アロウカリアは商品名?

ビーグル号の航海日誌 2014年08月06日 23:08

アロウカリヤ@エコカフェ.JPG初島のリゾートホテルの庭園でみたアロウカリアを紹介します。メモには「アロウカリア」と記入してあるのですが、調べるとナンヨウスギ属のことのようです。売られていた商品名をそのまま看板に記載しているのでしょう。[2012年5月12日撮影:初島視察@阿部]

アロウカリヤ葉@エコカフェ.JPGアロウカリアはマツ目ナンヨウスギ科における常緑針葉樹の属名。この属には19種が知られ、分布はニューカレドニア、ノーフォーク島、オーストラリア東部、ニューギニア、アルゼンチン、チリ、ブラジル南部に及び、ゴンドワナ大陸を起源と考えられます。樹高は主に30mから80mほど、枝は水平方向に渦巻き状に伸び、葉は皮質で針状です。雌雄異株、中には雌雄同株のものもあるという。

アロウカリアはヒマラヤシダー、コウヤマキと共に「世界三大美樹」とされ、世界各地の並木や公園樹として植栽されているそうです。

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ビョウタコノキ(美容蛸の木)はなぜ

ビーグル号の航海日誌 2014年08月05日 20:00

140428ビョウタコノキ@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島の小港海岸手前広場にタコノキが植栽されているが、何となく雰囲気が小笠原固有種のタコノキとは異なる。ガイドの松原さんによると「ビョウタコノキ」といって外来種だという。タビビトノキやトックリヤシなど外来種の樹木を街路樹として植栽しているのはいかがなものかと思うが。[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@阿部]

ビョウタコノキ(美容蛸の木、学名:Pandanus utilis Bory)はタコノキ目タコノキ科タコノキ属の常緑高木。原産地はマダガスカル、比較的乾燥気味の場所に自生。樹高は20mほど、樹幹は太く平滑、枝の分枝は少なく、支柱根は樹幹の下部に密生するのが特徴です。葉は幅広く、下垂せず、葉縁には赤色の棘を生じるのが特徴です。雌雄異株です。

別名にアカタコノキ、フチベニタコノキ、スクリューパインともいう。タコノキの仲間はアジアをはじめアフリカ、太平洋諸島、オーストラリアなどの海岸近くや周辺諸島に約520種が知られます。


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キチジョウソウ(吉祥草)の蒼々に

ビーグル号の航海日誌 2014年08月04日 23:54

140531キチジョウジソウ@エコカフェ.JPG真鶴半島の照葉樹林の林縁にはキチジョウソウが群落を形成しています。エコカフェで訪れた時は花には早く、葉の匂いがするほどに蒼々と葉を茂らせていました。名前の由来は吉事があると花が咲くとの謂れにあるという。[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]

キチジョウソウ(吉祥草、学名:Reineckea carnea (Andrews) Kunth)はクサギカズラ科スズラン亜科キチジョウソウ属の常緑多年草。1属1種。分布は本州関東地方、四国、九州、国外では中国に及び、暖地の林内に自生。草丈は10pから30pほど、葉は根生し柔らかく、葉身10pから30pほどの広線形、無毛です。花期は8月から10月頃、花柄を10p前後伸ばし、穂状花序をだし、淡紅紫色の花を穂状にたくさん咲かせます。上部には雌蕊の退化した雄花、下部には両性花。花被片は10o前後で反り返り、内側は白色、下半分で合着、雄蕊が目立ちます。果実は径6oから10oほどの球形の液果、赤く熟します。

キチジョウソウは種子だけではなく、地下茎による増殖も可能です。しばしば群落を形成するのはそのためです。しかも、乾燥にも強く、半日陰を好むヤブランジャノヒゲとは競合しません。


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ツブダイダイゴケ(粒橙木毛)

ビーグル号の航海日誌 2014年08月03日 20:00

130915ツブダイダイゴケ@エコカフェ.JPG善光寺境内の石塔に固着している地衣類にはいろんな種類がある。橙色の地衣、調べるとツブダイダイゴケのようです。比較的公害にも強いことから都心の敷地塀などのコンクリート上でもぶつぶつをつくり広がっているのを見かけることがあります。[2013年9月14日撮影:善光寺@山崎]

ツブダイダイゴケ(粒橙木毛、学名:Caloplaca flavovirescens (Wulfen) Dalla Torre & Sarnth.)はダイダイゴケ科ダイダイゴケ属の子嚢地衣類。130915石塔@エコカフェ.JPG分布は日本全土、世界に広く、低地から低山の樹皮上や岩上に痂状固着。地衣体は黄色から橙黄色、粉芽も裂芽もなく、縁部は青く縁取られることがあるという。子器はレカルノ型、径0.3mから1.3mほどの橙色から暗橙褐色の円盤状、縁部は薄く全縁、成熟とともに縁部は消滅します。子嚢層は透明、子嚢下層にはツブダイダイゴケとは異なり油滴がないのが特徴です。

レカルノ型とは果托に共生藻があるタイプのことです。ダイダイゴケ属には碑石灰質岩上のアツミダイダイゴケ、海岸の岩上のヒメイソダイダイゴケ、山地の樹皮や岩上のダイダイゴケなどが知られます。


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キタヤマブシ(北山附子)は毒草

ビーグル号の航海日誌 2014年08月02日 20:00

110723キタヤマブシ群落@エコカフェ.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内での観察会からキタヤマブシを紹介します。手元メモには「トリカブト、毒成分を含むため鹿の食害から免れる」と記録されています。[2009年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

キタヤマブシ(北山附子、学名:Aconitum japonicum Thunb. var. eizanense (Nakai) Tamura)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草。オクトリカブトの変種で日本固有種。分布は本州関東地方以西・近畿地方以北に限り、山地の林縁や林内などに自生。110723キタヤマブシ@@エコカフェ.jpg草丈は1mほど、茎葉直立せず斜上、屈毛が密生。葉は厚く、裂片は幅広で掌状に5から7中裂、葉縁に大きな鋸歯がつく。花期は8月から9月頃、茎頂と葉腋に総状花序をだし、青紫色の花を疎らに咲かせます。花冠長役4p、花柄に屈毛が密生、側萼片と下萼片にも屈毛、オクトリカブトの雄蕊が有毛であるのに対し、無毛であるのが特徴です。

名前の由来は京都北山付近に多く見られることにあります。茎が直立するイブキトリカブトと同種と扱う説があるという。トリカブト属は北半球の温帯以北を中心に世界に約300種、日本では約40種が知られます。


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オオバアサガラ(大葉麻殻)

ビーグル号の航海日誌 2014年08月01日 20:00

110722オオバアサガラ葉@エコカフェ芦生公開講座 141.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内で観察した樹木からオオバアサガラを紹介します。名前の由来は、枝が折れやすく、樹皮が糸状に剥げることを麻の茎に喩えたことにあります。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

オオバアサガラ(大葉麻殻、学名:Pterostyrax hispida)はエゴノキ科アサガラ属の落葉小高木。分布は本州、四国、九州北部、国外では中国に及び、山地の渓流沿いなどに自生。先駆的植物。樹高は7mから10mほど、樹皮は淡黒色で縦裂、葉は互生し、葉身10pから25pほどの広楕円形か広倒卵形、110722オオバアサガラ@エコカフェ芦生公開講座 140.jpg微鋸歯で葉先は短く尖ります。側脈8対から12対は目立ち、葉両面に毛が生えます。花期は6月頃、枝先に長さ15pから20pほどの複総状花序を下垂させ、たくさんの白色の花を咲かせます。花軸は主軸から螺旋状に開出。花冠は5深裂、雄蕊10本。果実は狭倒卵形の核果、秋に熟すと淡褐色の毛を密布します。種子は風散布のようです。

オオバアサガラは鹿の不嗜好植物であるため、研究林内には鹿が多く生息するにも拘らず、他の嗜好植物とは異なり繁茂する傾向にあるそうです。


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オオフクロタケ(袋茸)は釣鐘型に

ビーグル号の航海日誌 2014年07月31日 23:04

110722オオフクロタケ@芦生公開講座 065.jpg京都大学フィールフド科学教育研究センター附属芦生研究林を散策中にみた撮影記録したキノコ。手元のメモには「フクロタケ」とあり、傘の色合いからオオフクロタケでしょうか。名前の由来は幼菌の柄根元に厚い袋状のツボができることにあるという。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

オオフクロタケ(大袋茸、学名:Volvariella speciosa (Fr.) Singer var. gloiocephala (DC.) Singer.)はハラタケ目ウラベニガサ科オオフクロタケ属の担子嚢菌の一種。シロフクロタケの暗色型の一変種。分布は世界各地(南極大陸を除く。)に広く、森の肥沃な腐植土壌などに自生。傘は釣鐘型から平開、平開時には傘径約9p、表面は粘性があり、黒褐色だが次第に灰褐色に変色するという。ヒダは離生し密、白色から肉色に変色。柄は真っ白で平滑なため蝋燭のよう、基部に厚い膜質の袋状のツボがつきます。

近縁のフクロタケは、幼体(卵のようにキノコ全体が厚い袋に包まれた状態のもの)が中華料理などに広く使われ、マッシュルームやシイタケに次いで世界で消費されているそうです。栽培も盛んということですね。

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ゴプンゴケ(胡粉苔)

ビーグル号の航海日誌 2014年07月30日 20:00

130908ゴフンゴケ@エコカフェ.JPG檜枝岐村は尾瀬の裏玄関にあたります。燧ヶ岳の登山、尾瀬ヶ原へのアプローチが可能です。尾瀬御池ロッジを起点に尾瀬ヶ原への登山道は樹林と幾つかの湿原を堪能することができます。そんな林内は多様な地衣類を観察することができます。朽木の表面に胡粉をかけたような。調べてみるとゴフンゴケでしょうかす。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@阿部]

ゴフンゴケ(胡粉苔、学名:Chiodecton japonicum A. Zahlbr)はキゴケ科の痂状固着地衣。分布は不明、スギなどの針葉樹の樹皮に着生。地衣体は白っぽい粉状です。もっかこれ以上の情報を所得できていません。


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コアジサイ(小紫陽花)は

ビーグル号の航海日誌 2014年07月29日 02:40

110722コアジサイ果実@エコカフェ(芦生公開講座) 061.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林で以前見たコアジサイを紹介します。別名にシバアジサイ(柴紫陽花)ともいう。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011「今,森から考える−森のめぐみ−」@阿部]

コアジサイ(小紫陽花、学名:Hydrangea hirta (Thunb.) Siebold et Zucc.)はアジサイ科アジサイ属の落葉低木。日本固有種。分布は本州関東地方以西、四国、九州に及び、山地や丘陵の明るい林内や林縁などに自生。樹高は1mから1.5mほど、葉は対生し有柄、葉身5pから8pほどの卵形から倒卵形で葉縁に大きな鋸歯がつき、葉先は尖ります。葉両面に毛が散生します。花期は6月から7月頃、枝先に径約5pの散房花序をつけ、白色から淡青色の径約4oの小さな両性花をたくさん密生させます。装飾花がないのが特徴です。果実は長径約2oの卵形の刮ハ、先端に花柱が残ります。

私たちがよく見かけるのはガクアジサイヤマアジサイ、三宅島などの森で見かけるのはラセイタタマアジサイです。花屋さんで売られているものは園芸品種のものがほとんどです。


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ホソバタイサンボク(細葉泰山木)はマグノリアとも

ビーグル号の航海日誌 2014年07月28日 20:00

ホソバタイサンボク@エコカフェ.JPG初島のリゾートホテルの南国風庭園の一角にホソバタイサンボクが植栽されていました。国内では当方九地方中部以南の公園や庭園など広く植栽されています。に別名にハクレンボク、マグノリアともいい、ヨーロッパでも人気があるそうです。[2012年5月12日撮影:初島視察@阿部]

ホソバタイサンボク(細葉泰山木、学名:Magnolia grandiflora forma lanceolata Rehder/Magnolia grandiflora var. lanceolata Aiton)はモクレン目モクレン科モクレン属の常緑高木。タイサンボクの変種原産地は北アメリカ東南部、日本には明治6年に移入。樹高は10mから20mほど、葉は濃緑色で光沢、葉身15pから20pほどの長楕円形、全縁、鈍頭。葉裏に淡褐色の毛が密生します。花期は5月から7月頃、径10pから20pほどの白い花を咲かせます。花被片9枚、うち内側6枚は柄が長くスプーン状。花は花被片の中央に多数の花弁、雄蕊、雌蕊が円錐状につくことから原始的な構造と言われ、モクレン科らしく芳香が強いようです。これはハチ類が登場する遥か太古の昔、9500万年前頃に進化し、徘徊する昆虫をポリネーターとしていたと考えられます

モクレン属は世界に210種ほどが知られるが、その分布は比較的不連続であって、北米東部、中米、西インド諸島、東アジア、東南アジアに及びます。


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タグ:外来種 初島
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キダチアロエは医者いらずの民間薬

ビーグル号の航海日誌 2014年07月27日 20:00

120512キダチアロエ@エコカフェ.JPG初島のリゾートホテルの南国風庭園からキダチアロエを紹介します。ワシントン条約により輸出入は制限されているため、増殖したものが市場で取引されています。この仲間はアフリカ大陸南部とマダガスカルを中心に世界で300種以上が知られ、古代オリエント、古代ギリシャ、古代ローマで既に薬用栽培されていたという。[2012年5月12日撮影:初島視察@阿部]

キダチアロエ(木立ちアロエ、学名:Aloe arborescens)はユリ科アロエ属の多年草。原産地は南アフリカ。草丈は30pから100pほど、茎が伸びて立ち上がり、葉は根際からロゼット状に生え肉厚、葉身は剣状、葉縁に三角形の棘が生えます。花期は12月から翌年2月、茎先に総状花序をだし、オレンジ色の筒状の花をたくさん咲かせます。花の長さは4p。先が6裂し、雄蕊6本が花冠から突き出ます。

キダチアロエの葉肉や葉皮に含まれる成分のアイロンは胃を刺激しペプシンの分泌を促し、カルボキシペプチターゼは胃炎や胃潰瘍、火傷に対する抗炎症作用をもたらし、キダチアロエ・レクチンは皮膚細胞の幼若化を促すなどの効果をはじめ、抗がん作用や糖尿病、肝臓病、便秘などにも効くといわれています。


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アメリカデイゴ(亜米利加梯梧)

ビーグル号の航海日誌 2014年07月26日 20:00

120512アメリカデイゴ@エコカフェ.JPG昭和レトロの雰囲気が漂う初島。伊豆半島の熱海から船で15分。今日的なリゾート地からはタイムスリップした感は否めないが、何となく年配客には落ち着く観光地になっているようです。そんなリゾート施設の庭には外来の移入植物が観察されます。アメリカデイゴもそんなひとつです。[2012年5月12日撮影:初島視察@阿部]

アメリカデイゴ(亜米利加梯梧、学名:Erythrina crista-galli)はマメ科デイゴ属の落葉低木。原産地は南アメリカ、日本には明治時代中期頃に移入、関東地方以西で植栽。樹高は1mから5mほど、葉は互生し、3出複葉、小葉は卵形。葉柄や葉裏面などに刺があります。花期は6月から9月頃、本年枝の先に総状花序をだし、鮮紅色で蝶型の花を咲かせます。雄蕊は合着し先端部で分かれます。

アルゼンチンやウルグアイの国花、なんと鹿児島県の県木でもあるそうです。別名にカイコウズ(海紅豆)ともいい、学名の「crista-galli」は、鶏の鶏冠を意味し、紅色の花を見立てたことによります。


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カナリーヤシは不死鳥とも

ビーグル号の航海日誌 2014年07月25日 20:00

120512カナリーヤシ@エコカフェ.JPG初島のレトロなリゾートホテルの南国風庭園。そこにはヤシの仲間の多様な植物が植栽されています。カナリーヤシもそんなひとつ。別名にフェニックス(不死鳥)といい、宮崎県の県木になっているそうです。[2012年5月12日撮影:初島視察@阿部]

カナリーヤシ(学名:Phoenix canariensis Hort. ex Chabaud)はヤシ科ナツメヤシ属の常緑高木。原産地はアフリカ西海岸、カナリー諸島。120512カナリーヤシ林@エコカフェ.JPG日本では東京以南で植栽。樹高は20mほど、樹幹は太く、葉の脱落痕が環状紋を生じ、葉は弓状に下垂し、葉身5mほどの羽状複葉、小葉は50pほどで100対から200対、基部のものは鋭い棘状に尖ります。花期は5月から6月頃、雌雄異株、上部葉腋から長さ2mもの穂状花序をだし、花被片3枚の淡黄色の花をたくさん咲かせます。雌花序はススキ状に立ち上り、雄花序は箒状に分枝します。果実は長径2p強の楕円形の液果、濃緑色から橙色に熟します。

カナリーヤシの仲間(ナツメヤシ属)は、カナリア諸島、アフリカ、インド、東南アジアかけての亜熱帯地域に約17種類が分布していることが知られています。


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タグ:外来種 初島
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涼をもとめて

ビーグル号の航海日誌 2014年07月22日 18:43

005s-.jpgようやく関東も梅雨明け宣言がされた。
ここ数年は、しっとりとした梅雨ではなくゲリラ豪雨による大雨被害を頻繁に耳にする。
異常気象というよりも常態化している気がする。
これから夏本番!
今度は熱中症が心配される。
週末は、涼しい東北を訪れてみるのもいいですよ。
004s-.jpg3月の裏磐梯。
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タママイマイ(球蝸牛)は仮眠中

ビーグル号の航海日誌 2014年07月19日 21:47

140315タママイマイ@エコカフェ.JPG石垣島市内の権現堂の鎮守木の地衣類に覆われた樹皮で仮眠する蝸牛。イッシキマイマイ(一色蝸牛)か、タママイマイか、といったところ。殻径が2pほどで殻口の様子から後者とします。前者は八重山固有種で林内に生息し、殻が大きいそうです。[2014年3月15日撮影:石垣島@山崎]

タママイマイ(球蝸牛、学名:Acusta tourannensis (Souleyet, 1842))はマイマイ目オナジマイマイ科ウスカワマイマイ属の小型の蝸牛。分布は八重山諸島、国外では台湾、ベトナムに及び、林内などに生息します。殻径は2cmほど、外見はウスカワマイマイに似ているようですが、殻は薄くはないですね。食性は地衣類などでしょうか。雨降りで食後に休息に晴れ上がり、その場で仮眠に入ってしまったようです。

陸産貝類の仲間は移動に難儀であるため、地域的な固有種が多く知られています。特に、島嶼では島ごとに分化・進化が起こり、小笠原諸島など捕食者が少ないこともあり、適応放散が進んだケースも知られています。

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オオバノアマクサシダ(大葉の天草羊歯)の葉は珍奇に

ビーグル号の航海日誌 2014年07月18日 17:44

130411オオバノアマクサシダ@奄美大島エコツアー_65.jpg奄美大島は亜熱帯照葉樹林の森が広がっています。山中に入ると木性シダのヒカゲヘゴをはじめ林床には多様なシダ植物が繁茂しています。ここでは海岸に使い沢筋で見たオオバノアマクサシダを紹介します。[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

オオバノアマクサシダ(大葉の天草羊歯、学名:Pteris excelsa var.simplicior)はイノモトソウ科イノモトソウ属の常緑性シダ植物。オオバノハチジョウシダの変種。分布は本州関東地方以西、四国、九州、沖縄に及び、谷筋や適湿な林床に自生。草丈は70pから150cmほど、根茎は太く斜上か短く這い、葉柄は薄緑色で基部鱗片は汚褐色、葉は二葉、2回羽状複葉でやや光沢、羽片の後側は切れ込むが、前側は殆んど切れ込まず尾状に伸びます。羽軸の表側の裂片中肋が分岐する場所に刺状突起を生じます。栄養葉には微鋸歯がつく、胞子葉にはつかないという。胞子嚢群(ソーラス)は葉縁に沿ってつきます。

似たものにオオアマクサシダ、アマクサシダ、カワリバアマクサシダ、タイワンアマクサシダなどがあるようです。いまひとつピンと来ていませんが、今後の課題としましょう。

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湯湾岳山頂直下には雲霧帯が

ビーグル号の航海日誌 2014年07月17日 20:00

130413湯湾岳展望台直下@エコカフェ.JPG奄美大島や徳之島の標高600m以上の山頂近くには雲霧帯が成立します。北上する暖かな黒潮が水蒸気を奄美大島の山々に登らせ雲が湧きやすいようです。湯湾岳(標高694m)は代表的です。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

湯湾岳の山頂直下20mから30mのやや安定した場所には、雲霧の影響で湿潤な環境にあるため、樹高5mから10mほどの常緑広葉樹の小高木林(タイミンタチバナーミヤマシロバイ群落)が発達し、130413湯湾岳山頂入口@エコカフェ.JPGタイミンタチバナが優占する森では、ムッチャガラやマメヒサカキなども混生します。雲霧帯の特徴として、シマオオタニワタリなどのシダ植物やランの仲間などの着生植物、蘚苔類や地衣類もよく見られます。

標高600m付近を境に雲霧帯の下部には、アマミテンナンショウースダジイ群集が出現し、そんな群集には、トカラアジサイ、ヒメナベワリ、ムッチャガラ、オオシマガマズミ、シラキ、シバニッケイ、マメヒサカキ、ハンコクシダ、ホソバコケシノブなども混生するようになるという。


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琉球列島の生立ちと進化の系譜

ビーグル号の航海日誌 2014年07月16日 20:00

130413湯湾岳展望台@エコカフェ.JPG琉球諸島(列島弧)は奄美大島から張れる間島まで大小約200の島々が連なっています。島を形成する基盤から古期岩類、琉球石灰岩、古期岩類の上に琉球石灰岩が載っているもの、古期岩類の周囲を琉球石灰岩が取り巻いているものの4タイプに分けられます。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

琉球諸島は約1500万年前には大陸の東端を形成、フィリピン海プレートのユーラシアプレート下への沈み込みにより、海溝、前弧海盆、外弧隆起帯、内弧隆起帯、沖縄トラフの形成・拡大と地殻変動に伴う隆起・沈降を繰り返し、130413深い奄美の森@エコカフェ.JPG第三紀鮮新世末期(約200万年前)から第四紀更新世初期(約170万年前)に大陸からの隔離が成立。170万年以降は気候変動の影響でサンゴ礁の発達に伴う琉球石灰岩の堆積が見られます。そのため1500万年から1200万年の生き物が遺存固有種として生きながらえています。奄美大島や西表島などでは四万十帯の白亜紀付加コンプレックスによる岩類が基盤をなし、深い山々が人の手が入るのを妨げていることから、特にイリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギといった地域限定の固有種が見られます。

面白いことに、島嶼間の種分化は現在も進行中で、植物や昆虫類などにおいて顕著にみられる現象です。

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忽然と顕れるマテリヤの滝

ビーグル号の航海日誌 2014年07月15日 19:05

130411マテリヤの滝@エコカフェ(奄美大島エコツアー)s.jpg奄美大島の大和村と宇検村の往来には、かつては山越えの道しかなかったという。旅人が足休め、疲れを癒したのが「マテリヤの滝」なのだそうです。フォレストポリスという森林公園の近くにあります。[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

当時は人々により「本当に美しい太陽の滝壺」を意味する「マ・ティダ・ヌ・コモリ」と呼ばれていたそうです。転訛して「マテリヤの滝」と今日的な呼び名となったとされています。落差は10mほどでしょうか。滝周辺は鬱蒼とした森に覆われ、滝壺の上空のみが抜けていて太陽の光が差し込んでいたといいます。さぞ天国への開いた窓のようで神秘的だったことでしょうね。130411マテリヤの滝案内板@エコカフェ(奄美大島エコツアー)S.jpg130411岸壁工事とマテリヤの滝@エコカフェ(奄美大島エコツアー)S.jpg

現在では容易にアクセスできるので、奄美大島を初めて訪れる人にはぜひ足を向けて欲しいですね。マイナスイオンが溢れ清涼感を身体中で感ずることができるでしょう。

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タテヤマスギ(立山杉)の極相林を

ビーグル号の航海日誌 2014年07月14日 21:25

08071タテヤマスギ@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー).jpg080712阿弥陀ヶ原@エコカフェ.jpg北アルプス北部に位置する劔岳、立山を中心に天然分布しているスギをタテヤマスギと呼んでいます。いわゆるスギの一品種とされます。。[2008年7月12日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]

標高1000mから1600mにかけて、およそ10万年前に立山火山の噴火で形成された美女平や阿弥陀ヶ原溶岩台地が展開し、タテヤマスギの優占する森(極相林)が見られます。なかには樹齢が1000年を超えるような巨木も多く残っているそうです。積雪4mを超える豪雪地帯で逞しく生き長らえている兵なのです。

ところで、同じように豪雪地域に自生するアシウスギは地面に着いた枝から根が出て伏条更新するなどの特徴があって、芦生地域に限られ、スギの亜種とされています。

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