樹幹に着生するサジラン(匙蘭)の見事な群落

ビーグル号の航海日誌 2012年11月12日 20:40

121028サジラン@エコカフェ.JPG伊勢神宮内宮境内の大きなクスノキの樹幹におびただしい数のノキシノブに似たシダが着生していました。日本に自生するノキシノブの仲間には数種が知られているので調べてみることにしました。なんと写真をよく観察すると胞子嚢群のつき方がノキシノブの仲間とは全く異なり、サジランであるとわかりました。サジランといってもランの仲間ではないのです。[2012年10月28日撮影:伊勢神宮@山崎]

サジラン(匙蘭、学名:Loxogramme dulouxii Christ)はウラボシ科サジラン属の常緑多年生の着生シダ植物。121028クスノキ巨木群@エコカフェ.JPG分布は本州福島県以南、四国、九州、国外では朝鮮半島済州島、中国西南部、台湾、タイ、ヒマラヤに及び、温帯上部の林内の岩上や樹幹に着生。根茎はよく匍匐し鱗片が密生、葉は単葉でやや厚い皮質、葉身15cmから40cmほどのへら形で全縁、無毛、葉先は尖ります。葉柄はごく短く下部が黒褐色で中肋が盛り上がるのが特徴です。胞子嚢群(ソーラス)は包膜を欠き、中肋と鋭角で側脈に沿って線形につきます。

サジラン属の仲間は、旧世界の熱帯アジアを中心に35種が分布し、日本にはサジランの他に似ているが葉柄下部が緑色で中肋が盛り上がらないイワヤナギシダ、胞子嚢群が葉の上半分に限られ湿性を好むヒメサジランが知られています。おもしろいことに熱帯アメリカのメキシコに1種のみ隔離分布しているそうです。


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◎千葉市大草谷津田のスダジイの樹幹下部に着生するサジラン[2014年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]
140316サジラン@エコカフェ.JPG
 2014.3.30追記
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