三宅島山中でツユクサ(露草)を

⇒森林づくり+α 2012年09月03日 22:27

120902ツユクサ花@エコカフェ(三宅島).JPG私たちが訪れた先週末は三宅島では夜半から明方にかけて猛烈な豪雨になりました。日曜日には一度上がった雨が、朝食後に再び集中的に降りなおしました。雨上がりしてから坪田地区の山中でスダジイの巨樹を目指しながら植生観察のための散策をのんびりとしました。雨粒に濡れた一輪のツユクサの花に出会いました。[2012年9月2日撮影:第5回エコカフェみんなの森づくり@阿部]

ツユクサ(露草、学名:Commelina communis L.)はツユクサ目ツユクサ科ツユクサ属の一年草。120902ツユクサ@エコカフェ(三宅島).JPG分布は日本全土、アジア全域、アメリカ東北部などに広く、草地や道端のやや湿った場所などに自生。草丈は30pから50pほどで茎は下部が地を這ってよく分枝し先がやや立ち上がり、地を這う茎の節から発根することで増殖していきます。葉は互生し葉身5pから8pほどの長卵状披針形、平行脈が目立ち、全縁で先が尖ります。葉の基部は膜質の鞘となり茎を包むのが特徴です。花期は6月から9月頃で、茎の先に二枚貝にような苞葉の中に数個の蕾を抱え、順次一つずつ花を押し出して咲かせます。外花被片は3枚で膜質半透明の白色で目立たず、内花被片は3枚、うち2枚は円形で大きく鮮藍色、残り下側1枚は小さく白色です。雌蕊1本、雄蕊6本、長い2本が完全で4本は黄色い飾雄蕊です。苞葉は二つ折りで無毛又は両側に毛が生えます。

名前の由来は朝咲いたのに午後には萎んで消えてしまうので朝露になぞらえたとする考えや古く「着草(つきくさ)」としたものが転訛したとする考えもあるようです。「着草」とは万葉時代にツユクサの花汁を摺染に用いたことによるそうです。藍色はアントシアニン系化合物(コンメリニン)で、水溶性のため色抜けさせ易いのです。もっとも万葉集では情緒深く「月草」と詠んで儚さを象徴したのでした。


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◎赤城自然園内の林縁で見た花をつけるツユクサ[2011年9月11日撮影:赤城自然園視察@阿部]110911ツユクサ@エコカフェ.JPG

 2013.8.1追記






◎真鶴半島先端にある魚付き保安林内の森林浴遊歩道脇の草地でみた花をつけたツユクサ[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531ツユクサ花@エコカフェ.JPG
 2014.6.1追記






◎三宅島阿古地区の海岸道路や林道脇でよく見られるツユクサ[2014年8月31日撮影:第9回エコカフェみんなの森づくり@山崎]
140831ツユクサ@エコカフェ.JPG140831ツユクサ花@エコカフェ.JPG 
 2014.9.4追記

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