大学改革は子どもの目線で

ビーグル号の航海日誌 2012年10月23日 08:48

110723芦生の森の中で@エコカフェ.jpg中央教育審議会高大接続特別部会で大学入試改革の協議がスタートしたそうです。新聞報道によると論点のひとつに時代を風靡したAO(アドミッションオフィス)入試の見直しは論点のひとつになりそう。AO入試は1990年に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで日本では初めて導入された。[2011年7月23日撮影:京都大学芦生公開講座2011@阿部]

墨守主義の教育現場において、それまでの知識偏重の画一的筆記試験の限界を超え、高校の成績や小論文、志望理由書、面接などを組み合わせる「欧米流のきめ細かな選抜」を導入した。草木から何を学ぶか@エコカフェ.JPG多様な学生を入学させ、マンネリ化したキャンパスに創造性の高いチャレンジングな人材創出のチャンスを狙ったものです。

この20年、IT市場を中心に新たなベンチャー企業の誕生し、時に異端児的な経営者の出現を見ながらも日本経済を活性化させ時代を牽引することが期待されてきた。ところが、全国の大学の7割がAO入試を導入し、8.5%の学生がAO進学しているが、このところ定員枠を満たせない実態が明らかになっているという。

どんな革新的な制度もやがては陳腐化する。制度が普遍性を貫くことなく運用する側も利用する側もついつい当初の思いとは別にやがて堕落していく。人の常のようなものです。教育においてはとりわけ多様な人材を一律の基準で扱えるのかといった問題がありそうだ。多様性の本質は価値観であって創造性であると捉えるべきであり、そのためにも知識レベルは一定の一律的な基準に基づくほうがよいに決まっている。

そのうえで、価値観の多様性こそが発見や気づきを通じて創造性高い学業活動を生み出すことを忘れてはいけないのではないか。時代がグローバル化し価値観の異なる文明社会とともに社会経済活動をしなければならないとすれば、自ずと理解できよう。子どものうちに気づきや創造性を養い、しなやかで芯のある思考ができるおとなになってもらいたいものです。幼稚園から大学まで通して考えたいですね。


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