パイオニア植物、ヤシャブシ(夜叉五倍子)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月23日 09:29

130720ヤシャブシ@エコカフェ.JPG埼玉の名栗にある有間ダム湖畔はパイオニア植物を観察するのにちょうどよいようだ。ネムノキアカメガシワリョウブ、ヤシャブシなどの大きな個体が湖畔林を形成しています。根に根粒菌を共生し、空気中の窒素を固定しています。ここではヤシャブシを紹介します。[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]

ヤシャブシ(夜叉五倍子、学名:Alnus firma Siebold et Zucc.)はブナ目カバノキ科ハンノキ属の落葉小高木。130720ヤシャブシ果実@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州福島県以南(太平洋側)、四国、九州に及び、シイ・カシ帯上部からブナ帯の山地や平地の日当たりのよい荒地などに自生。樹高は10mから15mほど、樹皮は灰褐色、若木で横目、老木で不規則に縦裂し剥離、枝はよく分枝します。葉は互生し、葉身4cmから10cmほどの狭卵形で葉縁に細鋸歯、葉先はやや尖ります。側脈が目立つのが特徴です。花期は3月から4月頃、雌雄異花、葉の展開前に前年枝先の葉腋から尾状の雄花序を数個下垂、枝の下部の葉腋から穂状の雌花序を斜上させます。果穂は長径約2pの卵形の多花果で緑色から茶色に熟し、麟片に3.5mmほどの翼のある堅果をたくさん抱えます。風媒花で風散布なのです。

名前の由来は果穂が夜叉に似ていること、タンニンを多く含むことから、五倍子の代用として黒色の顔料、お歯黒に使われてきたことにあります。近年、花粉によるアレルギーが懸念されています。この仲間には葉裏に毛が多いものにミヤマヤシャブシ、三宅島など海岸で見られるものにオオバヤシャブシがあり、よく目にする植物ですね。


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