ジャゴケ(蛇苔)の小さな協奏曲

⇒自然観察会 2012年04月09日 01:42

ジャゴケ@エコカフェ.JPG南房総の鋸山一帯もシカ、サル、タヌキ、ウサギ、イタチなどの野生動物の生息地との案内看板があった。姿形は見えねども獣臭に敏感に反応したのは芳賀さんと阿部さん。イノシシの踏み荒らし跡やシカの糞便など言われてみれば確かに。沢筋の崖地は一面にジャゴケが音符のような雌器托(胞子体)を伸ばし、小さな協奏曲を奏でているようでした。[2012年4月7日撮影:第12回自然観察会@山崎]

ジャゴケ(蛇苔、学名:Conocephalum conicum (L.) Dum.)はゼニゴケ目ジャゴケ科ジャゴケ属の苔類。雌雄異株。分布は北半球に広く、日本全土に及び、平地から亜高山帯かけての清流の湧きでる岩上などに自生。ジャゴケ胞子体の協奏曲@エコカフェ.JPG葉状帯は厚く扁平で幅1、2p、長さ3pから15pほどで、よく二又分枝をし、折り重なるように密に群生。腹側に仮根をだし岩などにしっかり張り付きます。背面はつやのある深緑色、網状の区画模様があり、区切られた中心に灰色の点が目立つ。この区切りは気室の区切りに相当し、中心の気室孔が灰色に見えるのだそうです。春先に雌株の葉状体の先端から3、4pの透明の柄が伸び先に円錐形の雌器托をつけ、雄株の葉状体の表面には楕円形に盛り上がった雄器托ができます。雌器托の内側から成熟した黒色の凵i胞子嚢)がはみ出て裂けると、内部の弾糸が球形の極小の胞子を外へ飛ばして種を紡ぐのです

他のゼニゴケ類が無性芽で増殖するが、ジャゴケは無性生殖を行うことはなく、すべて有性生殖で増えるのだそうです。種を紡ぐ方法は外見が似ていても、異なることが多いのも面白いですね。


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◎神奈川県大山の阿夫利神社参道の石垣を覆うジャゴケと長い雌器杔[2012年6月16日撮影:第13回自然観察会@山崎]120616ジャゴケの雌器@エコカフェ.JPG120616ジャゴケの雌器2@エコカフェ.JPG

 2012.6.16追記





◎江ノ島神社境内の崖地の岩上を這うジャゴケ[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@阿部]121117ジャゴケ@エコカフェ(江ノ島).JPG121117ジャゴケ群生@エコカフェ(江ノ島).JPG

 2012.11.22追記






◎秩父山塊の東南の端に位置する棒ノ折山(標高969m)白谷コースでみたジャゴケ[2013年7月20日撮影:棒ノ折山視察@山崎]
130720ジャゴケ@エコカフェ.JPG130720渓流@エコカフェ.JPG
 2014.2.17追記






◎箱根駒ケ岳から大涌谷に向かう登山道脇で見たウラベニジャゴケ[2013年3月23日撮影:第15回自然観察会@山崎]
130323ウラベニジャゴケ@エコカフェ第13回自然観察会in箱根_65_s.jpg130323ウラベニジャゴケ@エコカフェ第153回自然観察会in箱根_64_s.jpg ジャゴケには川沿いを好むオオジャゴケ、川から離れた所を好む葉裏が紫色のウラベニジャゴケ、石灰岩地を好む葉薄のタカオジャゴケに分ける考えがあります。

 2014.2.23追記

◎桧原村の中央を位置する山中の払沢の滝近く北秋川支流沿いで見たジャゴケ[2014年11月15日撮影:第21回自然観察会@阿部]
141115北秋川支流@エコカフェ.JPG141115ジャゴケ@エコカフェ.JPG
 2015.1.10追記






◎根津美術館の庭園内の林下で見られたジャゴケ[2015年5月4日撮影:根津美術館@山崎]
150504カキツバタ@エコカフェ.JPG150504ジャゴケ@エコカフェ.JPG 
 訪ねたときは杜若が満開でした。

 2015.6.23追記

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