ムクノキ(椋木)の武装は

ビーグル号の航海日誌 2012年10月08日 02:22

120922ムクノキ樹皮@エコカフェ.JPG120922ムクノキ@エコカフェ(小石川植物園).JPG小石川植物園には様々な樹木がコレクションされています。針葉樹、落葉樹、常緑樹まで多種多様であって東南アジア、東アジアのものも集められています。ここではムクノキを紹介します。[2012年9月22日撮影:小石川植物園@山崎]

ムクノキ(椋木、学名:Aphananthe aspera (Thunb.) Planch.)はイラクサ目ニレ科ムクノキ属の落葉高木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、台湾、中国に及び、温暖な低地から山地までに自生。人家周辺や神社などで巨樹が残されています。樹高は約30mで樹幹径1m超、樹皮は淡灰褐色で平滑、老木では基部が板根状で樹皮が剥がれます。葉は互生し、葉身4pから10pほどの卵形か狭卵形で鋸歯があり葉先は尖ります。葉表はケイ酸質物質に覆われざらざらし細かな剛毛も生えます
花期は4月から5月頃、雌雄同株ですが、葉の開出とともに葉腋に淡緑色の小さな5弁花を咲かせます。雄花は本年枝下部に多数つき萼片5枚、雄蕊5本のみ、雌花は本年枝上部に数個つき筒状の萼片と2裂した雌蕊花柱のみからなります。果実は径7oから12oほどの卵状球形の核果で秋に熟すと黒色になります。この果実は甘いのでムクドリなど野鳥が好んで食し、種子を鳥散布してくれます。


葉をケイ酸質物質で武装する防御戦略は、イネ科、カヤツリクサ科では当たり前だそうですが、木本では珍しいことだそうです。単に強い日差しから守るだけではなく虫から身を守る手段にもなっているのです。古く人びとはこの葉を紙やすりのように利用したそうです。知恵比べですね


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◎高知市内にある山翆園の庭園に堂々と根を下ろし樹冠を広げるムクノキ[2007年12月13日撮影:高知市内]071213高地山翠園ムクノキ.jpg

 牧野植物園の帰りに寄りました。ムクドリが大群で果実をついばんでいました。

 2012.10.9追記





◎深大寺境内で見たにひときは立派なムクノキの老木と若い果実[2012年10月13日:深大寺@山崎]121013ムクノキ@エコカフェ(深大寺).JPG121013ムクノキ果実@エコカフェ.JPG

 黒色の果実を羽子板の翅の重りに利用したそうです。

 2012.10.13追記



◎原宿警察署隣のパークコート神宮前敷地内に残るムクノキの大木[2012年11月11日撮影:渋谷区原宿@山崎]121111ムクノキ樹皮@エコカフェ.JPG121111ムクノキ@エコカフェ.JPG

 2012.11.11追記





◎浜離宮恩賜庭園に植栽されている果実をつけるムクノキの大木[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@山崎]130512ムクノキ老木@エコカフェ.jpg130512ムクノキ果実@エコカフェ.jpg

 2013.5.16追記





◎国立科学博物館附属自然教育園内で見られる大きなムクノキ[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]
141130ムクノキ樹皮@エコカフェ.JPG141130ムクノキ@エコカフェ.JPG
 2014.12.5追記






◎根津美術館庭園で見られた新葉を展開する大きなムクノキ[2015年5月4日撮影:根津美術館@山崎]
150504ムクノキ樹肌@エコカフェ.jpg150504ムクノキ樹冠@エコカフェ.jpg
 2015.5.5追記






◎神奈川県立東高根森林公園内で見られた大きなムクノキ[2015年10月24日撮影:自然観察会@東高根森林公園@阿部]
151024ムクノキ@エコカフェ.JPG151024ムクノキ樹幹@エコカフェ.JPG
 2015.10.26追記

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