高山植物の魅力(92)/ザゼンソウ(座禅草)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月16日 21:52

130706ザゼンソウ@エコカフェ(小日向山).JPG130706ザゼンソウ果実@エコカフェ(小日向山).JPG平地はうだる暑さ。北アルプス小日向山(標高1907m)は白馬三山の前衝山であって斜面の所々に白い残雪が見られます。高山の短い夏の始まりを目前に、今は早春を告げる花が咲き誇っています。ミズバショウと色合いが真逆のザゼンソウもそのひとつです。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部・中村敏之]

ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus (L.) Salisb. ex W.P.C. Barton)はサトイモ科ザゼンソウ属の多年草。分布は本州中部地方以北、北海道、サハリン、東シベリア、朝鮮半島に及び、亜高山帯の湿地や水辺などに自生。130707ザゼンソウ花@エコカフェ.jpg草丈は40cmほど、地下茎は太く、葉は根生し有柄、葉身40cmほどの円心形です。花期は3月から5月頃、葉の展開前に舟形の厚い仏炎苞に包まれた長さ2cmほどの楕円形の肉穂花序をだし、個もの小花を裂かせます。小花は雄蕊4本、雌蕊1本、自家不合和のため雌性先熟の戦略を取ります。しかも、花序にはミトコンドリアを多く含む発熱細胞があって、呼吸熱を発し周囲の氷雪を溶かし、悪臭を放って積極的にポリネーターである昆虫が少ない時期に積極的に種を残そうと努力しているのです。種子はスポンジ状の果序に埋まり、水散布のほか野ネズミの貯蔵行動によっても散布(貯蔵散布)されます。

根茎にシュウ酸カルシウムやサポニン配合体を含み毒草とされます。名前の由来は仏炎苞に包まれた肉穂花序の様子を座禅を組む僧侶の姿に見立てたことにあります。別名に達磨大師に見立てて「ダルマソウ」とも呼ぶそうです。なお、日本にはザゼンソウのほかにヒメザゼンソウとナベクラザゼンソウが見られます。


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