ハイイヌツゲ(這犬黄楊)は多雪地に

ビーグル号の航海日誌 2012年11月03日 23:03

081025ハイイヌツゲ@エコカフェ.JPG尾瀬ヶ原。秋晴れのもと高層湿地の植物は枯れて黄金色に輝いていることでしょう。湿原に点在する大小様々な地塘には空の青さを映し出しコントラストをつけていることでしょう。ヨッピ川や沼尻川に沿う拠水林のほかにも木道脇の土壌が溜まりやすい場所ではハイイヌツゲなどが見られ、湿地の植生遷移を観察することができます。ヤチイヌツゲとも呼びます。[2008年10月25日撮影:第3回自然観察会@阿部]

081025尾瀬ヶ原木道@エコカフェ.JPGハイイヌツゲ(這犬黄楊、学名:Ilex crenata Thunb. var. paludosa (Nakai) Hara.)はモチノキ科モチノキ属の常緑低木。イヌツゲの変種。分布は本街道、本州東北地方から中国地方の主に日本海側、サハリンなどに及び、低地から山地の多雪地の湿地などに自生。樹高は50pから150cmほど、樹幹は這うように横に伸び、よく分枝し斜上。葉は互生し厚く光沢があり、葉身は1pから2pほどの長楕円形から楕円形、葉縁に浅鋸歯、葉先は小さく尖ります。花期は6月から7月頃、雌雄異株、葉腋に径約4oの小さな白色から淡黄色の花を咲かせます。花弁と萼片は4枚、雄蕊は4本、雌蕊1本。雄花は多数咲き、雌蕊が退化、雌花は疎らに咲き、雄蕊が小さく退化しています。果実は径約6oの球形の核果、秋に黒色に熟します。

イヌツゲはモチノキ科でツゲ科のツゲ(黄楊、柘植)とは異なるグループに属します。ツゲは葉が対生し材が緻密で堅いため版木や将棋の駒、櫛、数珠などに利用されます。葉が似ているがツゲのようには役立たないことから「イヌ」を付けられたのでしたね。何とも不名誉なことです。


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タグ:尾瀬 広域種
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