マメホコリ(豆埃)は奇妙な生命体

ビーグル号の航海日誌 2013年10月10日 22:19

071012マメホコリ@白神山地 112.jpg白神山地の深い森でみた朽木に着生するマメホコリ、変形菌としては大きいので見つけやすい。草花教室で取り上げたが、変形菌は変形体と呼ばれる栄養体が移動しながら微生物を摂食する動物的性質と子実体を形成し胞子により繁殖する植物的(菌類的)性質を併せ持つ奇妙な生命体です。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

マメホコリ(豆埃、学名:Lycogala epidendrum(L.)Fr.)はコホコリ目ドロホコリ科の変形菌。分布は本州、四国、九州、世界に広く、(暖かい地方では1年を通じ、)森林内の腐った木の上に散生・群生。子実体は着合子蓑体型で無柄、最大径約15oの亜球形の黄褐色か暗褐色、表面の皮層からは糸状の擬細毛体がつきます。皮層が裂開して内部の細毛体(胞子と細紐が網目状に繋がった構造体)が膨張した弾みに、桃色がかった灰色の胞子が飛散します。変形体(粘菌アメーバ)は原形質の塊でアメーバ運動により微生物を摂食しながら移動します。胞子は発芽により鞭毛をもつ単相のアメーバ状細胞を放出します。増殖は2パターあり、単相のアメーバが2分裂を繰り返す場合と、異なる性の細胞と出会うと接合し2相となり、細胞分裂を伴わない核分裂を繰り返し、無数の核を持つ大きな粘菌アメーバに成長する場合とがあります

南紀白浜にある京都大学フィールド科学教育研究センター「瀬戸臨海実験所」でフィールド実習をした時に南方熊楠記念館を訪ねたことがありますが、南方熊楠博士はこの分野の第一人者です。極めて特異な振る舞いをする生命体ですが、森の中で一体どんな役割を果たしているのでしょう。


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