ホソバクリハラン(細葉栗葉蘭)は着生シダ

ビーグル号の航海日誌 2012年05月06日 00:29

110919ホソバクリハラン@エコカフェ.JPGこの連休に世界自然遺産の小笠原諸島に出かけた人も多いのだろう。世界自然遺産登録後の混雑ぶりは異常だと聞きます。
エコカフェではゆっくりと乾性低木林湿性高木林の相違する特徴的な海洋性亜熱帯の森を観察したり、体感したり、固有植物の進化の謎を学ぶエコアツアーの実施について今年度は見送ることとしています。
そこでこれまでの未掲載記録を時どき紹介します。小笠原の母島や父島の湿性高木林内のやや湿った岩上や樹幹に着生するシダ植物のひとつにホソバクリハランがあります。写真にはヤンバルタマシダヤエヤマオオタニワタリも写っています。[2011年9月19日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@山崎]

ホソバクリハラン(細葉栗葉蘭、学名:Lepisorus boninensis (H.Christ) Ching)はウラボシ科ノキシノブ属の常緑性着生シダ。小笠原固有種。準絶滅危惧(NT)。分布は小笠原諸島(父島、兄島、弟島、母島、北硫黄島、南硫黄島)でやや湿った岩上や樹幹に着生。草丈は10pから40pほどで根茎は短く匍匐し、葉は単葉で近接して束生し下垂。葉には長さが葉身の1/4ほどの緑色の細い柄があり基部に黒褐色の麟片がつく。葉身は長被針形、葉縁は波打ち鈍頭、革質で葉脈は表裏ともに細脈まで目立ちます。胞子嚢群(ソーラス)は円形で葉裏の上部半分ほどの中肋と葉縁の両中間に各1列ずつやや窪んで並びます。

風衝帯の岩上のソーラスのないホソバクリハランは、ムニンサジランと似ているた間違いやすいが葉脈の現われ方で見分けることができます。名前の由来は葉が栗の葉に似ていることにあるというが、はてはて。


関連記事(オガサワラシシラン(小笠原獅子蘭))⇒
関連記事(稜線沿いのイワザンショウ(岩山椒))⇒
人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎小石川植物園の温室で保護栽培されているホソバクリハラン[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]ホソバクリハラン@エコカフェ.JPGホソバクリハランのソーラス3@エコカフェ.JPG

 ソーラスがよく見えますね。

 2012.5.6追記




◎ホソバクリハランの綺麗なソーラス(胞子蓑群)[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]ホソバクリハランのソーラス@エコカフェ.JPGホソバクリハランのソーラス2@エコカフェ.JPG

 2012.9.13追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/55678282
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ