パイオニア植物、アカメガシワ(赤芽柏)

ビーグル号の航海日誌 2012年06月09日 10:26

アカメガシワ葉@エコカフェ.JPG相模湾に浮かぶ初島は昭和の風情を残すリゾートアイランド。タブノキシャリンバイヤブツバキトベラなどの照葉樹林が目立ちますが、海岸高台の雑木林縁で落葉樹のアカメガシワの若木が大きな葉を広げていました。アカメガシワは本来は熱帯系の樹木であったものが進化の過程で落葉性を身につけ温帯域に進出してきたと考えられています。[2012年5月13日撮影:初島@阿部]

アカメガシワ(赤芽柏、学名:Mallotus japonicus (Thunb.) Muell. Arg. )はトウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木。雌雄異株。分布は本州、四国、九州、南西諸島から東アジアに広く、海岸や河原、伐採地などの日当たりのよい場所に自生。樹高は5mから10mほど、葉は互生し赤褐色の長い柄を持ち葉身は5pから20pの倒楕円形で全縁かときに浅く3裂。葉表には星状毛が生え、葉脈上には密生、葉裏には葉脈上に白い腺点が多く、基部には一対の蜜腺がり蟻などが吸蜜に訪れます。新芽の赤色は紫外線からの保護するためですが、蜜腺の働きは何でしょうね。
花期は7月頃、枝先に花序をだし、花弁のない多数の小花を咲かせます。雄花は淡黄色で多数の雄蕊がつき、雌花は紅色の雌蕊花柱3裂し反り返ります雄花が咲き始めると遅れて雄花が咲き始めます。受粉を確実に成功させようとする戦略のようです。果実は刮ハで柔らかな棘があり、秋に熟すと3裂し中から紫黒色の種子を出します。

種子の表面を油脂がおおうため休眠性が高く、ニッチに寄り直接陽が当ったり、山火事などで高温状態をへると発芽します。種を残すための戦略のひとつですね。晩秋には黄葉を楽しむこともできますよ。


関連記事(パイオニア植物、ハチジョウイタドリ(八丈虎杖))⇒ 
関連記事(テリハハマボウの不思議)⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎公園に植栽されたアカメガシワの新芽と長い葉柄[2012年6月9日撮影:渋谷区@山崎]120609アカメガシワ@エコカフェ.JPG120609アカメガシワ葉柄@エコカフェ.JPG

 2012.6.9追記






◎民家庭先のアカメガシワの雄株の枝先に伸びた雄花序に咲くたくさんの雄花[2012年6月23日撮影:渋谷区@山崎]120623アカメガシワ雄花@エコカフェ.JPG120623アカメガシワ雄株@エコカフェ.JPG

 花軸には星状毛が生え、雄花は球状に多数の雄蕊を展開させます。

 2012.6.23追記


◎アカメガシワ雌株の枝先に伸びた雌花序に咲くたくさんの雌花[2012年6月24日撮影:渋谷区@山崎]120624アカメガシワ雌花@エコカフェ.JPG120624アカメガシワ雌花序@エコカフェ.JPG

 雌花の子房には棘状の突起が多くつき、子房から雌蕊花柱3本が反り返ります。花柱には赤色から黄色に変色した星状毛が密生しているので全体として黄色く見えます。
 2012.6.24追記

◎佐渡島の津神島の津神神社境内で見たアカメガシワの幼木[2012年8月3日撮影:佐渡島エコツアー@阿部]120803アカメガシワ@エコカフェ(佐渡島).JPG

 2102.8.11追記






◎三宅島の森で見たアカメガシワの幼樹[2012年9月2日撮影:第5回エコカフェみんなの森づくり@山崎]120902アカメガシワ@エコカフェ(三宅島).JPG

 2012.9.2追記






◎江ノ島の傾斜地などでよく見られるアカメガシワ[2008年4月26日撮影:第1回自然観察会@山崎]080426アカメガシワ@エコカフェ自然観察会(江ノ島) 084.jpg

 2013.1.12追記






◎奄美大島の金作原原生林で見たアカメガシワの大木[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]130411アカメガシワ@奄美大島エコツアー_187_s.jpg130411アカメガシワ@奄美大島エコツアー_186_s.jpg

 照葉樹林の林内では遊歩道脇の開けた場所でよく見られました。

 2013.4.27追記


◎埼玉名栗の有間ダム湖畔の林縁でみた雌花序をつけるアカメガシワ[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]130720アカメガシワ@エコカフェ.JPG130720アカメガシワ雌花序@エコカフェ.JPG

 ダム造成後にネムノキリョウブなどとともに進出してきたのでしょう。

 2013.7.23追記


◎真鶴半島先端にある魚付き保安林の森林浴遊歩道脇でよく見かけたアカメガシワ[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531アカメガシワ@エコカフェ.JPG140531アカメガシワ葉@エコカフェ.JPG
 林縁の明るい場所では幼木がさかんに進出しています。

 2014.6.1追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/56339035
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ