風渡る絶海の孤島に悠久の時の流れを

ビーグル号の航海日誌 2014年01月05日 13:21

120101父島旭山方面@エコカフェ.jpg小笠原諸島父島列島は東京から南に1000kmの太平洋上に小さく点在します。プレートテクトニクスの働きにより爆発的な海底火山の噴火の繰り返しにより誕生した大洋島です。
島の至る所でそそり立つ奇岩など古い溶岩脈の跡が残っています。そんな草木ひとつない不毛の地に辿りついたパイオニア植物群が悠久の時を経て眼前の森にまで遷移と遂げてきたのです。
その多くは交流の無い長い年月の中で、絶海の大洋島の環境に適応しながら、独自に分化、進化を遂げているのです。
父島列島の森の特徴は亜熱帯気候に属しながら降水量が少ないため地中海性気候にも近似し、植生は他に例のない亜熱帯性の乾性厚葉低木樹林(乾性低木林)をつくっているのです。
すっと伸びるノヤシや葉が屈曲するオガサワラビロウの淡緑色がムニンヒメツバキ、シマシャリンバイなどの濃緑色のなかに点在するようすがとても美しいのです。
そんな森に生息する昆虫たちも当然に独自分化、進化したものが多く、世界中でそこでしか見られないものが多いのです。しかも、植物と1対1対応と考えられるものも少なくなく、絶滅の危機に瀕している固有植物の保護には固有昆虫の保護も不可欠と考えられます。生態系全体の保全をどのような手順ですべきかの議論が必要です。


関連記事(オガサワラビロウとタコノキの優先する乾性低木林は)⇒
関連記事(小笠原諸島の貴重な乾性低木林)⇒
関連記事(小笠原諸島の貴重な湿性高木林)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

風渡る島時間に進歩向上を

ビーグル号の航海日誌 2014年01月04日 08:56

101011池間島@エコカフェ.JPG宮古島本島の北に池間島はあります。中央に渡り鳥たちが羽を休め憩う池間湿原があり、一面はサトウキビ畑が広がっています。
緩やかな風が海から吹き海へと去っていくんです。草木たちが喜びに小さく震えているようです。時折、ぐぁーと水鳥の声が響き、風に掻き消えます。
湿原は人工的に作られたものだが長い時間の経過の中ですっかり自然に同化してしまっているのが面白いです。自然の不思議な力があるようです。
コバルトブル−の海に囲まれた小さな空間ではあるのですが、ゆったりと流れる島時間に脳を同化させてゆくと不思議と癒されます。不思議と前向きな気持ちになるでしょう。
明日より今日、今日より明日、何か新しい力がみなぎってくる不思議な力を感じます。また、訪れたくなるような場所があるのは素敵なことです。


関連記事(ミステリーに包まれた大神島を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

雨と雲に包まれる花崗岩の山と森

ビーグル号の航海日誌 2014年01月03日 20:00

081106山中@エコカフェ屋久島エコツアー 042.jpg屋久島の生命エネルギーは日本一でしょう。ひと月に35日も雨が降るといわれるくらいよく雨が降ります。南からの暖流黒潮が屋久島にぶつかり湿った空気が、太陽に暖められた屋久島の大地に上昇気流に乗って上空高くに立ち昇り、冷やされて雲が湧き雨粒となるのです。
この雨が屋久島の森を潤し、生命を育むのです。1000年を超える屋久杉だけではなく、ヒメシャラなども巨木化します。森には草木から放出される活性化物質が満ちています。
130411屋久島@エコカフェ奄美大島エコツアーs_578.jpg081106雲霧@エコカフェ屋久島エコツアー2 048.jpgエコカフェで訪ねた森の中で私たちに一番エネルギーを与えてくれた、要は生理的に身体を元気にしてくれた森と言えます。歩いていて余り疲れを感じないのです。
上空から見た屋久島は、中心を山々が織りなし、深い森と豊潤な水を抱える島であることがよくわかります。屋久島のことを識ったからには、もう一度、ぜひ訪ねてみたいと思います。


関連記事(屋久杉の巨木化の謎に)⇒
関連記事(豊かな水に支えられ)⇒
関連記事(屋久島エコツアー報告書 [特別企画])⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

祝・小笠原着発ツアー

ビーグル号の航海日誌 2014年01月02日 22:43

120101初日出@エコカフェ(父島).JPGエコカフェ会員の潟iショナルランド松崎社長はユニークな新年をスタートさせました。かねて練っていた企画、元旦を3時間ほど小笠原父島を満喫する旅、片路25時間超の長い船旅です。19名のお客様が参加されたそうです。

元旦の未明(午前1時頃)に南鳥島を通過し、明け方に小笠原諸島の一番北に位置する島聟島列島の島々を左舷に見ながら南下します。朝日を浴びながら南下を続け、午前11時半頃に父島二見港に着岸。そんな長時間に渡る船旅をどう過ごすかが大切になります。夜と昼の落差、闇の海原は船の機械音と船体が波を切る音ばかりが響き、昼の海原は水平線の彼方まで青が広がり、白い波頭が小躍りをして見せるばかりだ。時折、舞い訪れる海鳥は近くに小魚の群れがあるからであろうか。遠くタンカー影を見ることができればラッキーだろう。船中で友と交わす会話、見知らぬ人との出逢い、どんな思いを胸に乗り込んでいるのだろう。

写真は「お正月の旅・小笠原2011年度」に参加した時に、父島二見港から山羊山、飯盛山、振分山、吹割山方面から昇る2012年初日の出です。あしからず。昨年は台風に祟られましたが、今年もしっかりチャレンジしていきます。


関連記事(南硫黄島の島影の奥に)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アカハナカミキリ(赤花髪切虫)

ビーグル号の航海日誌 2013年12月30日 14:38

130720アカハナカミキリ@エコカフェ(棒ノ折山).JPG棒ノ折山山頂から河叉へ向かう登山道はスギの二次林沿いに雑木林が広がっています。林縁では夏には多様な昆虫を目にすることができそうです。ここではアカハナカミキリを紹介します。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@阿部]

アカハナカミキリ(赤花髪切虫、学名:Aredolpona succedanea (Lewis))はカミキリムシ科ハナカミキリ亜科ハナカミキリ族アカハナカミキリ属の中型の甲虫。分布は北海道、本州、四国、九州、縄本島、小笠原父島、国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア東部に広く、平地から山地の林縁などに自生。130720アカハナカミキリ@エコカフェ.JPG体長は12mmから22mmほど、頭部と触覚、後肢は黒色、他は全体が帯茶色の赤色。出現時期は6月から8月頃、樹上性、幼虫はマツなどマツ科のほかハンノキ、クヌギなどの枯木や伐採木を食します。越冬は幼虫で摂食しながらするという。

アカハナカミキリには、稀に胸部が黒色化したものや全体が黒色化した個体もいるそうです。黒色化個体についてはキイオオトラフハナムグリでも起こる生理現象でしたね。


関連記事(アカイロニセハムシハナカミキリ(赤色偽葉虫花髪切))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

これなんだシリーズ(224)

ビーグル号の航海日誌 2013年12月29日 01:05

101211_1313~01_0001.jpg江ノ島で一年中見られます。美味しいです。

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

ハナガサイグチ(花笠猪口)

ビーグル号の航海日誌 2013年12月28日 20:00

130720ハナガサイグチ@エコカフェ.JPG棒ノ折山尾根筋の登山道脇のコナラやマツのある林床でみた黄色いキノコです。放っておいたのですが、漸く調べてみました。このブログでも紹介しましたが、キノコには腐食菌と菌根菌とがあります。ハナガサイグチは菌根菌です。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@阿部]

ハナガサイグチ(花笠猪口、学名:Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.)はイグチ目イグチ科キイロイグチ属の小型から中型のキノコ。130720ハナガサイグチ@エコカフェ(棒ノ折山).JPG分布は日本、国外では北アメリカ東部に及び、アカマツコナラ、シイなどの雑木林内の地上に自生。夏から秋にかけて発生。背丈は4pから6cmほど、傘は径3pから4pほどで鮮橙色、表面は繊維状で毛羽立ち、柄は縦状の網状紋が入ります。傘裏には管孔が密でスポンジ状で帯黄白色です。

鮮やかな色ですので毒性があるのかと思ったのですが不明のようです。しかし、毒キノコ外見が類似のものも多く、不食とある以上、危険と思ったほうがよいようです。


関連記事(ドクツルタケ(毒鶴茸)は毒御三家)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アキグミ(秋茱萸)は実をたわわと

ビーグル号の航海日誌 2013年12月27日 20:00

131005アキグミ@エコカフェ.JPGこの秋の会津磐梯山の山行。天気には恵まれませんでしたが静かな秋の深まりを堪能することができました。アキグミが沢山の果実をたわわと実らせていました。[2013年10月5日撮影:第17回自然観察会@阿部]

アキグミ(秋茱萸、学名:Elaeagnus umbellata Thunb.)はヤマモガシ目グミ科グミ属の落葉低木。分布は本街道道南部、本州、四国、九州(屋久島まで)、国外では東南アジアからヒマラヤに及び、海岸近くからブナ帯までの明るい林道脇や河原などに自生。131005アキグミ@エコカフェ(会津磐梯).JPG樹高は2mから3mほど、葉は互生し、葉身4pから8pほどの長楕円形、全縁で葉先は尖ります。葉表の鱗片はやがて脱落、葉裏の鱗片は密で銀白色。花期は5月頃、葉腋に束生、花は無花弁、萼筒長8mmほどで先端が4裂、淡橙色。果実は径7mm前後のほぼ球形の偽果、秋に赤く熟します。果実はタンニンを多く含み渋みがあるが、食べられます。

アキグミは根に根粒菌を共生しているため、空気中の窒素固定が可能なことから痩せた土地であってもよく育つそうです。河原でよく見かけるのはそのためです。いわゆる先駆的植物です。


関連記事(海浜植物、オオバグミ(大葉茱萸)は大きな葉を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

リュウキュウキジバト(琉球雉鳩)の単独行動は

ビーグル号の航海日誌 2013年12月26日 20:00

130413リュウキュウキジバト@エコカフェ.JPG奄美大島の林道脇の背後に森が迫る開けた草地でリュウキュウキジバトが餌を啄んでいるのに遭遇しました。警戒心が強い鳥ですが、近づいてうまくパチリ写真に収めました。内地の里山ではユーラシア大陸東部に広く生息する亜種キジバトをよく見かけることができます。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

リュウキュウキジバト(琉球雉鳩、学名:Streptopelia orientalis stimpsoni(Stejneger))はハト目ハト科キジバト属の陸鳥。南西諸島に生息する固有亜種。分布は南西諸島に限り、平地から山地の明るい森林に生息。北海道や本州北部の個体群は越冬のため南に渡るという。全長は33cmほど、体色は雌雄とも帯赤褐色、黒と赤褐色の鱗状模様が、頚部側面に青と白の横縞模様が入るのが特徴です。食性は雑食性、果実や昆虫類、貝類、ミミズなども食するそうです。繁殖期はほぼ周年、1回に2個産卵、抱卵は15日ほど、夜間は雌、昼間は雄が担当。孵化後15日ほどで巣立ちます。

キジバトの名前の由来は雉の雌に体色が似ていることにあるそうです。番(つがい)で行動することが多いとされますが、抱卵期か抱育期なのでしょうか、単独でしきりと餌を探しているようでした。


関連記事(ジビエを斬る)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

イワヘゴ(岩桫)も逞しい

ビーグル号の航海日誌 2013年12月25日 07:21

120922イワヘゴ@エコカフェ.JPG120922イワヘゴ胞子のう群@エコカフェ.JPG小石川植物園のシダ植物コレクションからタニヘゴの仲間のイワヘゴを紹介します。似ていますが胞子嚢群のつき方が違うんですよ。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

イワヘゴ(岩桫、学名:Dryopteris cycadina (Franch. et Sav.) C.Chr.)はオシダ科オシダ属の常緑性シダ植物。120922イワヘゴ葉表@エコカフェ.JPG分布は本州(山形県、新潟県、関東地方以西)、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、中国、済州島、インド、スリランカ、ヒマラヤに広く、低山から山地の林下や沢沿いに自生。草丈は60pから120pほど、根茎は太く短く直立、葉柄に黒褐色で披針形の膜質鱗片を密、辺縁に疎らに毛状突起をつける。葉は単羽状複葉、葉身40pから80pほどの倒披針形から長楕円状披針形、羽片は20対から30対で浅裂か深裂。羽片は線形、葉身中部から先端へいくほど短く、先端は鋭く尖り、最下数対の羽片は下向きになるのが特徴。胞子嚢群(ソーラス)は羽片の全面に散在、苞膜は腎円形で全縁です。

イワヘゴを母種とする自然交雑種として、もう一方の母種がツクシイワヘゴであるシビイワヘゴやオクマワラビであるハガネイワヘゴが知られます。


関連記事(タニヘゴ(谷桫)は逞しい)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

橋場の「ばんば」は老婆の神様

ビーグル号の航海日誌 2013年12月24日 14:54

130907歌舞伎通り@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村の鎮守神社境内にある歌舞伎舞台へ向かう細い石畳の途中にユニークな老婆の石像「ばんば」が祀られています。「ばんば」とは老婆、腰を下ろして片膝を立て、額にしわ寄せ、欠けた前歯を出して満面の笑み浮かべているのです。この神様は、時代の変遷とともにその役割を広げていらっしゃるようです。[2013年9月7日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@阿部]

「ばんば」は、子供達を水難から守ってくれる水神様。130907ばんば@エコカフェ(桧枝岐村).JPG村を流れる桧枝岐川は、尾瀬沼・尾瀬ヶ原を水源とし、昔はしばしば洪水をもたらしたのだろう。この神様は、最近では、縁結び・縁切り神様としても信仰を集め、新しい鋏を備えると悪縁切り、錆びた鋏を備えると縁結びの継続(縁が切れない)の願いが叶うそうです。その上、ばんばの頭にお椀をかぶせると、どんな願いでもかなえてくれてしまう。地域の人びとからは、何でも叶えてくれる身近な神様のようです。

「ばんば」に願い事をし、必死に頑張ると、「ばんば」は何時しか必ずや願い事を叶えてくれるんだそうです。必死に頑張ると、がポイントですね。根雪に閉ざされた陸の孤島で人びとは文化。伝統を育んできたのです。


関連記事(檜岐歌舞伎が脈々と伝えるもの)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂でもクリスマス・ミサを

120822フィレンツェ大聖堂@エコカフェ.JPG120822フィレンツェ大聖堂2@エコカフェ.JPGクリスマスシーズン。日本では信仰と離れたイベント化。世界では事情は異なる。イタリアのフィレンツェにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はあるので「フィレンツェ大聖堂」とも呼ぶ。キリスト教カトリック教会で大司教座。何と言っても規模が大きく写真に収まりきりません。[2012年8月22日撮影:フィレンツェ@山崎]

大聖堂はドーモ、サン・ジョバンニ礼拝堂、ジョット鐘楼から構成され、1296年から140年以上の歳月をかけて建造されたという。そのため、晩期ゴシック建築様式と初期ルネッサンス様式を基本に、19世紀に手を入れた正面部分はネオ・ゴシック様式が取り入れられています。建物はマドレーヌ教会とは異なり、典型的なラテン十字の平面、その規模は全長153m、最大幅90m、高さ107mもあるという。現在のものは3代目で一番大きく、初代は4世紀頃に古代ローマのドムス跡に建設、2代目は7世紀頃に再建。もちろん世界文化遺産に指定されています。

大聖堂は「花の聖母(マリア)」の名で人びとに親しまれ、24日深夜にクリスマス・ミサが執り行われ、大勢の人びとが集い、救世主キリストの生誕を祝うそうです。


関連記事(冬至とクリスマスイブとサンタクロースと)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

アンヌプリ山から羊蹄山を眺望

ビーグル号の航海日誌 2013年12月23日 23:09

131222アンヌプリ山から蝦夷富士眺望@エコカフェ(竹則)n.jpgクリスマスイブを前にアメリカ合唱国でも異常な寒波に見舞われているようです。西海岸を除き全米各地で大雪、暴風雨、竜巻、雷雨に伴う洪水と局所的な異常気象のようです。日本列島は気圧の谷が通過する北海道等の一部を除き典型的な西高東低の冬型の天気です。[2013年12月22日撮影:アンヌプリ山@竹則]

アンヌプリ山は標高1308m、谷川岳と同じように双耳峰を山です。「アンヌプリ」とはアイヌ語風に後世に造語したものらしい。アイヌ語では「チセヌプリ」が正しいようだ。この地域は積雪量が多いため、この山にもニセコアンヌプリ国際スキー場があり、国際的にも名が知れているという。そんなわけで一行は単一の白銀の世界を身を投じているのです。

山頂からは活火山の羊蹄山(蝦夷富士:標高1898m)がよく見えました。ちょうど、富士山の笠雲のような雲が山体に纏わりついています。それにしても雄大です。


関連記事(夏スキー)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

マドレーヌ寺院でクリスマスミサを

100916マドレーヌ教会マリアk歓喜像.jpgフランスのパリにあるマドレーヌ寺院はカトリック教会で、聖女マグダラのマリアを守護聖人とします。クリスマスにはクリスマスミサとは別に伝統のオルガンコンサートが開催されます。教会内の厳かな雰囲気の中での音響は素晴らしく、一度は聴きたいですね。[2010年9月16日撮影:パリ@時代]

内部の主祭壇には聖マグダラのマリアの歓喜像(写真)、右側に聖母マリア婚礼像、左側にキリストの洗礼像が安置されています。建物は十字型ではなく側廊のないI型、外観はコリント式の列柱52本が並ぶネオ・クラッシック様式です。元々のブルボン王朝により建設が始まりナポレオンが完成したが、ナポレオン失脚により、1842年にルイ18世が教会へと用途を変更したという歴史があります。

マグダラのマリアは新約聖書の福音書に登場するイエスに従った女性で、キリスト教の主要教派で聖人に列せられているそうです。観光で訪れたにわか仕立ての日本人にはキリスト教の歴史的の奥深さに驚愕です。


関連記事(カンタベリー大聖堂の荘厳さ)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

冬至にカルナック神殿を

ビーグル号の航海日誌 2013年12月22日 19:22

070504スフィンクス像拡大@エコカフェ(カルナック神殿).JPG今日は冬至。一年で昼が一番短い。明日からは一日一日、畳の目ほどに昼間が伸びていく。古来、人びとは太陽は地上を支配し、冬至の翌日から太陽の復活が始まると考えた。太陽の復活はこの世の森羅万象の復活でもあると考えたのです。

少しだけ古代エジプトを覗いてみよう。古代エジプト新王国時代(紀元前1550年から1069年頃)における首都テーベ(現ルクソール)に壮大なカルナック神殿が建築された。070504第一中庭とラムゼス2世スフィンクス@エコカフェ(カルナック神殿).JPG070504ラムゼス3世神殿入口@エコカフェ(カルナック神殿).JPG太陽神ラー=アメンを中心に地母神ムトや戦い神モンチュに捧げられた3つの複合神殿からなる。その西岸、太陽の沈む方向には、古代の王たちの地下墓のある「王家の谷」や「ハトシェプスト女王葬祭殿」があります。

古代エジプトでは太陽神ラー(アメン=ラー)を最高神とし、多くの神々が誕生。太陽神ラーの涙から古代のエジプトの人びとが誕生、彼らの祖神でもあるという。日本の太陽神、天照大御神は日本人の祖神とするのと同じですよ。


関連記事(オベリスクは太陽神と王との一体の象徴)⇒
関連記事(冬至とクリスマスイブとサンタクロースと)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

高山植物の魅力(106)/イワオトギリ(岩弟切)

ビーグル号の航海日誌 2013年12月21日 17:28

130714イワオトギリ@エコカフェ(木曽御嶽山:中村).jpg季節違いの報告、写真を整理しています。中央アルプス乗鞍火山帯の最南端に位置する木曽御嶽山(標高3067m)の登山道脇で咲いていたシナノオトギリの黄色い花です。[2013年7月14日撮影:木曽御嶽山@中村]

イワオトギリ(岩弟切、学名:Hypericum kamtschaticum Ledeb. var. hondoense Y.Kimura)はオトギリソウ目オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方以北に限り、亜高山帯から高山帯の草地や林縁、主に日本海側に自生。130714イワオトギリ木曽御嶽山@エコカフェ(中村).jpg草丈は10pから30pほど、葉は対生し、葉身15mmから40mmほどの卵状楕円形、全体に黒点が散在し、明点も混ざります。酷似しているシナノオトギリは葉縁に黒点が並びます。花期は7月から8月頃、蕾は赤っぽく、開花すると黄色くなります。花は径約20mm、花弁5枚、多くの雄蕊は長く、萼片に黒線が入るのが特徴です。

本州中部地方にシナノオトギリ、南アルプスにはウツクシオトギリ、北海道日高山脈などには広域のハイオトギリや地域限定のヒダカオトギリとサマニオトギリの花が短い夏の間に見られます。地域的な変異が見られる典型的な高山植物ですね。


関連記事(高山植物の魅力(105)/タテヤマリンドウ(立山竜胆))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

タニヘゴ(谷桫)は逞しい

120922タニヘゴ胞子のう群@エコカフェ.JPG小石川植物園のシダ植物コレクションからタニヘゴを紹介します。名前の由来は、谷に自生すること、根茎や葉柄がヘゴのように強靭なこと、にあるという。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

タニヘゴ(谷桫、学名:Dryopteris tokyoensis (Matsum. ex Makino) C.Chr)はオシダ科オシダ属の夏緑性の大型のシダ植物。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山地寄りの開けた湿地に自生。120922タニヘゴ@エコカフェ.JPG草丈は100pから150pほど、根茎は太く短く直立、葉柄基部に暗褐色から淡褐色の大きな膜質鱗片が密。葉は単羽状複葉、葉身は披針形で羽片が40対から50対で浅裂か深裂。羽片は線形から線状披針形、葉身中部から下部へいくほど短く、最下裂片が耳垂状になるのが特徴。胞子嚢群(ソーラス)は中肋近くに並び、苞膜は腎円径で全縁です。

近縁種で国内に分布するものに、ソーラスがより小さく辺縁寄りにつくオオクジャクシダ、 ソーラスが前面に散在するイワヘゴ、前2者の中間のキヨズミオオクジャクなどが知られます。


関連記事(アマミデンタ(奄美連朶)の起源は!? )⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

長谷寺は観音霊場に

ビーグル号の航海日誌 2013年12月20日 08:41

091124長谷寺@エコカフェ.JPG奈良桜井にある長谷寺は真言宗豊山派総本山。創建は奈良時代前半頃(寺伝では686年)、開基は道明、本尊は十一面観音。大和と伊勢を結ぶ初瀬街道を見下ろす初瀬山中腹斜面に清水寺と同じ懸造の本堂を構える。境内の牡丹が有名、古くから「花の御寺」として親しまれています。[2009年11月24日撮影:奈良桜井@青山]

長谷寺は847年(承和14年)12月21日に定額寺、その後に別当の置かれる官寺とされ、870年(貞観12年)に太政官の統制下に置かれたという。平安時代中期以降、興福寺(法相宗)の末寺となり、観音霊場として貴族の信仰を集め、中世以降には武士や庶民の間で広く信仰。091124長谷寺@エコカフェ (2).JPG16世紀以降は新義真言宗の流れをくみ、1588年(天正16年)、豊臣秀吉に根来寺を追われた真言宗門徒が入山し、真言宗豊山派を形成。現在では、全国に宗派は異なるが十一面観音を本尊とし「長谷寺」を名乗る寺は240ほども数えるという。

大和七福八宝巡り(三輪明神、長谷寺、信貴山朝護孫子寺、當麻寺中之坊、安倍文殊院、おふさ観音、談山神社、久米寺)の一つにも数えられます。


関連記事(凛とした飛鳥大仏に魅せられて)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

頭塔は摩訶不思議を伝え

ビーグル号の航海日誌 2013年12月19日 22:30

頭塔@エコカフェ.JPG奈良高畑に「頭塔」と呼ばれる階段状の土でできた塔があります。奈良時代の造営と伝えられています。浮彫の石仏の様子を見たかったので訪ねたことがあります。

『東大寺要録』によると、僧実中によって造営。どんな思いで造ったのだろう。当時の流行りであったのだろうか。他に類似の土塔が大阪堺の大野寺にあるだけだが、土で造営したため壊されやく、むしろ現存しているほうが稀と理解すべきではないだろうか。頭塔@エコカフェ (2).JPG全体は7段の階段ピラミッド状の構造で、基壇の1辺は30m、高さは1.2mほど。1段ごとに1辺は3mずつ短くなり、最上檀の1辺は6.2m、1段ごとに高さは奇数檀で1.1m、偶数檀で0.6mであって、塔の高さとしては10mほどと報告されています。東西南北の各面に石仏が11基ずつ配されているという。

石仏44基のうち22基が重要文化財に指定されています。写真は東面第一段中央に配されている浮彫如来及両脇侍二侍者像です。当時の人々はこの土塔とどんな気持ちで向き合っていたのでしょうか。


関連記事(春日山滝坂の道の磨崖仏群)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ

五台山清凉寺の由緒は

ビーグル号の航海日誌 2013年12月18日 23:33

五台山清涼寺(嵯峨野釈迦堂)@青柳n.jpgひとつの寺院も創建から今日までひとつ道を真っ直ぐに辿ってきたとは限らない。何度も戦乱にあったり、大火に見舞われたり、大地震にあったり、宗派の交代があったり、事情はそれぞれ異なるようだ。京都奥嵯峨野にある五台山清凉寺、「嵯峨釈迦堂」もそんな寺院のひとつであろう。[2013年11月24日撮影:京都嵯峨野@青柳]

元々この地には、源融公の山荘があって、没後896年(寛平8年)、子息が阿弥陀三尊像を造って阿弥陀堂に祀り、棲霞寺(せいかじ)とし、釈迦堂も建てられた。平安中期になり、「然(ちょうねん)上人が宋より持ち帰った釈迦如来像「三国伝来の釈迦像」を、弟子の盛算がそそ釈迦堂に奉り本尊とし、清凉寺としたという。当時、比叡山延暦寺に対応する南都系旧仏教の中心としようとの意図があったとも言われています。

中世以降には「融通念仏の道場」としても知られるようになり、1530年(享禄3年)に華厳宗から浄土宗に改宗し、今日に至るのですね。


関連記事(小倉山二尊院に古の栄華を)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

▲このページのトップへ