ミヤマカンスゲ(深山寒菅)の群落を

ビーグル号の航海日誌 2013年08月11日 00:00

130720ミヤマカンスゲ@エコカフェ.JPG棒ノ折山(標高969m)の白谷コースは渓流沿いの変化に富んだよい登山道。ロープあり、鎖場あり、幾つもの滝があってマイナスイオンが一杯なのが嬉しい。断層沿いに渓流が落下しているようで、大きくX字露岩が開いている場所にはカンスゲの仲間の群落が唯一見られました。葉に三脈が認められること、群落の様子からミヤマカンスゲとします。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@阿部]

ミヤマカンスゲ(深山寒菅、学名:Carex dolichostachya Ohwi.)はカヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草。130720岸壁にミヤマカンスゲ@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州に及び、暖温帯上部から冷温帯の丘陵や山地の落葉広葉樹林下や林縁などの湿った場所に自生。草丈は20cmから50cmほど、葉は根生し、基部の鞘は紫褐色、葡匐茎はないため大きな株になります。葉はやや柔らかめで平滑、幅5mmから10mmほどの線形、葉縁は僅かにざらつきます。葉面はM字型の三脈が緩やかに目立つのが特徴です。ただし、変異が大きい(6種の変種が知られる)ことに留意。花期は3月から6月頃、有花茎の先に1個の雄小穂をつけ、その下に数個の細い雌小穂をつけます。果胞は長楕円形で疎らに毛が生えます。

スゲ属は世界に2000種、日本でも200種超の大きな属を形成。毎年、新種も発見され、種分化が著しいようだ。ミヤマカンスゲの仲間(ヌカスゲ節)には、日本では葉に三脈のないカンスゲ、三脈と葡匐茎のあるオクノカンスゲ、小型のヒメカンスゲ、葉の細いホソバカンスゲ、四国以南の山地岩場に自生するイワカンスゲなどが知られています。エコカフェの小山博滋先生はこの分野の大家です。これまた奥が深いのです。


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◎「しろがねの森」路傍の植物コーナー林床でみたミヤマカンスゲ[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]
130505ミヤマカンスゲ@エコカフェ.JPG130505ミヤマカンスゲ@エコカフェ(自然教育園).JPG
 茎先には線形の雄花穂がつきます。

 2014.3.1追記



◎立山新室堂乗越からの下山途中で見た花穂をつけるミヤマカンスゲ[2008年7月12日撮影:立山雷鳥エコツアー@阿部]
080711ミヤマカンスゲ@エコカフェ(立山雷鳥エコツアー) 136.jpg080711ライチョウ@立山雷鳥エコツアー 126.jpg
 雷鳥も見られました。

 2014.6.26追記
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