ノコギリヘラシダ(鋸箆羊歯)は野生交雑種

ビーグル号の航海日誌 2013年12月09日 22:41

120922ノコギリヘラシダ胞子蓑群@エコカフェ.JPG小石川植物園のシダ植物コレクションからノコギリヘラシダを紹介します。本種はヘラシダとナチシケシダとの自然交雑種と考えられています。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@阿部]

ノコギリヘラシダ(鋸箆羊歯、学名:Deparia ×tomitaroanum)はイワデンタ科オオシケシダ属の常緑性シダ植物。野生交雑種。分布は本州千葉県以南、四国、九州、南西諸島、国外では台湾に及び、山地の林内や沢沿いの岩場などに自生。草丈は15pから50pほど、根茎は長く這い茶褐色の鱗片がつく。120922ノコギリヘラシダ@エコカフェ.JPG葉は単葉、葉身10pから30pほどの披針形から線形、葉丙は針金状、葉身はヘラシダに似るが縁が切れ込み、基部に近いほど羽片は小さく、より深く切れ込む特徴があります。胞子嚢群(ソーラス)は線状、裂片の中肋近くから辺縁に至ります。

自然界のなかでは同一先祖種から種分化したものが、野生交雑して種を代々紡いでいく例は多くあると考えられる。そして、分類学的にはやがて交雑雑種としてではなく、独立した単独種として取り扱われるものもあるのだろうと思います。


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