エンジュ(槐)は延寿とも

ビーグル号の航海日誌 2013年05月25日 12:19

130524エンジュ@エコカフェ.JPGエンジュは公害に強いことから、今日、日本では公園樹や街路樹として植栽されているという。原産地の中国では神聖木として出世への縁起を担いでよく植えられるそうだ。なるほど、漢字で「木へんに鬼」と書くのは、古くこの材でお面を彫刻し、鬼門において厄払いしたことがいわれとされる。また「延寿」とも書くようで、長寿や安産のお守りに使われた風習もあったそうです。時代は変わっても精神が表記に残されているのですね。[2013年5月24日撮影:渋谷区@山崎]

130524エンジュ樹皮@エコカフェ.JPG130524エンジュ葉柄@エコカフェ.JPGエンジュ(槐、学名:Styphonolobium japonicum (L) Schott)はマメ科エンジュ属の落葉高木。原産は中国、古く日本に移入、北海道から九州まで植栽されています。樹高は10mから25mほど、樹皮は暗灰色で縦裂、葉は奇数羽状複葉で互生、小葉は4対から7対ほど、葉身3pから5pほどの卵形、全縁で葉先は鈍頭。葉表は緑色、葉裏は緑白色で短毛が密生します。花期は7月から8月頃、枝先に円錐花序をだし多数の径約1cmの白色の蝶形花を咲かせます。果実は数珠状の豆果で種子と種子の間の鞘部が著しくくびれるそうです。

花にはルチンが多く含まれ、民間薬として利用されてきたそうです。ルチンは柑橘フラボノイド配合体の一種でタデ科のソバ、蜜柑の果皮、クワの実(マルベリー)などに含まれ、花粉症などの炎症抑制効果があるとされます。またルチンは鉄イオン(Fe2+)に取り付き、過酸化水素への結合を妨げ、細胞に損害を与えるフリーラジカルの生成を抑制する働きをします。すぐれものです。


関連記事(キンカンの実は愛らしい)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

コスモスと菜の花の饗宴!?

ビーグル号の航海日誌 2013年05月24日 08:33

120512コスモスと菜の花@エコカフェ.jpg浜離宮でみたコスモスと菜の花の饗宴です。
本当ですかと目を疑いました。
コスモスは秋桜ともいうからです。
近づいてよく見てもコスモスです。
なんかキツネにつままれたみたいです。
何とも不思議だなあ、と。
潮風にゆられて楽しそうですね!



人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

長閑な三宅島の自然に誘われて

ビーグル号の航海日誌 2013年05月21日 07:57

120901スダジイ巨樹@エコカフェ.JPG森の新陳代謝はゆっくりと時間かけて行われるようだ

台風で倒れた巨樹も立ち枯れした木々も気長に朽ちてゆく
朽木を餌にする無数の分解微生物やいろんな森の掃除屋さんの力をかりて
一切が無駄になることなく新しい命を育んでゆく
そんな命を育む深い森に足を踏み入れてみる
森はひんやりと私たちを包み
120901新陳代謝@エコカフェ.JPG何を、なぜ

森のあちらこちらから小鳥のさえずりが響いてくる
大型哺乳類のいない深い森はやさしく蚊がいないのも私たちには嬉しい
きいちごのご褒美を少しだけ譲ってもらおう
小鳥たちのご馳走を虫たちのご馳走を
ほのかな甘味が口中に広がり
120901雲と虹@エコカフェ.JPG120901御蔵島と夕焼け雲@エコカフェ.JPGなぜ、何を

森はとどまることなく一日一日少しずつ装い変えてゆく
そこには生きている証がある
森をでると世界が拓け
雄山のうえには噴煙と湧き立つ雲が勇壮に舞い
雨上がりの虹がうっすらと溶けこみ
黒潮が洗う御蔵の島影をほんのり桃色の雲がはにかむ
遠い記憶と感性が交錯し
またおいでと


関連記事(第6回エコカフェみんなの森づくりのご案内)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

三宅島のゆっくり確実な植生回復は

ビーグル号の航海日誌 2013年05月20日 08:05

120527三宅島雄山を望む@エコカフェ.JPG120527緑が増えます@エコカフェ.JPG今週末、24日(金)22:20竹芝桟橋発、三宅島に植生回復のため植林活動に挑戦します。
今回で6回目ですが、行くたびに島はいろんな表情を見せてくれます。

ゆっくりと確実に島の緑は増えています。特に、この季節は森が新緑に萌え、花が咲き、昆虫たちの活動も活発になります。
120527深い森で@エコカフェ.JPG120527海はもう夏の様相@エコカフェ.JPGそんな食べる餌が豊かで天敵がほとんどいない三宅島には、伊豆諸島の島々からから多様な小鳥たちが三宅島に恋をしにやってきます。深いスダジイ、タブノキなどの照葉樹林の森に足を踏み入れるとそこは別天地。小鳥たちのラブソングがシャワーのようにあちらこちらから3次元的に降り注いでいます。120527深く思う@エコカフェ.JPG

溶岩原の何もない黒々とした地面にも点々と新緑が目立ちます。少しずつではありますが行くたびに緑が増え、草木は主役を変え、増やしながらながら背を高くしていきます。

きっと私たちに新しい何かを気づかせてくれることでしょう!大地も森も海も....。


関連記事(第6回エコカフェみんなの森づくりのご案内)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アオハムシダマシ(青葉虫騙)は金緑色に輝く

ビーグル号の航海日誌 2013年05月19日 19:14

110514アオハムシダマシ@エコカフェ.JPG関八州見晴台を目指し西吾野駅から登山道口に向かう途中に出会いました。2年前のことです。ようやくのことで調べる機会をえ、ハナカミキリに一見似ているが、観察地を踏まえアオハムシダマシだと特定するに至りました。ハルジオンの花の蜜を求めてやってきたのでしょう。[2011年5月14日撮影:第10回自然観察会@山崎]

アオハムシダマシ(青葉虫騙、学名:Arthromacra viridissima Lewis)はハムシダマシ科アオハムシダマシ属の甲虫。 分布は本州、四国、九州、下甑島に及び、平地や低山の疎林縁などに生息(中国地方以西では山地性で局地的に分布)。体長は8oから12oほど、体背面は基本的に金緑色(関東南部でごく稀に赤銅色から銅緑色)。肢は細く、腿節の黄褐色部と黒色部の境界は明瞭で緑色光沢が強いのが特徴です出現時期は5月から8月頃、成体は花の蜜を食し、幼体は朽木を食べます。種内でも東北、関東、東海などの太平洋岸側の表日本型と東北、北関東、中部地方などの日本海側の裏日本型、近畿以西の本州、四国、九州の両者中間型に分けられるとの研究報告があるようです。

日本に生息するアオハムシダマシの仲間は、生息地域が河川や山脈で分断され、時間軸の中で地域的な変異が大きく認められることから、今日では地域個体群を整理し、3種群と5種亜群、14種に分類されるそうです。今後、新種の発見も期待されると考えられているようです。この世界はとても奥が深いということです。


関連記事(大澤先生、柴田先生ありがとう)⇒
関連記事(人気者のオカダンゴムシ(丘団子虫))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

スギ(杉)は暮らしに役立ってきたが

ビーグル号の航海日誌 2013年05月18日 15:33

090906たこ杉根@エコカフェ(高尾山).JPG風が心地よいです。花粉症の季節も過ぎ去ってゆきました。低山の森も深緑が真っ盛りになって散策が楽しい季節でもあります。常緑針葉樹の代表格であるスギは私たちの暮らしを支えてきました。少なくとも鉄筋コンクリート建物が普及する前には幅広く活用されてきました。角材、板材、曲材などの建築材、屋根ふき材、樽や割箸、工芸品、葉を線香など様々な用途です。そのため造林事業も盛んでした。今は昔です。[2009年9月6日撮影たこ杉、3号路大木:高尾山@山崎]

090906杉の大木@エコカフェ.JPGスギ(杉、学名:Cryptomeria japonica (Thunb. ex L.f.) D.Don)はヒノキ科スギ属の常緑針葉樹。日本固有種、IUCNレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定、野生のものは希少であるということだ。分布は本州、四国、九州に及び、冷温帯下部から暖温帯上部にかけての沢沿いなどの水条件の良い肥沃な場所に自生。私たちが多く目にするものは人の手により植林された二次林。樹高は40m超、樹幹は直立し、樹皮は褐色で縦裂し帯状に剥離します。葉は基部が枝に合着した針状で、触ると痛いです。(豪雪地帯に自生する裏杉と呼ばれるものは葉先が一様に下を向き痛くありません。)花期は2月から4月頃、雌雄異花、枝先に雄花は長径約5oの楕円形の雄花が密生します。雌花は球形で鱗片が密着し表面に防御のための棘が生えます。昆虫が出現する前の形態を維持する風媒花であって、大量の花粉をまき散らします。根には糸状菌の一種であるアーバスキュラー菌根菌を共生させます。

鳳来寺参道の途中に日本一のっぽの傘杉があります。なんと樹高は約60mだそうです。佐渡島、芦生原生林で観察した裏杉や屋久島で観察した1000年超生き抜く屋久杉は私たちにいろんなことを気づかせてくれますよ。


関連記事(大佐渡石名天然杉の巨樹の森に)⇒
関連記事(アシウスギの生命力)⇒
関連記事(屋久杉の巨木化の謎に)⇒
関連記事(鳳来寺山の紅葉と)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

浜離宮旧稲生神社はひっそりと

130512旧稲生神社@エコカフェ.jpg離宮恩賜庭園の梅林を抜けた牡丹園の手前、周囲をスダジイやタブノキに囲まれた内側に旧稲生神社がひっそりとたたずんでします。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

案内板に「旧稲生神社」とあるように、ご神体が遷座して現在はなく、東京都によって建物を修復保存したいるに過ぎないらしい。かつてのご神体は稲荷神、五穀豊穣を司る宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)だったのではないでしょうか。稲生神社案内板@エコカフェ.jpg130512旧稲生神社裏側@エコカフェ.jpg稲生神社は、天明年間(1781年から1789年)に稲荷神社として現在より園内西方に建立されたのが始まりのようです。明治時代に現在の位置に移転されたといいます。明治27年(1894年)6月20日、東京湾を震源とする大地震により本殿が倒壊、現在のものは翌年に再建されたものです。その後、大正12年9月1日(1923年)に発生した関東大震災で本殿は破損し、昭和6年(1931年)に大修理が行われ、現在に至るということのようです。

こうして社殿のみが残されているケースは他の地域でも見られるようです。建物様式の貴重さを伝えるようとするものでしょうが、そこには歴史の断片が刻まれているのも事実ですね。


関連記事(信州山奥で大鹿歌舞伎「奥州安達原」を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

シロツメクサ(白詰草)の群落を

130512シロツメクサ@エコカフェ.jpg離宮恩賜庭園の富士見山の近くの広がる汐留川に面した草地でシロツメグサの群落を見つけました。別名にクローバー。幸せを運ぶ四葉のクローバーはあるかな。その草むらの中にセイヨウタンポポがつんと綿帽子をつけています。風に振られふわーっと舞い上がり、あっというまに新天地を目指し見えなくなってしまいます。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

シロツメクサ(白詰草、学名:Trifolium repens L.)はマメ科シャジャクソウ属の多年草。130512シロツメクサとセイヨウタンポポ@エコカフェ.jpgヨーロッパ原産。日本には江戸時代に移入し全国の道端、土手、山野などへ。草丈は10pから30pほど、茎は地表を匍匐し節から根を下ろし、マット状に広がり、根にはマメ科らしく窒素を固定する根粒菌を共生させます。葉は互生し3小葉、小葉は葉身2pから3pほどの広卵形、全縁で鈍頭。葉に白っぽいV字の斑紋が入ることがあります。花期は4月から9月頃、茎先に径2pほどの球形の鞠状の集合花序にたくさんの白色の小花を咲かせます。小花は蝶型で80個も集まり、下唇にハチなどが脚をかけると開き、中から吸蜜できるようになっています。果実は4oほどの広線形の豆果です。

名前の由来は、江戸時代にオランダ船がガラス器を入れた箱に乾燥したシロツメクサを詰めたことから白い色の「詰草」となったことにあるそうだ。明治時代には家畜の飼料として全国に広まり、今日では緑化目的で植栽されることがあるそうです。


関連記事(御濠土手には異国の紫色が)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

サルスベリ(百日紅)は静かに

ビーグル号の航海日誌 2013年05月17日 23:07

130512サルスベリ@エコカフェ.jpg離宮恩賜庭園の延遼館跡にある藤棚近くにサルスベリの大きな木があります。見た感じ1本あるのみだったような気がします。根力が凄いようで根元から勢いよくたくさん萌芽しています。盛夏から晩夏にかけ紅色の濃淡か白色の花を見事に咲かせることでしょう。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

サルスベリ(百日紅、学名:Lagerstroemia indica L.)はフトモモ目ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。130512サルスベリ萌芽@エコカフェ.jpg分布はインド北部、中国南部に及び、日本には江戸時代前期に移入。樹高は3mから10mほど、樹皮は薄く表皮が剥離し淡紅紫色に白っぱい斑紋が入り平滑でつるつるです。葉は2対互生(コクサギ型葉序)か疑似対生、葉身3pから5pほどの倒卵状楕円形で全縁、葉先は鈍頭。花期は7月から9月頃、本年枝先に円錐花序をだし、紅の濃淡色か白色の一日花を次から次へと咲かせます。花は萼筒が6裂し、花弁6枚は縮れています。果実は径約7oの球形の刮ハ、熟すと6裂開、多数の翼のある種子が風散布します。

リョウブヒメシャラも表皮のコルク層が剥離し樹皮はつるつるになるが、これはつる植物などに対する防御行動とも考えられます。名前は文字通り、猿が滑って登れないとの意のようですが、実際は登れるのではないでしょうか。


関連記事(冬枯れのシマサルスベリ(島百日紅))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


タグ:外来種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

キショウブ(黄菖蒲)に魅せられて

ビーグル号の航海日誌 2013年05月16日 23:22

130512キショウブ@エコカフェ.jpg浜離宮恩賜庭園ではちょうど黄菖蒲が咲いていました。窪んだ湿地のようになっていますが雨が降ると水が溜まるようになっているらしいです。黄色が鮮やかでとても綺麗です。黄菖蒲は明治時代後期にヨーロッパから観賞用に移入したといいます。[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]

キショウブ(黄菖蒲、学名:Iris pseudacorus L.)はキジカクシ目アヤメ科アヤメ属の多年草。原産は西アジアからヨーロッパに広く、現在では日本をはじめ世界各地に移入し野生化、湖沼、溜池、河川などの水辺や湿地などに自生。草丈は60pから100pほど、地下に太い根茎、葉は2列に根生、葉身50pから100pほどの剣状で中脈が顕著に隆起し、全縁で葉先は細く鋭頭。花期は5月から6月頃、花茎は直立し、苞葉で分枝し数個の黄色い花を咲かせます。花は外花被片3枚が大型の広卵形で下垂、内花被片3枚が小型で直立し、3裂した花柱が横に広がります。果実は長径6pほどの3稜状長楕円形の刮ハ、熟すと3裂し種子が水面に落ち流れ散布されるそうです。

戦国時代から江戸時代にかけて日本各地で持てはやされた貴重なハナショウブ(花菖蒲)は黄色の花を咲かせることはないため、野生化したキショウブが拡散し、交雑する恐れがあるため、環境省は「要注意外来生物」に指定し、栽培にあたって逸出させないよう求めているそうです。


関連記事(花菖蒲に魅せられて)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

浜離宮恩賜庭園は古を今に

130512浜離宮と高層ビル群@エコカフェ.jpg中央区にある浜離宮恩賜庭園は開放的で潮風も渡るのんびりした汐潮の満ち引きを利用した海水が出入りする回遊式築山泉水庭園です。芝離宮などもかつてはそうだったようですが埋立てが進んだ現在に残されている唯一の庭園となるようです。[2013年5月12日撮影:浜離宮@阿部]

時は1654年(承応3年)、甲州松平綱重がこの地を埋立てて別邸を建てたのが始まり。130512三百年の松と高層ビル@エコカフェ.jpg130512浜離宮水門と高層ビル群@エコカフェ.jpgそのご下屋敷となり、綱重の子である徳川家宣が6代将軍になると徳川幕府の御浜御殿となり茶室など本格的な庭園としての造営がなされてという。明治になり宮内省所管の浜離宮となり、1945年(昭和20年)に東京都へ移管され現在に至ります。

25万uと園内は広くタブノキ、スダジイ、トベラ、ホルトノキなどの海岸性の照葉樹林のほか、クロマツやウメ、フジなどの多様な庭園樹木が植栽されています。汐留の高層ビル群とそれらの新緑とのコントラストが現代的な景観を見せています。古を今に何を。


関連記事(兼六園の雪吊り)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

花盛りのクリ(栗)の大木を

ビーグル号の航海日誌 2013年05月15日 21:10

130512クリ花@エコカフェ.jpg先週末に浜離宮恩賜庭園を草花教室の事前視察も兼ねて散策しました。江戸時代に造営された潮入りの回遊式築山泉水庭園だそうです。トベラタブノキスダジイクロマツなどの典型的な海岸性の照葉樹林があるほか、イロハモミジケヤキ、クリなどの落葉広葉樹も植栽されています。ここではクリ、別名にヤマグリ(山栗)、シバグリ(柴栗)を紹介します。[2013年5月12日撮影:浜離宮恩賜庭園@阿部]

クリ(栗、学名:Castanea crenata Sieb. et Zucc.)はブナ科クリ属の落葉高木。130512クリ@エコカフェ.jpg分布は北海道南西部、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島南部に及び、里山の冷温帯下部から暖温帯にかけて自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰色で縦裂(若木では平滑)、葉は互生し有柄、葉身7pから17cmほどの長楕円形か長楕円状披針形、葉縁に鋭鋸歯がつき葉先は芒状に尖ります。葉表は緑色で光沢があり、葉裏は淡緑色、葉脈と平行の側脈が目立ちます。葉はクヌギの葉に似ているが葉先まで葉緑素があります花期は5月から6月頃、雌雄異花、雄花は長さ約20pの尾状花序に多数、雌花は雄花序の根元に1個咲かせます。果実は径約8pの毬果(毬状の殻斗に1個から3個の堅果が入っている)で秋に裂開します。

クリの花の形態は風媒花ですが、スペルミンを成分とする強い特有な芳香を周囲に放ち、昆虫を呼び寄せます。確実に受粉するために虫媒花に進化していると考えられます。


関連記事(クヌギ(櫟、椚、橡)のシャワー)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

オオマルハナバチ(大丸花蜂)は森の奥で

ビーグル号の航海日誌 2013年05月14日 09:42

12084オオマルハナバチ@エコカフェ.JPG先日、「マルハナバチ国勢調査」を求める記事があったが、昨年8月に大佐渡石名天然林でオオハナバチがエゾアジサイの花にしきりに吸蜜に訪れていたのを思い出しました。かなり頻繁に見かけたと記憶しています。[2012年8月5日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]

オオマルハナバチ(大丸花蜂、学名:Bombus hypocrita)はミツバチ科マルハナバチ亜科の昆虫。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、比較的高い山地(北海道、東北では平地でも)などの森林内などに生息。平地に生息するクロマルハナバチとすみ分けしていると考えられています。体長は10oから22oほど、体色は黒色をベースとし、胸と腹部にクリーム色のバンドが目立ち、特に腹部の先端はオレンジ色をしているのが特徴です。侵略的外来種のセイヨウオオマルハナバチは先端が白っぽいクリーム色です。出現時期は4月から9月頃、巣は地上もしくは準地上であって、コロニーは1000匹超にもなるそうです。卵、幼虫、蛹、成虫へと完全変態します。

マルハナバチの仲間は世界で約250種、日本ではエゾトラマルハナバチ、トラマルハナバチ、シュレンクマルハナバチ、ミヤママルハナバチ、エゾナガマルハナバチ、オオマルハナバチ、コマルハナバチ、ヒメマルハナバチなどが知られているそうです。へーでしょ。


関連記事(マルハナバチ(丸花蜂)を追って!)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ヤマアジサイ(山紫陽花)は沢紫陽花とも

ビーグル号の航海日誌 2013年05月13日 23:40

130505ヤマアジサイ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーには武蔵野の雑木林が再現され、高木層から低木層、草本層まで多様な植物を観察することができます。林縁の低木層には、マルバウツギコゴメウツギとともにヤマアジサイが植栽展示されてます。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

ヤマアジサイ(山紫陽花、学名:Hydrangea serrata Seringe)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。分布本州福島県以南、四国、九州、屋久島、種子島、黒島、海外では朝鮮半島南部と済州島に及び、広葉樹林の谷筋、水条件のよい林縁などに自生。そのためサワアジサイ(沢紫陽花)ともいう。樹高は1mから2mほど、株立ちし樹皮は灰褐色、葉は対生し有柄、葉身は8pから15pほどの楕円形から長楕円形で先が尖ります。葉表は緑色だが、葉裏は淡白緑色、葉縁に鋸歯、葉脈の側脈が目立ちます。葉表脈上と縁、葉裏の主脈脇と側脈に短毛が生えます。花期は6月から7月頃で、枝先に散房花序をだし、中央に多数の小さな両性花と周辺に装飾花を咲かせます。まず4枚の萼片からなる装飾花が開き、後に花弁5枚、雄蕊10本の両性花が開きます。花の色には個体差があり、清楚な青色から白色、紫色、紅色を帯びるものもあるといいます。冬でも花殻が残ります。果実は長径約4oの楕円形の刮ハです。

ヤマアジサイの変種として東北から北海道にかけて分布する花も葉も大きいエゾアジサイが知られています。そのほかアジサイの仲間には多様な野生種がありますよ。


関連記事(ラセイタタマアジサイは伊豆諸島固有変種)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

コクサギ(小臭木)は何故に臭い

ビーグル号の航海日誌 2013年05月12日 01:31

130505コクサギ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナー低木層の住人のひとりに少し変わり者のコクサギがいます。名前の由来のとおり、クマツヅラ科の落葉高木クサギ(臭木)のより小さいが同様に強い臭気があるという。何故にこのような臭気があるのでしょう。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

コクサギ(小臭木、学名:Orixa japonica Thunb.)はミカン科コクサギ属の落葉低木。130505コクサギ葉@エコカフェ.JPG分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島南部、中国南東部に及び、山野の林下や沢沿いなどに自生。樹高は1mから5mほど、樹皮は灰褐色で縦筋と横皮目が目立ち、よく分枝します。葉は2枚ずつ対生(2対互生、コクサギ葉序という)し光沢があり、葉身5pから13cmほどの倒卵形、全縁で葉先はやや尖ります。葉表は黄緑色、葉裏は淡黄緑色、葉脈が目立ち葉脈上に毛が生えます。花期は4月から5月頃、雌雄異株、前年枝の葉腋から雌花は単生、雄花は総状花序にたくさん咲きます。雌花は径約10oの淡緑色、萼片と花弁各4枚、子房4個、雄蕊は退化。雄花は小さく雄蕊4本が目立ちます。果実は長径約10oの楕円形の4分果で果皮は木質、熟すと2裂し中から黒褐色の種子をはじき出します。

コクサギの臭気はオリキシン、コクサギン、キノリンアルカロイドなど毒成分によるもので、これを食草とする蝶としてはオナガアゲハだけが知られています。このような成分は本来植物が外敵からの防御機能として獲得したものですが、時間軸の中でそれを逆に利用する昆虫もでてきたということです。植物と昆虫の関係は共生進化の点からも不思議なことがいっぱいです。


関連記事(冬枯れのシマサルスベリ(島百日紅))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:広域種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

海浜植物、オオバイボタ(大葉水蝋)は半常緑性

ビーグル号の航海日誌 2013年05月11日 23:49

130505オオバイボタ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーには武蔵野の雑木林が上手く再現されているそうです。オオバイボタはマルバウツギコゴメウツギ、ヤマアジサイなどとともに低木層を構成し、海浜植物とされています。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

オオバイボタ(大葉水蝋、学名:Ligustrum ovalifolium Hassk.)はモクセイ科イボタノキ属の半常緑低木(半落葉低木とも)。130505オオバイボタ樹幹@エコカフェ.JPG分布は本州関東以西、四国、九州、朝鮮半島に及び、温暖な海岸近くに自生。樹高は2mから6mほど、樹幹は直立しよく分枝、樹皮は灰褐色でやや横長の皮目が目立ちます。葉は対生しやや厚く光沢があり、葉身4pから10pほどの広卵形(実際は変異が大きく内陸生のものほど細い)、全縁で葉先はやや尖ります。葉表は濃緑色、葉裏は淡緑色、主脈と側脈とも目立ちます。花期は6月から7月頃、枝先に円錐花序をだし、たくさんの白色の小花を咲かせます。小花は長さ約8oの漏斗形、花冠は4裂し先は尖り、雄蕊2本は長く、雌蕊1本は短い。果実は長径約9oの卵形の核果で冬に紫黒色に熟します。同じ仲間のネズミモチやトウネズミモチの果実に似ているんですね。

名前の由来はイボタノキに似ていて葉が大きいことにあります。なお、イボタとはイボトリ(疣取り)の転訛、イボタノキに寄生するイボタロウカイガラムシが分泌する水蝋を用いて皮膚にできた疣をとったことによるらしいです。


関連記事(ハチジョウイボタ(八丈水蝋)の花は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アスカイノデ(明日香猪手)の北限は

130505アスカイノデ@エコカフェ.JPG「しろがねの森」路傍の植物コーナーの明るい林下にアスカイノデが植栽展示されています。アスカイノデは広域種のイノデの仲間です。そもそもイノデの仲間は全世界で約200種、うち日本では約30種ほどが自生するなど多様性に富んでいます。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

アスカイノデ(明日香猪野、学名:Polystichum fibrilloso-paleaceum (Kodama) Tagawa)はオシダ科イノデ属の常緑性のシダ植物。130505アスカイノデ@エコカフェ (2).JPG日本固有種。分布は本州宮城県以南から紀伊半島、四国高知県、九州大分県に隔離し、海岸に近い山地や丘陵地の林下に自生。 草丈は80pから100cmほど、根茎は塊状、葉を放射状に斜上か直立、葉柄はイノデより長く、基部鱗片は褐色でイノデに似るがより細く披針形でほぼ全縁になります。葉身は狭披針形の2回羽状複葉、葉先が細り、中軸の鱗片は糸状で辺毛が生え乾くとねじれます。胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の辺縁と中肋の中間につき、耳の下側に優先的につくそうです

アスカイノデの北限は宮城県南三陸町戸倉の沖合志津川湾に浮かぶ椿島だそうです。戸倉の岩礁海岸はエコカフェが実施する「森里海学びツアー」の調査地でもありました。調査中によく眺望しました。「椿島暖地性植物群落」といって全島がタブノキなど暖地性の原生林に覆われ、タブノキモチノキの北限でもあるそうです。


関連記事(キンモウイノデ(金毛猪手)の起源は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


続きを読む
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

信州山奥で大鹿歌舞伎「奥州安達原」を

130503大鹿歌舞伎奥州安達原@エコカフェ.jpgエコカフェの活動を通じて生まれ育った地元を大切に思い、ふと探し物をしている自分がいることに気づかされることがあります。この連休中、赤石山脈と木曽山脈に挟まれた伊那山地の山間に位置する大鹿村に友人と足を向けました。信州はわたしの生まれ育った故郷でもあるのです。[2013年5月3日撮影:大鹿村@川合]

5月3日、大鹿村大河原の大磧神社舞台では「大鹿歌舞伎」春の定期公演がありました。300年余続く地歌舞伎で古く神々に捧げた奉納演芸の意味があったようです。やがて村人の娯楽のひとつ、コミュニティ結束の要素もにもなっていたのでしょう。130503大鹿歌舞伎@エコカフェ.jpgかつては各集落毎に13舞台あったが、今日では4舞台が使われているに過ぎません。それでも過疎化に悩む限界集落といわれる山村が多くなっているなかでは元気がある方だと思います。役者から浄瑠璃弾き語りの太夫、下座、黒衣、化粧、着付、床山などすべて愛好会ができ地元の人々が中心になっています。選択無形民俗文化財の指定を受けているんです。今回の演目は『奥州安達原』です。

時は平安時代、奥州で起こった前九年の役奥州十二年合戦とも)、安倍貞任・宗任兄弟と一族家臣らの源義家への復讐を描いた謡曲の世界に安達ヶ原の鬼女伝説を配した義太夫狂言。立作者は近松半二、初演は宝暦12年(1762年)9月大坂竹本座という代物です。

信州山奥の山村で祖先たちに対し得も言われぬ不思議な共感が湧いてきました。そして私たちはここにいるのだと、こうして祖先の人びとが興じていたと同じ歌舞伎の世界を誘っているのだと....。


関連記事(神々の棲む天空の村)⇒    関連記事(奥州平泉、顔面大仏の古を今に)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

花桃の咲く里に

ビーグル号の航海日誌 2013年05月10日 20:10

130503ハナモモ@エコカフェ.jpg130503ハナモモ@エコカフェ (2).jpg皐月晴れの中、信州下伊那郡阿智村を訪ねました。
ちょうど花桃が満開でしたよ。
中国が原産ですが日本では江戸時代に観賞用として一部に広まったようです。
もちろん伊那谷の村々の人びとは華やかさを求める性質があったのかもしれません。
花を愛でるだけで小さな果実は食用には向いていないそうです。
何とも華やかな風景が心を浮き浮きさせてくれました。

[2013年5月3日撮影:阿智村@川合]


人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:外来種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

エビネ(海老根)は変幻自在

130505エビネ@エコカフェ.JPG目黒にある自然教育園の路傍の植物コーナーでは林下に展開する多様な山野草を楽しむことができます。案内板があるので安心してじっくりと観察できるでしょう。ここではエビネを紹介します。[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]

エビネ(海老根、学名:Calanthe discolor w:Lindl)はラン科エビネ属の多年草。分布は北海道南西部、本州、四国、九州、琉球諸島、朝鮮半島南部に及び、丘陵地の林下などに自生。130505エビネ花@エコカフェ.JPG草丈は30pから50pほど、肥大した偽球茎は径約2pの球形で重なり、葉は有柄、長楕円形から倒卵状披針形、5本の葉脈が目立ち葉先は尖ります。花期は4月から5月頃、新芽の展開とともに30pから40pの花茎を直立させ10数輪の花を咲かせます。花は萼片、側花弁、扇形に3深裂した唇弁、唇弁の後方に突き出た距からなります。赤褐色、褐色、黄褐色、緑褐色、緑など変異があり、唇弁の中央裂片には3条の隆起線が入ります。

エビネの仲間は東南アジアを中心に世界に約200種、うち日本には約20種、日本固有種では奄美諸島のアマミエビネ、伊豆諸島のニオイエビネ、小笠原諸島のアサヒエビネとホシツルラン、大分と愛媛の石灰岩地に自生するタガネランが知られています。


関連記事(アサヒエビネ(旭蝦根)の運命は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



タグ:広域種
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ