黒島では子牛飼育が盛ん

ビーグル号の航海日誌 2014年03月13日 20:00

140313出荷待ちの子牛たち@エコカフェ.JPG14031310か月の子牛@エコカフェ.JPG黒島は石垣島から南南西方向に15km、船で30分ほど。ハード形をしていることから「ハートアイランド」とも呼ばれています。小さな島で人口は200人とちょっと、子牛の飼育が盛んで人口の10倍以上も飼われているという。着いた日、ちょうど市場で競りがあったので、たくさんの子牛が出荷待ちのために集められていた。生後10カ月、体重は200kgほどだという。新しい地でさらに育てられ、ブランド牛としての佐賀牛や松坂牛などに育てられるのだという。この時期、島では牛の話ばかりだそうだ。今年の競りはまずまずだったという。
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鎮魂、希望の祈り

ビーグル号の航海日誌 2014年03月11日 20:00

140309ミニ農園@エコカフェ.JPG140309ミニ農園@エコカフェ (2).JPGあれから3年が経ちました。
埼玉にあるエコカフェ・ミニ農園から少しばかりの野菜を届けています。
ミニ農園もこの冬は雪が多くなかなか野菜たちが思うようには育ってくれませんでした。
特に、ほうれん草は成長が遅かったです。その分、葉は肉厚で甘味が増していました。
今回は参列することができませんでした。
暖かくなったら訪ねることにしています。
南三陸の海は穏やかな表情をしているそうです。
どこまでも。
これからもその海とずーっと付き合っていくことになる。
そんな覚悟ができているといいます。




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オトギリソウ(弟切草)はおどろおどろしい

ビーグル号の航海日誌 2014年03月10日 22:03

130720オトギリソウ@エコカフェ.JPG棒ノ折山(標高969m)からの下山途中で見た黄色い花、オトギリソウという。花言葉は「恨み」「秘密」だそうです。[2013年7月10日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum Thunb.)はオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では樺太南部、朝鮮半島、中国に及び、草地や山野などに自生。草丈は20pから60pほど、茎上部でよく分枝。葉は対生し基部で茎を抱き、葉身3pから6pほどの広披針形、全縁で葉先は鈍頭、黒点が散在。花期は7月から9月頃、花は一日花、茎先に集散花序をだし、径約2pの黄色い花を多数咲かせます。花弁5枚、萼片は5深裂、ともに黒点や黒線が入ります。雌蕊花柱3個、雄蕊は多数。果実は長径約8oの広卵形の刮ハ、熟すと先端が3裂、種子を散布します。

葉や花弁、萼片にある黒点や黒線は腺体とよばれ、光作用物質のアントラキノン系天然色素ヒペリジン(hypericin)であって、摂取後に日光に当たるとこの物質が皮膚近くに運ばれ皮膚炎や浮腫を生じるという。また、タンニンが多く含まれることから乾燥させたものを生薬にするそうです。


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キマエホソバ(黄前細羽)はスリム

ビーグル号の航海日誌 2014年03月09日 20:00

110722キマエホソバ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林は原生的な森を楽しむことができるだけでなく、多様な森の生き物の観察にも適しているようだ。漆黒の闇で息づく蛾たちだそうだ。ここでは宿泊棟の板塀に停まったキマエホソバらしき蛾を紹介します。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011@山崎]

キマエホソバ(黄前細羽、学名:Eilema japonica japonica (Leech))はヒトリガ科コケガ亜科の蛾。本州以南亜種。分布は本州、四国、九州、対馬に及び、平地から低山まで普通に生息。出現時期は5月から7月と9月頃、開張は22oから25oほど、体型は細長く前翅は暗灰色で前縁が淡橙黄色に縁どられます。幼虫は毒針毛をもっていて触れると激痛が走るという。食性は、幼虫では地衣類、成虫では花の蜜を食します。

北海道に分布するものは大形で淡色であって別亜種(北海道亜種)として扱われるそうです。よく似たものにやや大きく頭部も淡黄色のキシタホソバや、ツマキホソバなどが知られます。


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ウグイスゴケ(鶯苔)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2014年03月08日 20:00

130908ウグイスゴケ@エコカフェ.JPG桧枝岐村は深い雪の中。昨年秋の思い出。檜枝岐ロッジから尾瀬ヶ原へ向かう登山道脇の立ち枯れした樹幹にニョキニョキと伸びる樹状地衣類。調べるとウグイスゴケというらしい。コケとついても苔ではありません。地衣類というやつです。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

ウグイスゴケ(鶯苔、学名:Cladonia gracilis subsp. turbinata (Ach.) Ahti)はハナゴケ科ハナゴケ属の樹状地衣。子柄の高さは5pほどで先端は盃形で王冠を潰して広げたよう四方八方にアメーバ状に伸び、色は鶯色。子柄の先には褐色の子器ができます。

菌類と藻類の切っても切れぬ共生関係、本来ならば水中で生活する藻類、菌類の細胞の中という水分で満たされた場所を棲みかとし、光合成を行い、栄養分を菌類に供給する。どちらが得をしているのかといえば菌類のようにも思えるが、子孫繁栄といった軸では両者は損も得もない。


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ニッコウシダ(日光羊歯)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2014年03月07日 23:49

130908ニッコウシダ@エコカフェ.JPG檜枝岐ロッジから尾瀬ヶ原へ向かう登山道脇の林縁でみたシダ植物。漸く調べる機会を得て図鑑で確認したところニッコウシダのようです。近くにはミズバショウも見られました。[2013年9月7日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

ニッコウシダ(日光羊歯、学名:Thelypteris nipponica (Franch. et Sav.) Ching)はヒメシダ科ヒメシダ属の夏緑性シダ植物。分布は本州中部地方以北、北海道、国外では朝鮮半島、中国に及び、落葉樹林下ややや明るい湿った草地に群生。草丈は40pから60pほど、根茎は短く這い、葉は二形で胞子葉のほうが長く、直立し1回羽状複葉、下部の羽片は漸次短くなる。葉裏は緑色、葉脈は単条です。葉柄や中軸には細毛が密生します。胞子嚢群(ソーラス)は裂片のやや中肋寄りにつき、苞膜は全縁で腺毛が生えます。

似ている羊歯としては、下部羽片が漸次短くなるヒメシダやホソバショリマなどが知られます。ヒメシダの羽片はやや太く、ホソバショリマの下部羽片は耳状になるという。


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オオミズアオ(大水青)は月の女神

ビーグル号の航海日誌 2014年03月06日 07:23

120707オオミズアオ@エコカフェ(加仁湯).jpg山深い奥鬼怒温泉郷、加仁湯温泉の露天風呂に早朝入ると、深夜に電灯を求めて訪ねてきた蛾たちが多く観察されます。豊かな森には多様な生き物たちがひっそり竟の棲みかとしているのです。オオミズアオもそんな蛾の仲間です。[2012年7月7日撮影:奥鬼怒視察@山ア]

オオミズアオ(大水青、学名:Actias artemis )はチョウ目ヤママユガ科の大形の蛾。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、低山から高山にかけて広く生息。成虫の前翅長は80oから120oほどで青白色、前翅は三角形に尖り前縁が褐色、後翅は後方に尾状に伸びます。両翅ともに中央に小さな丸い眼状紋が1個ずつ入ります。触覚は櫛歯状、雄のものは大きく明瞭です。出現時期は5月と7月から8月の二回。幼虫は緑色の芋虫、背面の各節の突出部から長い刺毛を束生します。食草はバラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科などです。成虫は口が退化していることがあります。

学名にギリシャ神話に登場する月の女神アルテミス(artemis)が表記されるように、その姿は青白い月光に照らしだされたような幽玄な雰囲気をかもし出しています。近縁種に食草がハンノキ属に限定されるオナガミジアオ(尾長水青)が知られます。


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タグ:奥鬼怒
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ナメリチョウチンゴケの繊細さ

ビーグル号の航海日誌 2014年03月04日 20:28

130720ナメリチョウチンゴケ@エコカフェ.JPG秩父山塊の東南端に位置する棒ノ折山(標高969m)白谷コースは蘚苔類の身近な観察フィールドとしてお勧めです。このブログでも多様なコケたちを紹介しています。ここではナメリチョウチンゴケらしき蘚を紹介します。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@阿部]

ナメリチョウチンゴケ(なめり提灯苔、学名:Mnium lycopodioides (Hook.) Schwager)はチョウチンゴケ科チョウチンゴケ属の蘚類。分布は日本を含む北半球の温帯域に広く、低地から山地の法面土上や岩上に生育。草丈(茎長)は1pから3pほどで直立や下垂、時に分枝。植物体は二形、胞子体がつくものは葉が3列、胞子体がつかいないものは2列に並び、葉身3o前後の卵形から卵状披針形で葉縁上部に鋭双歯、中肋は葉先に達し平滑、先は尖ります。葉身細胞には約10個の油体が内包。雌雄異株。雄株は雄花盤をつけ、雌株は剳ソ長2,3pの先に卵状円柱の凾下垂、剿Xは僧帽形です

この仲間には、オオバチョウチンゴケ、コチョウチンゴケ、ケチョウチンゴケ、スジチョウチンゴケなどが知られます。見分けるのは困難なケースも多いようです。


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ひな祭りにゴッドファーザーが

ビーグル号の航海日誌 2014年03月03日 23:40

140303ゴッドファーザー@エコカフェ.JPGエコカフェの新たな世界観を語ろうと小さな集いがありました。
21世紀は組み合わせの時代だ、との認識のもと何ができるか、何をやるべきか、話は尽きない。
議論と呼べるほどの議論にはなっていないかもしてないが、魂がぶつかる。
気づけばみな子どもたちの未来のために語っている。
議論はあっちこっちと行きつ戻りつする。
楽しく陽気な話が間断なく続くが。
森も海も自然は私たちを相手にはしていないと。
シリアスな話が陽気な話へと誘われる。
小さな話が大きな話へと広がる。
誠に面白いと思うのはなぜだろう。
たまに事務局押しかけ隊があってもよいではないか、と心から嬉しく思う!
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ヨモギエダシャク(蓬枝尺)

ビーグル号の航海日誌 2014年03月01日 22:20

110722ヨモギエダシャク@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林の森は植物相が豊かなことは何度も紹介しているが、昆虫相も同様であると思う。何度か公開講座でお世話になった時に木絵臆しているものの中から昆虫を紹介します。ここではヨモギエダシャクを取上げます。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011@山崎]

ヨモギエダシャク(蓬枝尺、学名:Ascotis selenaria cretacea
)(Butler)) はシャクガ科の蛾。分布は本州、四国、九州、対馬、種子島、屋久島、奄美大島、小笠原諸島、国外ではアジア、ヨーロッパ南部からアフリカに及びます。出現時期は5月から9月頃。翅開張は3.5pから5pほど、体色は灰色、灰黄色、帯黒色まで多様です。前・後翅とも横脈上に環状の黒紋があり、外横線は鋸歯状、前翅裏面の翅頂部は黒褐色で白紋が入ります。雄の触覚は微毛状、雌では糸状です。幼虫は体調55oから60oほどのシャクトリムシ(尺取虫)、第2腹節の疣起が目立ちます。成虫は花の蜜を吸い、幼虫はキク、ヒメジョオン、ブタクサ、アズキ、クズ、クリミズキアカメガシワなどの葉を食します。蛹で越冬します。

エダシャクとしては大形で、淡褐色型、暗褐色型、緑色型の3タイプが知られ、各々の疣起や気門の色調なども異なるようです。北海道に生息する個体は別種とされているそうです。


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オオシノブゴケ(大忍苔)のミクロ美

オオシノブゴケ@エコカフェ.JPG芦生の深い森の中で我を忘れ苔の世界に身を投じる。そこには全く違ったミクロの世界が広がっている。自然が成せる最高のミクロ芸術のひとつである。無駄のない営みとフラクタルな規則正しい造形の世界観に深く誘われます。オオシノブゴケでしょうか。[2011年7月22日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

オオシノブゴケ(大忍苔、学名:Thuidium tamariscinum (Hedw.) Bruch et Schimp.)シノブゴケ科シノブゴケ属の蘚類。分布は日本全土、中国、ロシア、ヨーロッパ、ジャマイカと広く、山地の薄暗い湿った岩上や腐木上に群生。草丈は1pから3pほど、茎は黄緑色から緑褐色、仮根をだし20pも這う。枝は2、3回羽状(階段状)に平面方向に伸び、枝長は約1p、葉は枝葉と茎葉の二形。茎葉は長さ1oから3oほどの広卵形で縦皺が目立ち、葉先は尖るが透明尖はない。茎と枝には無数の毛葉がつく。枝葉は長さ0.5oと小さく、鋭いパピラ1個がつく。雌雄異株。胞子体の剳ソは2pで赤褐色、凾ヘ横向きに暗褐色です。

同じ仲間にやや小型のコバノエゾシノブゴケ、茎葉の先が尖り透明尖がつくトヤマシノブゴケが知られます。となるとオオシノブゴケであると断定できなくなってしまうのです。美しさを堪能すればよいのではないでしょうか。


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ホソバコケシノブ(細葉苔忍)

ビーグル号の航海日誌 2014年02月27日 23:25

130720ホソバコケシノブ@エコカフェ .JPG棒ノ折山(969m)白谷コースの崖土壌でみた複数種類のコケシノブの仲間。先にコウヤノコケシノブを紹介したので、ここではホソバのコケシノブを取り上げます。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

ホソバコケシノブ(細葉苔忍、学名:Hymenophyllum polyanthos (Sw.) Sw.)はコケシノブ科コケシノブ属の小型の常緑性シダ植物。分布は本州、四国、九州、南西諸島、国外では熱帯・亜熱帯に広く、山地の湿った岩上や樹幹に自生。130720ホソバコケシノブ@エコカフェ.JPG草丈は3pから17pほど、根茎は褐色から黒色で細い針金状、褐色の毛が疎生。葉は2、3回羽状複葉で1層の細胞層からなり透けて脈が見えます。葉柄は長さ0.4pから8pほどで翼はつかず、葉身1pから13pほどの三角状卵形から倒卵形、披針形と多様で全縁です。羽片は4対から15対ほど、裂片は幅が狭く、軸に60度の角度でつき、先は円頭です。胞子嚢群(ソーラス)は葉身内側裂片の先につき、苞膜は2弁状です

よく似ているコケシノブとの違いは、ホソバコケシノブの葉は広く分裂し、葉がやや大きいことにあり、葉柄には翼がつくことはないという。生育場所で言えば、コケシノブは高山の岩上や朽木上に生育する傾向にあるそうです。


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ネズミノオゴケ(鼠の尾鱗)は

130323ネズミノオゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_84_s.jpg箱根駒ヶ岳(標高1356m)から湯煙が上がり硫黄臭が立ち込める大涌谷に抜ける登山道脇の法面や樹幹などには多様な蘚苔類や地衣類が着生しています。写真はネズミノオゴケと推察します。名前の由来は枝葉の様子が鼠の尾っぽに似ていることにあります。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]

ネズミノオゴケ(鼠の尾鱗、学名:Myuroclada maximowiczii (Borcz.) Steere et W.B.Schofield)はアオギヌゴケ科ネズミノオゴケ属の蘚類。分布は、北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカ西部に広く、地上や岩上、樹木の根元などに群生。草丈は2pから4pほど、茎は8pほども地上を這い、不規則に分枝し枝が立ち上がります。葉は枝に覆瓦状に密につき、葉身1.5oから2oほどのお椀状の円形で微鋸歯、中肋は太く葉先は円頭か小突起状に尖ります。雌雄異株。胞子体の剳ソは20o前後、赤褐色で平滑、凾ヘ非対称な円筒形で斜上する。

蘚苔の世界は乾燥時と湿潤時でまったく異なる様相を示します。どちらにも柔軟に対応できる構造を有しています。奥が深いのです。


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コナアカミゴケ(粉赤実苔)!?

ビーグル号の航海日誌 2014年02月26日 00:46

130323コナアカミゴケ@エコカフェ第15回自然観察会in箱根.jpg箱根駒ヶ岳(標高1356m)から湯煙が上がり硫黄臭が立ち込める大涌谷に抜ける登山道脇の法面や樹幹などには多様な蘚苔類や地衣類が着生しています。写真の個体には子器がなく、キゴケの仲間のヤマトキゴケかと思ったが、生育している場所が岩上ではなく腐朽木の樹皮であることから、コナアカミゴケと推察されます。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]

コナアカミゴケ(粉赤実苔、学名:Cladonia macilenta Hoffm.)はハナゴケ科ハナゴケ属の樹状地衣類。130323コナアカミゴケ@第15回自然観察会in箱根_40_s.jpg分布は本州、四国、九州に及び、低山から高地までの腐朽木や腐植土のある岩上地上に着生。子柄の長さは1pから3pほどで、時に分枝し、粉芽に覆われることが多く、その先端に赤褐色の子器をつけるそうです。

大涌谷まで下りると高山にある温泉地帯の地上に生育するイオウゴケが沢山見られます。なお、かつてコアカミゴケとして国内自生が紹介されているものはコナアカミゴケの間違いだそうです。コナアカミゴケは時に粉芽を欠くものもあるのだそうです。


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タグ:箱根 地衣類
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フルノコゴケ(古鋸苔)は小さい

ビーグル号の航海日誌 2014年02月25日 21:56

130323フルノコゴケ拡大@エコカフェ_第153回自然観察会in箱根.jpg箱根駒ヶ岳から大涌谷に抜ける登山道も多くの蘚苔類や地衣類を観察することができます。冬季は広葉樹が葉を落とし、足元の野草も枯れているので、樹幹や地上の蘚苔類がよく目につきます。乾燥しているため鮮やかなグリーンは期待できません。ここでは枯れた樹幹を這うフルノコゴケを紹介します。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]

フルノコゴケ(古鋸苔、学名:Trocholejeunea sandvicensis (Gottsche) Mizut.)はクサリゴケ科フルノコゴケ属の苔類。130323フルノコゴケ@エコカフェ第15回自然観察会in箱根_s49.jpg分布は本州、四国、九州、沖縄、国外では朝鮮、中国、インド、ネパール、ブータン、ベトナム、ハワイに及び、低地から山地の樹幹や岩上に自生。植物体の長さは1pから2pほどの暗緑色から緑灰色、茎は不規則に分枝し、葉は2裂し折れ背片と腹片に分かれ、瓦状に密に重なります。背片長は1.2o前後の卵形から円形、全縁で円頭、乾燥時には鋸状に立ち、腹片長は背片の1/2ほどの半円形で上半分に不明瞭な低鋸歯が3個から5個つく。腹面の腹葉は葉身の2/3から1/2ほどの円形で全縁、葉身細胞はトリゴンが大きく、油体は細胞当たり30数個見られます。雌雄同株、春先、茎頂に花披がつき、雌苞葉は全縁、茎中程に雄苞葉がつきます。

冬場の蘚苔類の観察も新緑や梅雨空の頃とは一味も二味も違った趣があります。季節を変えて同じ場所を訪れるのもよいですね。


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スナゴケ(砂苔)は乾いた岩上に

ビーグル号の航海日誌 2014年02月24日 00:55

131005スナゴケ@エコカフェ(磐梯山).JPG昨年秋、猪苗代湖の北側に位置する会津磐梯山(標高1816m)登山は雲霧の中であった。時折り、雲霧が薄く途切れたりするので植生観察などもしっかり実施。ここでは露岩上にパッチを形成していたスナゴケを紹介します。晴れていればよく日が当たる所ですのでスナゴケとしました。[2013年10月5日撮影:第17回自然観察会@阿部]

スナゴケ(砂苔、学名:Racomitrium canescens(Hedw.)Brid.)はシッポゴケ目ギボウシゴケ科シモフリゴケ属の蘚類。分布は日本を含む北半球の温帯域から亜寒帯域に広く、河川や山地の日当たりのよい砂地や岩上、石垣などに群生。131005スナゴケ胞子体@エコカフェ(磐梯山) .JPG草丈は2pから3pほど、茎は直立し不規則に分枝、葉は1細胞の厚さで薄く、基部が卵形で広披針形に伸び、全縁で葉先に透明尖(芒)がつきます。雌雄異株、胞子体の形成は少ないという

写真(下)では胞子体が1個のみ、剳ソを伸ばし先に楕円形の凾つけています。凾ノ水滴が付いていてタマゴケの凾フように丸く見えるのが面白いですね。


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ミヤマスナゴケ(深山砂苔)の凾フ嘴は超長い

ビーグル号の航海日誌 2014年02月23日 23:57

131006ミヤマスナゴケ@エコカフェ.JPG裏磐梯高原(標高約800m)には五色沼をはじめ大小500もの湖沼群が点在するという。青沼の近くの散策路脇でミヤマスナゴケがパッチをつくっていました。[2013年10月6日撮影:第17回自然観察会@阿部]

ミヤマスナゴケ(深山砂苔、学名:Racomitrium fasciculare(Hedw.)Brid.)はギボウシゴケ科シモフリゴケ属の鮮類。分布は日本を含む北半球に広く、山地や高地の日陰や比較的湿った岩上に自生。131006ミヤマスナゴケ胞子体@エコカフェ.JPG草丈は5pから6cmほどとやや大きく、葉は1細胞の厚さで薄く、基部が卵形で披針状に伸び、全縁で先は鈍頭か短く尖ります。葉身細胞は波状に肥厚し、葉先には透明尖が見られない。雌雄異株。胞子体は直立し先につく凾ノは長い嘴がつくのが特徴です

この仲間も葉身細胞の構造を顕微鏡やルーペで確認しながら同定する必要があるが、ここでは凾フ嘴が長いこと、比較的湿った岩上を好むことから、仮にミヤマスナゴケとした。


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ナミガタタチゴケ(波形立蘚)も群落を

130323ナミガタタチゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_34.jpg箱根駒ヶ岳から大涌谷に抜ける登山道も多くの蘚苔類や地衣類を観察することができます。冬季は広葉樹が葉を落とし、足元の野草も枯れているので、樹幹や地上の蘚苔類がよく目につきます。乾燥しているため縮こまっているものが多いのが残念です。ここでは乾燥しかかっているナミガタタチゴケを紹介します。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]

ナミガタタチゴケ(波形立蘚、学名:Atrichum undulatum (Hedw.) P.Beauv.)はスギゴケ科タチゴケ属の蘚類。130323登山道@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_s37.jpg分布は北海道、本州、四国、九州、国外ではヨーロッパ、アフリカに広く、低地から高地までの半日陰の土上に自生。草丈は2pから5pほど、茎は直立し分枝しない。葉は暗緑色で薄く横皺が入り、葉身4mmから9mmほどの披針形、中肋が葉先まで伸び、葉縁に2細胞列の舷があって対の歯があるのが特徴です。乾燥すると巻縮します。胞子体は剳ソ長1pから4pほど、凾ヘ褐色の円筒形で帽は兜形で無毛です。

ここは登山道が大きく抉れているため、周囲から水分がゆっくりと染み出ているので水分条件がよいく蘚苔類の生育環境に向いているのでしょう。タチゴケ属には、日本ではナミガタタチゴケの他に、コナミガタタチゴケ、やや小型のムツタチゴケ、更に小さいヒメタチゴケ、微小なヤクシマタチゴケの5種が知られます。


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ヒメスギゴケ(姫杉苔)は山地法面に

2013_03_23_ヒメスギゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_36_s.jpg箱根駒ケ岳は火山ドームであるため土鍋を逆さにしたような形状で山頂は緩やかに湾曲傾斜している。ハコネザサの生茂る登山道は多くの登山者の往来のためひどくえぐれて自然に法面ができ、湿度環境がよいのかそこには多様な蘚苔類が我先にと競っています。ここではヒメコスギゴケを紹介します。[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@阿部]

ヒメスギゴケ(姫杉苔、学名:Pogonatum neesii (Mull. Hal.) Dozy)はスギゴケ科ニワスギゴケ目の小型の蘚類。草丈は1.5cmから2pほど、茎は枝分かれせず伸び、茎は茎上部に密生、葉身3mmほどの紡錘形、葉縁に牙状鋸歯がつきます。コスギゴケによく似ているが、乾燥時に「の」の字に巻くのに対してそれほどきつく縮れないという。

コスギゴケとヒメコスギゴケの違いを確認するには、顕微鏡やルーペで薄板の端細胞は平面の形状を調べる必要があるそうです。円形ならばヒメコスギゴケ、楕円形ならばコスギゴケということが決定づけられるのです。ここでは仮置きとします。


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タグ:箱根 蘚苔類
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ホソバカナワラビ(細葉鉄蕨)の群生

130608ホソバカナワラビ@エコカフェ.JPG伊豆半島城ヶ崎海岸にある「城ヶ崎ピクニカルコース」は海浜植物を観察しながら散策することができます。海岸林の林床にはホソバカナワラビの群落がよく見られます。[2013年6月8日撮影:城ヶ崎海岸@山崎]

ホソバカナワラビ(細葉鉄蕨、学名:Arachniodes aristata (Forst.) Tindale)はオシダ科カナワラビ属の常緑性シダ植物。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン、オーストラリア、太平洋諸島に広く、沿岸部の山地の林下に自生。130608ホソバカナワラビ群生@エコカフェ.JPG草丈は50pから130cmほど、根茎葉は長く這い、葉柄21cmから40cmほどで藁色、鱗片は赤褐色で基部には密生。葉は光沢のある濃緑色で卵状五角形で3、4回羽状深裂、葉身20pから35pほど、羽片は3対から10対ほど、葉先は急に細く狭まる。頂羽片があって、最下羽片は下向きで第1小羽片が大きく長いのが特徴です。小羽片の鋸歯はやや芒状。胞子蓑群(ソーラス)は裂片の片縁と中肋の中間につき、苞膜は褐色で円腎形です。

この仲間にはオオカナワラビ、ハカタシダ、オニカナワラビ、コバノカナワラビ、ミドリカナワラビやそれらの交雑種が知られ、最下羽片の第1小羽片が大きく長くなるのが共通点です。


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