大本山妙蓮寺の十六羅漢石庭に

ビーグル号の航海日誌 2014年01月18日 20:40

120129妙蓮寺十六羅漢石庭@青柳.jpg京都上京区にある妙蓮寺は本門法華宗の大本山です。1295年(永仁3年)に五条西洞院の柳屋仲興邸に建立、開山は日像、本尊を十界回曼陀羅とする。その後、四条大宮、堺と移り、1587年(天正15年)に豊臣秀吉の命により現在の地に移転。現在の伽藍は1789年(寛政元年)に再建されたものという。[2012年1月29日撮影:京都上京区@青柳]

奥書院と表書院に面した十六羅漢石庭は、桂離宮造営を指図した妙蓮寺の僧、玉淵日首の作という。法華宗に珍しい枯山水、羅漢というのも不可思議という。中央にある「臥牛石」は伏見城から移されたもの。一面の白砂を宇宙に見立て、浮石を真理に呼応する永遠の過去からの弟子である「地涌の菩薩」、臥牛石を永遠の過去から永遠の未来までの時空を越えた存在である仏陀「久遠実成の釈迦」を現し、浮石を取り巻く波紋は互いの感応道交する様を現しているのだそうです。まさに「法華曼荼羅の世界観」そのものだそうです。十界(地獄界、飢餓界、畜生界、修羅界、人間界、天界、声聞界、縁薩界、仏界)、地湧の菩薩(上行菩薩、無辺行菩薩、浄行菩薩、安立行菩薩)、釈迦仏と多宝仏を表現しているとの解釈もできようかと。[妙蓮寺HP参照⇒

妙蓮寺の蔵本に平安時代の一切経「松尾社一切経」(約5000巻のうちの3545巻)があり、寺領には恵光院、玉龍院、本光院、円常院、堅樹院、慈詮院、本妙院、常住院の塔頭8ヶ院を残します。


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高山植物の魅力(113)/ヤマブキショウマ(山吹升麻)

130817ヤマブキショウマ@エコカフェ.JPG霊峰白山(標高2702mの登山道脇に広がる草原には高山植物が咲き乱れています。ここではヤマブキショウマを紹介します。近くにはヤマハハコハクサンフウロも見えます。名前の由来は小葉が山吹、花が升麻の仲間に似ていることにあります。花言葉は「さわやか」だそうです。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

ヤマブキショウマ(山吹升麻)はバラ科ヤマブキショウマ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、モンゴル、ロシア、ネパール、西南アジア、ヨーロッパ、アラスカに広く、山地から亜高山帯の林縁や草地に自生。草丈は30pから80cmほど、葉は2回3出複葉、小葉は葉身5cmから13cmほどの卵形で葉縁に鋭い重鋸歯、葉先は尖ります。葉側脈は11対から15対ほどで並行、葉縁に達します花期は6月から8月頃、雌雄異株、茎頂に長さ約20cmの円錐花序を伸ばし、白色の小花をたくさん咲かせます。花弁は5枚、萼片は5裂、雄花は雌蕊が退化し雄蕊20本で花弁の2倍長、雌花は雄蕊が退化し雌蕊花柱は3本です。果実は長さ約2.5pの袋果、3心皮です。

よく似ている花をつけるアカショウマチダケサシトリアンショウマはユキノシタ科であり、両性花で雌蕊2本、雄蕊10本、果実は2心皮、葉側脈は曲がり葉縁に達することはない、ことから区別は容易です。


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高山植物の魅力(112)/キオン(黄苑)

130817キオン@エコカフェ.JPG霊峰白山(標高2702m)の登山道脇で黄色い花を咲かせるキク科の植物に出会いました。調べてみるとキオン、名前の由来はシオンに準えたことにある。花言葉は「元気」だそうです。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

キオン(黄苑、学名:Senecio nemorensis L.)キク科キオン属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では東アジアからヨーロッパに広く、山地帯から高山帯の草原などに自生。130817登山道から風景@エコカフェ(白山).JPG草丈は50pから100pほど、茎は直立し、細毛が生え、上部で分枝。葉は互生し、葉身5pから15pほどの披針形で葉縁に浅鋸歯、葉先が尖ります。花期は8月から9月頃、茎先に散房花序をだし、鮮やかな黄色い頭花を幾つも咲かせます。花は径約2p、中央に10個の両性の筒状花、周囲に5、6個の雄性の舌状花からなります。果実は痩果、冠毛は汚れた白色です。

キオン属は、最大の属で世界中に1500種から2000種あるという。日本には10種ほどが知られます。キオンもそうであるが、毒成分のアルカロイドを含むものも多いためそうです。


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高山植物の魅力(111)/オオハナウド(大花独活)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月17日 23:00

130817オオハナウド@エコカフェ.JPG霊峰白山の山頂部は御前峰(2702m)、大汝峰(2684m)、剣ヶ峰(2677m)からなり周辺は緩やかな斜面が広がり、高山植物の宝庫となっています。ユネスコの生物圏保存地域にしてされています。とにかく素晴らしい、の一言です。ここでは草原で存在感を示すオオハナウドを紹介します。別名にウラベハナウドともいう。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

オオハマウド(大花独活、学名:Heracleum lanatum Michx. var. lanatum)はセリ科ハナウド属の一捻性の多年草。分布は北海道、本州東北地方、国外ではウスリー、オホーツクカムチャッカに及び、高山帯や北方では低地の湿った場所に自生。草丈は1.5mから2mほど、茎は直立し上部で分枝、中空で節に毛が密生。根出葉や茎下部につく葉は有長柄、3出葉、小葉5枚は鋭い裂片や鋸歯、稀に羽状に裂けます。頂裂葉は葉身30pにもなります。花期は5月から9月頃、茎頂や分枝した枝先に大型の複散形花序をだし、白色の5弁の小花をたくさん咲かせます。小花は周辺部のみ外側の花弁が肥大化し2深裂するのが特徴です。果実は倒卵形で毛があったり無かったりします。

ハナウドの仲間は、日本にはオオハナウドより小さい日本固有変種(本州関東地方以西、四国、九州に分布)のハナウド、四国剣山にのみ分布で絶滅危惧U類(VU)のツルギハナウドが知られます。


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シモツケソウ(下野草)は他人の空似

130817シモツケソウ@エコカフェ.JPG白山の登山道脇で見たピンク色の小花をたくさんつけた植物。佐渡島で見たシモツケによく似ていますが、全く異なるグループに属するシモツケソウです。シモツケは落葉低木なのに対して、シモツケソウは草本なのです。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

シモツケソウ(下野草、学名:Filipendula multijuga Maxim.)はバラ科シモツケソウ属の多年草。日本固有種。分布は本州関東地方以西、四国、九州に及び、湿原周辺や山地の湿った草地に自生。130817シモツケソウ群生@エコカフェ.JPG草丈は50pから100pほど、茎基部に根出葉、茎葉は互生し奇数羽状複葉、頂小葉が大きい。頂小葉は掌状に5裂か7裂。花期は6月から8月頃、枝先に径5pから10pほどの集散花序をだし、淡紅色の径約4oの小花をたくさん密に咲かせます。萼片5枚は内側無毛で反り返り、小花の花弁は丸く5枚、雄蕊は多数が飛び出て目立ちます。果実は痩果、熟しても裂開しないという。

シモツケソウ属は、世界では北半球の温帯から亜寒帯に約10数種、うち日本には北海道には変種のエゾシモツケソウ、北海道と本州に自生する大型のオニシモツケなど6種1変種が知られます。


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高山植物の魅力(110)/ミヤマコウゾリナ(深山髪剃菜)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月16日 20:47

130817ミヤマコウゾリナ@エコカフェ.JPG霊峰白山(標高:2702m)の登山道脇の礫地で見たミヤマコウゾリナを紹介します。名前が似ているカンチコウゾリナとは別属です。全草に毛があるのは水蒸気を集めやすくするのと、強い紫外線から身を守るためなのでしょうか。不思議ですね。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

ミヤマコウゾリナ(深山顔剃菜、深山髪剃菜、学名:Hieracium japonicum Franch. et Sav.)はキク科タンポポ亜科ヤナギタンポポ属の多年草。日本固有種。分布は本州中部地方以北、四国剣山に限り、高山の草原や礫地、特に亜寒帯の林縁に自生。130817ミヤマコウゾリナ@エコカフェ(白山).JPG草丈は10pから45pほど、根出葉はロゼット状、大きなへら形で全縁、茎葉は互生し小さく疎らにつく。全草に開出した褐色の長毛と線形の白色の圧毛が生えます花期は7月から8月頃、茎先に径1.5pから2pほどの黄色い頭花を2個から12個ほど咲かせます。頭花は舌状花のみからなります。総苞片は2列、外片は長さ4o前後の披針形で先が尖り、黒色の腺毛と白色の短毛が生え、内片は白色の腺毛がつきます。果実は長さ約3oの円柱形の痩果、風媒果のため5mほどの褐色の冠毛がつきます。

ヤナギタンポポ属の仲間は、ヨーロッパを中心にアジア、アメリカ、アフリカに広く世界に約800種、日本ではミヤマタンポポのほか広域種のヤナギタンポポが知られます。前に取り上げたカンチコウゾリナはコウゾリナ属でしたね。


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エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)は本州にも

130817エゾカワラナデシコ@エコカフェ.JPGナデシコは江戸時代から品種改良の進んだ植物のひとつ、今日では公園や学校の花壇などに植えられたり、花屋さんで売られたりしています。白山の登山道脇で見た野生種のひとつ、エゾカワラナデシコを紹介します。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子、学名:Dianthus superbus L. var. superbus)はナデシコ科ナデシコ属の多年草。分布は北海道、本州中部地方以北、国外ではユーラシア大陸に及び、低地から高原の日当たりのよい場所に自生。130817エゾカワラナデシコ 花@エコカフェ.JPG草丈は30pから50pほど、葉は対生し基部を抱く、葉身3pから7pほどの広線形で全縁、先が尖ります。花期は6月から8月頃、茎頂に径約4p、淡紅色の5弁花を数個咲かせます。萼基部には尾状の苞が2対、下1対は大きく、花弁の先端は細く裂け、雄蕊10本あります。

ナデシコ属は世界の北半球温帯域を中心に約300種、日本には広域分布のもの知られますが、ヒメハマナデシコとシナノナデシコなどの日本固有種も存在します。


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高山植物の魅力(109)/タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月15日 20:38

130817タカネマツムシソウ花@エコカフェ.JPG白山(標高:2702m)の登山道脇で見たタカネマツムシソウ。マツムシソウの高山型、マツムシソウより丈が低く、花が大きいのが特徴です。別名にミヤママツムシソウともいうそうですよ。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

タカネマツムシソウ(高嶺松虫草、学名:Scabiosa japonica Miq. var. alpina Takeda)はマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。日本固有変種。分布は本州中部地方以北、四国に限り、高山の尾根筋などの風衝帯ややや乾いた草地や礫地に自生。130817タカネマツムシソウ@エコカフェ.JPG草丈は15pから40pほど、根出葉は有長柄、羽状裂し、裂片はさらに裂けます。茎葉は対生。花期は8月から9月頃、花柄を伸ばし先端に径約5pの碧紫色(時に白色、淡紅色)の頭状花序を1個つけます。総苞片は線形2列、最外周の小花5個は大形で上下2唇状、上側2裂、下側3裂は花弁のように伸長。中心部には小型で筒状の小花が密につき、花冠先端が5裂、雌蕊1本、雄蕊の4本は突き出るという。

マツムシソウ属はユーラシア大陸、特に地中海沿岸地方を中心に世界で約70種が知られます。日本にはタカネマツムシソウのほか海岸型のソナレマツムシソウなど1種3変種2品種が知られます。


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高山植物の魅力(108)/ハクサンシャジン(白山沙参)

130817ハクサンシャジャン花@エコカフェ.JPG白山(標高2702m)の登山道脇で咲くハクサンシャジンです。広域種で平地や山地に自生するツリガネニンジンの高山型と考えられていますが、違いを認めない見解もあります。花言葉は「私的な愛」「誠実」「優しい愛情」だそうです。なんとも。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

ハクサンシャジン(白山沙参、学名:Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. hakusanensis (Nakai) Kitam.)はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。日本固有変種。分布は本州中部地方以北、北海道に及び、亜高山帯から高山帯の草地や礫地に自生。130817ハクサンシャジャン@エコカフェ.JPG草丈は20pから60pほど、茎は直立し、葉を3枚から5枚ほど輪生、葉身は披針形で葉縁に鋸歯がつく。花期は7月から8月頃、茎頂から数段、下向きに数個の釣鐘状の花を咲かせます。花の色は白っぽいものから淡紫色、濃紫色まで変化に富みます。雄蕊5本、雌蕊花柱1本は長く突出します。果実は刮ハ、熟すと下部が裂開し、種子が散布されます。

別名にタカネツリガネニンジンとあるように、根が朝鮮人参のように白く太く、咳止めの漢方薬に使われます。この仲間によく似たヒメシャジンやミヤマシャジンがあるが、葉が互生するので見分けは容易です。地域的な固有種もあって奥が深いですよ。


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高山植物の魅力(107)/イブキトラノオ(伊吹虎の尾)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月14日 20:29

130817イブキトラノオ@エコカフェ.JPG白山(標高2702m)は加賀国、越前国、美濃国にまたがり、古来より山岳信仰の中心で白山を源とする河川流域では水神や農業神として崇められていた。奈良時代に入り、修験者らによる白山信仰として神仏習合化されていったという。前置きが長くなったが、昨夏、白山へ美嚢禅定道から上りました。ここでは途中で見たイブキトラノオを紹介します。[2013年8月17日撮影:白山登山@中村敏之]

イブキトラノオ(伊吹虎の尾、学名:Bistorta officinalis Delarbre subsp. japonica (H.Hara) Yonek.)はタデ科イブキトラノオ属の多年草。130817イブキトラノオ群落@エコカフェ.JPG日本固有亜種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地帯から高山帯の日当たりのよい草地に自生。草丈は30pから100pほど(尾根などの風衝帯では10数p)、根茎は太く、茎は叢生し直立、根生葉は有長柄、葉身20pほどの卵状披針形で全縁、葉先は尖ります。茎葉は柄がなく小さく、茎を抱きます。花期は7月から8月頃、茎頂上に長さ3pから8pほどの円柱状の花穂をだし、白色から淡紅色の小花をたくさん咲かせます。萼は5深裂、花弁は無く、雌蕊花柱は3本、雄蕊8本は長く、全体としてブラシのように見えます。

日本に分布するイブキトラノオ属は、イブキトラノオのほか日本固有種のアブクマトラノオ、ナンブトラノオ、ハルトラノオ、広域種のクリンユキフデ、ムカゴトラノオの6種のほか、1亜種3品種が知られます。


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エゾアワビ(蝦夷鮑)に舌鼓

ビーグル号の航海日誌 2014年01月12日 13:17

140111エゾアワビ@エコカフェ.JPG南三陸産アワビ、エゾアワビが届きました。アワビは高級食材のひとつでコリコリとした食感と栄養価も高く美味ですね。日本にはアワビの仲間は10種が知られています。エゾアワビはクロアワビの北方系亜種という。[2014年1月11日撮影:芳賀邸@山崎]

エゾアワビ(蝦夷鮑、学名:haliotis discus hannai Ino)はオキナエビス目(原始腹足目)ミミガイ科アワビ属の巻貝。分布は北海道日本海側、津軽海峡沿岸から東北地方沿岸に及び、潮間帯から水深10mほどの岩礁域に生息。殻は長楕円形、長さは20p、幅は17p、高さは7pほど、殻表に呼水孔が4、5個ほど並びます。殻表の波状の凹凸が基本亜種クロアワビより著しいという夜行性で食性は藻食性でコンブなど大型の褐藻類を好んで食します。殻の色はこの餌の種類によって暗緑色から茶褐色まで多様です。産卵期は9月から11月頃、呼水孔からオスは精子をメスは卵子を放出します。成長は遅いという。

日本人は縄文時代のころから食しており、特に真珠層に解熱作用があることから漢方薬「鮑玉」としても利用されてきたという。古く伊勢神宮では神事に熨斗鮑を縁起物として配ったことから一般に進物に熨斗鮑が添えられ、今日では簡略化された熨斗紙が代用されるに至っているそうです。


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外間殿は久高島の二大祭祀場のひとつ

ビーグル号の航海日誌 2014年01月11日 00:04

120722外間殿1@エコカフェ.JPG神秘の島久高島において、外間殿(フカマ)は、久高殿(ウドゥンミャー)と並ぶ島の二大祭祀場のひとつ。祭主は外間祝女と外間根人であって、久高島の祭祀の正月、マッティ(収穫祭)、ハンザァナシー(祓い清め)、ハティグァッティ(お祓い、健康祈願)、などほとんどがここで執り行われます。

外間殿には、天頭神(天の神の総帥)、玉礼乃神(太陽神)、松乃美神(月の神)、ニレー大主神(竜宮神)、アマミキヨ神(国造りの神)百畑地方照乃神(植物の神)、梁万神(健康の神)の7神が祭られています。外間殿内部@エコカフェ.JPG120722シラタル宮@エコカフェ.JPGまた、琉球全体にとって重要とされる各家庭にある香炉の大元にあたるミウプグイミンナカと呼ばれる大香炉が置かれています。

久高島では子供が生まれると、外間殿で根神という神職者による名づけの儀式が執り行われ、その時の願い言葉に島人の生きる作法として「あまりえらくなってはいけない、普通であってほしい」という内容のものがあるそうです。


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午年、久高殿はイザイホー

ビーグル号の航海日誌 2014年01月10日 23:50

120721中央は久高殿@.エコカフェ@.JPG琉球王朝第二尚氏三代尚真王の時代に「ノロ制度」が定められた。久高島では王府任命のノロ職(公事ノロ)は外間家から選ばれ、シマノロ(島ノロ)はタルガナー家(久高家)から選ばれ、代々世襲されてきたという。現在、それぞれの家が外間殿、久高殿として主祭祀場になっているのです。今年はイザイホーの年にあたるのですが、....。

久高殿(ウドゥンミャー)は、昔々、シラタル(百名白樽)と娘のタルガナー(多留加那)が天神地祇を祭り、島の繁栄を祈った場所ともいう。祭主は久高祝女と久高根人であって、前面の庭とともに、12年毎の午年に行われてきたイザイホーの舞台となった神聖な場所です。他にマッティ(麦の収穫祭)、ウブマーミキ(大漁祭)、ハティグァッティ(お祓い、健康祈願)などの祭祀もここで執り行われるという。

左からタルガナーと呼ばれるイラブー(海蛇)の燻製小屋(バイカン小屋)、カミアシャギ、シラタル宮と並んでいます。これらの後にある森はイザイヤマと呼ばれて一切立ち入ることの許されぬ聖域になっています。


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渓流植物、ホウビシダ(鳳尾羊歯)

120922ホウビシダ@エコカフェ.JPG小石川植物園のシダ植物コレクションからホウビシダを紹介します。チョセンシダ科に属しますが、この仲間は熱帯を中心に約700種があるとされるが、属以下の分類は未定のものもあるという。よく登場するシマオオタニワタリもこの仲間ですね。(2012年9月22日撮影:小石川植物園@山崎)

ホウビシダ(鳳尾羊歯、学名:Asplenium hondoense Murakami et Hatanaka)はチャセンシダ科チャセンシダ属の常緑シダ植物。120922ホウビシダ案内板@エコカフェ.JPG分布は本州石川県・千葉県以西、四国、九州、国外では済州島、中国に及び、山林中の渓流近くの湿った岩上に自生。(ただし、小石川植物園の案内板には学名はAsplenium unilaterale Lam.、分布は日本(本〜琉球)、東アジア、熱帯と表記されている。)草丈は20pから45pほど、根茎は長く這い、葉柄は赤褐色で光沢、葉は単羽状複葉、葉身は10pほどの披針形から長楕円状披針形、先が尖ります。羽片は丸みを帯びた四辺形で前側が切形、後側が基部半分が欠落します。胞子嚢群(ソーラス)は線形で中肋近くに付きます。

よく似ているものにトキワシダがあるが、葉柄が暗褐色から褐色であること、光沢がないこと、葉軸が紫黒褐色であることから区別ができるという。どちらも各地で改修工事などにより生息環境が減り、個体数を減らす傾向にあると言われています。


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ミヤマベニシダ(深山紅羊歯)

ビーグル号の航海日誌 2014年01月09日 19:38

130907ミヤマベニシダ@エコカフェ.JPGこの冬一番の寒気が日本上空に入り込み荒れ模様です。北米も寒波に見舞われ大変なことになっています。檜枝岐もすっかり雪に包まれてしまったそうです。「燧裏林道」脇で見たミヤマベニシダを紹介します。[2013年9月7日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@阿部]

ミヤマベニシダ(深山紅羊歯、学名:Dryopteris monticola (Makino) C. Chr.)はオシダ科オシダ属の北方系の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州中国地方東部以東、四国徳島、九州宮崎、国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア東部に広く、ブナ帯の山地の湿った林下に自生。130907ミヤマベニシダ葉裏拡大@エコカフェ .JPG草丈は60pから100pほど、根茎は太く短く這い、鱗片は軸と柄に付き、特に柄基部の鱗片は茶褐色から濃褐色で硬い膜質で密に付きます。葉は根株から輪生し2回羽状深裂か全裂、葉身は三角状楕円形、最下羽片の第一小羽片の長さが他の羽片と同じなのが特徴です。裂片は鋸歯がつきます。胞子嚢群(ソーラス)は葉の上部裂片の中肋寄りに1列に並び、緑白色の苞膜は楕円形で全縁です。

名前の由来は深山に生えるベニシダにあります。この仲間にベニシダハチジョウベニシダ、マルバベニシダ、トウゴクベニシダサイゴクベニシダなどがあります。


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郷土料理への目覚め、桧枝岐新そばの夕べ

ビーグル号の航海日誌 2014年01月08日 13:39

131205岩魚一夜干し@エコカフェ.jpg131205そばやきもち@エコカフェ.jpg昨年秋、桧枝岐歌舞伎を鑑賞した縁もあって師走初めに「新そばの夕べ」に誘われました。古き良きものと新しき試みが織りなす村人や女将たちの意欲的な姿にいたく感銘しました。[2013年12月5日撮影:都内@阿部]
131205そばっきり@エコカフェ.jpg131205そば茶ミルクプリン@エコカフェ.jpg◆前菜:春採り山菜の酢の物
◆揚げそばサラダ
◆そばやきもち:そば粉とご飯を混ぜてこねた皮に痛めた漬物を詰めて、蒸してから焼いたもの(年末「まっこはたき」に神棚や仏壇に供えた)
◆生春巻き:そばと野菜を生春巻きの皮で包む
◆岩魚一夜干しの蕗の薹味噌添え
◆そばっきり:丸い形をしたそばで江戸時代にそばがきやそばもちに代わり発案
◆天婦羅盛り合わせ:特産の舞茸、山椒魚、アスパラガス
◆裁ちそば:そば粉100%、熱湯と水のみでこね、布を裁つように引いて切る
◆そば茶ミルクプリン:美味しい

古きもの新しきもの、時代を見通してゆく柔軟な発想と意欲的な行動が次の時代を紡いでいくのでしょう。


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モン・サン=ミッシェル(MontSaint-Michel)の向うに

ビーグル号の航海日誌 2014年01月07日 16:43

131229モン・サン=ミッシェル@エコカフェ(虻川)_n.jpgフランス西海岸サン・マロ湾内の小島をモン・サン=ミッシェルという。この名前は同時に「聖ミカエルの山」を意味する。「ミカエル」と言えば旧約聖書にも登場する大天使ミカエルを指します。世界文化遺産でもあり、誰もが一度は訪れたい観光地です。[2013年12月29日撮影:ノルマンディー@虻川伸也]

そこはカトリックの巡礼地のひとつ、708年頃に大天使ミカエルのお告げを受けて礼拝堂がつくられたのが始まり。966年にはベネディクト会の修道院が建ち、増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のようになったという。サン・マロ湾の干満差が15mにも及ぶことから、孤島になったり陸続きになったりする。1877年に建造の橋によりいつでも歩いて訪ねることが可能であったが、潮流が変化し砂の堆積が著しく陸地化が進んでしまった。このため現在は環境配慮型の新たな橋の建設作業が進んでいます。

古く小島は、先住民ケルト人(古代ローマ人はガリア人と呼んでいた)の土着宗教(ドルイド教)の聖地であった。ケルト人の土着宗教は、自然崇拝の多神教であり、アニミズム、太陽崇拝、輪廻転生の3つの思想からなり、日本の古代神道と共通性があるのが興味深いですね。


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見えるものと見えないもの「ハブとマングースの話」

130411ハブ@エコカフェ奄美大島エコツアー_102s.jpg奄美大島の「ハブとマングースの話」は私たちに多くの示唆を与えてくれている。当時、ハブの食圧で数を減らしていた生きた化石「アマミノクロウサギ」を救うため、獰猛なマングースを野に放つことにしたという。ハブとマングースの対決では、腹を空かしたマングースがハブを食い殺してしまう映像がテレビで盛んに取り上げられたりしていた。誰もがそれを信じたのです。

ところが、一定条件下で成立したハブとマングースの対決、自然界では起こることはまずなかったそうだ。マングースは動きの鈍いアマミノクロウサギを狙い、命がけで勝負しなければならないハブとの対決は避けたというのだ。自然界のルールを知り、よくよく考えれば分かることであったのに、なぜ、そのような過ちを犯してしまったのでしょうか。

目の前で繰り広げられるマングースがハブをやっつける映像、「目に見えるもの」です。一方、自然界で繰り広げられる弱肉強食を基本とする生存競争の現場は「目に見えないもの」です。私たちは何を学ぶべきでしょう。ハブの存在は深い森に容易に人が足を運ぶのを拒んできたため、多様な多くの生き物が暮らすことのできる手付かずの原生の森が維持されてきたのです。たとえ台風直撃など自然災害による攪乱があったとしても。


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古代植物、セコイアデンドロンは体積世界一

ビーグル号の航海日誌 2014年01月06日 20:55

050902ジャイアントセコイア@エコカフェ.JPG050902ジャイアントセコイア2@エコカフェ.JPGヨセミテ国立公園は米国カリフォルニア州中央部のシエラネバダ山脈西山麓に位置し、花崗岩の巨大な山塊や絶壁、ダイナミックに落ちる巨大な滝、セコイアの巨木の森などが訪れる者を圧倒します。1984年に世界自然遺産に登録されています。現地でジャイアントセコイアと呼ばれているそうです。[2005年9月2日撮影:ヨセミテ国立公園@山崎]

ジャイアントセコイア(世界爺雄杉、学名:Sequoiadendron giganteum (Lindl.) J.Buchholz)はヒノキ科セコイアデンドロン属の常緑針葉樹。050902ザ・フォールン・モナク@エコカフェ.JPG1属1種。絶滅危惧U類(VU)。分布はシエラネバダ山脈の中部から南部にかけての西山麓の限られた場所に自生。樹高は80m超とレッドウッドよりは低いが、根元の直径10m超で幹が太いため体積は世界一。樹齢は2000年から4000年ともいう。

そのどっしりとした姿形からセコイアオスギとも呼ばれ、国立公園内で保護されています。セコイアは山火事に強いことが知られていますが、種子も長期間に渡り埋土可能で、火災でニッチができると芽吹くのだそうです。


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封印された太古の足跡が波浪に洗われ

ビーグル号の航海日誌 2014年01月05日 19:18

2006珊瑚礁の島@エコカフェ小笠原データ 126.jpg小笠原諸島父島列島南島沈水カルスト地形からなる珍しい景観を見せてくれています。第3紀頃(260万年前頃)にもっと南の海で成長した珊瑚礁が起源とされます。一度、隆起し雨水に溶解した石灰岩が沈降してできたものです。
この南島は、最終氷期(ヴィルム氷期:7万年前頃から1万年前頃)には、兄島や弟島などの属島とともに巨大な一つの父島をつくっていたと考えられています。この頃、南島の向かい側にある父島の南端のジョンビーチやジニービーチ、南崎の周辺は広大なカルスト台地を形成。2006南島@エコカフェ小笠原データ 107.jpgカルスト台地は雨水、地下川の浸食を受けて地上にドリーネや地下に鍾乳洞をつくっていたはずです。今は海面下です。
最終氷期後に海水面が最寒冷期に比べて130mも上昇すると、両地の間には現在のような浅い珊瑚礁からなる瀬が広がることになりました。南島では、白い砂浜の上に1万年前頃から1千年前頃まで生きていたとされるヒロベソカタマイマイの半化石が大量に散乱しています。もちろん他にも両地に共通のニュウドウカタマイマイなどの化石も見られます。
ただただ美しい造形美を見せてくれるだけではなく、そこには深く思いも及ばぬ地球のドラマが隠されているようです。宮古島の下地島にも素晴らしい沈水カルストがあります。ぜひに。


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