ヘラナレンも木本化

ビーグル号の航海日誌 2012年12月13日 09:49

120102ヘラナレン@エコカフェ.JPG小笠原諸島に自生するキク科の植物で独自に進化し木本化したものとしてヘラナレンがあります。写真は亜熱帯農業センターで保護栽培されているものです。先に紹介した母島のごく一部に分布するワダンノキやユズリハワダンも同様に木本化しています。この進化現象は島嶼効果のひとつでしたね。[2012年1月2日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]

ヘラナレン(学名;Crepidiastrum linguaefolium (A. Gray) Nakai.)はキク科ニガナ属の常緑小低木。120102ヘラナレン開花後@エコカフェ.JPG小笠原固有種、絶滅危惧TA類(CR)。分布は母島列島(母島、妹島、姪島)に限り、日当たりのよい風通しのよい林縁や草地などに自生(戦前までは父島でも野性自生)。アフリカマイマイノヤギなどの食害による枯死など個体数を減らしています。実生による更新も見られないそうです。樹高は1mから1.5mほどで、全株無網、葉は互生し枝先に輪生状に集生。葉身は10pほどの舌状倒披針形で全縁、葉先は鈍頭、基部で茎を包み、主脈が目立ち葉裏に突出します。花期は10月から11月頃、枝先近くの葉腋に円錐花序をだし、白色の5弁の小花を多数咲かせます。果実は翌年1月頃に熟します。ただし、訪花する在来ハナバチ類がグリーンアノールの犠牲になり結実する個体も激減しているそうです。まさにピンチです。

ヘラナレンと同じニガナ属で小笠原固有種のものとして、父島・母島に自生する常緑低木のユズリハワダン、父島にのみ自生する多年草のコヘラナレンが知られています。どちらも絶滅危惧TA類に指定されてます。世界自然遺産に登録された小笠原諸島ですが厳しい現実が目の前に横たわっているのです。


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