カラスザンショウ(烏山椒)は先駆植物

ビーグル号の航海日誌 2012年05月06日 10:49

カラスザンショウ@エコカフェ.JPG小石川植物園内の北西側にはひときは大きな樹木が植栽されています。カラスザンショウもそんなひとつです。「カラス」がつくので人にとっては役立たなかったということなのでしょう。カラスザンショウの種子は野鳥に好んで食べてもらい鳥散布され、よく発芽し素早く成長するため伐採跡やニッチなどに真っ先に進出します。先駆植物なのです。[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]

カラスザンショウ(烏山椒、学名:Zanthoxylum ailanthoides Siebold & Zucc)はムクロジ目ミカン科サンショウ属の落葉高木。カラスザンショウ樹皮@エコカフェ.JPG雌雄異株分布は本州、四国、九州、朝鮮半島南部、中国、フィリピンなどに及び、暖地の沿海地山野の林縁や河原、低地の二次林内などに自生。樹高は5mから15mほど、樹皮は灰褐色でいぼ状突起痕があり、幹や枝、葉中軸には鋭い短い棘が多数、一年枝は緑色、葉は互生し枝の先に集まる。葉身は有柄で30pから80pほどの1回奇数羽状複葉、小葉は7対から15対、小葉の長さは長楕円形状披針形、鋭頭、表裏とも無毛で葉縁には浅い鋸歯があります。サンショウ(山椒)の仲間であることから葉裏は粉白色で一面に油点が散在し、シトロネラーザやグラにオールなどの精油成分が含まれ特有の香りがします。
花期は7月から8月頃、枝先に散房花序をだし緑白色の小花をたくさん咲かせます。小花は径約5mmで花弁5枚、萼片は筒状で5深裂し、雄花では雄蕊5本に雌蕊は退化、雌花は雌蕊柱頭3裂し雄蕊は退化しています。果実は径約4o前後の扁平な球形の分果で秋に赤く熟し花序ごと落下します。ケヤキと同じですね。

カラスザンショウの葉にはアルカロイドが含まれますが、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、モンキアゲハ、ナミアゲハ、クロアゲハなどの食草となります。これらの蝶は体内にアルカロイドの毒成分を取り入れることで外敵から身を守っているのです。とんでもない戦略です


人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎春日山の中水谷休憩舎の前に直立する立派なカラスザンショウの大木[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@阿部]120728カラスザンショウ@エコカフェ(春日山).JPG120728カラスザンショウ樹冠@エコカフェ(春日山).JPG

 樹幹の模様と樹冠が見事です。

 2012.7.30追記



◎江ノ島の「みどり橋」から見下ろした北側斜面に自生するカラスザンショウ[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]121117カラスザンショウ@エコカフェ(江ノ島).JPG

 関連記事(江ノ島の自然を満喫B)⇒

 2012.11.21追記




◎江ノ島のみどりばし付近に自生するカラスザンショウの幼樹[2008年4月26日撮影:第1回自然観察会@山崎]080426カラスザンショウ@エコカフェ自然観察会(江ノ島) 089.jpg080426カラスザンショウA@エコカフェ自然観察会(江ノ島) 090.jpg

 カラスザンショウはパイオニア植物で荒地に先駆的に進出してきます。逞しいですね。

 2013.1.12追記


◎真鶴半島先端にある魚付き保安林の海岸近くの森林浴遊歩道脇で多く見られたカラスザンショウ[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531カラスザンショウ幼木@エコカフェ.JPG140531カラスザンショウ@エコカフェ.JPG
 幼樹もたくさん見られました。

 2014.6.1追記




◎三宅島阿古地区の山中で時折見られるカラスzサンショウ[2014年8月31日撮影:第9回エコカフェみんなの森づくり@山崎]
140831カラスザンショウとオオバヤシャブシ@エコカフェ.JPG140831カラスザンショウ@エコカフェ.JPG
 オオバヤシャブシの大きな木もありました。

 2014.9.4追記

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/55684042
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ