テンノウメ(天の梅)は紫外線対策を

ビーグル号の航海日誌 2014年04月13日 16:51

130411テンノウメ@エコカフェ奄美大島エコツアー_2s.jpg奄美大島の空港前の植栽コーナーで見たテンノウメ、別名にイソザンショウ。昨年に訪れた時、ちょうど梅の花に似た花を咲かせていました。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

テンノウメ(天の梅、学名:Osteomeles anthyllidifolia (Smith) Lindl.)は バラ科テンノウメ属の常緑小低木。環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。分布は南西諸島、国外では台湾南部、中国広東省に及び、海岸の隆起珊瑚礁上などに自生。樹高は30pから50pほど、樹幹は岩上を1mから3mほども葡匐、樹皮は紫褐色で無毛、若枝は白い軟毛が密に生えます。葉は互生し革質、葉身3pから4pほどの奇数羽状複葉、楕円形で長さ5mm超の小葉が5対から8対つく。花期は3月から4月頃、枝先に白色の径約1pの花が数個咲きます。花弁5枚、雄蕊20本超、萼に白い軟毛。白い毛は紫外線除け。果実は球形の偽果、紫黒色に熟します。

近縁種に小笠原固有種のタチテンノウメシラゲテンノウメが知られます。両者には氷河期以前に古小笠原諸島に到達し、それぞれ棲み分けしながら独自に進化し今日に至ると考えられます。


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カメたちは今

DSC_1122.jpgDSC_1128.jpg奄美で飼育されているマダガスカルホシガメは、この冬つらい試練があった。
冬の寒さだ!
何頭か残念なことに亡くなってしまった。一年ぶりの訪問でしたが、元気なカメもいたが、お腹の甲羅が剥がれてしまったカメもいたりと痛々しい光景がみられた。
今後の対策などを話し合い、早い回復を願いつつ後にしました。

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奄美博物館にて

DSC_1115.jpg 奄美の文化と自然環境が学べるところ。
なかなかおもしろい!


関連⇒黒潮文化の中に高倉を



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孤独なメヒルギ物語り

130411メヒルギ幼木@エコカフェ奄美大島エコツアーs_430.jpg奄美大島の住用川と役勝川が合流するデルタ地帯に広がるマングローブ原生林。引潮の誘われるようにマングローブ林内を走る水路にカヌーをこぎ出した。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

マングローブ林は引潮で底泥が見えシオマネキの仲間がしきりに餌をも求めています。
潮の動き誘われてかのように風が林内を抜け去っていきます。
130411メヒルギ群落@奄美大島エコツアー_429s.jpgメヒルギの群落のフロントは徐々に背丈が低くなります。
フロントは常に脅威と隣り合わせです。
一番の脅威は台風です。
激しい暴風雨は高波を起こし、軟弱な底泥を救いかき混ぜます。
あっという間に根こそぎ持っていっていかれてしまうのです。
メヒルギも胎生種子といって、芽や根がでてから親木を離れ落下します。
川は盛んに山から河口に赤土を運び、流れの緩慢なところで浅瀬をつくります。
潮の満ち引きで運よく、上手く浅瀬に根が引っ掛かったら泥中に根を伸ばし、葉を展開します。
竟のすみかになるのかは、運を天に任すようなものです。
台風さえ来なければ比較的安心なのですが、必ず年に数度襲来します。
アジアモンスーン直下、台風の通り道なのです。
棲みかを失い、漂流をし、運に任せて、隣の海岸や遠くの島まで旅することだってあります。
ずーっと漂流をし、やがて命を落とすことだってあるのです。
台風の去った後、背の高い成木ばかりの群落でも、枝折れや倒木といった大きなダメージが見られます。
群落内では大木が倒れると、幼木や小木がきっそってぐんぐん成長を遂げ、他の木に囲まれ群落を修復するかのようです。
フロントに立つ幼木は孤独で、逞しく根を泥中深くに伸ばしたもの、努力をしたものだけが、神の祝福をうけることになるのです。
孤独なメヒルギは、山からの赤土の流入の助けを借りて、いつしか群落で一番大きくて立派な王さまになることでしょう。


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鞍馬寺は春爛漫でパワー全開

ビーグル号の航海日誌 2014年04月12日 22:41

140412鞍馬寺金堂@青柳.jpg足を伸ばして鞍馬寺。京都市左京区、京都盆地の北に位置する鞍馬山の南斜面にあります。山麓の仁王門から本殿金堂までは標高差160mもあるため、途中の多宝塔(標高差120m)までをケーブルカーが通じています。そのため仁王門近くでは葉桜、金堂のある所では満開といった具合だそうです。[2014年4月12日撮影:京都市左京区@青柳]

鞍馬寺は鞍馬弘教総本山。寺伝によると創建は770年(宝亀元年)、開基は鑑人和尚の高弟、鑑禎という。異なる伝承も存在する。本尊は毘沙門天、千手観音菩薩、護法魔王尊。古くは真言宗、12世紀には天台宗に改宗、1949年以降独立し現在に至ります。鞍馬寺も他の多くの寺と同様に1126年(大治元年)の火災をはじめ幾度となく焼失、仏像の多くは日を免れ守られてきたという。140412鞍馬寺@青柳_n.jpg140412鞍馬寺満開@青柳.jpg鞍馬山は山岳信仰、修験道が盛んで、天狗にとって最高位の山のひとつで、大天狗が住むと言われます。ちなみに護法魔王尊は天狗のような容姿であるそうです。

金堂に中央に安置される毘沙門天は四天王のうち北を守護する働きがあることから、平安京を守る意味合いがあった。寺説によると毘沙門天は「太陽」、右に祀られる千手観音は「月輪」、加えて、左に祀られる護法魔王尊は「地球」、の精霊、三身一体で「尊天」と称し「すべての生命を生かし存在させる宇宙エネルギー」とするようです。うっ。


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妙満寺で春に耽る

140412妙満寺桜@青柳.jpg春光に惹かれ花見をしながら散策。京都左京区にある妙満寺は顕本法華宗総本山、山号を妙塔山という。創建は1389年(康応元年)。桜の花ばかりか、門前に沢山躑躅があって「花の寺」としても知られます。[2014年4月12日撮影:京都左京区@青柳]

熊野の道成寺にあった安珍清姫伝説ゆかりの鐘が奉納されているお寺だそうです。この伝説には複数の伝承があるが、因果応報を怨念により捉えつつも、僧安珍を熊野権現、清姫を観世音菩薩の化身とし、法華経の救いを説くというのが興味深い。140412妙満寺雪の庭@青柳_n.jpg今のように娯楽がなく、生きることに必死であった時代背景を忘れて理解してはいけないと思うが…。

この寺には松平貞徳が造営したという庭園「雪の庭」、「雪月花」三名園のひとつがあります。誰もいない空間と静かな時間を、時代を遡ってあれやこれやと思いを巡らしながら、独り占めできるなんてこの上なく幸せです。


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セフリイノモトソウ(背振井の許草)は交雑種

130413イノモトソウ@エコカフェ奄美大島エコツアー_533s.jpg奄美大島の「奄美フォレストポリス」敷地内の乾燥した林下に生えるイノモトソウらしきシダ植物があった。オオバイノモトソウでもなさそうだ。よく見ると翼が一段目しかついていない。セフリイノモトソウであろう。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

セフリイノモトソウ(背振井の許草、学名:Pteris x sefuricola Kurata)はイノモトソウ科イノモトソウ属の常緑性シダ植物。イノモトソウオオバイノモトソウの自然交雑種。130411奄美フォレスト・ポリス看板@エコカフェ奄美大島エコツアー_524s.jpg分布は本州関東地方以西、四国、九州に及び、低地の樹林や石垣などに自生。葉は栄養葉と胞子葉のニ形、葉身25cmから40cmほど、側羽片は一段目は中軸に流れ翼を形成、中軸下部には翼がないという。まさに中間的な特徴を持っています。

セフリイノモトソウが自生しているということは近くにはイノモトソウとオオバイノモトソウの自生している可能性が大きいということになります。違いは分かりやすいほうですが、注意深い観察力が求められます。


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奄美野生生物保護センターにて

130411奄美野生生物保護センター打合せ@エコカフェ奄美大島エコツアー_120s.jpg奄美大島訪島中です。昨年は「奄美大島自然体験エコツアー」と銘打ってフィールド調査をしてきました。このブログで奄美野生生物保護センターの訪問を報告していなかったの少しだけ紹介します。[2013年4月11日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

奄美野生生物保護センターの目的は、奄美群島の生き物や生態系を保全することだそうです。希少な野生生物の生息状況等を把握する調査や生態系に被害を与える外来生物のジャワマングースの捕獲、130411奄美大島の生き物案内@エコカフェ奄美大島エコツアー_121s.jpg野生生物にたいする理解や関心を深めるための環境教育や自然観察会なども行っているそうです。センター勤務の渡邉さんは南三陸町や気仙沼でのプログラムで知り合った方でもあったのでびっくりしてしまいました。

センター内では奄美群島の自然をコンパクトに紹介しています。森に入る前に予習をするには最適だと思います。特に、アマミノクロウサギの地道な保護活動のいお話は興味深いですよ。


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シュウカイドウ(秋海棠)は恋の悩み

ビーグル号の航海日誌 2014年04月11日 23:49

090926シュウカイドウ@エコカフェ.JPG奥武蔵にある伊豆ヶ岳(標高:851m)の登山道入口近くでみた人為的な植物をもう一つ紹介します。シュウカイドウです。ヨウラクソウ(瓔珞草)ともいいます。付近には民家があり、前栽畑も広がっています。誰か植えたものでしょう。[2009年9月26日撮影:第5回自然観察会@阿部]

シュウカイドウ(秋海棠、学名:Begonia grandis)はシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の宿根草。原産地は中国山東省以南、マレー半島、日本には江戸時代初期に移入。草丈は70pほど、葉は互生し、葉身20pほどの左右非対称の扁心形。花期は8月から10月頃、雌雄異花、茎頂から花序を伸ばし、径2、3pほどの淡紅色の花を下向きに咲かせます。雄花は小さな花弁2枚、大きな萼片2枚、球状に集合した雄蕊が目立ち、雌花は大きな萼片2枚、花弁を欠きます。果実は楕円形で羽が3枚付きます。花後に葉脇に珠芽零余子とも)を付け、無性生殖します。

日本には八重山諸島に自生するコウトウシュウカイドウやマルヤマシュウカイドウが知られます。花言葉は「自然を愛す」「恋の悩み」「片思い」「未熟」などがあるようです。


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ホウセンカ(鳳仙花)は生薬に

090926鳳仙花@エコカフェ.JPG先月の自然観察会では大草谷津田で役に立つ植物について学んだ。かつての自然観察会での未報告のものからホウセンカを紹介します。西武秩父線吾野駅で下車し、奥武蔵にある伊豆ヶ岳(標高:851m)に向かう途中の道路わきで花を咲かせていました。花言葉は「私に触れないで」だそうです。[2009年9月26日撮影:第5回自然観察会@阿部]

ホウセンカ(鳳仙花、学名:Impatiens balsamina L.)はフウロソウ目ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。原産地はインド、マレー半島、古く中国に伝わり、日本には中国経由で室町時代に移入。草丈は50pから80pほど、茎は直立し多肉質、葉は互生し有柄、葉身6pから14pほどの長楕円形、葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は6月から9月頃、茎上部の葉腋に赤色の花を2、3個咲かせます。花弁、萼片とも5枚、萼片に距を伴う。果実は楕円形の刮ハ、熟すと内巻に瞬時に裂けて中から種子が弾け飛びます。

茎葉にはケンフェロール、クエルセチンを含むことから解毒作用等があり、全草を乾燥したものを生薬「鳳仙」、熟す前の果実を乾燥して種子を集めたものを生薬「急性子」とし、葉を絞った汁は患部に塗布したりするという。


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ブーゲンビリアの赤い花?

140314ブーゲンビリア@エコカフェ(竹富島).JPG燦々と太陽の光が降り注ぐ南国を象徴するかのような赤い花。デイゴの花と言いたいところですが、ブーゲンビリアの花でした。今回の訪問では黒島郵便局前でも竹富島の琉球石灰岩石垣沿いでもこの花がとても印象的でした。[2014年3月13日、14日撮影:黒島・竹富島@山崎]

ブーゲンビリア(筏蔓、学名:Bougainvillea SP.)はナデシコ目オシロイバナ科ブーゲンビリア属の常緑つる性低木。原産地は中央アメリカ、南アメリカの熱帯雨林地方。140313黒島郵便局@エコカフェ (2).JPG樹高は1mから6mほど、枝に棘がつき、葉は互生し、葉身7pほどの楕円形、全縁で葉先は尖ります。葉裏面に毛が密生。花期は通年(温帯では夏)、本年枝先に円錐花序をだし、たくさんの花を咲かせます。花弁に見えるのは、3枚の苞葉であって、その中央に黄白色の小花が3個咲きます。小花は径約5oで筒状、苞葉の色は赤色、白色、黄色、紫色など多様です。

なぜにブーゲンビリアを植栽するのかを聞くのを忘れてしまったが、琉球赤瓦、紅型の赤と赤が好きです。赤は「情熱」の色、赤い花は青い空、青い海によく映えますしね。


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カケロマ島にて

DSC_1075.jpgカケロマ島に渡りました!
寅さんのロケ地もありますが、なんとものんびりした感じ。
キレイな景色に癒される。

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奄美の海は

DSC_1068.jpgDSC_1064.jpg奄美大島は、今日も晴れ!
日差しが痛いくらいだが、風の爽やかさが気持ちいい!
海岸によって違う顔が見える奄美の海。

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タビビトノキ(旅人の木)は

140315オオギバショウ@エコカフェ.JPG石垣島の於茂登岳へのアクセス道路わきで見たオウギバショウ(扇芭蕉)。タビビトノキともいう。何とおしゃれな名前だろう。茎に溜まったに雨水を旅人が飲料水としたという。強靭なため沖縄では畑の防風林としてよく植えられるという。[2014年3月15日撮影:石垣島@山崎]

タビビトノキ(旅人の木、学名:Ravenala madagascariensis Sonnerat)はショウガ目ゴクラクチョウ科タビビトノキ属の常緑多年草。1属1種原産地はマダガスカル、乾燥地帯に自生。世界の熱帯・亜熱帯地域で広く栽培。草丈は10mから20mほど、葉は水平方向に互生し、葉柄2.5m、葉身2.5mほどの長楕円形(櫂形とも)、左右対称に扇状に並びます。成長に従って葉茎は落ち、ヤシのような樹幹ができます。花期は10月から12月頃、花には尖った嘴状の苞がつき、クリーム色、花弁と萼片は3枚、雄蕊6本、雌蕊1本。果実は刮ハで、熟すと下部が裂け、種子が重力散布します。

タビビトノキの送粉者はエリマキキツネザルだそうで、花序の構造と大きさと鼻口部の長さ、摂取方法などに相互関係があることから、両者の間での共進化が考えられるそうです。


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奄美大島は初夏の香り

ビーグル号の航海日誌 2014年04月10日 23:24

DSC_1047.jpgDSC_1041.jpg 東京も夏日の陽気でしたが、奄美大島の風は初夏のよう!
気持ちのいい風と景色に心も体も癒された!

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ハハコグサ(母子草)は古く草餅に

140316ハハコグサ@エコカフェ.JPG千葉市大草谷津田にある田んぼの畔にもようやく春がやってきたという。3月2日の大雪が解けたのが訪れた日の1週間前。畔にはカントウタンポポ、ヨモギ、ハハコグサなどが見られました。ハハコグサは春の七草のひとつで「御形(おぎょう)」とも呼ばれます。[平成26年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]

ハハコグサ(母子草、学名:Gnaphalium affine Gnaphalium)はキク科ハハコグサ属の越年草。分布は中国、インドシナ、マレーシア、インドに広く、日本には古く麦の伝来とともに朝鮮半島経由で移入、人里の道端や水田畔などに自生。140316ハハコグサを観察風景@エコカフェ(寺中、玉木).JPG史前帰化植物丈は10pから30pほど、冬期はロゼット状の根出葉、春に茎を伸ばし根元でよく分枝、茎葉は2pから6pほどのへら形か倒披針形。葉と茎には白色の綿毛が生えます。花期は4月から6月頃、茎先に頭状花序をつけ、小さな筒状花の集合した頭花を多数つけます。両性花の周囲に細い雌花がつき、花柱は花冠より短く、総苞は球状鐘形、総苞片は淡黄色。果実は長径約0.5mmほどの長楕円形の痩果、長さ約2oほどの冠毛がつきます。

古く母子草は草餅の材料に使われたが、母子を臼と杵でつくのは縁起が良くないとされ、平安時代頃から次第に蓬が取って代わられたそうです。全草を細かく裁断し日干ししたものをお茶とし、咳止めや内臓によい健康茶とするそうです。


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ガジュマル(細葉榕)は絞殺しの木

140314ガジュマル@エコカフェ.JPG沖縄では防風や防潮のために植栽、「妖精の棲む木」とも信じられています。八重山群島の黒島でも牧草地の中に忽然とガジュマルの森が見られます。日陰をつくり、牛たちの休息場所になっているようです。[2014年3月14日撮影:黒島@山崎]

ガジュマル(細葉榕、学名:Ficus microcarpa L.f.)はイラクサ目イチジク属クワ科の常緑高木。分布は南西諸島、国外では東南アジアやインド、オーストラリアなどの熱帯地方に広く、海岸低地や山地、岸壁、樹上などに自生。樹高は20mほど、幹は多数分枝し、褐色の気根を多数垂らし、太りながら複雑に絡み合います。140314ガジュマル@エコカフェ.JPG成長した気根は岩やコンクリートさえ突き破り、他の木に宿った場合は絞殺してしまうことになります。枝には輪状の節ができ、葉は互生し革質で厚く、葉身5pから10pほどの楕円形か卵形で全縁、葉先は尖ります。花期は通年、枝先に径約7oの無花果状の陰頭花序をつけ、内部に雄花と雌花を多数咲かせます。果実(花嚢)は径約1pの無花果状、紅色か黒紫色に熟します。ヤエヤマオオコウモリや小鳥たちが好んで食べます。

ガジュマルの変種に尖閣諸島に自生する低木状で葉先が円頭のものが知られ、生け垣や盆栽として好まれるそうです。小笠原諸島の父島や母島などでは人為的に持ち込まれ、旧住居跡を覆い尽くすようにこんもり森をつくっています。


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タグ:黒島 広域種
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アカタテハ(赤立羽)の習性は

ビーグル号の航海日誌 2014年04月08日 20:56

140316アカタテハ@エコカフェ.JPG水が温み始め田んぼの水たまりではニホンアカガエルのオタマジャクシが群れています。千葉市大草谷津田の林縁を舞う蝶、アカタテハです。[2014年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]

アカタテハ(赤立羽、学名:Vanessa indica (Herbst))はチョウ目アゲハチョウ上科タテハチョウ亜科タテハチョウ族アカタテハ属の中型の蝶。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外ではインドからオーストラリアに広く、森林周辺の日当たりのよい場所に生息。140316アカタテハ@エコカフェ.JPG開張は60o前後、前翅長は35oほど、前翅表は朱色の帯模様が入り、先端が黒地に白色の斑点がつき、後翅表はくすんだ褐色で朱色の縁取りになります。翅裏は灰褐色で白く細い網目模様が入ります。出現時期は年数回、早春から晩秋まで、盛夏には少ないという。越冬は成虫。幼虫は黒色で毛虫のように体表にたくさんの突起がつきます。幼虫の食草はカラムシヤブマオ、イラクサなどのイラクサ科です。成虫は花蜜、腐果、樹液などを食します。

幼虫は葉表を内側に糸で綴り隠れる習性があり、蛹になる時は下端の開いた巣をつくるという。注意深くイラクサの仲間を観察すると容易く幼虫を見つけることができるそうです。


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アオサ(石蓴)は島民の命の源でも

ビーグル号の航海日誌 2014年04月07日 21:03

140314アオサ@エコカフェ.JPG八重山群島に属する隆起石灰岩の島、黒島の仲本海岸では潮が引いた時にアオサノリがたくさんとることができます。島の人たちはそれを洗ってたっぷりとき粉をつけ天ぷらにします。戦時中もよく食べたとか、又吉さん宅で御馳走になりましたがとても美味しいです。[2014年3月14日撮影:黒島@山崎]

アオサ(石蓴、学名:Ulva Linnaeus)はアオサ目アオサ科アオサ属の緑藻植物の総称。分布は日本を含む世界各地の沿岸に及び、潮の満ち引きのある浅い海の岩などに着生。140314アオサ@エコカフェ(黒島).JPGアオサの生活史は単相の配偶体と複相の胞子体の形体が外見上同じ。このため同形世代交代型ともいう。ここで解説です。胞子体(sporophyte[2n])が成熟すると辺縁にできた胞子嚢から減数分裂した4本の鞭毛をもつ遊走子(zoospore[n])が離れ、運動を停めると岩上などで発芽、成長し多細胞の配偶子体(gametophyte[n])となり、造精器に分化した配偶子嚢は雄性配偶子を生じ、造卵器に分化した配偶子嚢は雌性配偶子を生じ、配偶子嚢では減数分裂することなく成熟すると、2本の鞭毛を有する雌雄別の配偶子が遊離。これら雌雄が接合して胞子体(sporophyte[2n])に成長するという

子孫を残すための営みが終わると、つまり親個体は遊走子や配偶子を放出すると枯れてしまいます。このような生活史は陸上生物では全く見られず、緑藻類のほか褐藻類や紅藻類にも広く見られるものだと、第24回草花教室で学んだのを思い出します。


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タグ:黒島 広域種
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海浜植物、イソマツ(磯松)は潮風が好き

ビーグル号の航海日誌 2014年04月06日 17:34

140314ホソバワダンとイソマツ@エコカフェ.JPG八重山群島黒島の海岸は隆起珊瑚礁石灰岩礁が取り巻いています。仲本海岸も例外ではなく、加えて珊瑚砂も広がっています。岩礁の上部には海浜植物が果敢に進出しています。イソマツもそんな逞しい潮風が似合う植物です。一緒に写っているのはホソバワダンです。[2014年3月14日撮影:黒島@山崎]

イソマツ(磯松、学名:Limonium wrightii (Hance) Kuntze var. arbusculum (Maxim.) H. Hara.)はイソマツ科イソマツ属の小低木状の多年草。ウコンイソマツの変種、環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。140314イソマツ@エコカフェ.JPG分布は伊豆七島、南西諸島屋久島以南、小笠原諸島(聟島列島、父島、南島など)、国外では台湾に及び、海岸沿いの乾燥した琉球石灰岩上に自生。草丈は10cmから60cmほど、根生葉は1.5cmから5pほどのヘラ形で分厚く、全縁で鈍頭。古茎では鱗片状に割れ、松樹皮のよう。花期は8月9月頃、花茎を伸ばし、穂状花序をつけ、淡紅紫色の小花をたくさん咲かせます。小花は径2mmから6mmほどの鐘形、花冠は先が5裂、雄蕊5本、雌蕊1本、萼片は筒状で5裂。果実は刮ハで熟すと下部が破れ、種子を散布します。

イソマツの仲間は世界に250種超、日本にはセンカクハマサジ、タイワンハマサジ、ハマサジ、ウコンイソマツの4種、ウコンイソマツには2変種2品種が知られます。


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