ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)の雄は真っ赤っか

ビーグル号の航海日誌 2013年08月04日 20:45

130727ショウジョウトンボ@エコカフェ.JPG130727ショウジョウトンボとシオカラトンボ@エコカフェ.JPG赤城自然園内セゾンガーデンにある池には岩場が用意されています。鯉が隠れたり、アクセントをつけているのでしょうが、トンボたちにとっては格好の休息場所のようです。ここではショウジョウトンボを紹介します。 一緒に写っているのはシオカラトンボです。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉、学名:Crocothemis servilia mariannae(Kiauta))はトンボ科アカネ亜科ショウジョウトンボ属の中型の蜻蛉。日本固有亜種、IUCNレッドリストで軽度懸念(LC)。分布は北海道南部、本州、四国、九州、島嶼では佐渡から南西諸島北部に及び、平地から低山の池沼や水田、用水路などで多少の挺水植物があって、周囲が明るく開放的な場所に生息。体長は45mmから55mmほど、成熟したオスは全身が真っ赤、メスは黄褐色、雌雄とも未成熟では橙色という。出現時期は4月から10月頃まで、飛行しながらの交尾は短く、メスは単独で打水産卵をし、オスはその上空をホバリングし警戒態勢をとるという。食性は肉食性で幼虫はミジンコなど、成虫は小型の飛翔昆虫などです。

「ショウジョウ(猩々)」とは中国の伝説にある酒呑みの妖怪でいつも顔が赤いので、これに掛けたのです。高山植物のショウジョウバカマ(猩々袴)もそうでしたね。なお、南西諸島で見られるもので似ているが異なるタイリクショウジョウトンボがいます。


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クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)の産卵行動を

130727クロイトトンボ♂@エコカフェ.JPG赤城自然園内のセゾンガーデンにある池には鯉が泳いでいます。人工的ですが池や畔の生態系は自然へ年々帰依しています。池の畔や周辺ではナツアカネ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボなどのほかに小さなイトトンボの仲間が観察されました。調べてみるとクロイトトンボらしいです。交尾中のものもいました。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

クロイトトンボ(黒糸蜻蛉、学名:Cercion calamorum calamorum(Ris,))はイトトンボ科クロイトトンボ属の小型の糸蜻蛉。130727クロイトトンボたち@エコカフェ.JPG分布は本州(佐渡、隠岐を含む)、四国、九州(壱岐、対馬、種子島、屋久島を含む)、国外では朝鮮半島、中国東北部・華中に及び、平地から丘陵地の浮葉植物の豊富な池沼、畔は低い草丈の明るい場所に生息。体長は23mmから37mmほど、全体に黒色がかり、胸部側面と腹部の8節・9節が青色。成熟したオスの胸部側面が粉白色になるのが特徴です。出現時期は5月から7月頃と8月下旬から10月頃の年2回、暖地では継続するという。打水産卵、幼虫の食性はミジンコなど肉食、越冬は幼虫。成虫も肉食でユスリカなど小型の飛翔性昆虫。オスは繁殖のため縄張りをもちます。

クロイトトンボ属とアオモンイトトンボ属はよく似ているが、全体に黒色っぽいのが特徴のようです。日本に生息するクロイトトンボ属にはほかにオオイトトンボ、ムスジイトトンボ、セスジイトトンボ、オオセスジイトトンボが知られています。


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ドクツルタケ(毒鶴茸)は毒御三家

ビーグル号の航海日誌 2013年08月01日 23:08

110911ドクツルタケ@エコカフェ.JPG110911ドクツルタケ柄@エコカフェ.JPG赤城自然園内の疎林下で散見された白色のキノコ。最近は見られるのでしょうか。正体は日本に自生する最も危険な三大毒キノコのひとつ、ドクツルタケです。同じ御三家で猛毒の近縁種シロタマゴテングタケに似ていますが、柄がささくれ、大型であることから特定できるようです。[2011年9月11日撮影:赤城自然園視察@阿部]

ドクツルタケ(毒鶴茸、学名:Amanita virosa (Fr.) Bertillon)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属の毒キノコ。分布は北半球一帯に及び、広葉樹林や針葉樹林の林下に発生。発生時期は初夏から秋、子実体は初め円錐形、後に径6cmから15cmほどの傘を水平に開く。傘には条線はなく、湿気地には粘性があります。柄には傘の下に鍔(つば)がつきその下は上向きのささくれで覆われ、根元には袋状の壺が残ります。

ツルドクタケはアマトキシン、ファロトキシン、ビロトキシンの毒成分を含みます。アマトキシンは内臓細胞の破壊死をもたらし再生を不可能にするため極めて危険です。西欧では「死の天使」の異名で恐れられているそうです。なんとも。


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タマゴタケ(卵茸)は美味なり

ビーグル号の航海日誌 2013年07月31日 23:13

130720タマゴタケ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)に向かう白谷沢コースの上部、渓流沿いから離れるとヒノキ植林地内を登山道は辿ることになります。植林には条件の悪い急斜面地は広葉樹を中心とした自然林が広がり、針葉樹林内の低木層にはアセビなどの鹿の食害にあうことのない樹種も展開しています。そんな登山道脇でタマゴダケを見つけました。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@阿部]

タマゴタケ(卵茸、学名:Amanita hemibapha (Berk.&Br.) Sacc.)はハラタケ目テングタケ科テングタケ属タマゴタケ節のキノコ。分布は日本全土、中国、スリランカ、北アメリカ東部から報告、広葉樹や針葉樹、混交林の林内に孤生ないし群生。130720急な斜面@エコカフェ(棒ノ折山).JPG出現時期は夏から秋、子実体は初め白色の分厚い外被膜に包まれた楕円体状、後に頂部が裂開し、柄は6cmから18cmも伸びだんだら模様が入り、深赤色から橙赤色の傘が釣鐘形から半球形、やがて水平に開く。傘径は約15cm、湿気地には粘性、周辺部に明瞭な放射状の条溝を生じるのが特徴です。樹木の根細胞に菌糸を侵入させ外生菌根を形成し、共生生活を営むという

近縁種のセイヨウタマゴタケは柄の表面が平滑であって、「皇帝のキノコ」と称され珍重されるそうです。見た目とは異なり、いずれも美味しく食することができるそうです。


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ヤブカンゾウ(藪萱草)はクローンで

130727 ヤブカンゾウ@エコカフェ.JPG赤城自然園内の明るい林床では花をつけているヤブカンゾウを観ることができました。ノカンゾウに似ているのですが花は八重です。別名にスレグサ(忘れ草)、花の美しさに魅せられ物を忘れるてしまうという故事に因むという。なるほどです。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ヤブカンゾウ(藪萱草、学名:Hemerocallis fulva var. kwanso)はユリ科ワスレグサ科の多年草。原産地は中国、日本には有史以前に帰化、北海道から九州まで野生化し原野や藪などに自生。草丈は80cmほど、根先は塊状、葉は40cmから60cmほどの広線形。花期は7月から8月頃、日中に咲く一日花、茎頂にユリに似た八重咲きの橙赤色の花を上向きに咲かせます。ニッコウキスゲが横向きなのと異なります。シャガと同じで3倍体のため結実せず、葡匐茎(ランナー)を伸ばしてクローン増殖します。

ヤブカンゾウはオオイヌノフグリホトケノザイヌタデ、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウとともに「人里植物」と呼ばれることがあるようです。


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ユウスゲ(夕菅)の妖艶な美しさ

ビーグル号の航海日誌 2013年07月30日 22:49

130727ユウスゲ花@エコカフェ.JPG赤城自然園内の草原ではユウスゲが花茎をすーっと伸ばし、花を咲かせていました。野生のユウスゲは生育環境が失われつつあるなかで、千葉県では野生絶滅(EX)、三重、和歌山、福井、愛媛県では絶滅危惧T類(EN)に指定するなどし、場所によっては具体的な保護活動も行われているそうです。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ユウスゲ(夕菅、学名:Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (H.Hara)M.Hotta)はユリ科ワスレグサ属の多年草。130727ユウスゲとキキョウ@エコカフェ.JPG分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島に及び、山地の湿った草地などに自生。草丈は80cmから150cmほど、葉は2列根生、葉身40cmから60cmほどの線形。花期は7月から9月頃、茎先を伸ばし、先端で2叉状に分枝し、長さ10cmほどの漏斗状の淡黄色の花を1、2個ずつ、3個から10個ほど次々に咲かせます。花は花被片6枚がやや反り返り、雄蕊6本、一日花、夕方咲き翌朝には萎れます。淡黄色は暗闇でも蛾などの夜行性の昆虫によく見えると言われています。果実は長径約2cmの広楕円形の刮ハ、3室あり秋に褐色に熟します。

名前の由来は花が夕方に咲き、葉がカヤツリグサ科のスゲ(菅)に似ていることにあります。近縁種のノカンゾウやヤブカンゾウも花は一日花だが、朝方に咲き、日中にポリネーターを招き入れています。夜咲きのユウスゲはこれらと並行進化したと考えられています。


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タマアジサイ(玉紫陽花)の咲く頃に

130720タマアジサイ@エコカフェ.JPG奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)に向かう白谷沢コースの登山口近くや沢筋では紫陽花をたくさん見ることができます。日当たりのよい林縁ではタマアジサイが群生しています。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@阿部]

タマアジサイ(玉紫陽花、学名:Hydrangea involucrata Sieb.)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木。日本固有種。分布は本州福島県以南から岐阜県までに限り、山地の渓流沿いや湿った林縁などに自生。130720タマアジサイ蕾@エコカフェ(棒ノ折山).JPG130720タマアジサイ蕾@エコカフェ.JPG樹高は1.5mほど、よく分枝し、若枝は淡緑色で毛が密生。葉は対生し洋紙質、葉身25cmほどの楕円形か卵状楕円形、葉縁に不整の細鋸歯、葉先は尖ります。葉の両面に短毛が密生。花期は8月から9月頃、ヤマアジサイより遅く、花序は初め総苞に包まれた径約1.5pほどの球形、総苞が脱落し、淡紫色の両性花を多数咲かせます。両性花は花弁、萼片とも4、5枚、雄蕊8本から10本、雌蕊花柱2、3本。周囲に白色の装飾花を幾つかつけます。

名前の由来は蕾が球形であることです。紫陽花の中では開花が遅く、梅雨明け後ですの登山シーズン中にまさに花をつけていることになります。


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ナツアカネ(夏茜)は赤とんぼ

ビーグル号の航海日誌 2013年07月29日 23:41

130727ナツアカネ@エコカフェ.JPG赤城自然園内の草原、つんと伸びたユウスゲの蕾の上にとんぼが止まっていました。翅の黒い斑紋の付き方からアキアカネかナツアカネのようです。写真を拡大し、胸部の黒い線状の斑紋の形からナツアカネと判定します。体色から未成熟なオスですね。[2013年7月27日撮影:親子自然ふれあい体験in赤城自然園@阿部]

ナツアカネ(夏茜、学名:Sympetrum darwinianum (Selys))はトンボ科アカネ属の定住性の蜻蛉。分布は北海道、本州、四国、九州、種子島、奄美大島、国外では台湾、朝鮮半島、中国中部に及び、平地や丘陵地の池や水田などに生息。130727ナツアカネ拡大@エコカフェ.JPG体長は33mmから41mmほど、アキアカネに似るがやや小さく、オスでは胸部の黒い三本線の斑紋の真ん中の線の先が角張るのが特徴。アキアカネでは尖ります。未成熟期にはオスもメスも体色は黄褐色、成熟したオスでは全身が赤化、メスでは腹部背面が赤化。出現時期は6月から11月頃、羽化後もその地域周辺に留まり、移動しない。産卵は打空産卵といって、水のない畔や草原などで空中からばら撒くのです。オスとメスが連結したまま行う場合もあって、連結打空産卵といいます。

「赤とんぼ」と呼ばれるものはアカネ属に属する赤いとんぼのことで、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテアカネ、マイコアカネ、ヒメアカネ、ノシメトンボコノシメトンボ、リスアカネ、ミヤマアカネなどを総称しているそうです。


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高山植物の魅力(95)/イワベンケイ(岩弁慶)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月26日 22:52

130714イワベンケイ@エコカフェ(木曽御嶽山).jpg中央アルプス乗鞍火山帯の再南端に位置する木曽御嶽山(標高3067m)は複合成層火山で外輪山を伴う台形の独立峰である。古くから山岳信仰のメッカであるが、活火山で火山性ガスを噴出しているため気象庁は噴火予報を発表しています。[2013年7月14日撮影:木曽御嶽山@中村敏之]

イワベンケイ(岩弁慶、学名:Rhodiola rosea L.)はバラ目ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年草。分布は本州中部地方以北、北海道、国外では北半球に広く、亜寒帯から高山帯の岩場や砂礫地などに自生。130714木曽御嶽山@エコカフェ(中村).jpg草丈は10cmから20cmほど、根茎はゴボウ状、葉は互生し多肉質、葉身1pから4cmほどの楕円形で葉縁に不規則に低鋸歯がつきます。花期は6月から8月頃、雌雄異株、花茎を伸ばし、黄色い小さな花を密集してたくさん咲かせます。雄花の花弁、萼片とも4枚、花弁は長さ約3mmの線形で黄緑色を帯び、雄蕊8本、子房は退化。雌花は花弁が萼片より短く、赤味を帯び、雄蕊が退化し、子房の下部が萼片と合着。果実は長さ1cmほどの4個の袋果、秋に赤褐色に熟し、多数の種子を放出します。

名前の由来は岩場に生え、花を切り取り数日して土壌に挿すと活着するほど生命力が強靭なことを弁慶に例えたことにあります。そんなイワベンケイはロサビンズやサリドロサイドなどの有効成分(アダプトゲン)を含むことから、ハーブや生薬として利用されるそうです。


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宵の赤坂浄土寺で盆踊り考

130726_2137~01.jpg130726_2138~01.jpgこのところすっかり猛暑の感ありです。
夏と言えば盆踊り、各地でご先祖様を供養する仏教行事と行われてきたものです。
その起源は古く平安時代の念仏踊りが盂蘭盆の行事と結びつき、ご先祖様の精霊を迎え、供養するための行事として鎌倉時代、室町時代と全国的に広まり、江戸時代の初めに絶頂をきわめていたといいます。
明治、大正、昭和、特に戦後ともなり、高度成長期を経て、今日的には夏の風物詩としてイベント的色彩のみが強調されているにすぎなくなってしまったようだ。花火大会も同じことでしょう。

130726_2139~02.jpg130726_2139~01.jpg130726_2139~03.jpg赤坂一ッ木通りにある浄土寺は文亀3年(1503年)開基、開山は明蓮社教誉聖光、本尊は阿弥陀如来だそうです。
境内には地蔵菩薩坐像(享保4年(1719年)鋳造)や閻魔王坐像が鎮座し、江戸時代には地蔵信仰や閻魔参りなどで賑わったといいます。
盆踊りや花火大会、なぜ行われているんだろうと少しだけ考えるのも面白いのではないでしょうか。
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フジシダ(富士羊歯)は無性芽で群生を

ビーグル号の航海日誌 2013年07月25日 01:04

130720フジシダ@エコカフェ(棒ノ折山) (3).JPG奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)の白谷沢コースは沢沿いの登山道であって蘚苔類や地衣類、シダ植物の宝庫となっています。岩場に群生するフジシダもそのひとつです。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

フジシダ(富士羊歯、学名:Monachosorum Maximowiczii (Bak.)Hayata)はコバノイシカグマ科オオフジシダ属の常緑性シダ植物。分布は本州福島県以南、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、中国に及び、山地の岩場や瓦礫地などに自生。130720フジシダ@エコカフェ(棒ノ折山).JPG草丈は20cmから40cmほど、根茎は短く斜上、葉柄は褐色でほぼ無毛、光沢があります。葉は単羽状複生で薄い革質、葉身15cmから30cmほどの線状披針形、先端がつる状に伸びてよく無性芽をつけます。羽片は50対ほどが互生し、広披針形から狭長楕円形で葉縁に鈍鋸歯、葉先は鋭頭から鈍頭。羽片は無柄で基部前側に耳垂、後部はくさび形です。ソーラス(胞子蓑群)は小円形で鋸歯片にひとつずつつきます。

名前の由来は愛知県犬山市尾張富士(標高275m)で発見されたことにあります。無性芽でも胞子でも増殖することができるものにオリヅルシダ、ツルデンダ、コモチシダハチジョウカグマなどがあります。


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パイオニア植物、ヤシャブシ(夜叉五倍子)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月23日 09:29

130720ヤシャブシ@エコカフェ.JPG埼玉の名栗にある有間ダム湖畔はパイオニア植物を観察するのにちょうどよいようだ。ネムノキアカメガシワリョウブ、ヤシャブシなどの大きな個体が湖畔林を形成しています。根に根粒菌を共生し、空気中の窒素を固定しています。ここではヤシャブシを紹介します。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

ヤシャブシ(夜叉五倍子、学名:Alnus firma Siebold et Zucc.)はブナ目カバノキ科ハンノキ属の落葉小高木。130720ヤシャブシ果実@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州福島県以南(太平洋側)、四国、九州に及び、シイ・カシ帯上部からブナ帯の山地や平地の日当たりのよい荒地などに自生。樹高は10mから15mほど、樹皮は灰褐色、若木で横目、老木で不規則に縦裂し剥離、枝はよく分枝します。葉は互生し、葉身4cmから10cmほどの狭卵形で葉縁に細鋸歯、葉先はやや尖ります。側脈が目立つのが特徴です。花期は3月から4月頃、雌雄異花、葉の展開前に前年枝先の葉腋から尾状の雄花序を数個下垂、枝の下部の葉腋から穂状の雌花序を斜上させます。果穂は長径約2pの卵形の多花果で緑色から茶色に熟し、麟片に3.5mmほどの翼のある堅果をたくさん抱えます。風媒花で風散布なのです。

名前の由来は果穂が夜叉に似ていること、タンニンを多く含むことから、五倍子の代用として黒色の顔料、お歯黒に使われてきたことにあります。近年、花粉によるアレルギーが懸念されています。この仲間には葉裏に毛が多いものにミヤマヤシャブシ、三宅島など海岸で見られるものにオオバヤシャブシがあり、よく目にする植物ですね。


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ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)は尾根筋の根元に

ビーグル号の航海日誌 2013年07月22日 22:34

130720ホソバオキナゴケ@エコカフェ(棒ノ折山).JPG奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)に向かう白谷沢コース脇の岩上や朽木、腐植土壌などには多様な蘚苔類を観察することができます。屋久島の「もののけの森」や北八ヶ岳の森林内なども蘚苔類の宝庫です。そこに負けないくらい美しいモスグリーンの森床が広がっています。ここではホソバオキナゴケを紹介します。沢沿いの斜面では他の蘚苔類と競争、尾根筋の乾燥しがちな林下の腐植土壌では点々とパッチをつくっていました。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

130720ホソバオキナゴケ@エコカフェ.JPGホソバオキナゴケ(細葉翁苔、学名:Leucobryum juniperoideum (Brid.) Mull.Hal..)はシラガゴケ科シラガゴケ属の蘚類。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、小笠原諸島、国外では朝鮮半島、中国、東南アジアに広く、杉や檜の二次林などの明るい半日陰の林下にある根元、倒木、腐植土壌や尾根筋の表土に群落をつくって自生。草丈は1pから3pほど、葉は重なり合い密生し殆んど光沢はなく平滑。葉身4mmほどの披針形で中央部で透明細胞は5、6層と厚く、葉先は尖ります。剳ソは長さ1cmほどの赤褐色、凾ヘ射上し乾燥すると縦皺が入るという。

この仲間は乾燥時にも葉が縮れることはなく、透明細胞が光を反射して緑白色に見えます。これは強い光から組織細胞を守る防御機能と考えられます。被子植物では葉が芽生えるときに白い細毛や赤い細毛に覆われるのも同じですね


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名栗の棒ノ折山で足慣らしを

ビーグル号の航海日誌 2013年07月21日 23:05

130720棒ノ折山蘚苔の世界@エコカフェ.JPG8月に四国の石鎚山で植生観察や別子銅山の産業遺産視察を予定。ガイドは愛媛事務所の森賀さん、観光カリスマでもあります。
そこで、足慣らしを兼ねて奥武蔵にある棒ノ折山(棒ノ嶺:標高969m)に涼を求めて登ることにしました。棒ノ折山は奥秩父山塊の南東域に伸びる西から雲取山、天目山、蕎麦粒山に続き、奥武蔵と奥多摩の境をなす稜線に位置します。
この地域一帯は鮮新世紀(2303万年前から)以降の関東地方に広がる造盆運動により、古・中生層からなり、石灰岩、凝灰岩、チャート、堆積岩などが断層や褶曲を伴い複雑な様相を織りなしています
130720綺麗な摂理@エコカフェ.JPG130720落ちる滝@エコカフェ.JPG棒ノ折山周辺ではありませんが、ところによっては分厚い石灰岩層を含み、日原など鍾乳洞が形成されたりしています。とにかく変化に富んだ山容は地質の違いによるものです。
白谷沢沿いに取りついた登山道を登ったのですが、藤縣の滝、天狗ノ滝、白孔雀ノ滝などが現れ、牢門と呼ばれる両側に大きな岩が切り立つ場所を過ぎると鎖場があったりまします。
130720おちゃめな一枚@エコカフェ.JPGウリハダカエデテツカエデイロハモミジ、ヤマモミジなどカエデ類、カツラハクウンボクヤマアジサイなど、林床には多くの種類のシダ植物も見られます。また、稜線では大きなモミアカマツが自生しています。
渓谷の岩場を離れた斜面地には数は少ないがところどころ大きな岩が転がったりもしています。最終氷期のときに基盤の岩石やや大きな岩石が節理にそって凍結破砕作用をうけゆっくりと下へ下へと落ちてくるのです。
稜線でると鎮座する「岩茸石」があって、リョウブの樹幹をたよりに登ることができます。眼下には登り始めた場所である「名栗湖」も眺望することができます。

想像していたよりもずーっと素晴らしい山行をすることができました。目指せ石鎚山です!


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ロックフィルダムの有間ダムは

ビーグル号の航海日誌 2013年07月20日 15:00

130720ダム全景@エコカフェ.JPG130720有間ダム石碑@エコカフェ.JPG埼玉の飯能市(旧名栗村)にある有間ダムを訪れた。
今年は降雨が少ないということで渇水状態、ダムの湖面はずーっと眼下にあった。
このダムの形式は「センターコア型ロックフィルダム」という。
多目的ダムで洪水調整、河川維持用水、上下水道用水などが目的のようです。
人工湖は名栗湖と呼ばれブラックバス釣りを目当ての釣り客が訪れるそうだ。
下流側は大きく切れ落ち、90mほど下から細い川筋が現れている。
その有間川下流ではキャンプ場があって子どもたちの水遊びをする声が響いているのが印象的だ。
夏の風物詩のようなものですね。
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高山植物の魅力(94)/モウセンゴケ(毛氈苔)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月17日 09:11

130706モウセンゴケ@エコカフェ.JPG130706モウセンゴケ@エコカフェ(小日向山).JPG北アルプス小日向山(標高1907m)に点在する湿地のはずれ、登山道脇のボッチに小さなモウセンゴケを見つけました。よく気付くもんです。やや乾きがちであるような場所です。たった2株、小さいやつと最小さいやつです。生存が危ぶまれるのですが、存在自体が不思議です。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

モウセンゴケ (毛氈苔、学名Drosera rotundifolia L. ) はモウセンゴケ科モウセンゴケ属の寒地性の食中植物。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では北半球の高山に広く、高山や寒冷地の湿地などに自生。草丈は最大20cmほど、根出葉は放射状、2pから8cmほどの長い葉柄があって、円形の葉は赤みを帯び、葉全体に腺毛が、葉縁には刺状腺毛があって粘液(サンドゥーサ)を分泌。粘液は甘い香りを放ち、昆虫を引き寄せて粘液で捕獲します。花期は7月から8月頃、花柄を伸ばし先端に白色の小さな5弁花を幾つか咲かせます。本来、昆虫に頼らなくとも生育可能であるが、寒地での短い夏に栄養を集中的に摂取し、花を咲かせ種を残すための巧みな戦略を取っていると言えます

寒い地域のモウセンゴケはナガバノモウセンゴケと共に生育しているため、交雑しサジバモウセンゴケとよばれる中間的な形質のものが見られるという。また、東海地方では葉柄の短いコモウセンゴケと交雑したトウカイコモウセンゴケというのが知られ、染色体が倍化した雑種がと考えられているようです。


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高山植物の魅力(93)/ニリンソウ(二輪草)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月16日 22:49

130706ニリンソウ@エコカフェ(小日向山).JPG北アルプス小日向山(標高1907m)の登山道脇に広がる湿原や湿地にはミズバショウリュウキンカザゼンソウが咲き誇り、その周辺の草原や林縁にはコバイケソウサンカヨウなどが彩りを加えています。ニリンソウもそのひとつです。花言葉は「友情」、「協力」です。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

ニリンソウ(二輪草、学名:Anemone flaccida F. Schm.)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では東アジアに広く、山地の湿潤な林床などに自生。草丈は15cmから30cmほど、地下茎は太く短く横に這い、葉は根出葉と茎葉があります。130706ニリンソ花@エコカフェ(小日向山).JPG根生葉は数枚つき有長柄、心臓形で3全裂し側裂片はさらに2深裂(全部で5裂)、葉茎はトリカブトと異なり中空。茎葉は無柄で3枚が輪生し、3深裂し表面に白斑が入ります花期は3月から6月頃、1本の茎から花茎が2本伸び、各1輪の花を咲かせます。花は径約2cmの5弁花。果実は楕円形の痩果で毛が生えます。地下茎でも増殖ししばしば群落を形成します。

キンポウゲ科の植物は毒草が多いが、ニリンソウは毒成分が極めて弱いため根茎を漢方薬とするほか若葉を山菜として食するそうです。皮肉にもトリカブトの葉が似ているため、トリカブトの若葉の誤食による事故が起こったりしています。注意したいですね。


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高山植物の魅力(92)/ザゼンソウ(座禅草)

130706ザゼンソウ@エコカフェ(小日向山).JPG130706ザゼンソウ果実@エコカフェ(小日向山).JPG平地はうだる暑さ。北アルプス小日向山(標高1907m)は白馬三山の前衝山であって斜面の所々に白い残雪が見られます。高山の短い夏の始まりを目前に、今は早春を告げる花が咲き誇っています。ミズバショウと色合いが真逆のザゼンソウもそのひとつです。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部・中村敏之]

ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus (L.) Salisb. ex W.P.C. Barton)はサトイモ科ザゼンソウ属の多年草。分布は本州中部地方以北、北海道、サハリン、東シベリア、朝鮮半島に及び、亜高山帯の湿地や水辺などに自生。130707ザゼンソウ花@エコカフェ.jpg草丈は40cmほど、地下茎は太く、葉は根生し有柄、葉身40cmほどの円心形です。花期は3月から5月頃、葉の展開前に舟形の厚い仏炎苞に包まれた長さ2cmほどの楕円形の肉穂花序をだし、個もの小花を裂かせます。小花は雄蕊4本、雌蕊1本、自家不合和のため雌性先熟の戦略を取ります。しかも、花序にはミトコンドリアを多く含む発熱細胞があって、呼吸熱を発し周囲の氷雪を溶かし、悪臭を放って積極的にポリネーターである昆虫が少ない時期に積極的に種を残そうと努力しているのです。種子はスポンジ状の果序に埋まり、水散布のほか野ネズミの貯蔵行動によっても散布(貯蔵散布)されます。

根茎にシュウ酸カルシウムやサポニン配合体を含み毒草とされます。名前の由来は仏炎苞に包まれた肉穂花序の様子を座禅を組む僧侶の姿に見立てたことにあります。別名に達磨大師に見立てて「ダルマソウ」とも呼ぶそうです。なお、日本にはザゼンソウのほかにヒメザゼンソウとナベクラザゼンソウが見られます。


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カシワ(槲)は古来より身近か

130714カシワ葉@エコカフェ.jpgようやく出会ったカシワは近くのお寺の境内にあった。カシワの葉には芳香があり、新芽が出るまで古い葉が落葉しないことから「代々途切れることのない」と縁起を担ぎ、塩漬けにした葉を、古くから5月『端午の節句』につきものの「柏餅」を包むのに使われるんです。縄文時代にも土器の底に敷いて蒸すのに用いたというからすごい。名前の由来も炊葉(かしわ)にあるそうです。[2013年7月14日撮影:妙光寺@山崎]

130714カシワ大木@エコカフェ.jpgカシワ(槲、学名:Quercus dentata Thunb. ex Murray)はブナ科コナラ属の落葉高木。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、中央アジアに広く、暖温帯上部から冷温帯の沿岸部から山地などの礫地ややせ地などに自生。樹高は15mから20mほど、樹皮は灰黒褐色で皮目は縦裂し、枝は太くよく分枝します。葉は枝先に互生し洋紙質、葉身15cmから30cmほどの倒卵状楕円形で葉縁に波状の大きな鋸歯、先端は鈍頭。葉裏に茶褐色の星状毛が密生します。樹皮には多くのタンニンが含まれます。花期は4月から6月頃、葉の展開と同時に、本年枝の下部の葉腋から長さ10cmから15cmほどの雄花序が下垂、径約2mmの雄花を多数咲かせ、雌花序は上部の葉腋から出て数個の雄花を咲かせます。果実は長径約1.5cmから2pほどの卵状球形、殻斗は線形の鱗片が多数つきます。

カシワは古くから私たちの生活にとって大切な樹木だったようです。葉にはテンペル系物質を含み殺菌作用があることから食器代わりに使ったり、樹皮から採取したタンニンを皮なめしに用いたり、染料にしたり、材を建材や家具材に用いたりしてきたのです。野生化では自然交雑も多く、ミズナラと交雑したカシワモドキやホソバガシワ、コナラと交雑したコガシワなどが知られています。  


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イワヒメワラビ(岩姫蕨)と鹿の相関関係

ビーグル号の航海日誌 2013年07月14日 00:00

110723イワヒメワラビ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センターの芦生研究林では高柳敦先生がシカの食害について研究をされている。芦生研究林では近年シカの食害により林床の植生が貧困になり、毒成分を含むため鹿が嫌うバイケソウ、トリカブトとイワヒメワラビなどが見られるばかりという。しかもイワヒメワラビは地下茎で増殖し生育環境が広いため増殖の一途だそうだ。鹿が増えれば増える関係にあるのだ。鹿と岩姫蕨の二重苦が続く。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@山崎]

イワヒメワラビ(岩姫蕨、学名:Hypolepis punctata (Thunb.) Mett.)はコバノイシカグマ科イヌヒメワラビ属の夏緑性シダ植物。分布は本州関東以西、四国、九州、南西諸島、国外では東アジア、東南アジアに広く、亜熱帯から温帯亜高山帯までの日当たりのよい林床や草地、伐採地などに自生。草丈は1m以上、根茎は長く這い、葉は3回羽状複葉で三角状長楕円形、葉軸や葉両面に白い腺毛が生えます。葉柄は藁色で下部では暗褐色で全体に毛が生えます。ソーラス(胞子蓑群)は円形で包膜がなく小羽片の縁近くにつくという。

イヌヒメワラビに似ているものにヒメシダ科ヒメシダ属のヒメワラビやミドリヒメワラビがあるそうですが、腺毛の有無や、小羽片の基部の形や柄の有無、などで見分けられるそうです。実際は難しく生育場所も参考にしたらよさそうです。


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