高山植物の魅力(45)、チシマフウロ(千島風露)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月11日 22:33

110812チシマフウロ@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道幌尻岳で出会った高山植物のひとつ、チシマフウロです。この仲間には前に紹介したハクサンフウロ、伊吹山と東北地方の一部に隔離分布するイブキフウロ、岡山・広島・島根などの湿原に自生するビッチュウフウロなど地域固有種が多く興味深いです。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

チシマフウロ(千島、学名風露:Geranium erianthum DC.)は フウロウソウ科フウロウソウ属の多年草。分布は北海道から本州東北地方、サハリン、カムチャッカ、アラスカなどに及び、亜高山帯から高山帯の日当たりのよい砂礫地や草地に自生。草丈は20pから50pほどで、茎は直立しやや分枝し、根生葉は長い葉柄があり掌状に5深裂し、裂片はさらに2、3中裂。茎葉は対生または互生し、5か7深裂、2、3中裂するが、葉柄は短い。茎や葉柄には伏毛(下向きの毛)が生えるのが特徴です
花期は6月から8月頃で、茎先に形約3pの淡紅紫色の花をいくつか咲かせます。花は全体として丸っこく、花弁5枚、花弁の内側に紅紫色の縦筋模様が入り、基部に軟毛が生えます。

チシマフウロの仲間はハクサンフウロもそうですが、咲いたばかりの花の雌蕊の柱頭は開かず雄蕊のみが目立ちます。しばらくして雄蕊の葯が脱落すると、雌蕊の柱頭が開いて受粉が可能となり、異なる花の雄蕊からの花粉を受粉してもらうことになります。これを雄性先熟といい、自家受粉を避ける見事な戦略のひとつです


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タグ:広域種
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