ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草)も南方系

ビーグル号の航海日誌 2012年10月29日 00:49

121027ホザキノミミカキグサ@エコカフェ.JPG葦毛湿原での湿生植物3番バッターはホザキノミミカキグサです。ミミカキグサの近縁種です。両者は混生するがホザキノミミカキグサのほうがやや乾燥した場所でも見られるようです。地下茎に捕虫嚢をつけ、虫を捕獲し窒素やリン、カリなどを吸収することで貧栄養な湿原の環境下でも種を紡いでいけるのです。[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]

ホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻き草、学名:Utricularia caerulea L.)はゴマノハグサ目タヌキモ科タヌキモ属の南方系の湿性植物で多年草(本州などの寒さの影響を受ける場所では1年草)。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外では朝鮮半島、中国、台湾、インドなどに広く、貧栄養な湿地や溜池縁などに自生。草丈は10pから30pほど、葉は葉身数oのへら形の鱗片葉です。穂虫嚢は葉柄や地下茎につき、口部がラッパ状で動物性プランクトンを捕食します。
花期は7月中旬から11月下旬、花茎を細く長く伸ばし、花柄のごく短い淡紫色の小さな花を数段に複数個咲かせます。名前の由来はこの様子を穂状に見立てたことにあります。花は幅3oから5oほどの唇形花、上唇は小さく、下唇はやや大きく、くし型の白い斑紋が入り、下向き前方に突き出た先の尖った距がつきます。果実は球形の刮ハで萼に包まれ、極小の種子がたくさん入っています。

タヌキモの仲間に見られる捕虫方式を袋わな方式といい、水中で袋の中に虫を吸い込む方法のことを指します。他の方法には、モウセンゴケやムシトリスミレのような粘着式、ハエトリグサのような挟みわな式、ウツボカズラのような落とし穴式があります。食虫植物に何がそのような機能を獲得せしめる環境要因だったのでしょうか。それとも全くの偶然なのでしょうか、不思議ですね。


関連記事(ミミカキグサ(耳掻き草)は南方系)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/59615782
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ