ツルアリドオシ(蔓蟻通し)の果実は合着

ビーグル号の航海日誌 2012年09月25日 00:56

071012ツルアリドウウシ@白神山地 053.jpg晩秋ともなると森はすっかり冬支度を終えて物悲しくなります。牡鹿の鳴き声が澄んだ山の空気でよく伝わるのもこの頃です。森の木々の一部には真っ赤な果実だけを枯れ枝に残したものが目立つようになり、足元を注意すればツルアリドオシの赤い果実が見られますよ。白神山地十ニ湖の森にて。[2007年10月12日撮影:白神山地エコツアー@阿部]

ツルアリドオシ(蔓蟻通し、学名:Mitchella undulata Siebold et Zucc.)はアカネ科ツルアリドウシ属のつる性常緑多年草。分布は北海道、本州、四国、九州と海外では朝鮮半島南部に及び、低地二次林からブナ帯の林内で落葉の貯まりにくい場所に自生。草丈は10cmから40cmほど、茎は最長40cmも地面上を這いよく分枝し、節から根を出します。茎にはアリドオシのような棘はありません。葉は対生し光沢があり、葉身10mmから15mmほどの三角状倒卵形、葉縁は波打ち、先が短く尖ります。葉の裏表ともに無毛です。
花期は6月から7月頃で茎の先端に白色の小さな筒状花を2個咲かせます。花は長さ10mm前後で先端が4裂し、裂片内面に白色の毛が密生します。花は2型があり、雌蕊が長く雄蕊の短い長花柱花と雄蕊4本が長く雌蕊がほぼ退化した短花柱花があります。花は子房下位で花筒の下で2個が合着しているため、果実は2個が合着した径約8mmの球形の液果で秋に赤く熟します

ツルアリドオシは別名に一両。日本庭園でよく植栽されるセンリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、加えてカラタチバナを百両、ヤブコウジを十両といいます。なんとも粋ですね。


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タグ:広域種
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