モミ(樅)は受難の中に

ビーグル号の航海日誌 2012年08月12日 05:08

120728モミ大木@エコカフェ(奈良).JPG7月28日、猛暑の中、奈良県の春日山遊歩道周遊コースを散策しました。もちろん私たちのほかに山中を歩いている人はまばらでした。照葉樹林と落葉広葉樹林の尾根筋の混合樹林帯でしばしばモミの大木と幼樹を確認することができました。モミはエコカフェの自然観察会で高尾山など関東周辺の低山に登った時も尾根筋に限って大木が残っているのを観察します。[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@阿部]

120728モミ@エコカフェ(奈良).JPGモミ(樅、学名:Abies firma Sieb. & Zucc.)はマツ科モミ属の常緑針葉樹。軽度懸念(LC)。分布は本州東北地方秋田以南、四国、九州、屋久島に及び、関東周辺では標高1000m付近までにツガとともにシイ・カシなどの照葉樹林帯上部で落葉広葉樹林に混生。日本側には少なく、尾根筋で大木が見られる。樹高は約40m、樹皮は灰褐色で鱗片状に浅く剥離、枝を水平に張り、円錐形の樹冠を形成、葉は枝にらせん状に密生し、無柄、葉身20oから35mmほどの線形で葉先が鋭く2裂します。雌雄異花で雄花は黄緑色の短い円柱形、雌花は緑色で直立。果実は長径約10pから15pの円柱形の球果、熟すと灰褐緑色になり鱗片はばらけて風散布します。

モミは陰樹で照葉樹林帯と落葉広葉樹林帯のせめぎ合いの中にあって、大気汚染に弱いとされていることから個体数を減らしているといわれています。日本にはモミのほか、標高1000m以上の寒冷な気候を好むウラジロモミ、さらに高い標高に自生するシラビソ、多雪地帯に多いオオシラビソ、さらに寒冷な場所を好むトドマツなどが知られています。山の楽しみのひとつですね。

関連記事(雨の雲さんの中を散歩)⇒     関連記事(大台ケ原の調査視察を終えて)⇒

人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎高尾山の尾根筋でよく見かけるモミの大木[2009年9月6日撮影:高尾山@山崎]090906モミ@エコカフェ.JPG090906モミの樹幹@エコカフェ.JPG

 2012.10.8追記








◎川苔山山中で見たモミの幼樹[2010年6月19日撮影:川苔山@山崎]100619モミ@エコカフェ.JPG

 2013.6.26追記






◎奥秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ峰(標高969m)から伸びる稜線上に点在する大きなモミと幼樹[2013年7月20日撮影:棒ノ折山@山崎]130722モミ大木@エコカフェ.JPG130722モミ幼樹@エコカフェ.JPG

 ここでもモミが生きてゆくには厳しいようです。

 2013.7.22追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57553304
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ