ツルアジサイ(蔓紫陽花)は僅かに

ビーグル号の航海日誌 2013年09月14日 14:55

130908ツルアジサイ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村「御池ロッジ」から尾瀬ヶ原に伸びる燧裏林道を御池田代から姫田代に向かう。このコースはブナ帯の樹林の中を進むので気持ちがよい。途中、林縁でガマズミが赤い実を、オオカメノキが黒い実をつけたいたり、ツルアジサイが僅かに花をつけていました。ここではツルアジサイを紹介します。別名にゴトウヅル、花言葉は「強い愛情」だそうです。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908燧裏林道@エコカフェ .JPGツルアジサイ(蔓紫陽花、学名:Hydrangea petiolaris Siebold & Zucc.)はユキノシタ科アジサイ属アジサイ節ツルアジサイ亜節のつる性落葉樹。分布は北海道、本州、四国、九州、南千島、朝鮮半島南部、樺太に及び、ブナ帯上部の山地の岩崖や林縁などの自生。樹高は10mから20mほど、古樹皮は縦裂に剥離、若枝は赤褐色、幹や枝から気根を出し高木や岩崖に付着・絡み這い上がります。葉は対生で有柄、葉身は5cmから12cmほどの広楕円形、葉縁に鋸歯、葉先はやや尖ります。葉両面の脈に沿って短毛が生えます。花期は6月から8月頃、枝先に花序をだし、中心に両性花、周囲に花弁状の萼片4枚からなる装飾花がつきます。果実は刮ハです。

似たものに分布域を同じくするイワガラミがあり、装飾花が萼片1枚、葉縁に粗鋸歯がつくことで区別できるそうです。京都と福井、滋賀の県境に位置する芦生原生林にツルアジサイの古木があったのを思い出します。


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キアゲハ(黄揚羽)の芋虫たち

130908キアゲハ芋虫@エコカフェ (2).JPG檜枝岐村の御池ロッジから燧裏林道を緩やかに登り、御池田代に立ち寄り、姫田代湿原まで足を伸ばした。標高は1600mほどだろうか。風が周囲の樹林の斜面を駆け上がると一気に雲が湧き立ち、見ていて飽きない。木道脇の田代にはミヤマシシウドの花が咲き、キアゲハの芋虫がたくさん食事をしていた。気もいとも美しいとも。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

キアゲハ(黄揚羽、学名:Papilio machaon hippocrates C. et R.Felder, 1864)はチョウ目アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科アゲハチョウ族の北方系の大型の蝶。130908キアゲハ芋虫@エコカフェ.JPGヨーロパキアゲハの日本産亜種。分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島以北の島嶼に及び、冷温帯の海岸から山地までの明るく開けた場所に生息。成虫の開張は9pから12p、前翅長は4pから7pほど、ナミアゲハに似ているが、翅の黒線が細いため全体的に黄色味が強調、また、前翅の付け根が黒色化するのが特徴です。敏捷で低空、飛翔力に優れます発生時期は3月から11月頃、3世代発生、雄成虫は独特の香りがあり、開けた山頂部を占有するという。幼虫の食草はセリ科植物の葉や花序、果実です。幼虫は三齢までは鳥の糞に似た保護色、四齢で白地に黄色と黒色の斑点模様の警戒色、五齢(最終齢)で黄緑地に橙色の斑点が入った黒色の縞模様に変化します。約2週間から4週間ほどの幼虫生活ののち蛹になり、1週間ほどで羽化(変態)します。越冬は蛹でし、氷点下でも耐えることができます

基亜種キアゲハ(ヨーロッパキアゲハとも)は欧州から西アジアに分布し、地域的に変異が大きく、英国産亜種、日本産亜種、北米で複数の亜種が知られています。飛翔性に優れるといってもアサギマダラのように渡りをするわけではなく、個体分断によって環境に適応し変異が起こっているようです。


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高山植物の魅力(104)/ミヤマシシウド(深山猪独活)

130817登山道脇@エコカフェ.JPG130817ミヤマシシウド@エコカフェ(白山).JPG山信仰の霊峰である白山(標高2702m)の登山道脇の草地で一際目立つ存在、真っ白な大輪の花をつけるミヤマシシウドです。シシウドの高山型であって、高山の背が低めの草原では存在感は断トツです。[2013年8月17日撮影:白山@中村敏之]

ミヤマシシウド(深山猪独活、学名:Angelica pubescens Maximowictz var. matsumurae (Y. Yabe) Ohwi.)はセリ科シシウド属の一捻性の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方以北から東北地方南部に及び、亜高山帯から高山帯下部の開けた草地や林縁に自生。草丈は1mから1.5mほど、茎は茶褐色で太く中空、上部で分枝、葉柄は基部が袋状に膨らみ、葉は3回羽状複葉、小葉は6pから15pほどの長楕円形で葉縁に鋸歯、先が尖ります。葉表はやや光沢があり、葉裏の脈上に毛が生えます。花期は8月から9月頃、茎頂に径約30p以上の複散形花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。花弁や花糸は内に湾曲します。

ミヤマシシウドはシシウドに似るが、葉が幅広く、小葉は細長くて、葉裏脈上にしか毛が生えないことで見分けることができます。最も標高が低ければシシウドとしてよさそうです。シシウドの仲間はどれも花さく様子が似ていてオオカサモチ、ミヤマゼンコ、ミヤマトウキなど区別が難しいですね。


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ナガサルオガセ(長猿尾枷)の神秘性

ビーグル号の航海日誌 2013年09月13日 03:49

130908ナガサルオガセ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村の御池ロッジから燧裏林道をしばらく進むと姫田代湿原。雲霧が湧き立ち、雲が流れ、時折、聖雨が舞う。呼吸を正し湿原の静寂を独り占めにする。周囲を取り囲み湿原に攻め入る針葉樹林のひとつに緑白色の絹糸を纏っている。サルオガセだと教えられる。さてサルオガセの仲間は日本に40種、ナガサルオガセではないかと思う。専門的にはナガサルオガセも共生する藻類によって4種に整理されるという。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908姫田代周辺の森@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130908ナガサルオガセ遠景@エコカフェ(姫田代).JPGナガサルオガセ(長猿尾枷、学名:Usnea longissima Ach.)はウメノキゴケ科サルオガセ属の懸垂型の樹状地衣類分布は北海道、本州中部地方以北、国外では北半球冷温帯に広く、亜高山帯の針葉樹などの樹皮や枝先に付着し懸垂。草丈は50pから100p、時に300m、地衣体は糸状で二叉に分枝する程度、主軸は径1、2oほど、皮層を欠き灰緑色、主軸に直角に長さ1、2pほどの小枝をたくさんつけるという。サルオガセは菌類とは異なり、藻類を共生しているため空気中の水分と藻類の光合成を頼りに成長し、栄養を他から一切取ることはないことから仙人みたいといわれます。

別名に霧藻、蘿衣、下苔(くだりごけ)、キツネノモトユイ、クモノアカなどあるという。乾したものを松蘿(しょうら)といい鎮咳・利尿剤などの民間生薬としています。実際に霧が立ち込める森で樹枝から垂れ下る様子は神秘的に感じられるでしょう。


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オオウバユリ(大姥百合)の果実に

ビーグル号の航海日誌 2013年09月12日 22:08

130908 オオウバユリ@エコカフェ.JPG尾瀬ヶ原へのアプローチは群馬県側からの鳩待峠や富士見峠、三平峠を経由が一般的でしょう。エコカフェも表ルートを使うことが多いです。一方、福島県側からは沼山峠か燧ヶ岳(標高2356m)を経由することになり、奥深い檜枝岐村が拠点になります。御池ロッジ登山口から燧裏林道を進むと最初に現れるのが御池田代です。訪ねたときにはオニシオガマが咲き、オオウバユリが若い果実をつけていました。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908オオウバユリ@エコカフェ.JPGオオウバユリ(大姥百合、学名:Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino var. glehnii (F.Schmidt) H.Hara)はユリ科ウバユリ属の一回繁殖型の多年草。分布は本州中部地方以北、北海道、南千島、サハリンに及び、山地の湿った林内や林縁に自生。草丈は150pから200pほど、根出葉基部が膨れた鱗茎は白く太い茎は太く平滑・中空で直立します。根出葉は長い柄をもち、葉身15pから25pほどの卵状楕円形で基部は心形、葉先は鈍頭、茎下部にも茎葉が数枚輪生します。葉には網状脈が目立ちます。花期は7月から8月頃、10年以上の歳月をかけて成長したのち、長さ10pから15pほどの緑白色の10個から20個ほどの花を穂状につけ下部から順次咲かせます。花は横向きでラッパ状、花被片6枚、内側に紫褐色の斑紋、雄蕊6本、雌蕊花柱1本。果実は長径約4pの楕円形の刮ハ、種子は扁平で薄膜があり風散布します。立ち枯れ姿で翌年春まで残ることもあります。花を咲かすと一生を終え、鱗茎は消え脇の姫鱗茎(子株)から芽をだしても増えます種の生存は二面戦略です

名前の由来は花が咲くころには葉が枯れ消えてしまうことを「姥」とかけたことにあります。から、近縁種は関東地方以西、四国、九州に分布するウバユリです。いずれも、鱗茎からは良質な澱粉を採取することができます。アイヌの伝統食「トゥレプ」に使われるそうです。


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コバギボウシ(小葉擬宝珠)は気持ち穏やか

130907コバギボウシ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村にあるミニ尾瀬公園の山の神川沿いの草地で植栽されていました。コバギボウシです。オオバギボウシより葉とか小さいからそう呼ぶんですね。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

コバギボウシ(小葉擬宝珠、学名:Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram)はクサギカズラ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、山地の湿った林縁や草地、湿原などに自生。草丈は30pから50pほど、根出葉は斜上し有柄、葉身10pから20pほどのさじ型で基部に流れ、葉縁に細鋸歯、葉先は尖ります。葉表は光沢がなく葉脈が多数目立ちます。130907コバギボウシ@エコカフェ(桧枝岐村) (2).JPGただし、地域的に葉は変異が大きいという。花期は7月から8月頃、花茎を伸ばし総状花序をだし、花を横向きに順次下から多数咲かせます。花は淡紫色から赤味を帯びた紫色、長さ5pほどの漏斗型で基部に舟形で緑色の苞がつき、内側の脈は濃紫色、雄蕊6本、雌蕊花柱1本。果実は刮ハ、熟すと3裂、種子は翼があり風散布します。

近縁種のミズギボウシは葉柄が不明瞭、オオバギボウシ(トウボウシ)は文字通り大型で鋸歯がなく、地域的にはシコクギボウシ、トサヤマギボウシ、キヨスミギボウシなどが知られています。また、園芸品種も多く、葉に斑入りのオモトギボウシがよく見られます。


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曇天に舞う揚羽蝶

ビーグル号の航海日誌 2013年09月11日 10:44

130825_1349~03.jpg130825_1349~02.jpg恋の季節も終盤ですね。
気温もやや下がり夜には草むらで虫たちが鳴き声を競っています。
もう夏は終わりかけ秋が始まっているのです。
揚羽蝶は蛹で越冬します。
急がねば卵が孵り芋虫となり、いっぱい葉っぱを食べて脱皮を数度繰り返して漸くのことで蛹になるんです。
さあ残された時間は余りありませんよ。


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檜岐村の郷土料理を

130908熊肉炊き込みご飯@エコカフェ.JPGひのきやさんでお昼ご飯をご馳走になった。郷土料理に舌鼓をしながら、檜枝岐歌舞伎をはじめ伝統や地域文化の継承、田代・湿原の自然の素晴らしさ、世界にたった一つしかないものの本質に触れることができました。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

檜枝岐村は周囲を2000m急の山々に囲まれ、日の出が遅く、日没は早い、総じて日照時間が少ない。その上、標高が1000m弱と高いため気温が低いことから、土地は米作りには全く向いていないという。130908そばはっとう@エコカフェ.JPG痩せた土地でも収量のある蕎麦を中心に岩魚や熊といった蛋白質を摂取する独自の食文化を育んできた。「山人料理」と呼ばれている。熊肉は猪肉と同様に臭みが強いのかと敬遠しそうだが、山に実る美味しいものを食べているので賭殺方法や調理方法を間違えなければ臭みはないという。実際、熊肉の炊き込みご飯と熊油をかけた「そばはっとう」を食してみた。味付けは伝統的に塩のみだそうだ。炊き込みご飯は申し分ないコクのある深い味だ。熊油もコクがあるがサラッとしていてほどよい香りだ。今日的には熊料理は極めて大切なお客さんにしか出さないという秋田蕗や南瓜の煮つけ、行者にんにくの醤油漬け、鰊の山椒・野菜和え、岩魚一夜干しの唐揚げ、赤茸入り鰊の慣れ鮨などなど、81歳の老女将の作る手料理はまさに感動の連続であった

素材は無農薬栽培か野生採取、化学調味料を一切使わないご馳走に、感謝、感謝、ただただ頭が下がるばかり。お腹いっぱいで裁ち蕎麦までたどり着くことができなかったが、食の桃源郷に入り込んだ気がしました。


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タグ:檜枝岐村
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檜岐歌舞伎が脈々と伝えるもの

130907桧枝岐歌舞伎舞台@エコカフェ.JPG江戸時代から明治時代にかけては日本各地で農民歌舞伎が行われていたという。中でも子供だけで行われるものを子供歌舞伎と呼ぶ。農民歌舞伎では檜枝岐歌舞伎や秩父の小鹿野歌舞伎、伊那の大鹿歌舞伎がよく知られたところだろう。民俗芸能として発し、舞台芸術に発展し、郷土舞台芸として再び村落に回帰したのだそうだ。[2013年9月7日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

檜枝岐歌舞伎は最も古く、270年以上の歴史があるそうだ。130907鎮守神@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130907星好久さんの奥様@エコカフェ(桧枝岐村).JPG夏の公演は、延宝3年(1675年)に村社・鎮守神社の祭神(鎮守神)として勧請した燧大権現(カツラギヒトコヌシノカミ)と駒岳大明神イザナギノミコト、アメモワカヒコ)の二神に奉納します。春の公演は、愛宕神社(享保20年(1735年)建立)の災害から守り五穀豊穣を司る愛宕神に奉納するそうです。鎮守神社境内にある茅葺屋根、総檜造りの現在の舞台は、明治26年焼失後に再建されたという。舞台脇には頭上を覆うようにヤマザクラの老木が立派である。花を咲かせる頃は得も言われぬ美しさであろう。

檜枝岐村の人口は600人強、村人でつくる「千葉之家花駒座」により代々受け継がれてきた。かつてこの地を襲った幾多の災害に耐え、共同体を維持する崇高な鎮守神と愛宕神に奉納し、村民らも共通の楽しみとしてきた。日本人の原点「」が脈々と受け継がれていることに驚かされます。


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平家の落人と言われる所以

ビーグル号の航海日誌 2013年09月10日 23:35

130907歌舞伎通り@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村は燧岳、周囲を燧ヶ岳、駒ヶ岳、帝釈山などの山々に囲まれ、また、有数の豪雪地帯として冬期は深い雪に閉ざされ、一面白銀の世界となり、長く時間が止まったかのようになってしまう。山々は村にとって要塞ともなり、半ば陸の孤島のようにして純潔を保ってきたのではないだろうか。[守護神社鳥居、歌舞伎伝承館、2013年9月7日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]

村人の姓は「」「平野」「」の何れかだそうだ。130907歌舞伎伝承館見学@エコカフェ.JPGこの地には縄文時代の遺跡もあり、古くは小屋の原と呼ばれ、小屋仕立て10数件の集落、獣と木の実の狩猟採集生活をしていたと推察。延暦13年(794年)、紀州国牟婁郡星里から清原金晴が移住、「星」の起源と考えられています。家紋は「九曜星」。永禄12年(1569年)、勢州治田から橘助兵衛、橘好正が移り滝沢に居を構え、「橘」姓が始まるとの古文書があるという。家紋は「御前橘」。しかしながら、「平野」については一切の記録がなく、桧枝岐の言葉が京なまりと似ていること、家紋が「揚羽蝶」で平家と同じだそうです。確かに村内では犬や猫、鶏などを見かけることもなかった。

以上のことから、檜枝岐村は平家の落人村と考えられているのです。初めての土地を訪ねるといろいろな気づきをさせられるのが楽しみです。狭い国土と言われながらも地域によって風習や風俗、文化の多様性が認められることに興味が尽きません。なぜ人びとは過去に培った価値観を守ろうとするのでしょうか。


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タグ:檜枝岐村
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湿生植物、オニシオガマ(鬼塩竃)は存在感が

ビーグル号の航海日誌 2013年09月09日 23:37

130908オニシオガマ花@エコカフェ(御池田代).JPG日本100名山の燧岳(標高2356m)の福島県側檜枝岐村からの燧裏林道には次々と湿原が現れて目を楽しませてくれる。一番手前にある御池湿原でオニシオガマがたくさん花をつけていました。なんと半寄生植物であり、カヤツリグサ科やイネ科の植物の根に寄生しているのです。[2013年9月8日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]

オニシオガマ(鬼塩竃、学名:Pedicularis nipponica Makino)はゴマノハグサ科シオガマギク属の多年草。130908オニシオガマ@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州東北地方南部から中部地方の日本海側に限り、低山帯から亜高山帯の沢沿いや湿原周辺などに自生。福島県では会津地方のみ稀。草丈は40pから100pほど、茎は太く直立し、茎や葉には白色の軟毛が密生。根出葉は4枚から6枚、長卵形で羽状に全裂し、裂片は深裂し両面に白毛がつく。茎葉は対生し、羽裂せず上部に向かって小さく、しまいには苞状。花期は8月から9月頃、茎頂に長さ約20pほ花穂を伸ばし、長さ約4pの淡紅紫色の唇形の花を下部から上部に向かって順次咲かせます。

シオガマギクの仲間は世界の北半球に約500種、日本には約20種、うち大型のものはオニシオガマのほかに本州関東地方から東海地方にかけての太平洋側に分布するハンカイシオガマ(樊かい塩竈)が知られています。


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御池田代・姫田代に魅せられて

130908姫田代南側@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130908姫田代東側@エコカフェ.JPGお誘いに喜んで「燧裏林道」を散策した。気温16℃、雲霧の流れる小雨模様。木道はスリップしやすいので、慎重な足取りでブナやシラビソの深い森を進む。足元にはミズバショウが大きな葉を広げ、来春の芽吹きに備え根にせっせと栄養を貯めこんでいる。[姫田代東側、遠側、西側、塩k西側、2013年9月8日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]130908姫田代北西側@エコカフェ.JPG130908姫田代西側@エコカフェ.JPG

そこは標高1600mと少し、燧ヶ岳の北側書面を緩やかに登坂する檜枝岐村営御池ロッジから伸びる燧林道の木道脇に出現する田代群の1番目と2番目にあたる。御池田代と姫田代がそれだ。高層湿原を終え中間湿原に移行しているのだろう。ヌマガヤ−イボミズゴケ群落が一面をおおう。ヌマガヤの根元にはイボミズゴケやモウセンゴケがひしめきあっている。季節が異なればチングルマニッコウキスゲなど違った湿生植物の主役となる。今は夏に別れを告げようとしている。湿原の周囲にシラビソコメツガブナなどの大木が迫り、絵画的な景観をつくっている。

こんな自然を前に、ミクロな視野からマクロな視野に切り替えるとき、自然のち密な美しさに頭が下がってしまう。マクロな視野からミクロな視野に切り替えるとき、命の尊さに戸惑ってしまう。心に清涼感が沁みわたるだろう。


関連記事(尾瀬書美術館「思郷館」に想う)⇒
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尾瀬書美術館「思郷館」に想う

ビーグル号の航海日誌 2013年09月08日 21:30

続いて、ミニ尾瀬公園内の尾瀬書美術館「思郷館」に展示されている二本松生まれの書人・丹治思郷氏の作品を鑑賞させていただいた。
130907思郷館@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130907丹治思郷@エコカフェ(桧枝岐村).JPG思郷氏は、檜枝岐の自然と人びとを深く深く愛してやまないという。

この地は、晩秋から真冬は「静」、春から盛夏は「動」が自然つまり人びとの暮らしを支配する。
春から夏にかけて山野は新緑に芽ぶき、色とりどりの花を咲かせ、果実を実らす。
どれもが多くの小さな命を育み、さらに大きな命の連鎖を促す。
厳冬は半端なく、深い雪に閉ざされて、なお人びとは自然とともに素直に生きる。
木々は雪の重さに耐え変幻自在に姿を変え、なお必死に生命をつなぐ。


思郷氏の書体はそんな自然そのもののような気がする。
一度は訪ねられることを薦めたい。

その時は公園内の高山植物や湿生植物を観察できなかったことを心残りと思ってしまったのだが、後の「檜枝岐歌舞伎」鑑賞の伏線になっていたことに気づかされることに....。
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ミニ尾瀬公園管理棟でひと息

130907管理棟マスコット@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130907ミニ尾瀬公園案内板@エコカフェ.JPG少し早く平家の落人伝説の残る檜枝岐村に到着。
案内されたミニ尾瀬公園内の管理棟で温かいコーヒーでひと息。
棟内にはマスコット・赤鬼が本日上演の「歌舞伎の夕べ」を案内していました。
130907山の神川に架かる橋@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130907湧き立つ雲@エコカフェ(桧枝岐村).JPG
公園内には「山の神川」が流れ、背後の山の斜面からは雲が湧きたっていました。
辺りは小雨模様、少々の雨では中止されることはないと聞いていますが、やはり歌舞伎上演が心配されます。






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東北自動車道上河内SAでひと息

ビーグル号の航海日誌 2013年09月07日 13:37

130907_1337~01.jpg130907_1337~02.jpg東北自動車道を北上中、上河内SAでひと息。

たこ焼きととりおとめクレープ、頑張っています。

目指すは檜枝岐村です。
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チクセツラン(竹節蘭)を守る!

ビーグル号の航海日誌 2013年09月06日 21:55

100910チクセツラン@エコカフェ.JPG小笠原諸島母島の薄暗い森の林床、運が良ければ小笠原固有種のチクセツランを見ることができます。侵入者アカギによる森林環境の変化やアフリカマイマイの食害で減少しています。戦前は父島でも記録があるが現在では見ることができないという。写真は乳房山(標高462.6m)の下山途中、登山道脇の林下で撮ったものです。[2010年9月10日撮影:第3回エコロジー・カフェの母島の自然を守る旅@阿部]

チクセツラン(竹節蘭、学名:Corymborkis subdensa(Schltr.) Masam)はラン科バイケイラン属の常緑多年草。絶滅危惧TB類(EN)。分布は小笠原諸島母島に限り、あまり陽光が差し込まない林下を好んで自生。草丈は1.5mほど、葉は基部で茎を抱き、葉身20pから35pほどの長楕円形から狭披針形、全縁で先は尖ります。濃緑色で平行脈(6〜8本)が目立ちます。花期は7月頃、葉腋より紫緑色の花柄を伸ばし円錐花序に純白の花を多数咲かせます。萼片と花弁は長さ4pほどの線状倒披針形、初めは筒状で先端だけが裂開、後に根元から開き、先端が反り返ります。

起源は東南アジア、琉球列島から東南アジア、インド、サモア諸島にかけて分布するバイケイランに非常によく似ているという。こちらはそもそも葉がバイケイソウに似ているのが名前の由来です。


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ハチジョウベニシダ(八丈紅羊歯)

ハチジョウベニシダ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダ植物コレクションからハチジョウベニシダを紹介します。名前の由来は八丈島で発見されたことあります。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

ハチジョウベニシダ(八丈紅羊歯、学名: Dryopteris caudipinna Nakai)はオシダ科オシダ属の常緑シダ植物。分布は本州(神奈川県・福井県以西、伊豆半島、伊豆諸島、山口県・島根県、隠岐諸島)、九州(南部・屋久島・対馬)に限り、海岸近くの山地の林床などに自生。草丈は1mほど、葉は2回羽状複葉、羽片は尾状に尖り、小羽片は無柄で線状披針形から線形、浅裂から深裂しやや鎌状に曲がります。葉身軸にも鱗片が比較的多く確認されます。胞子蓑群(ソーラス)は小型で密生してつきます。

近縁のベニシダは3倍体無融合生殖であるが、ハチジョウベニシダは基本的に2倍体有性生殖です。最近の研究成果で胞子細胞の不等分裂を要因とし、無性生殖型2倍体、3倍体、4倍体が存在することが確認されているそうです。面白いですね。


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ミドリカナワラビ(緑金蕨)

ミドリカナワラビ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属筑波実験植物園のシダ植物コレクションからミドリカナワラビを紹介します。姿の美しいシダです。[2011年6月11日撮影:第46回自然観察会@山崎]

ミドリカナワラビ(緑金蕨、学名:Arachniodes nipponica (Rosenst.) Ohwi)はオシダ科カナワラビ属の常緑シダ植物。分布は本州(神奈川県以西)、四国、九州、国外では中国、ミャンマー、インドなど広く、山地の陰湿な林下などに自生。草丈は50pから100pほど、根茎は太く横走し、密に赤褐色の鱗片をつけます。葉はやや薄い紙質で光沢のある鮮緑色、葉柄基部は鱗片がついて赤紫色を帯び、葉身は3回羽状深裂(複葉)で長卵形。葉先は尾状に尖り、頂羽片は不明瞭。最下羽片の後部第1小羽片が一際長く、葉裏の脈状に圧着毛が密生。胞子蓑群(ソーラス)は小羽片の中肋と辺縁の中間につき、包膜の辺縁に微小な突起がつくという。 

近縁種にオオカナワラビ、ホソバカナワラビ、ハカタシダ、オニカナワラビ、コバノカナワラビなどが知られています。


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母島の夕陽に魅せられて

100909母島夕日@エコカフェ.JPGこの時季、小笠原諸島周辺の大海原の上空には見事な積乱雲の群れを見ることができます。
14日から6日間、「固有種の森の横断ハイクと沈水カルストの南島をめぐる父島の旅」と題してふつうのエコツアーでは体験のできない父島の魅力に迫ります。

小笠原でしか見られない動植物はちろんのこと大自然が見せてくれる瞬間芸術を堪能させてもくれるでしょう。3年前のこの時季に母島に行った時の夕焼けの写真です。

今回はどんな表情を見せてくれるのでしょうか!


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トウゴクシダ(東谷羊歯)は無性生殖を

ビーグル号の航海日誌 2013年09月05日 21:46

110611トウゴクシダ@エコカフェ.JPG国立博物館附属筑波実験植物園(つくば植物園)のシダ植物コレクションからトウゴクシダを紹介します。名前の由来は尾張東谷山で発見されたことにあるそうです。シダ植物は地球上に出現してから4億2千万年を生き抜く中で相当に多様化も進んでいます。[2011年6月11日撮影:第46回草花教室@山崎]

トウゴクシダ(東谷羊歯、学名:Dryopteris nipponensis Koidz.)はオシダ科オシダ属の常緑シダ植物。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、人里から山地の林下などに自生。草丈は50pから100pほど、根茎は短く斜上し塊状、葉は叢生し紙質で光沢、葉柄基部に黒褐色で線状披針形の鱗片がつき、葉身は広卵形の2回羽状複葉、先端は急に狭まり尾状になります。最下部の羽片が最も長く、小羽片は卵状長楕円形で浅裂から深裂します。胞子蓑群(ソーラス)は円盤形の包膜に覆われ、小羽片の中肋と片縁の中間につくという。3倍体無融合生殖(無性生殖)でも増えます。

近縁種にはベニシダ、 オオベニシダ、ハチジョウベニシダ、 マルバベニシダ、 タカサゴシダ、 サイゴクベニシダ、ヌカイタチシダマガイが知られます。特に、同じような場所に自生するベニシダとは見間違えないように注意が必要です。


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