高山植物の魅力(44)、アオノツガザクラ(青の栂桜)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月11日 21:43

110812アオノツガザクラ@エコカフェ(幌尻岳).JPG北海道幌尻岳で出会った高山植物のひとつ、アオノツガザクラです。イワヒゲが混生。高山植物の魅力(15)で紹介したツガザクラに似ていますが、ツガザクラは本州福島県以南から鳥取までと四国に隔離分布すること、萼片は浅く基部に腺毛が生えないことで区別ができるといいます。[2011年8月12日撮影:幌尻岳@澤尚幸]

アオノツガザクラ(青の栂桜、学名:Phyllodoce aleutica (Spreng.) Heller)はツツジ科ツガザクラ属の矮性の常緑小低木。分布は本州中部地方以北から北海道、千島、樺太、カムチャッカ、アラスカに及び、高山帯の雪渓や雪田の周辺などの岩場や草地に自生。ハイマツとは棲み分けをし群落を形成することが多いという。樹高は10pから30pほど、茎は地面を匍匐し、よく分枝しながら斜上。葉は蜜に互生し、葉身8oから14oほどの広線形、葉縁に微小な鋸歯がつきます。
花期は7月から8月頃で枝先に散形花序をだし、4個から10個ほどの淡黄緑色の花を下向きに咲かせます。花柄は長さ15oから20oほどで緑色の萼片とともに腺毛が密生し、花冠は長さ約7oの壺形で先端がごく浅く5裂します。果実は長さ約4oの刮ハで上向き、熟すとさく裂し種子を散布します。

日本に分布するアオノツガザクラの仲間はツガザクラのほかに、北海道から東北地方以北に分布するエゾノツガザクラが知られています。こちらは萼片が深く腺毛があることでアオノツガザクラと共通ですが花が紅紫色だそうです。


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◎南アルプスの仙丈ヶ岳(標高3033m)の下山途中でみた花をつけるアオノツガザクラ[2012年8月4日撮影:仙丈ヶ岳@中村敏之]120804アオノツガザクラ@エコカフェ(仙丈ケ岳).JPG120804アオノツガザクラのパッチ@エコカフェ(仙丈ケ岳).JPG

 2013.7.5追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
イワヒゲが混生しているようですね。
Posted by ライチョウ at 2012年07月16日 11:34
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