高山植物の魅力(88)/ミズバショウ(水芭蕉)

ビーグル号の航海日誌 2013年07月10日 23:18

130706ミズバショウ花@エコカフェ.JPG梅雨明け当日だったようです。山の上は曇りがちで涼しさが支配していました。北アルプス小日向山(標高1907m)の登山道脇の湿原や谷が開けた湿った場所などではミズバショウが群生していました。尾瀬ヶ原で見たものよりずいぶんと小さな個体が多く、栄養分が少ないためなのかと思いました。[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]

ミズバショウ(水芭蕉、学名:Lysichiton camtschatcense Schott)はサトイモ科ミズバショウ属の多年草。130706ミズバショウ群落@エコカフェ(谷筋).JPG130706ミズバショウ花@エコカフェ (2).JPG分布は北海道、本州中部地方以北と岐阜県天生湿原や兵庫県加保坂峠、千島列島、シベリア東部、サハリン、カムチャッカ半島に及び、山地地帯から亜高山帯の湿原や水辺、林下の湿地などに自生。草丈は40cmから90cmほど、地下茎は直入しときに1m、葉は茎頂部から根生し有柄、葉身は長楕円形、花後に大きくなります。花期は4月から7月頃、萌芽展開と同時に白色の仏焰苞に抱かれた円柱形の肉穂花序をだし、多数の両性花を密に咲かせます。両性花は先ず雌蕊が露出し、後から雄蕊が花序表面に出現し、花粉を放出、自家受粉も可能という。このような「雌性先熟」はイネ科などの風媒花によく見られるそうです。果穂は花序が成長した緑色の肉質、熟すとスポンジ状の果肉とともに長径約5mmの半球形で褐色の種子が水散布されます。種子は乾燥に弱く休眠性はないそうです。

名前の由来は「芭蕉布」の原料になる熱帯・亜熱帯地方に原産のイトバショウの菜に似ていることあります。サトイモ科の一部に特有ですが、葉にはシュウ酸カルシウム、根茎にはアルカロイド成分が含まれているそうです。


関連記事(高山植物の魅力(87)/コマクサ(駒草))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎燧ヶ岳(標高2356m)北斜面に伸びる燧裏林道沿いの湿地でよく見かけるミズバショウ[2013年9月8日撮影:桧枝岐歌舞伎視察@山崎]
130908ミズバショウ群生@エコカフェ.JPG130908ミズバショウ@エコカフェ.JPG

 栄養葉がどんどん大きくなっています。根茎にせっせと栄養を運び翌年の雪解けに備えます。

 2013.9.12追記

◎立山弥陀ヶ原で見られたミズバショウ[2015年8月10日撮影:立山弥陀ヶ原@中村敏之]
11870867_876900452398626_2264418627874111496_n[1].jpg11836672_876900499065288_6187264788734593434_n[1].jpg
 2015.8.24追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/70778658
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ