉は10cmほどの卵状被針形、葉縁に小鋸歯がつき葉先は尖ります。花期は春頃、径約4cmの白色の花です。果実は扁球形、冬に橙色に熟します。

果皮表面に油胞が無数に点在し、含まれるシネフリンやリモネン成分は交感神経・副交感神経混合型興奮作用を引き起こします。また、果肉と果皮からビターオレンジ、枝葉からプチグレン、花からネロリなどの精油が得られ、リラックス効果があるためアロマテラピーなどに利用されています。


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タグ:帰化植物
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水仙月、まずはニホンズイセンの花を

ビーグル号の航海日誌 2013年02月18日 22:16

130214すいせん@エコカフェ.JPG春の走り始め、2月は水仙月とも。公園の花壇でも水仙の花が咲き始めています。よい香りがしますね。今日では園芸品種も多い。原産地は地中海沿岸や北アフリカ、日本にはシルクロードを渡り中国を経由して古く平安時代に移入したのがニホンズイセン。[2013年2月14日撮影:渋谷区内公園@山崎]

ニホンズイセン(日本水仙、学名:Narcissus tazetta L. var. chinensis Roemer)はユリ目ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性多年草。単子葉、球根植物とも。日本では関東地方以西の暖地の海岸などに野生化。草丈は30pから50cmほど、葉はやや厚く粉緑色、葉身20pから40cmほどの線形、全縁で鈍頭、時計回りにねじれるのが特徴です。花期は12月から3月頃、花茎頂に数個の花を横向きに咲かせます。花は外側の花披片は白色、長さ1.5cmほどの卵円形で開出し、内側の副花冠は黄色、径約1cmの杯状です。

全草にリコリン、タゼチン、ガランタミンなどのアルカロイド毒成分を含み、食すると嘔吐、下痢、頭痛などの中毒症状を発します。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」だそうです。なんだかな。


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タグ:帰化植物
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はるの香り

DSC_0406.jpgDSC_0405.jpg 昨日、今日と冷たい強風が吹いていましたが、梅やスイセンがキレイに咲いていました。
今年は、寒さが続いていたので見頃がこの時期になっているようだ。
スイセンの香りが、強風で持って行かれてしまっているが、春の香りにちょっぴり温まる。
これから咲くカタクリが待ち遠しい。

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ハザクラキブシ(葉桜木五倍子)も本土系

ビーグル号の航海日誌 2013年02月17日 20:30

ハザクラキブシ@エコカフェ.JPGハザクラキブシ葉@エコカフェ.JPG小石川植物園に保存展示されているハザクラキブシはナガバキブシの変種。母島乳房山付近の個体から挿し木したものだそうです。両者は隣り合わせの鉢にそれぞれ植えられているのだが、外形的にどう見ても違いは分かりません。葉の厚さ、花期、花序の長さ、果実の大きさなどに違いがあるようですが。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

ハザクラキブシ(学名:Stachyurus macrocarpus Koidz. var. prunifolius Tuyama)はキブシ科キブシ属の常緑低木。小笠原固有変種で絶滅危惧TA類(CR)。分布は母島に限り、乳房山周辺の沢沿いの斜面地などに極わずかに自生。樹高は2、3mほど、葉は互生し薄質、葉身10cmから15cmほどの長楕円形で葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は晩秋から翌春、雌性両全異株、葉腋から10cmから14cmほどの穂状花序を下垂、たくさんの小花を咲かせます。果実は長径約12mmの卵球形だそうです。

ナガバキブシもハザクラキブシも本土に自生する落葉性キブシと近縁の関係にあると考えられています。特に、日当たりのよい場所に自生するナガバキブシは葉が円く厚みがあるためハチジョウキブシに似ているそうです。


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ナガバキブシ(長葉木五倍子)は本土系

ナガバキブシ@エコカフェ.JPG小笠原の植物に特徴的に見られる現象の一つに雌雄異株化というものがあります。いわゆる島嶼効果のひとつで遺伝的劣勢を防御するために自然に獲得した仕組みです。遺伝的多様性を担保することで外部環境変化や病害虫などから種を保全することができると考えられます。自然の素晴らしい摂理のひとつです。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

ナガバキブシ(長葉木五倍子、学名:Stachyurus macrocarpus Koidz)はキブシ科キブシ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TA類(CR)に指定。分布は父島、兄島に限り、山地北側の林内などにわずかに自生。樹高は2mほど、葉は互生しやや葉薄、葉身10cmから15cmほどの狭い長楕円形で葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は1月から3月頃、雌性両全性異株で雌性固体と両性個体の両方が存在するという。前年枝の葉腋から5cmから7cmほどの穂状花序を下垂させ、淡黄色の鐘型の4弁花を幾つも咲かせます。果実は長径約2cmの広楕円形、3月頃に熟すが結実数は少ないという。

ちなみに小笠原固有種のムニンハナガサノキ(無人花笠の木)は雄性両全異株、ムニンヤツデ(無人八手)は両性株だが雄性先熟、ムニンアオガンピ(無人青雁皮)は雌雄異株とされるが雄花、雌花のほかに両性花をつけるんですね。神秘のベールに包まれ奥が深いですよ。


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オオバシロテツ(大葉白鉄)は種分化

ビーグル号の航海日誌 2013年02月16日 23:06

130127オオバシロテツ@エコカフェ.JPG小笠原諸島の植物の中には、小笠原固有属であって島内で種分化しているものが少なからずある。要するに先祖種が小笠原に偶然にも辿りついてから島内で環境適応しながら種分化したと考えられているのです。シロテツ属3種、トベラ属4種ムラサキシキブ属3種ノボタン属3種ハイノキ属3種タブノキ属3種イチジク属2種などが知られています。ツルマンリョウ属のシマタイミンタチバナは分化途上にあるようです。ここではオオバシロテツを紹介します。[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]

130127オオバシロテツ花序@エコカフェ.JPGオオバシロテツ(大葉白鉄、学名:Boninia grisea Planchon)はミカン科シロテツ属の常緑高木。小笠原固有種。分布は父島列島、母島列島に広く、海岸近くから島中央の山地の日当たりのよい場所を好んで自生。樹高は3、4m、ときに10m、樹皮は灰褐色、若枝に軟毛を密生しやだて脱落。葉は互生し、葉身は最大20pの長楕円形で全縁、先は鈍頭。葉脈は目立ち、葉表で凹、葉裏で凸になります。花期は4月から5月頃、雌雄異株、枝先に近い葉腋から集散花序をだし、白緑色の多数の4弁花を咲かせます。雌花は雄蕊4本が退化します。果実は扁平球形の分果で11月頃に熟すと裂開し、黒紫色の種子をはじき出します。


オオバシロテツはおよそ127万年前に起源の1種が3種に適応・分化、種内の遺伝的多様性も大きいそうです。実際には父島に自生するシロテツとの区別は難しいようです。もう1種は父島と兄島の岩石地の風衝帯に自生するオオバシロテツの変種であるアツバシロテツが知られています。


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コモチイトゴケ(子持糸苔)は子持ち

コモチイトゴケ@エコカフェ.JPG今日はポカポカ日和。都心の公園のケヤキの樹皮上にコモチイトゴケがコロニーを作っています。もちろん宿主の樹幹樹皮にはヒナノハイゴケ、サヤゴケなどの蘚苔類、ハクテンゴケロウソクゴケなどの地衣類もまとわりついています。主人公が小さすぎて写りはよくありません。[2012年38日撮影:渋谷区内公園@山崎]

コモチイトゴケ(子持糸苔、学名:Pylaisiadelpha tenuirostris (Bruch et Schimp.) W. R. Buck)はナガハシゴケ科コモチイトゴケ属の蘚類。分布は北海道、本州、四国、九州、国外ではロシア東部、朝鮮半島、中国に及び、山地や市街地の樹幹や倒木上に自生。草丈は1pから2pほど、茎は細く分枝し這う。葉は葉身0.6mmから1oほどの披針形、全縁または葉縁上部に細鋸歯、葉先は細く尖ります。凾ヘ円筒形で1.5pから2pの剳ソの先につきます。葉腋に糸状の無性芽がでることでローン型に増殖します。


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ハクテンゴケ(白点苔)

120309ハクテンゴケ@エコカフェ.JPG都内公園のケヤキの樹皮に着生するウメノキゴケの仲間です。排気ガスに比較的強いと言われているものにハクテンゴケ、トゲハクテンゴケ、マツゲゴケなどが知られていますが、写真のものはハクテンゴケと思われます。小さくパッチ状に展開しています。[2012年3月9日撮影:渋谷区内公園@山崎]

ハクテンゴケ(白点苔、学名:Punctelia borreri (Sm.) Krog)はウメノキゴケ科ウメノキゴケ属の葉状地衣。分布は温帯地域を中心に広域のようで、平地から低山の樹木の樹皮に着生。葉状地衣体は径約20pにもなり、表面は灰白色、多数の白色の擬盃点と円形のソラリア(粉芽が一定の形を持ったもの)が散生。裏面の白色から褐色、偽根で基盤に着生します。子嚢盤はまれに生じ径約6o、褐色で光沢があるそうです。

名前の由来は疑盃点が白色であること、苔に似ていることからにあるのでしょう。写真のものはまだ小さな個体なので特徴がはっきり表れていないようです。


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ふじ丸で行く小笠原のたび

ビーグル号の航海日誌 2013年02月15日 16:56

P5050060.JPGCIMG0104.JPGエコカフェ会員の「株式会社ナショナルランド」さんより、小笠原クルーズのご案内です。
6月に引退となる「ふじ丸」でのクルーズ。
ゆっくりとしたクルーズとのんびり島時間を堪能。
嬉しいことに・・・
なんと!!
エコカフェ会員の方は5%割引!!
ぜひ、この機会に小笠原に行かれてみてはいかがでしょうか。


小笠原返還45周年に合わせての企画クルーズ。
船内はもちろん島内も返還祭で盛り上がるはず!
6月20日発 小笠原船の旅6日間

「ふじ丸」最後のクルーズ。
24年間の締めくくりは小笠原。船でしかいけない場所を「ふじ丸」最後のご案内。
6月25日発 ふじ丸最後の小笠原クルーズ6日間



(写真撮影:2010年5月父島にて十川・梅田)
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ロウソクゴケ(蝋燭苔)とは是如何

ビーグル号の航海日誌 2013年02月14日 20:00

130214ロウソクゴケ@エコカフェ(イチョウ).JPG花粉飛翔は東高西低で昨年夏の気温傾向と同じ。マスクをした予防対策の人を多く見かけます。都心の公園のイチョウヤ、ケヤキの樹木に鮮やかな黄色のペイントらしきものがついていた。いたずらだろうか。近付くと正体は地衣類のようだ。調べるとロウソクゴケ、大気汚染に比較的強いそうだ。一緒にヒナノハイゴケやサヤゴケの蘚類も着生していました。[2013年2月14日撮影:渋谷区内公園@山崎]

ロウソクゴケ(蝋燭苔、学名:Candelaria concolor (Dicks.) Stein)はロウソクゴケ科ロウソクゴケ属の地衣類。130214ロウソクゴケ@エコカフェ(ケヤキ).JPG分布は本州、四国、九州、世界中の温帯域から極地まで広く、平地から山地の岩上や樹皮上に自生。葉状地衣体は径約1pほどに広がり、多くの地衣体が隣接しコロニーを形成。裂片の縁に粉名芽がつき、増殖します。子嚢盤は径約1oで暗黄色、嚢胞子をつくり増えます。地衣類の仲間の多くは無性生殖と有性生殖の二面作戦で種を残すのです。

ロウソクゴケは北ヨーロッパでは祭祀用の蝋燭の色づけに利用されてきたそうです。なぜでしょうね。教会に訪ねる機会があったら確認してみたいと思います。


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逞しいギンゴケ(銀苔)

ビーグル号の航海日誌 2013年02月13日 07:53

ギンゴケ2@エコカフェ.JPG明方に降雪し薄ら雪化粧。石積塀の隙間を上手についの積みかとしている植物に気づきました。東側に車道があって道の反対側には高い垣根が展開していて、早朝からわずかな時間帯ののみ日が当たるような場所でした。調べてみるとギンゴケらしいです。

ギンゴケ(銀苔、学名:Bryum argenteum Hedw.)はマゴケ目ハリガネゴケ科ハリガネゴケ属の蘚類。分布は温帯域に多いとされるが南極大陸など世界中に及び、日本でも田畑や路傍、都心のコンクリートの隙間などにも自生。ギンゴケ@エコカフェ.JPG草丈は1pほど、茎には仮根を伴い、葉は茎に重なり合ってつき、上部は乾燥すると灰銀色になります。これが名前の由来でもあります。胞子体は1pほどの柄の先に卵形の凾ェつくそうですが、無性芽でも増殖するらしいですよ。乾燥にもつよくわずかな土埃と水分で生きていける逞しい奴なのです。

条件の良い場所では大きなパッチをつくることもあるそうですが、都会のコンクリート塀ではわずかに小さな身体を寄せ合って暮らしているんですね。


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男体山、女峰山、太郎山は日光連山に

ビーグル号の航海日誌 2013年02月11日 10:37

130203男体山@エコカフェ.JPG奥鬼怒温泉郷加仁湯の帰路。宿のバスで東武日光線下今市駅まで送ってもらった。約2時間半の道のりです。半睡眠だったのだろう、バスの振動にうとうととしながら運転士さんのぼくとつとしたお話が遠くで聞こえていた。雪の薄化粧をした山々は、日光表連山一峰を構成する男山、大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山、赤薙山、太郎山などだそうです。「覚えられねえんだよな。」と、わざわざ地図を取り出して説明。昔、高い所嫌いなのに大工さんをやっていたそうだ。楽しそうだ。[2013年2月3日撮影:下今市駅@山崎]

130203帝釈山・女峰山・赤雉山@エコカフェ.JPG男体山(標高2486m)は成層火山で日本百名山のひとつでもある。中禅寺湖北岸に成層火山のすそ野を落とし、古くから山岳信仰の対象、山頂に日光二荒山神社(創建767年:現別宮)の奥宮が鎮座。山頂からの眺望も素晴らしい。女峰山(標高2464m)も成層火山、山頂の南東側に位置する雲竜渓谷は谷が深く滝が多い景勝を抱える。太郎山(標高2368m)も成層火山、山頂部は溶岩ドーム。山頂の南側に位置する旧噴火口跡には草原が広がる。これら三山は神体山、男体山は大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命)、千手観音、女峰山は田心姫命(たごりひめのみこと)、阿弥陀如来、太郎山は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)です。3柱神をまとめて二荒山大神と称す。仏様は12世紀頃に習合されたもので、麓の日光輪王寺に祀られています。観音信仰の霊地「補陀洛山」が「二荒山」になり、さらに「日光山」と転じたのでしたね。

先行のエコカフェのメンバーからも「よい山ですよ。」と報告。今年は山行と歴史探訪を絡めてしっかり計画してみたいと思う!


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ランラ、ランラ、ラン

ビーグル号の航海日誌 2013年02月08日 03:05

ランの花@エコカフェ.JPGランの花2@エコカフェ.JPGランの花は美しいですね。
南極大陸以外の全大陸で見ることができます。
生態系のニッチなポジションに出現します。
種子の発芽を共生菌が助けます。
虫媒花のため芳香が強いものが多いです。ランの花3@エコカフェ.JPG
特定の昆虫との共進化しているものもみられます。
花が美しいため園芸品種も多く開発されています。
栽培は難しいものが多いです。

とにかく奥の深い植物です。


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地衣類って何だ?

ビーグル号の航海日誌 2013年02月07日 23:48

130202葉状地衣類@エコカフェ.JPG奥鬼怒温泉郷加仁湯の近く散策道脇の樹上や岩上では、真冬だというのに多様な蘚苔類や地衣類を観察することができます。ここではこれまでも時どき取り上げている地衣類について少し説明しましょう。地衣類は菌類(多くは子嚢菌)と藻類(緑藻やシアノバクテリアなど)からなる共生生物、構造体(地衣体)は菌糸で内部に藻類が入り、光合成をおこなう。繁殖は胞子による有性生殖ですが、なかには無性生殖するものもあります。外部形状から3つのタイプに整理されます。[2013年2月2日撮影:写真葉状地衣、樹状地衣、蚊o状地衣、加仁湯@山崎]

130202固着地衣類@エコカフェ.JPG130202樹状地衣類@エコカフェ.JPG〇葉状地衣類
地衣体は葉状、もしくは鱗片状で薄く、内部は四層構造(上皮層、藻類層、髄層、下皮層)、藻類層は上皮層の下部に層状に配列、髄層は菌糸がゆるく絡まり合い、下皮層から偽根を出し基物にゆるく付着。例:エピラゴケマツゲゴケ

〇樹状地衣類
地衣体が樹状、または樹状に分枝、地衣体断面は円形や扁円形で藻類層は同心円状に並び、基物にしっかり付着し立ち上がるか、下垂。例:ヤマヒコノリハナゴケ

〇痂状地衣類(固着地衣類とも)
地衣体は非常に薄く横に広がり、皮層はほぼ未発達、髄層の菌糸で基物に入りこみ付着。例:チズゴケ

地衣体の色は含まれる化学成分により黄色(ウスニン酸系色素)や橙色(アントラキノン系色素)のほかに灰色があります。地衣体に有性生殖のための子器(子実体)ができ、その内部の子嚢の中で胞子は減数分裂によって形成され、上に放出。胞子は発芽し藻類を取り込んで成長します。子器は、皿状または壺状の子器の周囲果托が地衣体と同じ色のレカルノ型、子器の周囲果殻が炭化するレキデア型、子器の周囲果殻が炭化しないビアトラ型、溝状に細長いリレラ型に分類。無性生殖は地衣帯に粉芽や裂芽、針芽をつけ増殖します。

一般に地衣類のイオウ酸化物など化学物質に弱く多くは環境指標植物として知られていますが、構造的には乾燥や低温、高温に耐える能力が高いそうです。また、低温、乾燥などの環境下では呼吸量を極端に少なくし、エネルギー消耗を極度に抑えるため、仮死状態のようにして何年間も耐える能力をもっているため、極限のヒマラヤや南極・北極圏などにも進出しています。


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posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

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