アカウミガメ(赤海亀)はゴッツイ

ビーグル号の航海日誌 2014年05月10日 08:46

100505アカウミガメ@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島製氷海岸にある小笠原海洋センターでは父島生まれのアカウミガメを保護飼育しています。名前を「なっちゃん」といいます。御年20歳、実は雄であるのか、雌であるのか、不明だそうです。[平成22年5月5日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@十川雅彦]

アカウミガメ(赤海亀、学名:Caretta caretta (Linnaeus))はカメ目ウミガメ科アカウミガメ属のカメ。IUCNレッドリストで絶滅危惧TB類、ワシントン条約附属書Tに掲載。100505アカウミガメ顔@エコカフェ.JPG分布は大西洋、太平洋、インド洋、地中海に及び、日本では能登半島と鹿島灘以南で上陸産卵をします。甲長は65pから100pほど、体重は70sから180sほど、背甲板は5枚、肋甲板も左右各5枚です。食性は肉食性で貝類や甲殻類を食するため、頭部はでかく(前額板4、5枚)で吻端はやや突出し、顎の力は強いという。うかうか手渡しの餌やりはできません。実際は海草も食べるそうです。

小笠原諸島ではアカウミガメの上陸産卵は稀にあるそうです。屋久島では大半がアカウミガメと聞きます。


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アオウミガメ(青海亀)に魅せられて

ビーグル号の航海日誌 2014年05月09日 07:36

080221保育園代理30頭放流@エコカフェ.jpg小笠原諸島はアオウミガメの一大上陸・産卵地のひとつです。小笠原海洋センターは戦争と米軍統治下を除き、戦前から一貫してアオウミガメの産卵調査、保護飼育を続けています。エコカフェでは10年前から協働して小笠原小学校5年生の総合学習をサポートしています。[2007年3月1日撮影:父島宮之浜@山崎]

アオウミガメ(青海亀、学名:Chelonia mydas (Linnaeus))はカメ目ウミガメ科アオウミガメ属のカメ。IUCNレッドリストで絶滅危惧TA類、ワシントン条約附属書Tに記載。分布はインド洋、大西洋、太平洋に及び、日本では小笠原諸島、南西諸島が主な産卵地。甲長は80pから100p、体重は70sから230s、甲羅はつるつる、椎甲板5枚、肋甲板左右各4枚です。食性は草食性であるため、頭部は小型(前額板2枚)で吻端はあまり突出せず、咬合面は鋸状。産卵期は小笠原諸島では5月から9月頃、この間に4、5回、各80個から150個ほどの産卵を繰り返す。卵は径5p前後の球形、孵化直後の幼体は甲長5p足らずです。小笠原諸島で誕生したものが成熟し来島するまでに約30年と考えられています。

採食地と産卵地を回遊し、小笠原諸島を産卵地とするものは日本太平洋側近海を採食地としているという。名前の由来は体脂肪が緑色であることにあります。これは海草や藻類の色素が沈着したものだそうです。


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カキツバタ(杜若)の美しさに

ビーグル号の航海日誌 2014年05月08日 21:49

140504カキツバタ花@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の水生植物園コーナーでは水辺にカキツバタが点々と咲いています。花言葉は「幸運がくる」「幸運」「雄弁」だそうです。コーナーには花が似ている別種のアヤメも咲いていました。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

カキツバタ(杜若、燕子花、学名:Iris laevigata FISCH.)はキジカクシ目アヤメ科アヤメ属の多年草。環境省レッドリストで順絶滅危惧(NT)。分布は北海道、本州、四国、九州、郊外では朝鮮半島、中国、シベリアに及び、池沼の水辺湿地や水中に自生。140504カキツバタ@エコカフェ.JPG草丈は40pから90pほど、根茎は葡匐し分枝、葉は根際から生じ、葉身30pから70pほどの剣状広線形、中脈がない花期は5月から6月頃、花茎を伸ばし茎頂に青紫色の花を数輪咲かせます。花径は12pほど、内花披片3枚は細く直立、外花披片3枚は白色の目型模様が入り垂れ下ります。果実は長径約4pの3稜ある長楕円形の刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

古くは「カキツハタ」といい、花汁を搾って染料としたことから「カキツケハナ(掻付花)」の転化でしょうか。国内では開発により群生地は激減、小堤西池(刈谷市)、唐川湿原(鳥取市)、大田の沢(京都市)など10か所を数えるに過ぎないという。


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ナツヅタ(夏蔦)は旺盛に

140504ナツヅタ@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内には、戦火から免れた照葉樹林がよく残されています。スダジイクロマツの大木も見られ、鬱蒼とした森をつくっています。そんな森で樹幹を這い上がりこんもりと見事な夏蔦を見かけることができます。[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]

ナツヅタ(夏蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata(Sieb. & Zucc.) Planch)はブドウ科ツタ属のつる性落葉広葉樹。140504ナツヅタ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山野の林内や林縁に自生。樹高は20mほど、樹幹径約10p、葉は対生し有長柄、掌状に浅裂か3葉、葉身数pから10pほどの広卵形、葉縁に先端が芒状の鋸歯が疎らにつく。長枝と短枝があり、長枝には先端に吸盤のついた巻ひげが伸び、付着しながら攀じ登り、範囲を広げます。全体が覆われると長枝を出すことは停止し、葉をつける短枝のみを出すことになります。成長するに従い気根をだしてさらにしっかり付着するという。花期は6月から7月頃、短枝の葉と対生して長さ4pほどの集散花序をだし、目立たない黄緑色の小花をたくさん咲かせます。花は径約8o、花弁5枚、雄蕊5本、雌蕊花柱1本。果実は径約6oの球状の液果、紫紺色に熟します。

古くアマヅラ(甘葛)とも呼び、樹液を煮詰めたものを甘味料として利用したという。単に、ツタともモミジヅタとも呼ぶようです。


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サキシマツツジ(先島躑躅)は鮮やか

ビーグル号の航海日誌 2014年05月07日 20:50

140315サキシマツツジ@エコカフェ(於茂登岳).JPG石垣島於茂登岳登山口手前でみたヤマツツジに似た花。亜熱帯の深い緑の中でひときわ目立ちます。サキシマツツジかタイワンヤマツツジかと悩むところですが、ここでは前者として紹介しておきます。[2014年3月15日撮影:石垣島@山崎]

サキシマツツジ(先島躑躅、学名:Rhododendron amanoi Ohwi)はツツジ科ツツジ属モチツツジ列の常緑低木。先島諸島固有種で沖縄県版レッドデータブックで絶滅危惧U類。140315サキシマツツジ@エコカフェ.JPG分布は久米島、石垣島、西表島に限り、山地の渓流沿いの日当たりのよい岩場や崖、林縁に自生。樹高は1mから3mほど、樹皮は灰褐色で平滑、よく分枝し小枝には剛毛と腺毛が生えます。葉は互生(枝先に集生)し厚く革質で有柄、葉身2pから6pほどの長楕円形から狭楕円形、全縁で尖ります。葉縁と葉裏に長い伏毛が生えます。花期は2月から3月頃、小枝の先に花径4pから8pほどの朱赤色の花を1、2個咲かせます。花は漏斗状で花冠が5裂し上側内側に濃い斑点を生じ、萼片5枚は披針形、基部に腺毛が生え粘つきます。果実は刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。

サキシマツツジの近縁には、本州静岡県以西、四国のモチツツジ、本州中国地方、四国、九州のキシツツジ、対馬のチョウセンヤマツツジ、奄美大島から沖縄群島にかけてのケラマツツジ、小笠原諸島父島に自生するムニンツツジが知られます。


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アマミナツヅタ(奄美夏蔦)は吸盤を

ビーグル号の航海日誌 2014年05月04日 00:07

130411アマミナツヅタ@エコカフェ奄美大島エコツアー_147s.jpg奄美大島金作原原生林は亜熱帯照葉樹林の森と言われています。そこでは背の高い木性シダ植物のヒカゲヘゴがよく見られ、内地の照葉樹林とは異なる趣です。そんなヒカゲヘゴの樹幹を這い上るものに蔦があります。アマミナツヅタ、今ではキレカズラとも呼ぶそうです。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

アマミナツヅタ(奄美夏蔦、学名:Parthenocissus heterophylla (Bl.) Merrill.)はブドウ科ツタ属の落葉つる性木本。ツタの近縁種で鹿児島県では絶滅危惧U類(VU)。分布は奄美大島、徳之島、沖縄島、石垣島、国外では台湾、中国長江流域、インドシナ半島、インドネシアに及び、山野の岩や木に着生。樹丈は5mから20mほど、節から伸びる巻ひげは先が吸盤になり、密着し攀じ登り、葉は互生し、3出複葉や裂が入ったり、入らなかったりという。花期は4月から5月頃、葉腋から集散花序をだし、黄緑色の5弁の小花を複数咲かせます。果実は径6o前後の球形の液果、黒紫色に熟します。

ツタ属は世界にアジアから北アメリカにかけ15種類、日本にはアマミナツヅタのほか本州から九州までに自生するツタが知られます。ツタはアマヅラといって古くから樹液を甘味料として利用してきたという


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本来ならばウミガメの産卵を

ビーグル号の航海日誌 2014年05月03日 11:08

060721_2227~0002.jpgこの季節には小笠原父島ではアオウミガメの産卵が始まっているのですか、今年は一週間以上遅れています。
海にでると分かるのですが島周辺には海亀たちは集まっています。例年よりも海水温が低いそうです。
そう言えば、先のエコカフェのシンポジウムで山形先生から太平洋赤道付近でラニーニャが発生しているとの報告がありましたが、その影響でしょうか。
一方、ザトウクジラは一週間ほど早く北上をはじめたそうで、島周辺にはわずかな頭数しかいないそうです。
全くもって人が自然に合わせるよりしかないのです。待っても急いでくれもしないのです。

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野間の大ケヤキの生命力に

ビーグル号の航海日誌 2014年05月01日 20:00

140415野間の大ケヤキ@エコカフェ(川合).jpg大阪府能勢町の野間という所に欅の巨木が鎮座するそうです。能勢電鉄妙見口駅から阪神バスに乗り込み、「本滝口」の停留所で下車して西へ徒歩5分の場所にあります。もちろん、国の天然記念物に指定されてます。[2014年4月15日撮影:大阪府@川合アユム]

大ケヤキの近くには「けやき資料館」が整備され、そのいわれを紹介しています。時は鎌倉時代、1220年(承久2年)、祭神を紀貫之とする「蟻無宮」を創祀、境内にあったケヤキを御神木としたのが始まりです。神社庭の砂をいただき畑や屋内に散布すると蟻がいなくなるという御利益があると伝えられています。今日では「野間の大ケヤキ」と知られ、推定樹齢1000年、樹高25m、幹周12m、枝張りは38m×42mまでに成長を遂げています。1907年(明治40年)、蟻無宮は、一村一社制度により野間神社に合祀されてしまいました。

古くから野間の人びとは、大ケヤキの新芽の様子でその年の豊作凶作を占ったと伝えられています。蟻無宮は合祀され、この地から移りましたが、大ケヤキは今後も永らく鎮座し、昆虫類をはじめとして多くの生き物たちが竟の棲みかを提供しつづけるに違いありません。


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吉備津彦神社はいわゆる国社

ビーグル号の航海日誌 2014年04月25日 20:00

140318吉備津彦神社@青柳_n.jpg吉備津彦神社は、吉備の中山(標高175m)の北東麓に東に面して鎮座、創建は不詳(社伝では推古天皇時代)、主祭神は吉備国平定のため朝廷から遣わされた大吉備津彦命(第7代孝霊天皇の皇子)。現在の本殿は1697年(元禄10年)、他の多くの社殿は1936年(昭和11年)完成。[2014年4月18日撮影:岡山市@青柳]

吉備国は大化の改新後に備前、備中、備後に分割、吉備津彦神社は備前国一宮として歴代領主にも崇敬。140318吉備津彦神社@青柳.jpg主祭神に加え、祭神は、吉備津彦命(主祭神の弟か子)、第7代孝霊天皇(主祭神の父)、第8代孝元天皇(主祭神の兄弟)、第9代開化天皇(孝元天皇の子)、第10代崇神天皇(開化天皇の子)、彦刺肩別命(主祭神の兄)、天足彦国押人命(第5代孝昭天皇の子)、大倭迹々日百襲比売命(姉)、大倭迹々日稚屋比売命(妹)、金山彦大神、大山咋大神。摂社に子安神社、祭神は伊邪那岐命・伊邪那美命・木花佐久夜姫命・玉依姫命。本殿周囲四隅には、末社である楽御崎神社2社が左右前、尺御崎神社2社が左右奥に鎮座。他に末社は18社を数えます。

境内背後の中山山中には多くの古墳、古代祭祀遺跡があり、御神体山として信仰の対象であったと考えられるという。山頂には吉備津彦神社元宮、末社の龍神社が祀られています。吉備津彦神社は吉備国と人びとを守る国社でもあるのです。


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牛窓神社は古を今に

ビーグル号の航海日誌 2014年04月24日 20:00

140318牛窓神社@エコカフェ.jpg岡山県瀬戸内市の牛窓は瀬戸内海に面した風光明媚な地です。この牛窓には前方後円墳5基、円墳や無数の貝塚が残されているそうです。今回は牛窓神社(かつては別称として牛窓八幡宮)が参拝先です。[2014年3月18日:瀬戸内市@青柳]

創建は平安時代の長和年間(1012年から1016年)、主祭神は牛窓明神、円教大徳により宇佐八幡宮ら勧請した応神天皇・神功皇后・比売神・武内宿禰。起源は古く、土地神様としての牛窓明神や先祖神様を祀っていたところに、海に近いこと、何らかの吉備とか何らかの対抗勢力があったことから、三韓征伐伝説が後世に加えられ、神功皇后らが祀られたと考えられそうです。一の鳥居から境内までが何と380mもあり、かつての隆盛が偲ばれます。鎌倉時代には社領高千石、社殿や神宮寺が立ち並んでいたという。今でも摂末社として祇園神社、稲荷神社、出雲大社遥拝所、皇大神社、東方諸社遥拝所があるという。

内海帆船時代に海運交通の重要港として大いに栄えたが、1555年(弘治元年)、芸州の乱で海賊の焼打ちにあい、牛窓八幡宮も焼失する悲運を経験したという。今は昔、話を聞かないと想像だにできませんね。


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ムニンデイゴ(無人梯梧)はデイゴ?

ビーグル号の航海日誌 2014年04月23日 15:45

100507ムニンデイゴ@エコカフェ .JPG小笠原で春を告げる花と言えば、ムニンデイゴのことを指すそうです。しかして別名にナンヨウザクラ(南洋桜)とも、もっとも現地の人たちはビーデビーデと呼んでします。小笠原固有種と扱われてきたが、南西諸島、台湾に自生するデイゴと同種とする説が有力視されています。ここでは一応、別種としておきます。[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@阿部]

ムニンデイゴ(無人梯梧、学名:Erythrina boninensis Tuyama )はマメ科デイゴ属の落葉高木。分布は父島と母島に限り、海岸近くに自生。父島では街路樹として植栽。樹高は15mほど、樹幹を除き棘を生じ、葉は3出複葉、小葉は広卵形で先は尖ります。落葉は1月頃。花期は2月から3月頃、枝先に総状花序を伸ばし、濃紅橙色の花を花柄基部から順に咲かせます。

仮にDNA鑑定で白黒がはっきりし、同一種とされた場合、異名としてムニンデイゴを使ってもよいのではないでしょうか。もっとも島ではビーデビーデと呼べばよいわけですが。植物の名前は人が勝手につけたもので植物固有の本質とはほとんど関係がないというから。


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キバナアキギリ(黄花秋桐)

080927キバナアキギリ@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) 049.jpg写真の整理第2弾。奥多摩の三頭山(標高1531m)の登山道脇でみた黄色い花。キバナアキギリ、別の名をコトジソウ、花言葉は「華やかな青春」だそうです。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@山崎]

キバナアギリ(黄花秋桐、学名:Salvia nipponica Miq.)はシソ科アキギリ属の多年草。日本固有種。分布は本州(東北、関東、兵庫県以西)、四国、九州に及び、丘陵地から山地のやや湿った落葉広葉樹林内や林縁に自生。草丈は20pから40pほど、根茎は横に這い、茎はシソ科特有の四角形。葉は対生し有長柄、葉身5pから10pほどの三角状鉾形で基部が張出し、葉縁に鋸歯、葉先はやや尖ります。花期は8月から10月頃、10pから20pほどの花穂を伸ばし、花冠長3p前後の淡黄色の唇形の花をたくさん咲かせます。花冠筒部内側基部にのみ毛が生え、上唇は立ち上がり、下唇は3裂、雄蕊4本のうち2本は不稔葯、雌蕊花柱は外に突き出て、先が2裂します。萼は上下に2裂、下裂片には開出毛が生えます。

アキギリの仲間は世界に約900種、日本には約10種が知られます。アキギリ(秋桐)は花の色が紫で花冠筒内側全体に毛が生えるが、キバナアキギリと分布域が重なる地域では中間的な形態のものが見られるそうです。


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カメバヒキオコシ(亀葉引起)

ビーグル号の航海日誌 2014年04月22日 08:32

080927カメバヒキオコシ@エコカフェ第2回自然観察会(三頭山) 023.jpg写真の整理。奥多摩の三頭山(標高1531m)の登山道脇でみた淡紫色の花。カメバヒキオコシ、別の名をコウシンヤマハッカというらしい。この山は山野草を観察するには最適な山ではないでしょうか。[2008年9月27日撮影:第2回自然観察会@阿部]

カメバヒキオコシ(亀葉引起、学名:Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba (= Plectranthus kameba)はシソ科ヤマハッカ属の多年草。分布は本州(東北地方から中部地方)、国外では朝鮮半島に及び、山地の木陰に自生。草丈は50pから100pほど、茎は四断面が角形で下向きに毛が生えます。葉は対生し、葉身5pから10pほどの卵形、葉縁に鋸歯、葉先は3浅裂し時に尾状に尖ります。花期は9月から10月頃、茎頂に花穂を建て、青紫色の長さ約1pの唇形の花をたくさん咲かせます。上唇は立ち上がり、下唇は舟形、萼片5枚。果実は分果です。

名前の由来は葉先が亀の尾のようであること、茎葉に苦味成分(プレクトランチン他)が含まれ起死回生の力があるとされること、にあるそうです。長野県西部から岐阜県西部の日本海側に自生する葉先が3裂し中央が亀の尾のように伸びるものをハクサンカメバヒキオコシという。


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ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

ビーグル号の航海日誌 2014年04月20日 19:00

090503ヒルザキツキミソウ@エコカフェ.JPGこの季節、空地や庭先には雑草がどんどん増えてきます。そんな中、オオイヌノフグリキュウリグサセイヨウタンポポなどと一緒に淡いピンク色の花をつけているのがヒルザキツキミソウです。帰化植物で逞しく一部で野生化しています。花言葉は「無言の愛」「詩的な愛」だそうです。生命力が力強く、繁殖力も旺盛なのでしょう。

ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草、学名:Oenothera speciosa Nutt.)はアカバナ科マツヨイグサ属の多年草。原産地は北アメリカ、日本では観賞用として移入したものが野生化。草丈は30pから60cmほど、根茎は匍匐し、多数の茎を株立ち、葉は互生し有短柄、被針形から線形、葉縁に波状の鋸歯、葉先はやや尖ります。花期は5月から7月頃、花茎を伸ばし、径4pほどの淡桃色の4弁花を咲かせます。雄蕊8本、雌蕊柱頭1本は先端が十字に裂します。果実は刮ハですが、日本での結実は見られず、根茎で増殖しているそうです。恐らく園芸品種(一代交配種)なのでしょう。

帰化植物であっても一代雑種や一代交配種と呼ばれるものは、本来の生態系に与える影響は限定的であって比較的安心ですね。


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タグ:帰化植物
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躑躅の花が咲く頃に

ビーグル号の航海日誌 2014年04月19日 11:12

P1000729.JPGP1000728.JPG暖かな日差しに誘われて戸外へ。
気づいてみれば公園や垣根、庭先に植栽された躑躅が一斉に花を咲かせています。
鮮やかですね。

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ノボタン(野牡丹)はあちらこちらに

ビーグル号の航海日誌 2014年04月17日 19:58

130411ノボタン@奄美大島エコツアー_146s.jpg奄美大島の金作原原生林など深い森の林縁などでは、はあちらこちらノボタンが見られます。花の季節に訪れることができたら美しいでしょうね。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

ノボタン(野牡丹、学名:Melastoma candidum D.Don)はノボタン科ノボタン属の常緑低木。分布は南西諸島奄美大島以南、国外では台湾、中国南部、フィリピン、インドネシアに及び、山地の乾いた場所や草地に自生。樹高は50pから100pほど、枝は四角柱状で鱗状毛が生えます。葉は対生し柔らかな質、葉身6pから12pほどの卵形から長楕円形で基部が丸く先端はやや尖ります。平行脈5本から7本が目立ち剛毛が密生します。花期は5月から8月頃、枝先に集散花序をだし、径7p前後の紅紫色の5弁花を咲かせます。果実は径約1.3pの球形の液果です。

日本には4属7種が知られ、このブログでも小笠原諸島で独自に進化した、北硫黄島と南硫黄島イオウノボタン、母島のハハジマノボタン、父島のムニンノボタンを紹介しています。


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ヒヨドリバナ(鵯花)は林縁で

ビーグル号の航海日誌 2014年04月16日 06:51

130908ヒヨドリバナ@エコカフェ.JPG昨年秋、檜枝岐村を視察訪問した。本来の目的は村民歌舞伎を考えることにあった。もちろん、自然観察も欠かせない。檜枝岐御池ロッジから尾瀬ヶ原に向かう登山道は湿原の多様な植物を観察することができる。ここでは、入り口付近の林縁でみたフジバカマに似た花を紹介します。葉の様子からヒヨドリバナでしょう。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

ヒヨドリバナ(鵯花、学名:Eupatorium makinoi L.)はキク科フジバナカ属の多年草。分布は日本各地、国外では朝鮮半島、中国に及び、林道の脇、草原や渓流沿いなどの日当たりの良い場所に自生。草丈は1mから2mほど、茎は立ち上がり縮短毛が生え、葉は対生し、葉身10pから15pほどの卵状長楕円形で葉縁に粗鋸歯、葉先は尖ります。花期は8月から10月頃、茎頂に散房花序をだし、白色から淡紫色の筒状花を密に咲かせます。

名前の由来は鵯が山から里に下りて鳴き声が聞こえる頃に咲くことにあるそうです。ヒヨドリバナは、有性生殖だけではなく無性生殖で増殖するタイプのものがあるそうです。


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海浜植物、シマアザミ(島薊)も有用に

ビーグル号の航海日誌 2014年04月15日 04:34

140314シマザミ花@エコカフェ.JPG八重山群島の黒島の仲本海岸近くの草地や小路脇で見た薊。調べてみるとシマアザミというらしい。食糧事情に厳しい小さな離島にあって、シマアザミも食用とすると聞く。沖縄ではチバナーとかアジママと呼び、葉の棘を落とし洗ったものをサラダ、根をキンピラニするそうです。[2014年3月14日撮影:黒島@山崎]

シマアザミ(島薊、学名:Cirsium brevicaule A.Gray)はキク科アザミ属の多年草。分布は南西諸島奄美大島以南、海岸の砂浜や岩場、路傍などに自生。140314シマアザミ@エコカフェ.JPG日本固有種。草丈は100pほど、葉は互生し、長楕円形で羽状深裂、裂片縁の鋸歯に鋭い棘がつき、葉先は尖ります。茎も葉も無毛。花期は2月から6月頃、茎頂に白色から淡紅色の頭花(頭状花序)1個を上向きに咲かせます。花は径3.5pから5pほど、総苞は緑色、扁球形で苞6列、やや開出。果実は長さ3oから5oほどの長楕円形の痩果、長さ約13oの冠毛がつき風散布します。

シマアザミの変種として茎奄美大島に分布しや葉裏背軸脈上にクモ毛が密生するアマミシマアザミ、葉裏全面が有毛のイリオモテアザミが知られるが、異名として扱う説もあるようです。なお、シマアザミは根や葉を薬膳料理にするだけでなく、根を血圧降下作用、利尿、解毒、強壮などに効く生薬として利用するそうです。


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海浜植物、ヤエヤマハマナツメ(八重山浜棗)

ビーグル号の航海日誌 2014年04月14日 22:50

140314ヤエヤマハマナツメ@エコカフェ.JPG海浜植物は内陸の森林形成植物に比べると単純であると思う。高木林がないわけではないが、八重山群島の黒島や波照間島などの隆起珊瑚礁でできた表土の薄い小島では大木が育つことはない。始終、潮風が吹き抜け、台風も襲来、そんな海岸にあっては背の低い逞しい植物のみが岩上や砂地を生息場所としているのです。ヤエヤマハマナツメもそんな海浜植物です。[2013年3月14日撮影:黒島@山崎]

140314ヤエヤマハマナツメ@エコカフェ.JPGヤエヤマハマナツメ(八重山浜棗、学名:Colubrina asiatica Brongn.)はクロウメモドキ科ヤエヤマハマナツメ属の半つる性常緑低木。環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)。分布は沖永良部島、宮古島、八重山群島、国外では台湾、中国、東南アジアやオセアニアの熱帯・亜熱帯に及び、海岸近くに自生。樹高は2mから5mほど、葉は互生し有柄、葉身5pから9pほどの卵形で葉縁に鋸歯、葉先は鋭く尖ります。花期は通年、葉脇毎に集散花序をだし、径約4oの淡黄緑色の小花を複数咲かせます。果実は径約7oの球形の液果、灰褐色に熟します。

絶滅危惧に瀕している希少な植物とされるが、黒島の海岸の岩上や草地では比較的よく見られたのには驚きです。人の手が入ることの少ない黒島の海岸だからこそなのかも知れませんね。


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ナンブアザミ(南部薊)は多雪地帯に

ビーグル号の航海日誌 2014年04月13日 23:28

130908ナンブアザミ@エコカフェ (2).JPG桧枝岐ロッジから尾瀬ヶ原に向かう登山道脇で見かけたアザミ。調べるとナンブアザミというらしいです。名前の由来は東北の南部地方に産するアザミということです。ナンブアザミは地域変種が多く、関東地方・中部地方南部ではトネアザミ(タイアザミ)や中国・近畿地方ではヨシノアザミ、佐渡島のサドアザミが知られています。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

ナンブアザミ(南部薊、学名:Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino)はキク科アザミ属の多年草。日本固有種。130908ナンブアザ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北に限り、山地の林縁や草原、人里などに自生。日本海側の多雪地帯に多いという。草丈は1mから2mほどで、茎は直立しやや分枝、くも毛が生えます。茎葉は互生し茎を抱かず、葉身20pから30pほどの披針状楕円形で茎上部では葉縁が浅裂し、茎下部ほど大きく葉縁は中裂します。根生葉は花期には消えます。花期は8月から10月頃で、葉腋から花枝をだし幾つかに分枝し、先に径約2.5pから3pほどの頭状花を横向きに咲かせます。花冠は淡紫紅色、総苞片は7裂、披針形で長く、粘らず反り返ります。果実は痩果で風散布します。

アザミの仲間は全世界で約300種、うち日本は約100種が分布し、地域変異が極めて大きいことが知られています。キク科の植物は植物界の中では最も高度に進化したといわれるが、アザミの仲間はとりわけ環境感応度が大きいと言えそうです。きっとゲノムの中にそのような機能が埋め込まれているのでしょう


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