ムサシアブミ(武蔵鐙)は照葉樹林の森に

⇒こどもたちと 2012年10月07日 08:05

12029ムサシアブミ@エコカフェ.JPG先週末に赤城自然園を一年振りに子どもたちの自然体験のために訪れた時に気づいたことは、森の林下の植生の変化が確認されたことでです。スギ林の林床に植栽したオシダに加えて、他の樹種の林下や林縁にシシガシラジュウモンジシダイノデの仲間など多様なシダ植物やマムシグサの仲間のムサシアブミなどの進出が見られます。[2012年9月29日撮影:子ども自然体験プログラム2012@山崎]

ムサシアブミ(武蔵鐙、学名:Arisaema ringens (Thunb.) Schott)はサトイモ科テンナンショウ属の多年草。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島、中国に広く、海岸に近い照葉樹林内のやや湿った場所などに自生。草丈は30pから60cmほどで葉は3出複葉が2枚、小葉は葉身10pから30pほどの楕円形で全縁、先が尖ります。
花期は4月から5月頃で葉柄の間から短い花茎をだし、葉より低い位置に仏円苞に包まれた肉穂花序をつけます。仏炎苞は暗紫色や緑色で白い縦筋が入り、舷部は袋状に巻き込み、口辺部は耳状に張り出し、花序に白色の棒状の付属体がつくのが特徴です。もちろん、他のこの仲間と同じように雌雄異株で栄養状態の良い大きな個体は雌株、悪いものは雄株です

名前の由来は仏炎苞が武蔵野国でつくった馬具の鐙(あぶみ)に似ていることにあるそうです。ムサシアブミの他に葉が3出複葉になるものに、四国と九州の落葉樹林に自生するミツバテンナンショウが知られています。ムサシアブミとは棲み分けをしているのですね。


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◎国立科学博物館付属自然教育園で観察したムサシアブミ[2009年5月23日撮影:第31回草花教室@阿部090523ムサシアブミ仏炎苞@エコカフェ(自然教育園).JPG090523ムサシアブミ@エコカフェ(自然教育園).JPG

 苞は葉が変形したものです。写真がぼけていますが、肉穂花序に白い付属体がついているのが分かります。

 2012.10.7追記

◎「しろがねの森」路傍の植物コーナーでみたムサシアブミの仏炎苞[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]130505ムサシアブミ@エコカフェ.JPG130505ムサシアブミ花@エコカフェ.JPG

 2013.5.5追記





◎奄美大島「フォレスト・ポリス」敷地内のホルトノキの林下でみたムサシアブミ[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]
130413ムサシアブミ@エコカフェ奄美大島エコツアー_526s.jpg130411ムサシアブミ@エコカフェ奄美大島エコツアー_527s.jpg

 「リュウキュウムサシアブミ」と呼ぶこともあるようです。

 2013.8.22追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
赤城自然園に定期的に訪問しされているので森の微妙な変化、遷移の様子が分かるのですね。
赤城自然園が造られた自然だからこそ手入れの仕方や管理の方針が変わることでその変化も影響を受けることになるのですね。
自然の力はほんとうにすごいんですね。エコカフェの皆さんの観察力、というよりか気づきの感度の高さに感心致します。
Posted by 森の妖精 at 2012年10月07日 08:17
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