高山植物の魅力(79)、オンタデ(御蓼)

ビーグル号の航海日誌 2012年12月15日 16:47

090922オンタデ雌株1@エコカフェ.JPG090922オンタデ雌株2@エコカフェ.JPGこの冬の寒さは厳しく、冬山遭難のニュースが重苦しいですね。近年、危険に対する人びとの注意力が散漫になっているような気がします。これまで安全や安心は空気のように当たり前のような存在と受け止められていたのでしょう。上高地へ向かう道路も冬期閉鎖され、白銀の静かな世界が広がっるのでしょう。ここでは初秋に撮影したオンタデを紹介します。写真は雌株です。[2009年9月22日撮影:上高地@山崎]

オンタデ(御蓼、学名:Aconogonon weyrichii (F.Schmidt) H.Hara var. alpinum (Maxim.) )はタデ科オンタデ属の多年草。ウラジロタデの高山タイプで日本固有種。分布は北海道大雪山系、本州中部地方以北に限り、亜高山帯から高山帯の風衝地、草地、砂礫、岩礫地、溶岩原などに自生。草丈は30pから100pほど、根は太く長さ1mにも及び、茎は時に帯紅紫色です。葉は互生し有柄、葉身15pから20pほどの卵形から長卵形で全縁、葉先はやや尖ります。葉表裏とも最初に毛が生えるが成長とともに脱落します。花期は7月から10月頃、雌雄異株、茎上部の葉腋から総状花序をだし、白色(花の終りの頃には帯紅色)の小花をたくさん密に咲かせます。小花は花弁は無く萼片5裂、雌花は雄蕊が退化し、雄花は雌蕊が退化します。果実は痩果で翼3つあり、紅色に熟します。

低地に自生するイタドリやオオイタドリはイタドリ属として別属で扱われています。イタドリの高山タイプオノエイタドリもイタドリ属に分類されます。オノエイタドリの紅色の花を咲かすものをメイゲツソウまたはベニイタドリとも呼ぶそうです。特に、富士山に自生するオノエイタドリをフジイタドリとも呼びます。なんともややこしいです。その上、オノエイタドリは葉の基部切形で、オンタデは葉の基部が丸いとしますが、混生地で両者を区別するのはほとんど困難です。


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◎長野県唐沢ヒュッテからコ沢園へ向かう途中の登山道脇の林縁で見たオンタデ雄株[2009年9月22日撮影:上高地@山崎]090922オンタデ雄花 (2)@エコカフェ.JPG090922オンタデ雄花@エコカフェ(上高地).JPG

 2013.8.12追記





◎富士山5合目からの登山道脇で見たオンタデ[2010年7月10日撮影:第7回自然観察会@山崎]
100710オンタデ@エコカフェ(富士山).JPG100710オンタデ蕾@エコカフェ.JPG
 五合目から八合目にかけてオンタデが見られます。五合目以下にはオノエイタドリになります。

 2014.7.8追記
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