ベニシダ(紅羊歯)は暖地性

ビーグル号の航海日誌 2012年06月11日 00:25

ベニシダ@エコカフェ.JPG八王子の丘陵地の日当たりのよい場所でベニシダがソーラスをつけていたのを見つけました。[2012年5月20日撮影:八王子@山崎]

ベニシダ(紅羊歯、学名:Dryopteris erythrosora (D.C.Eaton) Kuntze)はオシダ科オシダ属の暖地性の大型常緑シダ。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州、南西諸島、台湾、フィリピン、東アジア南部に及び、草原や明るい林内などに自生。葉身は30pから70pほど、新葉は全体的に紅色を帯び、小羽片の裏面につく胞子嚢群(ソーラス)も鮮やかな紅紫色をしています。ベニシダ胞子蓑群@エコカフェ.JPG

一般に、私たちが目にするシダは胞子体といって、これが無性生殖により胞子をつくり、胞子が発芽して前葉体となり、前葉体が精子と卵細胞をつくり、有性生殖により受精卵をつくり、受精卵が成長して私たちが目にするシダ(胞子体)となります。しかし、ベニシダは無融合生殖(アポミクシス)といって、葉体の一部から有性生殖の過程をへないで胞子体が形成されるという。ベニシダの染色体は3nだそうです。セイヨウタンポポの染色体も3nであって単為生殖で増えるんでしたね。他にはドクダミオニヤブソテツもそうで、これらもアポミクシスの範疇に入るのでしょうね。


関連記事(キンモウイノデ(金毛猪手)の起源は)⇒
関連記事(暖地性シダの北限の群生は)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ




◎「しろがねの森」路傍の植物コーナーでみた林下のベニシダ[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]130505ベニシダ@エコカフェ.JPG

 2013.5.5追記





◎秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ折山(標高969m)の登山道脇の林縁でみたベニシダ[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]
130720ベニシダ@エコカフェ.JPG130720ベニシダ胞子蓑群@エコカフェ.JPG
 川又まで600m、周囲はスギ二次林が広がっています。

 2014.2.16追記



◎確立科学博物館附属自然教育園内の路傍の植物コーナーに植栽展示されているベニシダ[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]
140504ベニシダ@エコカフェ.JPG140504ベニシダ@エコカフェ.JPG
 2014.5.10追記






真鶴半島の森林浴遊歩道入口(中川一政美術館側)近くで見かけたベニシダ[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531ベニシダとホシダ@エコカフェ.JPG140531ベニシダ胞子のう群@エコカフェ.JPG
 2014.6.7追記






◎代々木八幡神社境内の照葉樹林下に自生するベニシダ[2014年10月18日撮影:代々木八幡神社@山崎]
141018ベニシダ@エコカフェ.JPG141018ベニシダ胞子のう群@エコカフェ.JPG
 かつて、この地にアカガシスダジイが混生した照葉樹林が繁茂していたという。

 2014.10.21追記


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/56372892
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ