ナガサルオガセ(長猿尾枷)の神秘性

ビーグル号の航海日誌 2013年09月13日 03:49

130908ナガサルオガセ@エコカフェ(桧枝岐村).JPG檜枝岐村の御池ロッジから燧裏林道をしばらく進むと姫田代湿原。雲霧が湧き立ち、雲が流れ、時折、聖雨が舞う。呼吸を正し湿原の静寂を独り占めにする。周囲を取り囲み湿原に攻め入る針葉樹林のひとつに緑白色の絹糸を纏っている。サルオガセだと教えられる。さてサルオガセの仲間は日本に40種、ナガサルオガセではないかと思う。専門的にはナガサルオガセも共生する藻類によって4種に整理されるという。[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]

130908姫田代周辺の森@エコカフェ(桧枝岐村).JPG130908ナガサルオガセ遠景@エコカフェ(姫田代).JPGナガサルオガセ(長猿尾枷、学名:Usnea longissima Ach.)はウメノキゴケ科サルオガセ属の懸垂型の樹状地衣類分布は北海道、本州中部地方以北、国外では北半球冷温帯に広く、亜高山帯の針葉樹などの樹皮や枝先に付着し懸垂。草丈は50pから100p、時に300m、地衣体は糸状で二叉に分枝する程度、主軸は径1、2oほど、皮層を欠き灰緑色、主軸に直角に長さ1、2pほどの小枝をたくさんつけるという。サルオガセは菌類とは異なり、藻類を共生しているため空気中の水分と藻類の光合成を頼りに成長し、栄養を他から一切取ることはないことから仙人みたいといわれます。

別名に霧藻、蘿衣、下苔(くだりごけ)、キツネノモトユイ、クモノアカなどあるという。乾したものを松蘿(しょうら)といい鎮咳・利尿剤などの民間生薬としています。実際に霧が立ち込める森で樹枝から垂れ下る様子は神秘的に感じられるでしょう。


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入笠山(標高1955m)から大阿原湿原に向かう途中で見られる群生するナガサルオガセ[2014年9月13日撮影:入笠山事前視察@山崎]
140913ナガサルオガセ@エコカフェ (2).JPG140913ナガサルオガセ@エコカフェ.JPG
 入笠湿原でも見られます。みなカラマツの枝から長く垂れ下っています。

 2015.2.16追記
 
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