シマムラサキ(島紫)は固有種三兄弟

ビーグル号の航海日誌 2013年01月05日 10:08

070613シマムラサキ@エコカフェ(小石川植物園).jpgこれまでにオオバシマムラサキウラジロコムラサキを紹介しました。ここではムラサキシキブ属の小笠原固有種三兄弟の最後、シマムラサキを紹介します。小石川植物園で保護飼育。シマムラサキの仲間は、同一の種、おそらくは偶然に島に辿り着いた本土系のムラサキシキブが、絶海の孤島としての極度の乾燥、風衝、雲霧など特異な環境に適応したことが三兄弟を生んだのだと考えられます。[2007年6月13日撮影:小石川植物園における小笠原関係の調査@山崎]

シマムラサキ(島紫、学名:Callicarpa glabra Koidz.)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の常緑低木。小笠原固有種で絶滅危惧TA類(CR)分布父島、兄島に限り、林内部のやや湿潤な場所に自生樹高は2mから3mほど、葉は対生し有柄、葉身5cmから10cmほどの長楕円形で鋸歯があり葉先は尖ります。オオバシマムラサキに比べて細長く小さいのが特徴です若葉や葉柄には白い毛が生えるが、成長とともに脱落します。葉裏には腺点が密につきます。花期は5月から6月頃、雌雄異株、葉腋から集散花序をだし、淡桃紫色の小花をたくさん咲かせます。小花は筒状で花冠が4裂。雄花は雄蕊4本が長く雌蕊花柱が短く子房が不稔、雌花は雌蕊が雄蕊と同じくらい長く雌蕊花粉は発芽力がありません。果実は径約3、4mmの球形の核果で秋に濃紫色に熟します。

やはりオオバムラサキシキブが基本進化形であって、ウラジロコムラサキとシマムラサキは乾燥の厳しい場所とやや湿潤な場所といった具合に棲み分けをしていることからも時間軸の上では後から適応放散していったと考えるべきなのではないでしょうか。

関連記事(ムニンハナガサノキ(無人花笠の木)の不思議)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎小笠原父島のサンクチュアリーの森で見たシマムラサキとオオバシマムラサキ[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]100507シマムラサキ&オオバシマムラサキ@サンクチュアリー.JPG

 両者の葉の違いがよく分かりますね。

 2013.1.5追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/61228338
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ